D&D(R)によるリプレイ 「ロクセーアのカーニバル」より 88/12/26 プレイヤー・キャラクター 紹介 ・フェジック  ST:18 IN:4 WI:16 DE:18 CO:9 CH:3 LEVEL:4 ファイター hp:25  大柄の野蛮な戦士。どちらかと言うと筋肉でモノを考えるタイプなのだが、機転も良くきく。 ・黒みみ  ST:13 IN:9 WI:7 DE:16 CO:13 CH:10 LEVEL:4 エルフ hp:17  底抜けに明るいエルフ。明るすぎて非常に軽い。 ・マーベルロード(以下マーベル)  ST:9 IN:15 WI:9 DE:8 CO:9 CH:13 LEVEL:4 マジックユーザー hp:12  何を考えているのかよく分からない魔法使い。頭は良く回るのだが、抜けていること多々あり。  状況及びここまでのあらすじ  キャラクターたちはホームヴィレッジ『ライナック』の『赤熊亭』でいつものように暇を持て余していた。そこへぼろぼろになっている商人ディビー・ザ・ワイズマンのキャラバンがやってきた。(ありがちなパターンですねーっ)  モンスターによって雇っていた傭兵の数が半分以下になっていたディビーは目的地、『ロクセーア』までの護衛を募った。おりしも『ロクセーア』はカーニバルの最中であり、暇を持て余していたキャラクター達はその話に飛びついた。  さしたる戦いもなく『ロクセーア』までの船の出る『オロス』村に着いた。そこで以前からの友人ライプニッツやジョゼフィーユ(詳しいことはゲームグラフィック10号をみよう)、ミファルデ(同9号)と出会った。結婚当日、起こった事件によって結婚できなくなったミファルデの心をなぐさめるという理由もあってライプニッツたちも同行を希望した。 ディビーと契約を交わしている船、ロンドバーク号で一路『ロクセーア』へと進む中、夜中にミファルデが船員の一人に乱暴されかけた。その様なことがあった為、船長のジョナサンはそのおわびも兼ねて、『ロクセーア』の上宿「シードラゴンイン」へとキャラクターたちを招待した。 ・キャラクター・街にくりだすこと GM「さてと船長のジョナサンは君達をシードラゴンインに案内してくれたよ。この宿はかなり豪華だ。赤熊亭とは比べ物にならないよ。」 黒みみ「宿賃高いだろうなあ。まさか船長は案内するだけって事はないだろうな。」 GM「そんなことはない。どうやら海竜亭の主人とは顔見知りのようだ。君達の宿代はすべて船長が持つと言っているのが聞こえるよ。」 フェジック「ということは宴会してもただな訳だ。」 GM「船長が君達の方に来て言うよ。『うちのもんがあんなことをしたから宿の世話はするが、贅沢はあんたらでなんとかしてくれ。俺はそこまで面倒みれないからな』 マーベル「しっかりしてる。」 GM「ジョゼフィーユが君たちに言って来たよ。『ねぇ、宿も決まったのですから、街にでも行ってみましょう。せっかくのカーニバルですし・・・』そう言いながら彼女はミファルデの方を見るよ。」 黒みみ「そうやった。カーニバルがあったんだ。」 GM「取り合えずこの地図を見てくれ。この辺りの港に君たちは着いた。この辺りには倉庫街があり、海竜亭はこの辺りだ。ここらより向こう側は、王侯貴族など上流階級が住む街だ。市民たちの活動の中心はこの辺りで、カーニバルの中心でもある。それとなんでもサーナ・レトラーサム公国の公女殿下が招かれているらしい。」 黒みみ「公国って確かここより南の国やね。取り合えず、街の中心に行ってみよう。」 GM「街の中央はカーニバルでにぎわっている。色々な大道芸人や露店が出ているよ。」 黒みみ「何かおもろそうなもん、ある?」 GM「露店の方はあやしげな物などを売っている。中にはマジックアイテムの店というものもある。(さて、そろそろ・・・黒みみか、さて%ダイスをマスクで振って・・・) さて黒みみ君、一人の男が君にぶつかった。」 黒みみ「へ・・・」 GM「男はそのまま『ごめんよっ』と言って逃げようとするけど・・・」 黒みみ「げっ、まさか・・・。財布をあらためる!」 GM「君の予想通りなくなっている。さて、%ダイスを振ってくれ。男はハイドインシャドウと同じ確率でそのまま人混みに紛れて逃げてしまう。」 黒みみ「12!どうだ?」 GM「人混みに紛れてしまって男の姿が見えない。」 黒みみ「くそっ、今度あったらただじゃすません。」 GM「(会えるわけないだろ)と言うわけで財布の物を消しておくように」 フェジック「マスター、力比べコンテストみたいなものやってないかな。」 GM「そうだね・・・(なかなかおもしろいな、よしやってみよう)ちょうどボクシングの試合の様なものがあるよ。身体の大きい男がいて、なんでも試合に出てこの男に勝てば、自分に賭けた額の二倍の賞金が出るそうだ。」 フェジック「ボクシングぅ。レスリングの方がいいのに。ルールは?」 GM「コンパニオンの素手での戦闘を使おう。そうだな・・・一回殴られる毎にCON−STして失敗するとスタンする。その際、デスレイSTに失敗するとノックアウトする。そして、hpをスタミナと見なして一回殴られる事に1減らす。そして、hpが無くなった時点で・・・」 マーベル「死亡する、とか・・・」 GM「それじゃあんまりだから10カウントを受けたと言うことにしよう。ただし、hpの損失は実際にはなしね。(誰が回復させるんだ・・・注:今回はシーフとクレリックのプレイヤーが参加できなかったのです)」 フェジック「げっ、CONそんなに高くないぞ。」 マーベル「マスター、その周りでトトカルチョやってないかなぁ。」 GM「やってるよ。」 フェジック「しゃーない、やってみよ。」 マーベル「賭け率は?」 GM「相手はかなり強いようだね。3対1だ。」 マーベル「じゃあ、フェジックに10GP、相手に20GP賭けるぞ。」 フェジック「ひどいなぁ。(笑)」 GM「では、フェジック勝負。」  二人ともスタンはしてもなかなかノックアウトしない。いい加減疲れたところで・・・。 GM「げっ、失敗した。男はフェジックの拳を顔面にくらってリングにしずんだ。」 フェジック「やっと勝った。」 マーベル「しまった。掛金をもう少し考えれば良かった。これじゃ儲けにならない。」 フェジック「俺がおごったるよ。50GP賭けてたから、100GPの儲けだ。」 黒みみ「ラッキーっ、これで宴会ができる。」 フェジック「馬鹿ものーっ(笑)」 この部分はシナリオとしては何も書いていません。すべてアドリブです。さらに付け加えるならば、このシナリオを行う上で特に必要なところではありませんが、気分の盛り上げには役立ったようです。この様なシーンを付け加えることは賛否両論でしょうが、要はプレイヤーの気を引くため(街などの雰囲気を伝える上など)、演出として必要な気がします。度が過ぎた場合は問題かも知れませんが・・・。 ・海竜亭にて事件の発生すること GM「この時間になるとラウンジ、といってもロビーと兼用なんだけど、泊り客が食事をしている。みんなそれぞれ身なりはかなりいい。どうやら上級船の船長クラスのようだ。柄の悪い連中は一人もいない。」 黒みみ「目を引く人物、いる?」 GM「ジョナサンはいないようだ。目を引く人物としては女性がいるよ。」 マーベル「どんな人?」 GM「かなりの美人だね。ポニーテールをしてちょうどもみあげに相当するところを三つ編みにあんでいる。服装の雰囲気から船乗りのように見える。」 黒みみ「ポニーテールに三つ編みぃ!どんな髪型や。」 フェジック「取り合えず、飯を食おう。」 黒みみ「やったぁ、宴会じゃーっ。」 フェジック「だーっ!」  この間、モジュールB2「国境の城塞」のメニューを見ながら注文を始める。そして、GMは忘れていた問題を思いだした。 GM「部屋わりはどうするの?全部二人部屋やけど・・・。」 黒みみ「取り合えず、ライプニッツとジョゼフィーユは同室にして・・・。」 GM「あんなぁ・・・。」 黒みみ「と、いう冗談は置いといて女の子二人をセットにして、後は魔法を使う組と使わない組にでも分けるか」 フェジック「それでええんとちゃう。」 GM(よしよし、女の子二人を分けてくれたか。ラウンジで相談したんならスパイのメイドが聞きつけるな、と) 黒みみ「んじゃ、寝よか。」 GM「みんな寝るの?(ニヤ)」 黒みみ「当然。わざわざこんな宿で何を警戒するねん。」 GM「じゃあ、全員対デスレイSTをしてくれ。WIZの修正のボーナスを付け加えていいよ。(ローカルルールです。知覚力チェックに使用しています)」 黒みみ「成功!」 マーベル「成功!」 フェジック「失敗!」 GM「ライプニッツは成功した。成功した人間は別の部屋で誰かがあらそっている音で目が覚めた。」 黒みみ「音のする方に行く。」 マーベル「こいつ起こす。(といってフェジックを指す) フェジック「あうーっ。」 GM「ライプニッツも音のする方に向かう。音がするのは別の部屋だ。女の声でおまえらは誰だ、何をする!などの罵倒が聞こえるよ。」 黒みみ「その部屋がわかるんなら飛び込みます。」 GM「OK。部屋の中では金髪のポニーテールの女性が二人の男と争っている。ちょっと1D6してみて。」 黒みみ「1」 GM「なら、彼女の足元にも一人倒れている。」 黒みみ「このねーちゃん、強い!でも、スリープ。」 GM「かけた時点で男二人は寝る。」 黒みみ「ねーちゃんは?」 GM「スリープの数値は・・・それなら寝ない。(寝るようなレベルじゃないんだよなあ。)彼女は君たちの方に向かってファイテング・ポーズをとるけど・・・。」 黒みみ「ちょ、ちょっと待った。争う音がしたから来たんですよ。」 GM「その言葉を聞いて彼女は拳を下ろすよ。『あなたが呪文を・・・』と言って来るけど。」 黒みみ「そうだよ。とりあえずこいつらはいったい・・・。」 GM「『わからないわ。眠っていたらいきなり襲われたのよ。』と言っているよ。」 黒みみ「ただ単にこのねーちゃんの色香に迷った奴とちゃうか。まさか、女の子たち大丈夫やろか。」 GM「(気がつくとはね・・・)女の子たちの部屋はもぬけのからだ。」 マーベル「げっ!」 GM「ライプニッツはそのことに気付くと男をたたき起こすよ。『おまえ、ジョゼフィーユを、ミファルデをどこへやった。』ライプニッツの剣幕に男は縮み上がったようだ。べらべらしゃべりだすよ。」 フェジック「なんて。」 GM「『ラ、ラウンジの所に隠し扉があるんだ、その向こうに閉じ込めている。俺たちの仕事は器量のいい女の泊り客が来れば、それを捕まえてラウンジの隠し扉の向こうの部屋に閉じ込めて置く事だけだ。そうしておけば後は人買いの連中が、金と引き換えに女たちを連れて行くんだ』、おどおどしながら男は話しているけど・・・。」 マーベル「宿屋の主人は、どうしたんやろ」 GM「でてくる気配がないね。」 フェジック「主人の部屋へ行く。」 GM「中はもぬけのからだ。」 黒みみ「逃げられた。グルやったんや。」 マーベル「とりあえずラウンジの隠し部屋に行ってみよ。」 GM「ライプニッツもその意見に賛成するよ。・・・ラウンジの隠し扉はすぐに見つかった。」 黒みみ「部屋の中は・・・?。」 GM「いきなりあけるの?」 黒みみ「え、でも、普通そうするやろ。ほっといても、ライプニッツが飛び込むような気がするし・・・。」 GM「(それもそうだな、脅しにはならないか・・・)OK、そこは部屋ではなく下りの階段だ。ライプニッツは飛び込んで行くけど・・・。」 フェジック「後を追う、しかないなぁ。」 GM「一層分ほど下ったところで部屋になっている。部屋の中は、その隅に机があり、その上に何かが詰まった袋が二つある。それ以外、扉もなにもない。」 マーベル「既に連れさられた後かなぁ。とりあえず袋を開けてみる。」 GM「袋の中身は金貨だ。ざっとみて、100枚はあると思われる。」 黒みみ「やっぱり連れさられたんやなぁ。」 マーベル「けど、女の子が捕まったんがいつかはわからんけど、そんな前やないと思う。そんな短時間で連れさることができるんやろか。」 GM「(す、するどい。)どうせなら、まとめて連れて行くやろね。」 黒みみ「人買いの連中のアジトが何処か、さっきの男に聞いてみる。」 GM「男は、そのことは知らん、あくまでこの部屋に連れて置くだけで、次の日には金が置いてある、と言う。」 マーベル「じゃ、この部屋にもシークレットドアがある、様な気がする。」 黒みみ「じゃあ、探そ。・・・1。」 GM「何処を探すの、(地図を見せながら)そこにシークレットドアはあった。」 マーベル「ほんまにあるとは思わなんだ(笑)」 GM「扉の向こうは下水になっているようだ、約10フィートの幅で通路に相当するものはない。流れそのものは緩やかだが、そこそこ深そうだ。・・・1D6してみて、エルフは1・2、それ以外は1で成功だ。成功した人は右の奥の方で水中で人が暴れているような音が聞こえる」 黒みみ「そっちの方を見てみる。」 GM「インフラビジョンで?まだ見えない、もう少し先のようだ。」 黒みみ「そっちへ行く。」 GM「下水は深いぞ、ウォーターウォーキングリングがあるんか、ならOKだ(黒みみはそんな便利なアイテムを持っています)。少し進むと二人の人が水中で争っているのがわかる。・・・君の後ろから何かが水に落ちる音が聞こえるけど・・・。」 黒みみ「げっ、まずい。今一人やないか。」 GM「ずぶぬれの男が目を点にして、首を出している。(笑:ギャグを入れるつもりはなかったんだけど・・・)」 フェジック「ライプニッツがはまったようやな(笑)」 黒みみ「こっちの方は?」 GM「今の音を聞きつけたのか一人は逃げ始めた。もう一人はそれを追って行こうとするけど・・・。」 黒みみ「しゃーない、またスリープ。」 GM「出た目は・・・それなら逃げて行っている方の人が眠る。追っている方は眠った人を殺そうとしているけど・・・」 黒みみ「止める、捕まえる。」 GM「レスリングになるよ。その前にこっちの攻撃・・・はずれ、ではレスリング。」 黒みみ「16」 GM「そっちの勝ちだ。『はなせーっ、あたいはこの男を殺らなきゃならないんだーっ』」 フェジック「おひょひょ、女か。」 黒みみ「ちょっと待ったー。その男を殺されたら人買いのアジトがわからんようになってしまう!」 GM「『アジトはあたいが知ってる。だから、止めるなーっ』」 黒みみ「なら別にえーような気がするけど、他にも聞かなあかん事があるからちょっと待ってくれ。」 GM「OK、ライプニッツも加われば、押さえることができることにしよう。」 ・事件のあらましが発覚すること GM「君たちが彼女をおさえている間に男の姿がなくなった。流されたのか、気が付いて逃げたのかはわからない。(男をなくした方が面白くなるやろ)」 フェジック「しまった。」 黒みみ「ねーちゃんは?」 GM「今、風呂に入っている。下水にいたからなー。」 マーベル「とりあえず出て来るのを待とう。」 GM「しばらくすると着替えて出て来る。ポニーテールの女の人に負けず劣らずの美人だ。先ほどまで首の後ろで縛っていたので気が付かなかったが、見事なまでのストレートの赤い髪が特徴だ。君たちの方を少しにらんでから話し始めるよ。『よくもあたいの邪魔をしてくれたな。』」 黒みみ「いきなりそんな事を言われてもやなぁ、そもそもあんな所でいったい何をしてたんや。」 GM「『そうね、少しタイミングが良すぎるような気がするわね。』これはポニーテールの女ね。彼女は紅茶を用意しながら話してくるよ。『あなた、お名前は・・・』」 マーベル「そういえば、このねーちゃんの名前を聞いてなかったような気がする。」 GM「それを聞いて彼女は言うよ。『あたしの名前は・・・シーラよ。あなたがたは?』・・・どう答えるの。本当の名前を言うの。」 マーベル「う・・・ん、ま、偽名使うこともないか。」 GM「じゃあ、本名を言うんだね。みんなが自己紹介すると赤毛の女も口を開くよ。『あたい、あたいの名前は、マイティア。』」 黒みみ「目薬みたいな名前やな。なんであんな所にいたんだ。それにあの男は・・・」 GM「『あの男はあたいのかたきなんだ。』」 マーベル「かたきぃ。」 黒みみ「誰の?」 GM「『あたいの・・・あたいの妹のレノールだ。レノールは・・・やつらの為に・・・。』」 マーベル「売られてしもた訳やね。」 GM「『・・・殺されたも同様なんだ』と彼女は膝の上で拳を震わせているけど・・・」 黒みみ「とりあえず、目的はほとんど一緒やし、やつらのアジトに行けへんか。」 フェジック「でも、ここの奴らどうする。このままにしといたらまずいと思うんやけど。」 マーベル「街中で、バッサリという訳にもいかんしなぁ。警備隊に引き渡したらいいんと違うか。」 黒みみ「でも、そのまま拘束されるのは、しゃれならへんぞ。密告して、俺らここから外の所へいかへんか。宿屋の主人が仲間に伝えてるかも知れへんし。」 マーベル「そやね、それが一番いいかもしれない。」 GM「OK、他の二人もその意見に賛成するよ。では、何処に行く?」 フェジック「とりあえず、他の宿屋へ。行動は明日からや」 GM「OK、宿屋については適当な所が見つかったことにしよう。宿代払ってね」 フェジック「あう〜」 ・敵のアジトへ潜入すること GM「翌日、マイティアは、君たちをアジトのある所へ案内してくれた。アジトは港の端の倉庫街の中だ。問題の倉庫は50×70フィートの広さの石作りのものだ。」 マーベル「いかにも、らしいね。誰かが侵入して、中の様子を探らないと・・・」 フェジック「誰が行くんや?ドギ(シーフキャラクター・今回は出ていません)もおらんし。やっぱり、身軽に動ける奴が行った方がいいんとちゃうかなぁ。」 黒みみ「んじゃ、マーベルロードかな」 マーベル「いや、呪文からすると、黒みみの方がいいで。鍵開けの呪文もあるし。なんやったら、透明の呪文をかけてあげよう」 黒みみ「げっ。ん〜まぁいいか。倉庫の周りの様子は?」 GM「正面に入口があり、二人の男が見張りに立っている。倉庫の前には、荷馬車が止められているぐらいだね。」 マーベル「とりあえず、見張りを何とかしよう。スリープ。」 GM「二人とも眠ったようだ。」 フェジック「眠った見張りにさるぐつわをして、縛り上げよう。」 GM「問題なく、すぐに完了するね。」 黒みみ「じゃあ、扉をこそっと開けて中を覗く。」 GM「倉庫の中は、棚が並べられていて、その上には袋などが並べられている。中に人の姿はない。」 黒みみ「ほんまにここなんか?別の倉庫とちゃうか?」 GM「『本当にここよ。地下かどこかにつながる所があるはずよ』とマイティアは言うけど」 マーベル「じゃあ、中を詳しく調べてみないと。透明の呪文を黒みみにかけます。」 GM「OK、黒みみの姿は見えなくなった。」 黒みみ「けど、鎧の音がするやろ。」 フェジック「脱いで行けばいいやろ。」 黒みみ「(額を押さえて・・・)人ごとやと思て・・。脱いで行けばいいんやろ。」 フェジック・マーベル「よろしくぅ。」 GM「倉庫の中は、薄暗い。先ほど覗いたときと変わりがないね。人影もない。」 黒みみ「棚の荷物は?」 GM「大抵は、穀物のようだね。箱に詰められている物は開けてみないと分からない。」 黒みみ「棚で怪しいところがないかなぁ」 GM「棚の位置や、大きさからすると棚に仕掛があるようにも思えない。」 黒みみ「・・・床を調べてみたいなぁ」 GM「1D6して。それなら分かる。床の上にうっすら積もった埃からすると足跡が途中で消えているところがあるね」 黒みみ「地下があるのか。よぉし、入ろ。」 GM「上げ蓋式の扉はすんなりと開いた。下には、下り階段が続いている。階段の先には明かりが洩れている。」 黒みみ「聞き耳を立てる・・・成功。」 GM「2〜3人の男たちだろうか。なにやら盛り上がっているようだね。」 黒みみ「そぉっと下りてみる。」 GM「一応、DEXチェックしてみて・・・。問題なく階段を下りることができた。そこには、半開きになった扉がある。男たちの会話は中から聞こえてくる。どうやら、博打をしているようだ。」 黒みみ「中を覗く。」 GM「部屋の中は、10×10フィートの広さだ。中央にはテーブルがあり、その周りに3人の男たちが腰掛けて、さいころ賭博をしている。扉は、別の三方にもある。正面の扉の脇の壁には、鍵束がかけられている。」 黒みみ「正面が当たりやな。とりあえず戻ろう。」 GM「すんなりと出ることができるよ。」 黒みみ「ただいま。」 GM「透明状態から戻るの?」 マーベル「戻らん方が、いいんとちゃうかな。奇襲できるし。」 黒みみ「ということで、戻らない」 GM「(う〜ん、人の意見での判断だから認めたくはないけど、その方がおもしろくなるだろな)OK」 黒みみ「というわけで、かくかくしかじかで済ませて。作戦としたら、俺がスリープをかけて、フェジックたちが侵入する。これでいいと思うけど。」 マーベル「それがいいな。」 GM「(簡単な奴)とりあえず、NPC3人も了解するよ。」 フェジック「それでいいよ。」 黒みみ「OKレッツゴー」 GM「階段の上やけど、静かに下るんならDEXチェックしてみて。鎧を着てたら+2のペナルティね。」 黒みみ「先に一人でおりるわ。その方が確実やろし。」 フェジック「黒みみが魔法かけた後でつづく。」 GM「OK、じゃあ黒みみ。DEXチェックを」 黒みみ「成功!」 GM「君は扉の前まで来た。中の様子に変化はない。」 黒みみ「スリープ!」 GM「全員寝た!」 フェジック「黒みみにつづく。」 GM「フェジックが階段の下に下りると同時に女の子の悲鳴が上がる。フェジック、君の聞いたことのある声だ。」 フェジック「へっ?」 マーベル「だれやろ、聞いたことあります?」 GM「マーベルロードにはないね。悲鳴は左の扉から聞こえる。」 フェジック「左の扉に飛び込む、なぁ・・・」 GM「(ニヤニヤ)中では、あまり育ちの良くなさそうな男が、赤毛の少女を押さえつけている。」 黒みみ「赤毛って、これが妹か?」 フェジック「あう〜っ。(といって頭を抱える)」 GM「フェジックのよぉく知っている少女だ。レシーナだよ。」 黒みみ「誰や、それ」 GM「以前、シェファーイン(サーナ・レトラーサム公国の都)で、フェジックが世話になった少女だよ。」 マーベル「おひょひょ。(といって、にやにやしながらフェジックのプレイヤーを眺める。フェジックはますます頭を抱える)」 フェジック「走って行って、男の首をつかみあげる!」 GM「(おいおい、ここでは殴って欲しかったんだけどなぁ、どう判断しよ)武器の修正なしの平目で攻撃ロールして、相手はAC7−2でAC9とする」 フェジック「そんなら外さない。成功。そのままつり上げて、締め上げる。」 GM「(口上を述べる暇もないなぁ・笑)もがいていた男はしばらくすると窒息で昏倒した。」 フェジック「捨てる。」 マーベル「ひどいなぁ。(にやにや)」 黒みみ「(にやにや)とりあえず、さらわれた女の子たちを助けよ。」 GM「奥の部屋にいたよ。でも、ぴくりとも動かない。薬か何かで眠らされているようだ。」 マーベル「そのあたりに転がっている男を起こして、話を聞く。何か知ってるはずや。」 GM「OK、男が言うには、右の部屋の中にある薬を飲ませれば気がつくと言っているよ。」 黒みみ「他には、何がある。」 GM「右の部屋は、薬の倉庫だそうだ。薬には4種類あって、媚薬と彫像薬、その解除薬と麻薬があるそうだ。」 黒みみ「おもろそうやなぁ。持っていこか。」 マーベル「何に使うんや(笑)。とりあえず、女の子たちの目を覚まさせよう。」 GM「OK、薬を飲ませれば女の子たちは気がつく。『ライプニッツ』と言って彼に抱きつく娘がいるね。」 黒みみ「感動の再会ってか。」 GM「でも、抱きついているのはジョゼフィーユじゃないよ。」 マーベル「???」 GM「彼に抱きついているのは、カトリーヌだ。」 フェジック「カトリーヌって言うと、ワインの村の?(以前のセションで登場した女の子。考えようによっては、余分だったかも知れません)」 GM「その通り、彼女もさらわれていたみたいだね。」 黒みみ「ジョゼフィーユの方を見てみる。(といって、物陰から覗くフリをする)」 GM「彼女の優しい微笑みはいつもとほとんど変わらない。ただ少し、眉のあたりと肩がぷるぷると・・・」(大爆笑) GM「(笑いがおさまってから、思いだしたように)そんな君たちを横目でみながら、マイティアは転がっている男に問いただしているよ。『ドルテリアはいないのか?』」 黒みみ「このねーちゃんの事、すっかり忘れてた。」 GM「『ドルテリア様は、ここにはいない。明日の競売の時、青い人魚号に乗った客と一緒に会う事になっているんだ。』と男は言っているけど。」 フェジック「ドルテリアって誰だ?」 GM「『ドルテリアが、この組織の首領だ。』とマイティアは言っているけど。」 マーベル「どうやって、女たちをその船に運び込むんだ。」 GM「『ディビーの馬車ごと、ロンドバーク号に運び込んで、海上で受け渡す予定だったんだ』」 黒みみ「あいつらもグルやったんか。でも、どんな連中が女を買いにきてるんやろ。」 GM「他の国の貴族や、豪商らしいよ。」 フェジック「相手が悪いなぁ。でも、それやったら逆に俺らが捕まるかもしれんなぁ。」 GM「『可能性はあるわね』とはシーラ。。少なくとも一介の冒険者と名の通った人物の話じゃ、比べものにならない(笑)」 マーベル「それやったら、こっちから仕掛けて証拠を押さえんと。」 黒みみ「せめて、こっちも権限のある人物を知ってればなぁ。」 GM「他の国に遊びにきてるからね。そのあたりは詳しく分からない。」 フェジック「とりあえず、こっちから仕掛けるでいいね。まずは、船長を捕まえて何とかせんと。」 GM「荷積めは、今日の夜だそうだ。」 マーベル「それやったら、今から行こう。場所も知ってることやし。」 黒みみ「OKレッツゴー!」 GM「ちょいまち、ここの連中はどうすんの。」 フェジック「女の子たちを閉じこめてた牢屋にいれる。そして、後で警備兵に言う。」 GM「了解。(どうせ、こいつらの出番は終わりやし)。シーラが、女の子たちを宿屋へ連れて行くっていってるから。」 マーベル「頼んます。」 黒みみ「レッツゴー!」  ・PCたちの逆襲の事 黒みみ「船長は結構強そうやったし、どうする。」 フェジック「船の中にさえ入り込めたら、簡単なんやけどなぁ。」 マーベル「ちなみにスリープはもう無いで。後残ってるのは、マジックミサイル(魔法の矢)とファンタズマルフォース(幻影)だけや。」 黒みみ「スリープやったら後1回は残ってるよ。」 マーベル「とりあえず、何も知らんフリをして船に乗り込んでそれから一気に攻撃と言うのはどう。」 フェジック「まぁ、いいんとちゃう。」 GM「(ほんまにいいんかいな)決まったようやね。ちなみにロンドバーク号は静かなもんだよ。それと、ライプニッツがちょっと、といって姿を消した。」 黒みみ「どこ行ったんやろ。」 マーベル「あのぉ、船長はいますかぁ。」 GM「『よぉ、あんたか。今日はどうしたんだ。ちょっと忙しいんでな、手短に頼むよ。』とジョナサンは言ってるよ。」 マーベル「明日、船を出してほしいんだ。」 GM「『明日ぁ、明日は駄目だ。大事な用があるんだ。』」 マーベル「じゃあ、今晩でもいいや。船を借りたいんだよ。」 GM「『だめだ、だめだ。これから大事な客が来るんだ。明後日ならいいぜ。』」 黒みみ「だぁ〜。いきなりスリープ。」 GM「甲板上の船員たちがパタリと倒れていく。船長は、怒って君たちに怒鳴るよ。『いったい何のつもりだ!』」 黒みみ「よくも騙したな。お前たちはこれまでだ。」 GM「『何をぅ』と言って、腰から短剣を引き抜く。そして、起きている部下に向かって命令するよ『やっちまえ〜』。桟橋を渡って君たちの方にやってくるけど。」 フェジック「何人?」 GM「とりあえず、(1D6して)3人だね。でも一度に渡れるのは2人までだ。」 マーベル「まかせた。」 GM「では、イニシアチブ・・・」  4レベルのファイターの前に、あっけなく部下たちは負けた。その隙に黒みみは甲板に上がり、船長をウェブ(蜘蛛の糸)でからめとった。 GM「『て、てめぇらいったい何者だ。』と船長は言うけど。」 マーベル「言う事を聞けば、手荒なまねはしない。明日、女の子たちの代わりに俺たちを運んでくれればいい。」 GM「『そ、そんな事ができるか。俺が殺されちまう。』船長の額に汗がにじんでいるよ」 マーベル「それじゃあ、幻影の呪文で炎の球を作ります。この炎の球を受けて、今死ぬ方がいいか?」 GM「(この場合は、対呪文STで判定しよう・・・失敗)『わ、わかった。言う事を聞こう』」 黒みみ「以外にあっけなかったな。」 GM「そりゃ、4レベルもあれば十分に強いって。えーと、全員対デスレイSTして、知覚力チェックだからWIの修正をつけてね。」 黒みみ・マーベル「失敗」 フェジック「成功」 GM「船の反対側から、誰かが上がってこようとしてるけど・・」 フェジック「斧を構えて待つ。」 GM「短剣をくわえた男が上がってきた。男はまわりを見渡すと気の抜けたように『終わったのか』と一言言うけど・・」 マーベル「ライプニッツか。何処行ったんかと思ってれば・・(笑)」  船を手に入れたPCたちは、青い人魚号の襲撃計画を立てます。 黒みみ「これで青い人魚号に近づくことができるけど、どうする?」 マーベル「警備もいるやろうからなぁ。真正面から近づけてもその後がなぁ。奇襲するしかないけど、どうしよ。」 GM「とりあえず、こっちにはPC3人とライプニッツがいる。」 フェジック「あれ、マイティアは?」 GM「気づいたときには、いなくなっている。」 黒みみ「まぁ、いいやん。・・・真正面から近づいている間に船の反対側に近づくってどう?俺、ウォーターウォーキングリングあるし、フェジックとライプニッツは泳いで反対側に行く。」 マーベル「あんまり、泳ぎたくないなぁ。呪文書のこともあるし・・。じゃ、船に残って船長の見張りをしよう。」 フェジック「じゃあ俺、鎧無しか。」 マーベル「いや、時間があるから革鎧を買ってきたらどう?」 GM「(めずらしく消費があるなぁ)革鎧なら着たまま泳ぐことができるよ。」 フェジック「3人で船を制圧かぁ。しんどいんとちゃうか?」 マーベル「頭押さえたら、後はザコだけやろ。何とでもなるで。でも、どうやって頭を押さえるかやな。せめて、この国のえらいさんを知ってればなぁ。」 黒みみ「えーこと思いついた。(手を激しく叩きながら)さるお方の・・・ってのどう。(一同爆笑)」 マーベル「いや、いい方法やで。それで行こ。」 フェジック「じゃあ、まとめよう。マーベルは、船に残って船長を見張る。俺とライプニッツ、黒みみは船の反対側に行く。そして、奇襲する。」 黒みみ「船を奇襲するのは、フェジックとライプニッツでいいんとちゃうか。二人が暴れている間にキャビンに入って、頭を押さえようかと思ってるんやけど。」 フェジック「分かった。でも早くしてくれよ。」 黒みみ「大丈夫やて。ウェブでからめとったらしまいやて。」 GM「決まりやね。これからどうする。買い物はライプニッツが行くと言ってるけど。」 マーベル「船長のこともあるし、ここにいるよ。」 GM「了解、鎧代払ってね。」 フェジック「あう〜。(笑)」 GM「というわけで、時間を飛ばして翌日だよ。天気は(2D6をコロコロっと)とてもいい。」 黒みみ「早く行こ。青い人魚号が見えるくらいの所で下りるから。」 GM「了解。(サイコロを振って)途中は何事もなく進めた。遠くに青い人魚号が見えるよ。」 黒みみ「死角になりそうな所で下りる。」 GM「(隠してサイコロを振る)見つかった様子はないね。そうしている間に少しずつ船は、青い人魚号に近づいた。」 フェジック「時間的に近づけるかなぁ。」 GM「大丈夫ということにしよう。ちなみに、反対側のどのあたりにする?」 黒みみ「キャビンは?」 GM「船の後部だよ。」 フェジック「じゃあ、俺らが前の方で黒みみが後ろの方だね。」 GM「OK、君たちが船の反対側にちょうど着いたとき、二艘の船は接弦したよ。『よぉ、ジョナサン。積み荷は大丈夫か?』」 マーベル「船長の見えるところにおるからね。」 GM「『ああ、大丈夫だ』と額に汗を流しながら船長は応え、君たちがホロをかけた檻を指さすよ。」 フェジック「まだまだ・・・。」 GM「『じゃあ、ジョナサン。幌を外してくれよ。』青い人魚号の船員が言った。船長はビクビクしながら、幌を外す。当然中はからっぽだ。『ジョナサン!、これはどういうことだ。』と船員が驚いたように大声を上げるけど・・。」 フェジック「今、甲板に上がる。」 GM「OK、ライプニッツもそれに続く。とりあえず、このラウンドは不意討ちになる。攻撃して。」 フェジック「命中、ダメージは6。」 GM「それで、一人倒れる。ライプニッツも一人倒したから合計2人倒れた。船員たちの悲鳴で、フェジックたちのところに何人もの船員が駆け寄ってくる。次のラウンドから2人ずつ攻撃してくるからね。」 フェジック「成功やね。」 黒みみ「そろ〜っと、甲板に上がってキャビンに入る。」 GM「(隠してサイコロを振る)とりあえず、気づかれなかったようやね。キャビンには入れたよ。」 黒みみ「あたりを見て、いちばん人の多いところにウェブ!」 GM「(15人いるから1D10して・・6か)6人ほど絡めとられた。」 黒みみ「俺たちはさるお方の命を受けてきた。お前たちはもうおわりだ!(一同爆笑)」 GM「(笑いながら)とりあえず、モラルチェックね。(ダイスの目はどうでもいいや)・・全員の表情が強ばった。でも、抵抗する気はないようだね。」 黒みみ「(調子に乗って)この船の責任者はおるか?」 GM「『ここにはいない。前のキャビンにいる』と言ってるけど。」 黒みみ「こっちは客だけか。じゃあ、キャビンを出て前に行く。」 GM「その前に、甲板上の分の決着をつけよう(ニヤリ)。フェジック、イニシアチブ。」 フェジック「5」 GM「そっちが先や、攻撃して。ライプニッツは命中させて、一人倒した。」 フェジック「命中して、ダメージ5」 GM「それで倒れる。じゃあ、反撃。えーと、両方ともはずれ。」 フェジック「次のイニシアチブ・・」 GM「ちょっと待った。その前にアクションがある。『ネズミがもぐりこんだようね』という女の声がする。」 フェジック「そっちを見る。」 GM「前のキャビンから、黒髪がカールしている黒ローブに身を包んだ若い女が立っている。肌や髪の色からするとローグリアン帝国の出身のようだね。腕には、黒猫を抱いている。その傍らには、太った男がいる。彼女のことを『レイラ』様と呼んでいるね。」 マーベル「マジックユーザー(魔法使い)!しまった、考えてなかった。」 黒みみ「ローグリアン帝国って?」 GM「ここより南西の方角にある、砂漠の国だね。じゃあ、イニシアチブ。」 フェジック「あう〜、2」 GM「こっちが先攻だね。じゃあ、ホールド・パーソン(金縛り)。」 フェジック「あう〜、失敗した。」 GM「ライプニッツは(コロコロ)、失敗した。『この二人を海に捨てておしまい!』(笑)」 黒みみ・マーベル「ドッボーン(爆笑)」 フェジック「あう〜っ」 GM「『ジョナサン、どういうことか説明して戴きましょうか。』といってレイラは、マーベルの船の方に近づくよ。」 マーベル「げっ!」 GM「船長は、『俺が悪いんじゃない、あいつらが悪いんだ!』と必死に弁明してるよ。でも、レイラは聞く耳を持たないようだ。彼女の指から、電撃が発しはじめた。」 マーベル「ライトニング・ボルト(電撃)!ひぃ〜、勘弁してくれ〜。」 GM「船長はあわてて、マーベルロードを指さすよ。『全部、あいつが悪いんだ!』レイラは、マーベルの方を見たよ。」 マーベル「こんでもえーのに・・。泣きながら呪文書抱えて海に飛び込む。ちくしょう、憶えてろよ。(一同爆笑)」 GM「マーベルロードのいた所にライトニング・ボルトが炸裂した。船は炎上しはじめたよ。」 黒みみ「(腹を抱えて笑っていたが、気づいたように)ちょっと待てーっ、今度は俺かぁっ。(再び、一同爆笑)」 GM「さて、話を黒みみの方に戻そう(笑)」 黒みみ「(頭を押さえながら)くぅ〜、出たないなぁ。(といいつつ、扉を開けるふりをして)バタっ、ハッ!(残りのプレイヤーは爆笑中です)」 GM「(笑いをこらえつつ)『まだ、ネズミが残っていたようね』」 黒みみ「俺たちは、さるお方の命を受けてきた。お前たちはもう終わりだ!」 GM「『そうかしら、あなたの仲間なら、海の底よ』(マーベルのプレイヤーは、爆笑)『そうそう、船に残っていた魔法使いも泣きながら海に飛び込んだわよ』(今度はフェジックのプレイヤーが爆笑)」 黒みみ「くぅ〜(といって、頭を押さえる)」 GM「『それに、さるお方ってどなたかしら』」 黒みみ「(開き直ったように)もうすぐわかる。今、艦隊がこっちへ向かっているところだ。」 GM「『うそなら、もう少しましなのをついたらどう?』・・・『ドルテリア・バックス、お前たちはもう逃げられない。おとなしくしろ!』と言う声があたりに響いた。」  一同、ポカンとする。何が起こったのか分からないようだ。が、・・・。 黒みみ「ほら見ろ、俺の言った通りだろが・・・(水を得た魚のように、ないことないこと調子に乗ってまくしたてはじめる、あまりの調子の良さに全員大爆笑。お聞かせできないのが残念です。)」 マーベル「は、腹がいたい(笑)」 フェジック「ジョジョ(ジョゼフ・ジョースター:当時は彼が主人公でした)か、こいつは・・(笑)」 GM「(笑いをこらえて)レイラは舌打ちをすると、呪文を唱えた。それと同時に彼女の姿が消えた。」 マーベル「テレポート?」 GM「さあ、どうでしょ。太った男、ドルテリアはあわてて逃げようとする。」 黒みみ「逃がさへん。走って近づく。」 GM「黒みみが近づく前に、ドルテリアの胸から血だらけの剣先が飛び出した。彼は、声もなく崩れた。そこには、返り血をあびたマイティアが立っている。」 黒みみ「いつの間に・・。」 GM「『あたしのかたきめ・・』、一言そう言うと、君の方を一別して海に飛び込んだ。」 黒みみ「えっ、この女、妹がどうたらこうたらって言ってへんかった?」 フェジック「まぁ、そういうことやね。」 GM「そうこうしているうちに、警備船が接弦した。警備員が何人も入ってくるよ。そのうちの一人が黒みみに近づいてくる。『協力、感謝します。これはそのお礼です。』といって、袋を渡してくれるよ。」 黒みみ「(あわてて)俺が殺したんとちゃうで・・。」 GM「『わかっています、見えていましたから。』と彼は言う。『帰りはお送りしますよ』」 黒みみ「あいつら助けんと・・。ウォーターウォーキングリングを外して飛び込む。」 GM「フェジックもライプニッツも大丈夫。マーベルロードは、警備隊の人が助けてくれる。ちなみに袋の中身はプラチナ貨で200枚入っている。」 フェジック「金貨1000枚分!これはすごい。」 黒みみ「はは、ラッキーっ!」  大団円のエピローグ GM「翌日、ロクセーアではカーニバルが続いている。君たちは今日もカーニバルを見に来ている。今日は特にサーナ・レトラーサム公国の王女がパレードに出るらしい。」 マーベル「やっと息抜きできる(笑)」 GM「そうこうしているうちに、王女の馬車がやってくるよ。王女はにこやかに手を振って、市民たちに挨拶をしている。」 黒みみ「王女って、美人?」 GM「美人だよ。金髪を背中に流し、頭には略式の王冠が載せられている。まぁ、これだけの美人はそうそういないね。」 フェジック「目の保養にはなった訳だ。」 GM「フェジックが今の台詞を言うと同時に横の女の子の頬がぷくっと膨らんだ。さて、王女の馬車が君たちの前を通りがかったとき、王女が君たちの方を見て、微笑んだ。そして、ウィンクを投げてきたからね。」 黒みみ「へっ?」 フェジック・マーベル「ええーっ!」 GM「王女を乗せた馬車は何事もなかったかのようにそのまま進んで行くよ。」 黒みみ「まじかぁ〜!」 マーベル「疑問が一気に氷解した・・・。」 フェジック「あう〜っ!」 GM「というわけで、今回のお話『ロクセーアのカーニバル』はおしまい。おつかれさん。」 黒みみ「ほんま、つかれたわ(笑)」  あとがき  リプレイなんて興すの初めてだから、苦労しました。ましてや、テープにとって興したんじゃなくて、うろ覚えだからもっと苦労しました(会話的にはほとんどこのまんまだったと思う)。まぁ、一部については、カットしてます。カットした方が良いこともありましたから。その点については、ノベライズの方を見てください。  少しは、RPGの雰囲気が伝わったでしょうか?ほんと、読み物とするにはD&D(R)の知識を盛り込んだ方が良いのでしょうが、筆者の手抜きがすべての原因です。分からない点等がありましたら、どうぞ質問してください。  会話の内容は、本当は標準語にした方がよいと思うのですが、そこはリプレイだからと言うことで、笑って許してください。もし、わからんから何とかしろという意見が多数ありましたら、標準語バージョンを作成してもいいと思っています。  このシナリオは、ちょうどシェイディー・ドラゴン・インというサプリメントが出た直後に作った物です。というより、そのサプリメントのキャラクターを見て作ったと言っても過言ではありません。アイデアなんて、組み合わせるだけでも幾通りもできるというひとつの見本かもしれません。  本当は、決戦の場はドルテリア・バックスの屋敷だったのです。なぜ、変わったかと言うと、まず、シーフのプレイヤーが都合で来れなかったこと。  シナリオを進めていく上で、こっちの方が自然な感じがしたこと。  そして何より、プレイヤーが進んでシナリオを進めていたことがあります。 設定として作ってあったから、そのまま自然に進めたけどもし、青い人魚号の設定を作ってなければ・・・、考えただけでも恐ろしい(笑)。  ライプニッツというキャラクターが、ギャグに走ってますが、あれは狙ってやったわけではありません。(せいぜい、カトリーヌの一件ぐらいです)まぁ、シナリオの不備をその時点で気づいたというのが、本音ですね。  ノベライズは、マーベルロードのプレイヤーが興してくれました。違うところや本編中にないことについては、彼の勘違い、創作、リプレイ側のカット等です。違いを見て、まぁ、笑ってやってください。  このキャラクターたち冒険は既に終わってます。評判が良ければ、彼らの別の冒険についてもリプレイorノベライズしたいと思います。  最後に、ノベライズを快く興してくれた田中=マーベルロード氏には、心からの感謝を送りたいと思います。 IDS11053 KANAAN−PEPO