マルチワールドRPG for クトゥルフ リプレイ KANAAN-PEPO  マルチワールドRPGとは・・・については、別途のドキュメントを参照してください。  このリプレイは、マルチワールドRPGにおいて、初めてのプレイの記録です。記憶にもとづいてなので、多少本来のリプレイとはかけ離れた部分がありますが、まぁ、そこは御愛敬ということで(^_^;;)  92年12月6日  この日は、2週間に一度のセションの日。いつものようにGM宅にプレイヤー達が集まってきました。 GM「さて、今回は予告通りマルチワールドのテストを兼ねたプレイを始めるよ。ルールは持ってきてくれた?」 プレイヤーA「一応。キャラクターメイキング(キャラクターの作成)から始めるんやろ。」 GM「そだよん。キャラクターのベースは用意しておいたからね。」 プレイヤーB「プレロールドキャラクター(既作成キャラクター)かいな。」 GM「いや、いきなり変なキャラクターを作られると困るから、職業とマスタスキル(先天的能力)の順位、優先的に取得するサブスキル(後天的取得技能)だけを決定した、キャラクターのテンプレートにしておいたんや。せやから、実質的なキャラクターについては作ってもらう必要があるよ。」 プレイヤーC「BASIC・SYSTEM(ケイオシアムの汎用RPG、クトゥルフの呼び声はこれがベースになっている)もそうだよね。ディレッタントにすれば、好きに作れるけど・・」 プレイヤーD「どんな職業があるの?」 GM「探偵と作家、新聞記者に医者、学者、弁護士だよ。全員ばらばらに取得して欲しい。学者は専門を決めて欲しい。」 プレイヤーF「んじゃ、考古学者。」 GM「他に思い付かなかったな・笑」 プレイヤーF「うん・笑」  各プレイヤーたちは、各々の好みに応じてキャラクターを選択していきました。 職業の取り合いになることもなく、素直に決まりました。決まったプレイヤーから、順にキャラクターメイキングを始めました。 プレイヤーA「能力値はどうするの?」 GM「ルールブックに載せているうちの60+2DをA〜Hに振り分けるタイプで作ってちょ。ダイスマジックも影響が少ないしね。」 プレイヤーB「んじゃ、適当に作るわ。」  他のプレイヤーたちも、それぞれ能力値の振分けを始めました。  ここらあたりは他のRPGのキャラクターメイキングと大差無かったのですが・・・  マスタスキルの決定あたりから、プレイヤーの悲鳴があがりはじめます。 プレイヤーE「ひぃ〜、1ゾロ・・・がぁ〜ん。GM降りなおし〜」 GM「駄目だよぉん・笑」  マスタスキルは2Dの1/2切り捨てです。1ゾロは1ポイントしかありません。しかし、マルチワールドでは能力値のボーナスは必ず判定で使用できるので、少ないと悲鳴が上がろうとも、お構いなしです(笑)  しかし、これは序の口です。 GM「じゃあ、成長ロールだね。」 プレイヤーB「16才からスタートだね。1回で止めてもええの?」 GM「御自由に・・・。技術が低いと判定も厳しくなるよ。」 プレイヤーA「まあ、30才ぐらいで充分やろう。」 ふふふ、あまい、とっても甘いぞ。その考えは(笑) プレイヤーC「あう、能力値ばっかりや〜・涙」 プレイヤーA「欲しい技能がでない〜」  そう言いながら、30才過ぎで止めると言っていたプレイヤーたちのキャラクターは、どんどん年をとっていきます(笑)。 GM「33才で止めるの?4回しか振ってないけど」 プレイヤーB「いいよ、強制徴募くらったし・・・若くて無能な探偵・笑」 GM「でも、サブスキルはきちんととれてるんやね。」 プレイヤーA「ひぃ〜、50才前やからやめたかったのに、強制徴募ぉぉぉ・」  とまぁ、自分の思い通りにならないダイスの目に悲鳴をあげるプレイヤーたち。その間の成長で、キャラクターの人生を考えてキャラクター(性格)を磨きあげてくれい・笑。 GM「では、各自、自己紹介を(笑)」 探偵「探偵の鳴神平一郎です。33才です。」 GM「兄貴?」 鳴神「いや、何代か前(笑)」  うちでプレイしているルール・ザ・ワールドRPGで彼は鳴神平四郎と言うキャラクターをやっています。 新聞記者「新聞記者の美波 江郎です。41才です。西日本新聞の記者です。」 医者「医者の結城です。57才です。今回は手術の[できる]医者です(笑)」  トラベラーで軍医をやっている彼は、あるセションで手術できる能力の無いことが暴露されたという過去を持っています。もっとも、トラベラーの場合、担当のGMもそのことに気付いていなかったという笑い話もありますが・・・。 学者「考古学者の波多 戻樹です。36才です。」 GM「パタモドキ?博物館の館長かいな(笑)」  パタリロネタです(笑)。辛いかも知んない(笑)。 作家「童話作家もやってます、案出留 千(あんでるせん)です。48才です。」 GM「クレームのつきそうな名前やな(笑)」 案出留「えーやん、ペンネームやし(笑)」 結城「本名やと思った(笑)」 弁護士「亜区得(あくとく)弁護士商会の大宇曽 月太郎(おおうそ つきたろう)です(笑)」  一同爆笑。 結城「こんな弁護士にかかるのいややなぁ(爆笑)」 大宇曽「えーやん、字が違うし(笑)」 GM「全員がそろったところで始めようか(笑)」 ・プロローグ いわゆる状況説明 GM「さて、舞台は・・」 美波「時は未来、所は宇宙。」 GM「腐ったSFマニアはほっといて(笑)、昭和30年の暮れ、場所は神戸。おりしも新聞を賑わしている大きな事件がある。」 美波「どんな事件?」 GM「全員が知っているよ。それは、元華族の青年と財閥の令嬢の結婚だ。なぜ、新聞を賑わせているのかというと、式そのものが大々的に行われたからであり、これから行われる披露宴の豪華さもある。それに、元とはいえ華族の青年と財閥の令嬢の結婚ということで、一種のロイヤルウェディングとしても有名や。」 案出留「今やったらワイドショーと奥様週刊誌の取材が激しいやろな。」 GM「まぁ、当時なみの最大の盛り上がりやろうね。さて、つづけよか。君たちはその披露宴の招待客というわけ。中には怪しいのが混じってるけど(笑)。」  考古学者と探偵の二人に視線が集中(笑) GM「その披露宴なんだけど、当時最大級の客船を借り切り、その上で行われるんや。それがマスコミが騒いでいる理由の一つなんや。そして、そのまま下関までの3日間の船旅も楽しもうというわけ。招待の理由は各々で考えてや。」 結城「その財閥には、病院も含まれるの?」 GM「あるみたいやね、さしずめ院長の代わりかなんかかもね。」 美波「取材かな?」 大宇曽「過去に付き合いがあったのかな?何せ亜区得弁護士商会やから(笑)」 鳴神「多分、出席できない誰かの代理人やろ。こういうのって体面を気にして、無理矢理にでも人を出すやろうから。」 案出留&波多「どうかんがえても代理人やろうなぁ(笑)」 GM「とまぁ、理由はどうあれ、君たちは招待客として乗り込むことができる。」 案出留「知り合っててもええの」 GM「それはまだ。後と言う事にしよう。それ以前に、人数が多すぎて君たちは離れ離れの状態だ。」 結城「聞きたい事があるんやけど・・」 GM「まだ、状況説明が終わってないからタンマ。通常から考えると披露宴の受け付けとは思えないような受け付けをすますと、船の中に入る事ができる。それぞれ部屋が割り当てられていて、披露宴の時間まで待たされるようだね。といっても、そんな長い時間じゃないし、人が多いので行動出来るほどの余裕はないよ。というわけで、船が港を離れると早速披露宴が始まる。ここで、君たちは同席するんだな(笑)。これぞ、まさしくご都合主義(笑)」 案出留「まぁ、ええんとちゃう(笑)」 GM「そうそう、出港間際に乗り遅れた老婦人を袴をはいた男がおぶさって飛び乗るってハプニングがある。」 結城「???」 GM「でも、今回は特に目立つような事はない(笑)」 案出留「どういうこと?」 GM「実は、このマルチワールドのテストプレイは、最初の導入部を同じにする2本のシナリオをやろうとしているんだ。状況設定はほとんど同じで発生する事件が違うんだよ。まぁ、パラレル・ワールドみたいに受け取ってくれればええよ。」 鳴神「さっきのハプニングは次のシナリオで詳細が分かるって事?」 GM「そうだよん。実は、次回にやるシナリオが先に完成して、それをアレンジしたのが、今回のシナリオ。次回のは予告するとミステリーだよ。」 美波「それってもしかして、前からやりたいって言っていた金田一耕助モノ?」 GM「そうだよ。もともとマルチワールドRPGはそれがしたくて設計しているからね(笑)」 美波「じゃあ、今回は・・・・」 GM「おっと、それ以上は喋らないでくれい(笑)。あくまで想像してくれよ(笑)」  マルチワールドRPGのコンセプトはガイドの説明を見てくださいね(笑)。 鳴神「前々からマルチワールドでやりたい内容について言っていたのを考えれば、だいたい見当がつくけど・・・」 GM「そこから先はストップね(笑)。分かっている事でも口にすればいいというわけではないからね。さて、話を続けようか。披露宴は、船の甲板で大々的に行われている。残念ながら君たちは末席の方だ。奥の化粧台の上はほとんど見えなかったりする(笑)。」 鳴神「これだけ怪しい連中は仕方ないやろうね(笑)」 GM「でも、テーブルの上にならべられるものは同じだからね(笑)。それで、君たちが思うのはなんて成金趣味なんだってこと。」 美波「財閥って成金なん?」 GM「そうだよ。美波は新聞記者やったね、なら知っている。嵐山財閥と言うんだけど、頭首の嵐山雷蔵が一代で築いた財閥だ。ちなみに他の財閥からは、成金として下に見られている。」 鳴神「嵐山・・・きっと変な『珠』を持ってるねん(笑)」 GM「おまいという奴は〜(笑)。確かに名前の元ネタは正解だよ、探偵クン。」 鳴神「わたしはあんな、『変態』探偵ではなぁ〜い!」 結城「なんのネタ?」 GM「LIPSTICK−ADV.のネタ(笑)。その中に嵐山って言う金持ちの男が出てくるねん。ちなみにプレイヤーは探偵(笑)」 鳴神「名前がそのままやから、すぐに分かった(笑)」 GM「そのままとちゃうで(笑)。元は雷蔵じゃなくて権蔵やもん(笑)。ちなみに雷蔵は、DE・JAの日向からやったりする(笑)」 鳴神「なるほど〜、考古学者(笑)」 結城「どっちもやってないからわからへん。」 GM「気にするほどのものじゃないよ(笑)。単に名前もじっただけやからね。別に元ネタ知ってたからといって、影響があるわけでなし、知らないから不利になる事もない。今だって、鳴神が何も言わなければ、そのまま受け取ったやろ。元ネタにこだわる事なんか何もないで。」  このプレイ当時でも風化したネタ・・・。気にせず流してくださいね。 GM「人物の話が出たから、人の事でキャラクターが予備知識として知っている事を説明しようか。新郎は元華族の出身で坂ノ上(さかのうえ)誠。立派な青年だよ。新婦は嵐山雷蔵の一人娘の忍。」 波多「ちから・・・」 GM「お手机なんかしないからね(笑)。母親ゆずりの清楚な美人だよ。」 案出留「成金が元華族の息子と結婚するってやっぱり・・・」 鳴神「名前が欲しいのやろうね。せやからこんな派手な披露宴をするんやろ。」 GM「下世話な雑誌はそのことをあげてるよ。でも、結婚そのものは本人らの意志によって決まったという話だよ。一応以上で、キャラクターの予備知識は一通り出揃った。」 結城「早速やけど、いい?」 GM「何?」 結城「嵐山総合病院に勤める者として聞きたいんやけど、嵐山財閥の基礎をなしているのは何なん?それと、嵐山雷蔵のことで、一般に知られていない事。」 GM「(いつそんなん決まった・・・?)それやったら、新聞記者も知っている可能性があるね。財閥の基礎は鉄鋼業だよ。戦後いちはやく鉄工所を起こしたのが起源になっている。雷蔵については嵐山家の婿養子だね。戦前に満州に渡っていた事があるらしい。非常に強引な男で、数多くの恨みも買っているらしい。知識としてはそれぐらいまでやね。」 結城「あと、嵐山家の家族や新郎の家族について聞きたいんやけど・・」 GM「キャラクターとして知っている範囲ではないね。それらについては、キャラクターとして情報を集めてくれ。」  難しいんですよね、情報の与えかた。RPGの場合、情報はすべてゲームマスターから聞くものなので、つい、聞く方(プレイヤー)は、自分の立場を忘れて全て同じ状況で聞いてしまいます。  プレイヤーとゲームマスターという立場しか目に見えないので、仕方の無い事だと思いますが、やはり、プレイヤーのモラルとして、ゲームマスターに対して「プレイヤーの知らない事」を聞く場合、「キャラクターの知識の確認」なのか、「キャラクターの知らない事を聞く」事なのか、はっきり分けるべきでしょう。  でなければ、「キャラクターとして知らないはずの事」を「キャラクター知識」と混同してしまう事になってしまいます。  また、ゲームマスターもこのことをはっきりさせてから、説明や質問の回答をすべきなんでしょうね。 鳴神「化粧台の上の様子は?」 GM「ああ、ごめん、説明がまだやったね。披露宴という事で当然、中央にいるのは新郎・新婦の二人。その両隣には、両親が座るはずなんだけど新郎側には爺さんと婆さんが座っている。印象は、新郎は絵に描いたような好青年、新婦は可愛らしい清楚な女性。新郎側の老人は、新郎の祖父母というよりは、代理人という感じだね。血縁にしては感じがちがいすぎてるよ。新婦の両親だけど、嵐山雷蔵は、あまりいい感じはしないね。パワフルな感じはある。こんな席でもやぶにらみだしね。母親は和服の似合う美人だよ。」 美波「絵になる光景だね。前に行って記事用の写真を撮ります。」 GM「他にもそういう輩が多かったりする(笑)。」 鳴神「さて、情報を集めようか(笑)。このテーブルの回りには、この連中以外に誰かいる?」 GM「今は、メイドさんがいるね。たまに、花嫁の方をぼうっと眺めてる。ちなみにテーブルには君等だけやよ。」 案出留「メイドがどこまで知っているのやら。」 鳴神「裏方に通じている分、表に出にくい事を知っているかもね。」 波多「家政婦は見た(笑)」 結城「(笑)土曜ワイド劇場か(笑)」 大宇曽「わたし、見ちゃったんですよ(笑)」 案出留「(低い声で)幸せな結婚に魔の影が・・・」 GM「だぁーーーっ(笑)」  脱線の好きな連中だ(笑) GM「メイドは市原悦子みたいなおばさんじゃなくて、もっと若いの!だって、坂口良子だもん(笑)」 美波「キャスト決まってんの?」 GM「実は(笑)。次回のミステリー用なんだけどね。」 美波「犯人は、そう、主演キャストの一番の大女優・・・」 GM「そのネタは、他の人にはわからんで・・・(笑)」  金田一耕助の映画を再編集したとんでもない同人映画のネタです。  なんか、とんでもない会話しかしてないような気がする・・・・。 GM「さっきから脱線しかしてないような気がする。続けよう。行動は?」 鳴神「では、メイドに話を聞いてみよう(笑)まずは、ワインのお代わりを頼む。」 結城「ワインなんてのってるの?」 GM「説明するべき事が多いと忘れがちになるね。君たちの前にあるのはフランス料理のフルコースだよ。」 案出留「テーブルマナー・・・」 GM「それについては、各プレイヤーに任せる。テーブルマナーを知っていようといまいと今のところ影響が無い。さて、鳴神の方に話を戻して続きをしよう。」  何回続きをしようとと言っている事やら・・・。  原因はゲームマスターにもあるのであまり大きな事は言えないですが・・・  でも、プレイヤーも聞くべきときと口を挟むときとを注意して考えるべきでしょう。 GM「メイドは呼んだ鳴神のところに来て、グラスにワインを注ぐよ。入れ終わったら定位置に戻ろうとするけど。」 鳴神「ちょっといいかな?。わたしは実は代理人でね。この披露宴に出席している人たちの事をよく知らないんだが、よかったら教えてくれるかい?」 GM「『仕事中ですから、ちょっとだけですよ』と彼女は言うよ。」 鳴神「新郎や新婦の事について教えてくれないか?名前ぐらいは知っているんだけどね。新郎の隣に座っている老人たちは、どうも見たところ新郎の家族ではないように見えるんだけど・・・。」 GM「『そうそう、私もそれは思っていたんです。で、私も不思議だったんでいろいろと聞いてみたんですが・・・』と言うよ。内容を要約すると、新郎の坂ノ上誠は、実は天涯孤独の一人身なんだそうや。父親は生まれる前に別荘で殺され、母親も数年前に病死したらしい。姉が一人いたんだが、その姉も3年前に自殺をしたらしい。今、隣に座っているのは、家の執事と母親の乳母なんやそうだ。そうだね、化粧台の前にいる美波は新聞記者としてソースの下調べをしたかもしれない。今の情報は、知力ボーナス+知識技能でロールして、図書館があればボーナスに追加してもいいよ。目標値は14ね。」 美波「成功。」 結城「その話、聞いててもいいの?」 GM「大声で話しているわけではないけど、聞く気になれば聞こえるよ。聴きたい人は聞いててもOK。」 鳴神「自殺って事だけど、原因とかは?」 GM「残念ながら知らないそうだ。メイド仲間から聞けた新郎の話は今ので全部ということだよ。」 鳴神「じゃ、新婦の方。」 GM「大体の話はさっきの情報の通り。無かった分だけ説明するね。新婦の忍は、典型的な箱入り娘だったそうや。ちなみに二人の馴れ初めだけど、誠の学校の先輩が取り持ったらしい。その先輩というのが、嵐山雷蔵の[年の離れた弟]の友人でよく嵐山家を訪れていたんだそうだ。」 結城「年の離れた弟?」 GM「君たちはその人物の事を知らないよ。話を続けるね。誠の先輩は、誠の姉の恋人でもあったんや。」 鳴神「この話を聞くと、この縁談は雷蔵にとっては渡りに船だったんだろうね。雷蔵の弟って?」 GM「親子ほども年が離れているらしい。あそこに、と言ってメイドが指差したところに令嬢をナンパしている青年がいる。見たところ、誠より3〜4才年上のように見えるよ。」 案出留「親子と違うんか?」 GM「少なくとも、雷蔵には娘の忍しか子供がいないという事になっているよ。」 鳴神「隠し子やっても、そうは言わんやろう。それに力でもみ消す事も考えられるで(笑)」 GM「そういう事も考えられるが、現状はこの程度しか分からないね。ちなみに、先輩の名前は知らないけど、雷蔵の弟は鉄也と言うんだそうだ。」 結城「鉄也がナンパしている相手の名前は?」 GM「君たちは知らない。メイドに話し掛けるの?」 結城「聞く。」 GM「メイドは、横から声をかけられてちょっと驚いたようだね。さて、(ロールして・・・)、知っているみたいだね。嵐山財閥と取り引きのある藤沢重工の令嬢、まりさんだそうだ。」 結城「嵐山家と藤沢家の縁談の噂ってあるの?」 GM「特にそういう話は聞かないね。といっても、内々に進んでいるのなら表には出ないけどね。」 結城「メイドさんは?」 GM「新しいウワサの種ね、とか言ってるけど。」 結城「???」 鳴神「知らないという事やね。」 案出留「んじゃ、今本当にナンパしてるんや(笑)」 GM「そのあたりは、ほとんどキャラクターの推定の範囲だね。一応、キャラクターが知っているべき情報は一通り出たから、何もアクションがなければ、披露宴は滞りなく終わるよ。」 美波「写真取るのにかまけてあんまり食ったような気がしないなぁ。」 GM「披露宴の時間は長かったから、充分休憩する時間はあったと思うよ。食事にしても一般的には超豪華で非常においしかったよ。好みでのひねくれは別問題ね(笑)。特にアクションがなければ、時間を進めよう(笑)。」 ・第一の事件のこと GM「(第一の事件の起こる時間を決めようか、23時に1Dを加えて・・・1時か。)さてと、一晩中起きているという人いる?起きているんなら何で起きているのか理由も宣言してちょ(こういう聞き方をすると、起きているのが有利と考えるやろうけど、納得のいく説明までは付けられまい・笑)。」 美波「悪酔いで熟睡(笑)。起きたらきっと二日酔い(笑)」 結城「起きていたいけど、理由が無い・・・。」 波多「多分寝てる。」 GM「基本的にみんな寝てるんやね。」 鳴神「そだね(笑)」 GM「では、寝ている人は目標値13で知力ボーナス+運動技能でロールして。寝ているから聞き耳は使えないとするよ。それと、美波、悪酔い熟睡モードは目標値を15で判定してね。」 美波「はや〜(x_x)//」 GM「成功した人は、男の悲鳴で目が覚める。失敗した人は寝たまんまね(笑)。」 案出留・波多「部屋を飛び出して悲鳴のした方に走る。」 GM「まだ、そこまで行動できない。今は目を覚ましただけだからね。さて、失敗した人は、引き続き目標値を12で判定して。さっき成功した人は自動成功。」 美波「やっぱり熟睡〜。」 GM「今度は、女の悲鳴だ。一回目で成功した人は、目標値12で知力ボーナスでロールして。」 波多「失敗〜(;_;)」 鳴神「成功しました。」 GM「声はどうやら、ロイヤルスイートの方からしたみたいや。」 案出留「ロイヤル・スイート・・・」 GM「行動の宣言をしてちょ。悲鳴の発生元が分かっている人からね。」 案出留「ロイヤル・スイートへ直行。そういう連中って他にもいる?」 GM「ちょい待ち。行動の判定の範疇になるから、行動宣言が先ね。」 波多「部屋から飛び出す。ども、どこへ行ったらいいのか分からない〜。」 鳴神「とりあえず、ロイヤル・スイートへは向かう。でも、部屋には入らない。」 GM「現場に駆けつけるだけというわけね。」 鳴神「そう(笑)」 結城「現場に駆けつけます。一応、医療道具持っていきます。」 GM「気の利く事(笑)」 大宇曽「熟睡〜」 美波「同じく〜。」 GM「ラウンドを更新するたびに、目標値を1ずつ下げていいよ。だんだん、騒がしくなるからね。では、行動解決フェーズ。まず、案出留。君と同じようにスイートへ向かう連中は他にもいる。そうだね(コロコロ)、3人いるよ。」 案出留「どれぐらいでつくの?」 GM「そうだね、すぐなんだけど他の人を先に解決しよう。波多は、部屋の外に飛び出したところで、何人かが走っているのに出くわす。さすがに方向は分かるだろうから、(コロコロ)トップに3ラウンド遅れで到着できる。案出留と結城は一番に部屋に到着する事が出来る。」 結城「他に人はいる?。」 GM「だから、一番早く現場に駆けつけたんだって(笑)。ちなみに扉は半開きになっている。」 案出留「中を覗く。」 GM「部屋の中は血だらけ。では、恐怖ロール。」 案出留「どうやるの?」 GM「精神力ボーナスによるロール。目標値は13。」  テスト段階のルールです。このあとでルールは変更しています。  といっても、ルールをご存じでない方には意味が無いですね(笑) 案出留「厳しいなぁ・・・やっぱり失敗した。」 GM「精神力を2減らして。君は悲鳴を上げた。」 案出留「わあああああああって(笑)」 結城「覗きたくないなぁ。」 GM「(人間なら興味を持って覗いてしまうと思うんだがな〜)とはいっても、後続で来た人間が、悲鳴を聞いて扉を全開にした。さぁ、恐怖ロール。」 結城「医者はボーナスつくの?」 GM「つかない。診療で見るのと訳が違うからね。」 結城「成功しました。」 GM「なら、問題ない。中を観察する事が出来るよ。」 波多「着いた、見た・・・」 GM「まだ、着かないよ。着くのは次のラウンド。人ごみに巻かれる事になるよ。」 波多「うう〜(T_T)」 GM「さて、部屋の前は人の壁が出来る。」 鳴神「その中に紛れる(笑)」 案出留「はっ、第一発見者・・・」 結城「しまった・・・」 GM「はいはい、案出留は恐慌状態にあってそういう発想は出来ないからね。じゃあ、部屋の中の説明をしよう。スイート・ルームは二部屋続きになっていて、入口があるのは応接の方だ。で、その応接の床が一面血の海になっている。その血の海の中央に引き裂かれた男の死体がある。見たところ胴体のところで引き千切られている。床には内蔵が散らばっている。」 鳴神「猟奇〜」 GM「つづけるよ、ちなみに隣の部屋、つまり寝室への扉は半開きになっている。血の海は隣の部屋にも続いている。では、正気度チェック」 案出留「恐怖ロール(笑)」 GM「デザイナーが間違えてどうするんやろね(^^;;)。目標値は13。」 結城「成功しました。」 鳴神「覗いている人は?」 GM「応接の中を覗いたのなら、ロールしてね。」 波多「遅れた人は?」 GM「覗いたら同様。ロールする必要があるよ。ちなみに一般の人たちは全員失敗している。腰を抜かしているから、後ろからでもよく見えるよ。」 鳴神「失敗してしまった・・・」 波多「成功!」 GM「成功したのなら、驚いている人を押し分けて中に入る事が出来るよ。」 波多「中に入る。」 GM「隣の寝室が目に入るからまた、恐怖ロール。」 波多「失敗〜(T_T)」 GM「では、隣の部屋の惨状を説明しよう。さてその前に、大宇曽、美波のお二人さん。目覚めていいよ。」 美波「では、二日酔いでがんがんする頭を押さえつつ起きだそう。」 大宇曽「(ロールして・・)やった、まだ寝てる(笑)」 GM「おいおい(^^;)、まあええけどね。さて、寝室の惨状だけどやっぱり内臓が散らばっているんだな。」 結城「すぷらった・・・」 案出留「体の中から爆発した感じ?」 GM「案出留、君は恐慌状態のため、行動・思考不能。」 案出留「プレイヤーとして聞きたいんやけど・・・。」 GM「いや、やっぱりキャラクターが行動不能状態なら質問権はないと考えるべきやと思う。そうでないと、キャラクターがいないのと同じやと思う。」  意見が分かれる事だと思いますが、あたしのRPGの観点から言うと状況の確認等についてはキャラクターをベースに考える必要があると思います。  プレイヤーは、キャラクターを通してモノを見るべきだとあたしは考えてます。 鳴神「それじゃ、質問。恐慌状態はいつまで続くの?」 GM「しまった、まだ、ルールにしてなかったなぁ・・・。面白いとおもって考えてたのは、目標値−達成値ラウンドもしくは、時間なんだけど、今回は2D6ラウンドにしよう。どうせ、失敗したときの達成値は覚えてないだろうから。」 案出留「成功・失敗しか見てないから(笑)・・・あ〜っ(ロールの結果は11)。」 鳴神「クスクス(笑)」 GM「当分行動不能やね(笑)。さてと、案出留のプレイヤーの質問の事もあるし、結城は医者でもあるから惨状を観察するだろうしね。一応ロールして。」 結城「基準値は?」 GM「知力ボーナス+知識+学術+医学。目標値は14。寝室を覗いている人はロールして。但し、寝室を覗くには応接室に入る必要があるよ。」 結城「成功です。」 GM「(難易度が高かったけど、成功してくれたか・・)二つの死体だけど、刃物などで切られたのではない。強力な力によって引き裂かれたものである事が分かる。傷口は繊維の方向に裂けているからね。」 結城「猛獣とかの仕業かな(笑)。何か他に分からない?」 GM「詳しくは分からないんだけど、喰われたという感じはない。えーと、体を引き裂くときに捕まれたと思われるところが何箇所かあるんだけど、鋭い爪痕が残っている。そのあたりには、若干、粘液状のものがついているね。」 結城「死因は?」 GM「明らかにショック死だね。結城、もう一度ロールしてみて。目標値15。」 案出留「うわぁ、高い・・・」 結城「成功。」 案出留「え、マジ?」 GM「目標値も高いけど、基準値も高いんやね(笑)」 結城「そう(笑)」 GM「すると、床に散らばっている肉片の一つが、形が整いはじめた子供のものである事が分かるよ。床に叩きつけられているけどね。」 波多「うわぁ〜」 鳴神「グロぉ・・・」 案出留「こんなんを冷静に判断する事ができる結城って・・・」 鳴神「気○るしやねん(笑)」 結城「失礼な(笑)。わたしは医者だぞ(笑)」 鳴神「医者でもこんなゲログチョなんはそうそう見ぃひんで(笑)。やっぱ、ピーッや(笑)」 GM「司法解剖も引き受けるような医者なんやろうね(笑)。さてと、そうこうしているうちに、入口の人だかりを押し分けて入ってくる人物がいる。」 鳴神「家族関係者やろね(笑)」 GM「正解。入って来たのは嵐山雷蔵だよ。『忍、忍は・・・』、かなり荒れているみたいだね。」 結城「残念ながら・・・手遅れです。」 GM「『誰だ、一体だれがこんなことを・・・』とドスの聞いた声で雷蔵は叫ぶ。『まだ、犯人はこの船の中にいるに違いない。犯人が見つかるまでこの船は港には着けさせん』と言い切るね。さてと、その後ろから船の船長が入ってくるよ。『嵐山さん、そりゃ無茶ってもんだよ(大滝秀次風・笑)』」 美波「なまってるなぁ(笑)」 案出留「きっと、キャストがあるんやで(笑)」 GM「あるよ(笑)。といっても、紹介は次回送りにしよう(笑)。さてと、話を続けよう。『ひどいことになっているねぇ・・・。嵐山さん、こんな事件が起こっちまったんじゃあ、警察に調べてもらうしかないよ。』『何を言う。そんなことをしてみろ、みすみす犯人を逃がしてしまう事になるではないか』・・・雷蔵ね(笑)。『犯人はワシがこの手で叩き殺してやる。』『しかしねぇ、こりゃもう、警察の仕事だよ。船を港に着けるなというんじゃ、警察を呼んでここで調べてもらうというのはどうだろう?それに、この船の備蓄じゃ、船に乗っている人間を2日分しかもたない。いずれにしても、港で補給しなければみんな死んでしまうぞ』」 案出留「大変やなぁ(笑)」 GM「大変な事態やね。」 案出留「いや、一人二役(笑)」 GM「GMの宿命(笑)。さてと、以上のような会話を続けて出た結果が次の通りね。まず、この船はこのまま航行を続ける。警察は今から無線で呼ぶ。補給物資に関しては、雷蔵が別の船をチャーターさせる。で、犯人が見つかるまで航海を続ける。」 案出留「『後悔』を続けるんやね(笑)」 GM「船に乗ってしまった事についてやね(笑)」 案出留「そういうこと(笑)」 鳴神「しかし、成金ってやだね〜(笑)」 GM「らしいやろ(笑)。さてと、この部屋は警察が来るまで立入禁止になる。一応、船員が入口を見張る。で、野次馬は解散させられ、各自部屋に戻される、と。」 案出留「船の中をうろついてもいいの?」 GM「食事を除いて、部屋から出る事を禁止させられるよ。ということで、眠れない夜がふけていく。」 ・朝のラウンジにて GM「さて、時間を飛ばして朝だよ。時間は、7時半というところ。一応、朝食はラウンジで取ることになるよ。」 案出留「勝手に行っていいの?」 GM「船内放送でね、7時から9時までにラウンジで済ませる事、それ以降は各部屋でおとなしくしている事、という案内が入るよ。だから、時間内であれば自由に行ってもいいみたいだね。」 大宇曽「ルームサービスぅぅっ。」 GM「基本的に今は駄目みたいだね。時間を区切ってラウンジで食事させるのには、どうやら人の確認も含まれているみたいだから。じゃあ、30分区切りぐらいで食事に行く時間を決めてくれる?」 鳴神「8時」 案出留「取り敢えず8時」 結城「8時かな」 美波「ぎりぎりに起き出すやろうから・・・8時30分」 波多「8時にします。」 大宇曽「9時」 美波「9時からでもええの?」 GM「9時まで、9時以降は刑事が来るまで外出禁止ね(笑)」 大宇曽「私は『亜区得』弁護士商会の大宇曽だぞ、食事の準備したまえ。」 GM「といっても、船員に止められて部屋から出れない(笑)」 大宇曽「だめかぁ・・・(笑)。じゃあ、7時30分ね(笑)」 案出留「極端な奴(笑)」 GM「(一番多いのは、8時か・・・。では、事件は8時やな・・・)まず、7時30分からの食事・・(コロコロ・・・マスクで振ってます)、特になにもない。」 大宇曽「残念(笑)」 GM「じゃあ、8時・・(コロコロ)。ちなみに顔見知り・・・といってもPCたちね・・・が何人かいるけど、テーブルはどうする?念のために言っておくと全員が同時に座れるだけのものもあるし、全員がばらばらで座る事もできるよ。」 鳴神「一人で食ってる(笑)」 案出留「まあまあ、とかいって鳴神の席に行こう(笑)」 鳴神「よるんじゃなぁい(笑)。」 結城「まぁまぁまぁ、と反対側からも(笑)」 鳴神「あう〜。」 波多「いいじゃないですか(笑)」 GM「先に言ったのが失敗だったね(笑)。さてと・・・(コロコロ・・・しつこいかもしれないけど、このロールはダミーです・笑)・・・君たちが食事をしていると『あ、あなたって人は・・・』という罵りが聞こえてくる。」 波多「声のした方を見る」 GM「多分、全員が見るだろうね。ちなみに他のテーブルの人たちも声のした方を見てるよ。声のした方を見ると、二十前のかわいい女性が、テーブルに両手をついて立っている。そのテーブルには嵐山鉄也が一緒に座っているよ。」 案出留「誰か分かる?」 GM「分かるよ、藤沢まりだよ。」 結城「痴話喧嘩かな?」 GM「さぁね(笑)。まりは回りを振り返って恥ずかしそうに座るよ。そのまりに何かを話しかけているようだけど聞こえない。そして、鉄也はおもむろに立ち上がってテーブルから離れる。まりは、うつむいたままだ。テーブルの上で両手でハンカチを握り締めているね。」 鳴神「あたりやね(笑)」 大宇曽「こういう時こそ私の出番(笑)」 GM「でも、残念ながら君はここにいない(笑)」 大宇曽「今すぐでなくてもええねん(笑)。あとから声をかけるということで(笑)」 GM「さてと、話を続けようか。鉄也が出ていってから食堂の空気が重くなる。で、誰もまりに声をかける事なくこそこそという感じで出ていくね。」 案出留「ほっとくわけにもいかんやろうから、声をかけようか・・・。お嬢さん、何があったのかは知らないが、私でよかったら相談にのるが・・・」 GM「じゃ、接触技能だね。接触技能+知力ボーナスを基準値にするロールをして」 案出留「あんまり高くないんだよなぁ・・・しかも、低いなぁ・・・9。」 GM「まりは、ハンカチで涙を拭ってから、顔を君の方に向ける。で、またうつむく。『いいんです、私なんて・・・』と、一言だけ言うね。」 案出留「いつまでもうじうじしていても何にもならないよ。それに心に溜めるよりかは吐き出した方がいいこともあるよ。」 GM「(悪い事はいってないんだけどね・・・やっぱり、印象が悪いのが問題か・・・)『一人に・・・一人にしてください、お願いです・・・』涙声だね。」 案出留「私は、童話作家の案出留といいます。いつでも相談にきてくれればいいよ。といって、立ち去るか・・・」 鳴神「やーい、ロリコン(笑)」 案出留「ロリコン・・・て、悩みを聞いてやろうとしてるだけやんか(笑)」 鳴神「自分の年をかんがえてみぃや(笑)。しかも、見ず知らずのおっさん(笑)」 GM「で、他の人はどうするの?何もないようだったら、時間を進めるけど・・じゃあ、時間を進めるね。美波、いたむ頭を押さえながらの朝食は何事もなく終わるよ。」 美波「記事ネタを掴み損ねた(笑)」 結城「西日本新聞ってゴシップ新聞なんか?」 美波「違うんやけど・・・いらんこと言ってもた(笑)」 ・刑事登場 GM「さてと、事実上の軟禁状態がしばらく続く、何もないようであれば、11時頃、高速ランチがやってくる。どうやら、刑事が着いたみたいだね。」 案出留「どんな感じなん?」 GM「しばらくしてからの尋問で呼び出された時に始めて見る事になるんやけど、50がらみの渋いおじさんだね。目つきは全てを見透かすような鋭さも持っているよ。」 美波「山さん(笑)」 GM「いや、磯川警部(笑)」 鳴神「ネタ振り〜(笑)」 GM「次回出てくるのは、と土警部(笑)」  山さん・・・太陽にほえろの山村警部(露口茂)  金田一耕助シリーズ(東宝映画)の磯川警部(若山富三郎)  金田一耕助シリーズ(東宝映画)の等々力警部(加藤武)  マニアック(笑) 美波「役に立たない(笑)」 GM「だから、磯川警部にしたんやんか(笑)。だから、名警部だよ(笑)」 結城「その警部は有名なん?」 GM「一部では名警部として有名だけど・・・ジャーナリストや警察、事件に関った連中ぐらいまでだね。この中なら、知っているのは美波ぐらい、場合によっては鳴神も知っているかもしれない。でも、警部の雰囲気から優秀である事は全員分かるよ。」 鳴神「ん〜と、知らない事にしておこう(笑)」 GM「で、尋問は順番に受ける事になるんだけど、ばらばらにすると時間がかかるから(笑)、ざっくりと纏めていくね。質問内容は、夕べ事件のあった時間までの行動。それと、招待者の確認。まぁ、両家との関係だね。基本的なところは全部答えているものとして、特に強調したい事項や、隠す事項がある人だけ宣言して。」 案出留「逆に質問を投げかけたいんやけど・・・」 GM「それは、基本的にキャンセルされるね。内容にもよるんだろうけど・・・」 案出留「じゃあ、やめとこ。多分答えてくれへん。」 GM「(・・・行動する前に先読みして行動をキャンセルするなよ・・・)」 美波「新聞記者として聞くのは?」 GM「同様やね。やはり、容疑者という立場である事がかなり不利になっているようやね。まぁ、悪い言い方をするなら、シナリオとしてはここまでは状況説明に等しいんだな(笑)。さてと、隠しだては誰かするの?」 鳴神「特にしない。する必要もなさそうやし。」 案出留「一応、例の二人の喧嘩についてはいいません。あまり関係なさそうやし。」 鳴神「じゃあ一応言ったろ(笑)」 GM「鳴神は、喧嘩の件を言うわけ?」 鳴神「いや、冗談(笑)」 GM「他はどうするの?特にないようなら時間を進めるけど・・・。」 案出留「どんどん時間が進むなぁ(笑)」 GM「いいの。これからが本当の本番なんやからね。さて、時間は進んで昼食後で2時。一応、行動の制限がとかれる。それぞれの客は船室を出てくるみたいやね。みんな疑心暗鬼になっているようで、他人を見る目が疑わしい。ひそひそ話ばかりで雰囲気が悪いね。」 鳴神「特に怪しい連中がここに(笑)」 美波「と言うことを怪しい探偵が言ってる。」 鳴神「言われても仕方がないけど、他にも十分すぎるほど怪しい連中が・・・」 波多「どこですか?」 結城「人ごとのように(笑)」 美波「では、船内を散策してみます。それぐらいの自由はあるの?」 GM「一応、立ち入り禁止の区画はあるけど、基本的には自由やね。」 案出留「あれだけの事件があったのに?」 GM「(泳がせて犯人をいぶりだすのも一つの作戦だよ。こういうことを類推してもらわないと・・・)まぁ、拘束するのにも限度があるということ。疑わしきは罰せずということやね。」 結城「それぞれの尋問の結果について聞きたいんやけど・・・」 GM「公式には発表されていない。一応、乗り込んできた警官や船員の様子からするとまだ犯人は割れていないみたいやね。」 結城「いや、怪しいと目を付けられた人物の事とかのことやけど・・・」 GM「(あんなぁ・・・)誰にどういう風に聞くの?」 結城「情報として聞きたいねん。」 GM「それは、誰に聞いているの?GMに聞くのならそれはお門違いと違うか?キャラクターの立場で行動しないのならそれはすでにRPGではないと思うぞ。」  彼に限った事ではありませんが、こういうときいつも思うのですが、キャラクターっていったいなんなんでしょうね。  目の前にいるのはGMとプレイヤーだけですが、RPGはそれら全員が一緒に想像の世界で遊ぶものだと思います。その大前提がどっかに行ってしまったのならそれは既にRPGではないように思います。 美波「では、新聞記者として聞いてみます。答えてくれるかな?」 案出留「あかんのとちゃう?」 GM「(またぁ、どうして先に答えを出すの?なんのためのGMなんやろね・・・)では、美波。誰にどういう風に聞くの?」 美波「そうやね・・・。磯川警部についてきた刑事の一人にでも聞いてみる。えーと、西日本新聞の美波ですが、どうなんでしょうね。犯人の目星はついたんでしょうか?」 GM「では、精神力ボーナス+接触技能で。あれば言いくるめをつけてロールして。」 案出留「できるん?」 GM「美波は新聞記者という立場もあるからね。ロールの結果は?」 美波「13。」 GM「それじゃ、一応、知力ボーナス+知識技能もしくは接触技能の高い方、あれば心理学をつけて。」 美波「んと・・・12。」 GM「犯人の目星は付いていないみたいだね。ただ、何かを隠しているのは間違いないみたいだ。」 結城「隠している事って?」 GM「行動していないキャラクターは質問をしない事。美波は、この事件の現場は見てなかったよね。まぁ、噂にはなってる事だから知っていてもいいか・・・。殺人の手段ということを質問したところ、ぽろっと言ったんだけど、人間業ではないらしい。ただ、その惨状を見た限りでは妙に恨みがましい部分があるということ。どうも、この事件は単なる殺人事件ではないらしいという事が分かるよ。」 結城「引き千切る、叩き潰す・・・やもんなぁ・・・」 波多「げろぐちょ・・・」 GM「そういうこと(笑)。」 美波「では、この事を本社に知らせたいので通信機を借りたいんやけど・・・」 GM「船員に頼むの?一応は、断られるけど・・」 美波「そこをなんとか、といってそでの下(笑)」 GM「じゃあ、精神力ボーナス+接触技能で。あれば値切りを付けていいよ。」 美波「14。」 案出留「目がいいなぁ(笑)」 美波「そりゃ、新聞記者やもん(笑)」 GM「(どんな新聞記者や・・)なら、警察のだんなにはないしょですぜ、といって貸してくれるよ。送信する内容は?」 美波「詳しい部分ははぐらかすけど、新婚の二人が殺された事についてまず第一報。」 GM「詳しい内容が分かり次第また連絡するようにということで通信は終わる。他に行動する人は?」 波多「特に、ありません」 案出留「一応甲板に上がります。甲板に人はいる?」 GM「大勢いるよ。みんな拘束されていたせいでかなりフラストレーションが溜まってるみたいな感じを受けるよ。」 案出留「知ってる顔とかあるかな?」 GM「他に甲板に上がってる人は?」 鳴神「一応あがってます。回りの様子見だね(笑)」 大宇曽「尋問に拘束(笑)気分が悪い、部屋にいます(笑)」 波多「どうしようかなぁ・・・」 GM「(じゃあ、何か起こしたろ・笑)コロコロ・・・、他には、嵐山鉄也もいるね。他は知ってる顔はないみたいだ。」 案出留「嵐山鉄也がいるの?一緒に誰かいてる?」 GM「一人だね。海を眺めているよ。」 案出留「お嬢様のこともあるし、近づいたろ。」 波多「その様子を見てます(笑)」 結城「検死中やろうなぁ。」 GM「(自縄自縛するなぁ・・・^^;)じゃあ、結城は解剖やね。鳴神と波多は甲板で様子見。案出留は鉄也に話し掛けると・・・。さてと、では、案出留は聞き耳ロールして。運動技能+知力ボーナス。あれば技能もつけて。」 案出留「低いなぁ・・・10。」 GM「(期待値だって・・・^^;)なら聞こえるんだけど、鉄也は何かぶつぶつとつぶやいているよ。えっと・・・『大いなる・・、・族を・・感謝・・。我、・・代・・準備。こ宵・・』・・・あとは、よくわからない言葉が続いているね。」 案出留「よく分からない言葉って?」 GM「何かの言葉の羅列にしか聞こえない。少なくとも日本語ではないよ。」 鳴神「ほっほっほ(^^)」 案出留「想像はできるけど・・(^^)。それじゃ話し掛けよう。もし、こんなところでひとりでどうなされた?」 GM「(どんな話し掛けかたや・・^^;)びくっとして君の方を見るね。『な、なんだお前は。人がどこでどうしようが勝手じゃないか・・・』」 案出留「あのお嬢さんとは仲直りされたのか?」 GM「(いきなりとばすなぁ・・・^^;)案出留の方をじっとみつめるよ。『あなたには、関係のないことだ。口出ししないでいただこう。』」 案出留「いやいや(^^)、ああいうふうに女性を泣かせる男を見ると黙っていられない性格でしてな。それに、姪御さんがあんなことになってしまわれたんじゃさぞ、辛いことも多いでしょう。よかったら、私にでも心のうちを話していただけませんか?それだけでも全然違いますよ。」 GM「(いきなりカウンセリングといってもなぁ・・・一応、反応ロールを振って・・・)鉄也は自嘲的に笑って、『姪、姪ね・・・ふふふ、お節介な人だ。あなたに話して何になるというのですか。どうにもなりはしませんよ。私はね・・・いや、話したところであなたには理解することもできないだろう・・・』」 案出留「私はこれでも作家の端くれ。少なくとも普通の人より人の心は理解できるつもりだ。いま話したくないのならそれでもいいでしょう。私の部屋・・・と言って部屋のNoをいいます・・まで来てくださいや。それじゃ・・・と言って去りますね。」 GM「了解、目の前に去っていく君に鉄也は何も言わずにまた、海を見つめるよ。」 鳴神「ほっほっほ(^^)。おもしろい反応が見れたね。」 波多「???何のことですか?」 大宇曽「くすくす(^^)」 結城「じゃ、解剖の方は?」 GM「一応、医学によるロールしてみて?」 結城「14。」 案出留「やっぱり目がいいなぁ。」 GM「結果が出るまでにはもう少し時間がかかるんだけど、結論だけ言うよ。二人ともものすごい力で引き裂かれているという点はさっきと同じ、死因はそれによるショック死だね。で、今回詳細に解剖してみてはっきりと分かったのは、まず、新婦の忍。忍は妊娠二ヶ月だったようだね。」 波多「かわいそうに・・・」 案出留「計算が合わないなぁ(笑)」 GM「はいはい、続けるよ。で、二人の身体には鋭い鉤爪の痕が残っている。また、その傷の周りには粘液状の物体が残っているという点がわかった。」 結城「粘液って・・・どんな物質かわかる?」 GM「詳しく分析する手段がないからよくわからないね。ここには資料もないし・・。一応、生物学+知識技能+知力ボーナスでロールしてみて。」 結城「12。」 GM「それじゃわからないね。」 鳴神「ほぉっほぉっほ、鉤爪に粘液(笑)。わかってしまった(笑)」 結城「やっぱり『あれ』やろうね。」 大宇曽「(^^)」 波多「???」 GM「(確認の視線をもらってもねぇ、だめだよ、結城クン)気づいたのはプレイヤーであって、キャラクターじゃないからね。それ以上は口に出さないこと。(コロコロ)、さてと結城、今回の解剖には8時間かかっているから、今の結果は20時までかかって出したことやからね。それまでの行動はできないよ。」 結城「うん、わかった。」 GM「さて、現在の時間は・・・(コロコロ)18時。もうしばらくすると食事時間やね。食事は決められた時間で取ることになってるし、その後の行動は基本的に外出禁止だからね、特に行動することがなければ消灯時間まで時間は進むけど?」 案出留「一応、部屋で待ってます。」 GM「(鉄也のことやな・・・^^)」 美波「食事中に取材〜」 GM「じゃ、接触技能+精神力ボーナス。あれば、言いくるめか雄弁をつけて。」 美波「たぁっ・・・・あら〜、9。」 GM「完全に無視されておわるね。」 美波「一応、また、通信機借りてわかったことを本社に連絡します。」 GM「たいした情報がないからね〜、しっかり取材しろというお叱りが・・・」 美波「あう〜(^^;)」 ・再び事件 GM「さて、時間が進んで・・・(コロコロ)、夜中の1時。さて、また聞き耳ね。運動技能+知力ボーナス、あれば聞き耳技能をつけて。目標値は13。」 波多「成功!部屋を飛び出します。」 GM「まだまだ、慌てない。成功した人は女の悲鳴を聞きつけて目が覚める。」 美波「今回は成功(笑)」 鳴神「気づいてしまった・・・(笑)」 GM「さてと、ラウンドを更新して行動宣言。当然起きている人のみ。」 美波「カメラとフラッシュの準備をして飛び出します。」 波多「声のした方に向かって走ります。」 大宇曽「ぐうぐう(笑)」 案出留「同じく(笑)」 結城「医療セットもって部屋から出ます。」 GM「では、声の方向を確認してもらいましょ(笑)。知識技能に知力ボーナスをつけて、目標値14。当然のことながら起きている人のみね(笑)」 案出留「寝ながらあっちだとか(笑)」 鳴神「はうぅぅっ、成功してしまった・・・」 波多「またまた、失敗(x_x)。」 美波「おーまいがーっ!失敗した〜」 GM「では、現場に正確にたどり着ける可能性があるのは鳴神だけやね。行くの?」 鳴神「行きます。一応現場に急行。」 美波「一応部屋は飛び出します。」 GM「さてと、では、鳴神は現場に向かうわけだけど、その途中でアクションがある。さてと、眠っている人、聞き耳ね。目標値は11。」 大宇曽「しまった、成功してしまった(笑)」 案出留「成功です。」 GM「今度は、男の悲鳴と銃声が聞こえる。」 結城「銃声?」 GM「そう。銃声が立て続けに3回鳴った後、男の断末魔の悲鳴が聞こえた。」 美波「断末魔????現場に急行・・」 GM「では、その現場の方向がわかるかどうかやね。では、起きていた人は目標値10。寝ていた人は目標値12ね。鳴神だけは自動成功。」 鳴神「同じ方向なんやね。」 GM「そういうこと。」 波多「では、そっちめがけて走ります。」 GM「それでは、鳴神から解決しようか。多分、全員ここに顔を出すんだろうから(笑)。さてと、鳴神、まずは聞き耳ね。目標値は14。」 鳴神「難しいなぁ・・・成功した。」 GM「何かが水に落ちる音が聞こえたような気がする。」 鳴神「(笑)。ほぼ、確定やね(笑)」 結城「やろうね(笑)」 GM「さて、現場には途中で合流した警官や船員とほぼ同時にたどり着く。現場といっても通廊なんだけどね。男が一人倒れているよ。近くには拳銃も落ちている。ちなみに床一面は血だらけ。ピンクの帯も少し散らばっている。」 案出留「ピンクの帯(笑)。腸のことやろうね。」 波多「うげげ・・・」 鳴神「男の方の現場ってことやね。」 GM「一応、恐怖ロールね。目標値は12。」 鳴神「うっ・・・危なかった。」 GM「では、知力ボーナス+知識技能。あれば医学をつけて。目標値は12。」 結城「振っていい?」 GM「君はこの場にいない。だからだめ。」 鳴神「成功です。」 GM「ぱっと見ただけだから正確なところはわからないけど、首のところの傷が致命傷になっていると思われる。腹も裂かれているみたいだけどね。では、知力ボーナス+知識技能。あれば目星をつけて。目標値は14。」 鳴神「うっ・・・・なんとか成功。」 GM「床の上に点々と粘液上の物体がある。で、あたりは生臭いにおいがかすかに残っている。それと、ある部屋の扉が半開きになっていて、中から部屋の明かりが漏れている。探偵ということを考慮してここまで行動したところで、遅れて到着した連中がたどり着く。船員は警官の指示を受けて、倒れている男には近づけないようにバリケードを作っているよ。」 美波「写真、写真。」 案出留「フラッシュは?」 美波「ああっ、慌てて準備(笑)」 結城「通してくれ、私は医者だ。」 GM「警官の指示もあって、倒れている男に近づけるよ。では、知力ボーナス+知識技能。医学もつけてね。」 結城「15。」 案出留「やっぱり高いなぁ・・・」 GM「さてと、男は既に死んでいるね。首のところの深い切り傷が死因だね。顔は恐怖で歪んでいる。では、もう一度ロールして。」 結城「18。」 GM「なら今わかった。この傷は、鋭利な刃物で切られたものではないね。昨日の坂ノ上夫妻の傷にどことなく似ているよ。」 結城「男が誰かわかる?」 GM「君は知らないけど、警官によると根津次郎という人物らしい。結構二枚目のナイスミドルだったみたいだね。」 美波「現場の写真をとります。」 GM「船員に止められるけど、警官が許可してくれたよ。後で写真を警察に引き渡して欲しいということだ。」 美波「はうぅっ(T_T)」 鳴神「警官に耳打ちします。私は、女性の悲鳴を聞きつけてここにやってきた。その途中で銃声と男の断末魔を聞いてここにいる。あそこの扉が半開きになっているあたりが気になるんだが・・・。」 GM「(よしよし・・・^^)警官は、確かにそれもある、といって扉の方に向かった。扉を開けた警官の顔が引きつって『ドクター』と声を上げるよ。」 結城「よっこらせ、と。」 美波「写真写真(笑)」 鳴神「後ろからついていく(笑)」 GM「この部屋は貴賓室の様やね。扉の中を覗いた人、恐怖ロールを、目標値13。」 美波「ああーっ、失敗した・・・」 結城「成功。」 鳴神「成功です。」 GM「部屋の中は、一面が真っ赤に染まっている壁に叩き付けられた藤沢まりの姿がある。どうみても絶命しているね。」 結城「壁に叩き付けられて死んだって感じ?」 GM「そうやね。肩あたりから壁に叩き付けられたって所かな。その肩の部分がぐしゃぐしゃにつぶれているよ。」 結城「死体を調べます。」 GM「では、まず、医学によるロールを。知力ボーナスと知識技能、学術と医学ね。」 結城「14。」 GM「詳しく調べるには解剖が必要だけど、簡単な診断をすると、死因は心臓麻ひだね。多分、壁に叩き付けられる前にショックで死んでいただろうと思われる。もっとも、壁に叩き付けられた時点で死んでいたほどのダメージを受けているけど。肩のつぶれた感じからすると、『人間が投げ飛ばした程度ではここまでの傷にはならない』ことがわかる。さてと、目星ロールをして。知力ボーナスと知識技能。あれば、目星を付けて。」 結城「14。」 GM「無残に折れた脚に爪痕のような傷と鬱血のあとがある。粘液状のものもついているね。」 鳴神「部屋の様子は?」 GM「いすや机が荒れているね。目星ロールを試みて。」 美波「ロールしてもいいの?」 GM「今この場にいて、正常な思考のある人間だけやね。結城は死体を調べているし、美波は恐怖によるパニック中だから、今は鳴神だけね。」 美波「せやった、恐怖ロール失敗したんやった(笑)」 鳴神「目は12です。」 GM「散らかっている床や椅子や机に少しずつ粘液状の物がこびりついているのに気づいた。それと、床にくしゃくしゃになったメモが落ちているよ。」 鳴神「では、拾ってメモを見てみます。一応、警官にそのメモを見せるからね。」 GM「メモには、走り書きで、貴賓室で待つ T.A.とあるね」 鳴神「T.A.(笑)」 案出留「ローラーダッシュする4mのロボット。」 美波「それはA.T.(笑)」  A.T.・・・アーマードトルーパー。装甲騎兵ボトムズですね。 鳴神「では、早速警官に見せよう。こんな物が落ちていましたよ。」 GM「警官はそれをうけとると、彼女はどうやら犯人に呼び出されたようだな、と言う。で、みんなに、ここは重要な現場(げんじょう)だから勝手に入らないように、と言う。メモは早速、磯川警部に渡す。」 案出留「いてたん?」 GM「やってきたところということにしよう(笑)。磯川警部は現場を見て顔をしかめる。こんなうら若い娘さんになんてことをするんだ、と静かに怒っているみたいやね。で、根津氏は逃げる犯人と鉢合わせたんだろう、と続ける。」 案出留「拳銃持ってたみたいやけど(笑)」 GM「そのあたりは調べてみないとわからないな、と続けるよ(笑)。」 鳴神「では、いらんことを(笑)。あっちこっちに粘液状の物がありますね、と言ってやろ(笑)」 GM「夕べの現場にも、何個所かにこびりついていたな、と言うね。一体なんなんだろうな、と警部は言う。」 結城「どんなものか、わかる?」 GM「では、知力ボーナス+知識技能+学術。」 結城「低い、12。」 案出留「それで低いんか〜(^^;)。」 GM「よくわからないね〜。」 鳴神「では、野次馬の中に『嵐山鉄也』の姿がないか、探してみます。」 GM「(コロコロ・・・鉄也の隠れるの結果は・・・)では、目星でロールしてみて。」 鳴神「14。」 GM「人込みに紛れているけど、確かに嵐山鉄也はここの野次馬の中にいるよ。一応、知力ボーナス+接触技能でロールしてみて。」 鳴神「12。」 GM「嵐山鉄也は、藤沢まりの死を悲しんでいるという感じはしない。無感動な印象を受けるよ。」 鳴神「了解。」 GM「(いくらなんでも、これで目が嵐山鉄也に向くやろうな)」 波多「なるほどですね〜」 結城「何が?」 波多「T.A.ですよ。」 案出留「今ごろ気づいたん?」 結城「あ、そういうことか・・・」 鳴神「(・o・;;;)お、おまえら〜・・・・」 結城「あそこでぼけられたから、頭がそっち行ってただけやんか。」 GM「(おいおい・・・^^;;;)」 ・証拠集め 鳴神「さてと、状況をまとめると取り合えず嵐山鉄也が怪しいと思うのはみんな同じやと思う。けど、嵐山鉄也が何をしようとしているのかとか、どういう手段を用いたのかそのあたりが全然見えてない。」 大宇曽「では、嵐山鉄也の弁護をって、ボケるのは止めておこう(笑)。」 結城「手段はもうわかってるやんか。『あれ』を・・・」 大宇曽「ちょっと待った。それはプレイヤーとして気づいただけでキャラクターとしてわかっているわけとちゃう。それに、『あれ』と鉄也の繋がりもみえないし、鉄也が犯人やったとしてもその目的がわからへんやんか。」 鳴神「それに、本当に鉄也と『あれ』が関係あるのかどうかもわからへんで。つまり、何も分かってないのと同じやってこと。ただ、鉄也って切り口が出てきたところや。」  『あれ』・・・彼らは水の中から出てくるモノを想像しています。  直接言わないのが最後のプレイヤーの良心なのでしょう(笑)。 案出留「じゃあ、どうやって鉄也を調べる?」 鳴神「鉄也を誘い出してくれたら、鉄也の部屋は調べるけど。」 案出留「それやったら、鉄也は引き止めるようにするわ。」 結城「鉄也のことについて調べたいんやけど。」 GM「結城は、早速二人の解剖の依頼がくるよ。またしばらくの間は時間的に拘束されるね。」 結城「そうか、新しい死体が二つ(笑)」 GM「一応翌朝からね。一応確認するけど、晩のうちに行動するなんてことを言う人、おる?じゃあ、時間は翌朝ね。」 案出留「鉄也の食事を見張って時間稼ぎをします。」 鳴神「その間に鉄也の部屋をあさります。」 美波「では、藤沢夫妻に取材。」 波多「鬼〜(笑)」 美波「取材にかこつけた調査やんか(笑)」 大宇曽「とりあえず飯を食う(笑)」 結城「解剖ってどれぐらいかかるかな?」 GM「(コロコロ)そうだね、2人合わせて6時間はかかるとしよう。休憩を含めて今日の17時までかかるね。では、先に美波の取材から。一応、知力ボーナス+接触技能。あれば、言いくるめか雄弁をつけて。」 美波「10です。」 GM「なら、最初は取材を断られるね。しつこく食い下がって聞いたところ、特にたいした情報はないみたいだね。自分の娘がなぜとか、こんなめにあう理由に思い当たるところがないとか。」 美波「一応、ご愁傷さまですとだけ言って下がろう。」 GM「では、次。案出留はどうやって引き止めるの?」 案出留「一応、藤沢まりのことから入ります。この度はとんでもないことになりましたね。」 GM「『ん、ああ。』と生返事だね。一応、精神力ボーナス+接触技能でロールしてみて。」 案出留「8。やっぱり目が悪い。」 GM「ということは、長時間は止められないね〜。では、鳴神。残念ながら扉は閉まっているね。」 鳴神「やっぱりか〜。安全ピンで鍵開けできるかな?」 GM「じゃ、器用度ボーナス+操作技能。あれば、機械修理をつけて。」 鳴神「12です。」 GM「では、鍵は開くよ。(コロコロ)今のところ誰にも見つかっていない。」 鳴神「それでは、人に見られないように部屋に入ります。」 GM「一応親戚扱いだからね、部屋も君等よりもいいね。」 大宇曽「二等寝台と一等寝台(笑)」 美波「すると、俺らは起きるたびにロールして気づいたら、あの世(笑)」  トラベラーの話です。  名作RPGだったのに、どこかに行ってしまいました(笑)。 GM「さすがにそこまでの違いはないけどね(笑)。寝台とクローゼット。テーブルとかがおかれているね。風呂のないビジネスホテルって感じかな(笑)。テーブルの上には水差しとメモ用紙がおかれている。」 鳴神「メモには何か書かれている?」 GM「何も書かれていないね。一応、知力ボーナス+知識技能+目星ロールして。」 鳴神「13です。」 GM「メモには何も書かれていないけど、メモ用紙は使われた可能性があるよ。かすかにメモに文字の跡が残っている。」 案出留「鉛筆の腹で軽くこすれば読めるかな?」 GM「案出留、君はここにいないんだから発言を控えるように。で、鳴神はどうするの?」 鳴神「とりあえず、メモは千切って持っていくことにします。一応、クローゼットをあけてみます。」 GM「(コロコロ)何着かのスーツがハンガーにかかっているのと、トランクが入っているね。」 鳴神「一応、スーツのポケットを調べてみます。それと、トランクも開くのならあけて中を確認します。」 GM「目星ロールをしてみて。」 鳴神「10です。」 GM「特にめぼしいものはスーツにはないみたいだね。トランクの方は鍵が空いているよ。」 鳴神「あけてみます。」 GM「着替えのたぐいが入っているみたいだね。目星ロールしてみて。」 鳴神「14。」 GM「ポケットになっているところに古ぼけたノートが入っているね。」 案出留「手がかりてがかり(笑)」 美波「実は日記帳(笑)。最後のページには、『背後の扉がごそごそという音を立てている。やつらが・・やつらが・・・・』で締めくくられてる(爆笑)」 案出留「そんなの書いている間に逃げろよってノリやね(笑)」 鳴神「ぱらぱらっとめくってみます。」 GM「知力ボーナス+知識技能+外国語読み書きでロールして。」 鳴神「11です。」 GM「じゃあ、読めない。英語ではなさそうだね。一応、目星によるロールをしてみて。」 鳴神「13。」 GM「変わった模様が大きく書かれたページがあるのを見つけた。知力ボーナス+知識技能+オカルトによるロールをしてみて。」 鳴神「オカルト(笑)」 GM「プレイヤーにわかりやすく言うと、変わった模様って、いわゆる魔法陣みたいなやつだよ。」 鳴神「ひくいなぁ、9。」 GM「その模様については何も分からないね。(コロコロ・・・もうしばらくの間は大丈夫かな?)」 鳴神「それでは、元どおりにして部屋から出ます。出るときには、人影のないことを確認します。」 GM「まず、敏捷度ボーナス+運動技能+隠れるのロールの後、知力ボーナス+知識技能+目星によるロールを。」 鳴神「15と12。」 GM「今は大丈夫みたいだね。誰にも見つからずに出ることができるよ。」 鳴神「それでは、部屋から出ます。扉の鍵は開いたままにしておきます(笑)」 GM「(たくらむなぁ^^;)OK。それでは、どうするの?」 鳴神「部屋に戻って、さっきのメモをチェックします。」 案出留「鉄也を長いこと押さえられなかったから、早く部屋に戻れると思うんやけど・・。」 GM「いいよ。」 波多「はぁ〜い、部屋にずっといました(笑)」 GM「はいはい(笑)。結城は検死だから除くけど、それ以外の人は集まりたい人はどうぞ(笑)」 案出留「みんないるような気がする(笑)」 鳴神「じゃ、みんながいるということで言うね。今、私が調べてきたことから得られたものは以上だ。」 案出留「早速、鉛筆ごしごししたいんやけど。」 GM「ロールはいいや(笑)。かすかに字が読めるのと、円を組み合わせた模様が浮かび上がる。」 鳴神「模様ってあのノートの模様に似てる?」 GM「似てるよ。多分、書き移したんやろうね。」 案出留「字の方は?読める?」 GM「模様より前に書かれたらしくてかなり薄い。なんとか読める文字を拾うと、貴・屋・待つ、という文字らしいね。」 鳴神「はっはっは(笑)」 結城「例の呼び出し状やろうね。」 案出留「読めない文字で書かれてるわけと違うんやね。」 GM「日本語だよ。」 波多「あのノートに興味が湧いてきますね。」 美波「けど、これって藤沢まり殺しの重要な証拠とちゃうか?どうする?」 大宇曽「こんなん拾いました〜(爆笑)」 案出留「誰がぁ・・・」 大宇曽「取ってきた本人が行く(笑)」 鳴神「不法侵入でつかまるやんか(笑)」 大宇曽「大丈夫。弁護したるから(爆笑)」 鳴神以外「(爆笑)」 鳴神「(くちをぱくぱくさせてから)あ、あう〜(頭を抱える)」 結城「これで決まったな、鉄也や。」 案出留「せやな。」 鳴神「何で、藤沢まりやったんやろうな?妹ならわかるんやけど。」 波多「妹?」 美波「姪やろ。」 案出留「名目上の姪(笑)」 大宇曽「間違いないやろね(笑)。けど、動機が全然みえへん。繋がりも。」 案出留「それを言うたら、坂ノ上誠と根津も全然理由が見えない。」 鳴神「巻き込まれただけやろう。妹なら、血縁の者をいけにえにって思えるけど、藤沢まりはなぁ・・・。」 結城「嵐山家と藤沢家って何か繋がりあんの?」 GM「さっきから発言してるけど結城、君はここにいてないんやで。それを忘れたらあかんで。」 結城「・・・」 美波「繋がりってことで何か新聞記者として知らんかなぁ?」 GM「一応、知力ボーナス+知識技能でロールして。記憶やけど、資料扱いってことで図書館をつけてもええよ。」 美波「14。これならわかるやろ(笑)」 GM「はっきりとわかるよ、両家に何も繋がりはない(笑)。財界人同士以上の繋がりはないね(笑)」 案出留「単に偶然何かな?」 GM「さぁ(笑)」 ・かくもあらん結末・笑 GM「で、これからどうすんの?一応時間は(コロコロ)12時とするけど。」 大宇曽「まず、昼飯(笑)」 案出留「そのときに、鉄也の様子を観察しよう。」 美波「じゃ、藤沢まりの両親の方からもう一度情報を聞きだそう。」 波多「食事ですね(笑)。」 GM「では、食堂からやね。さてと、(コロコロ)悲しみに沈んだ藤沢夫妻はいるね。お悔やみの言葉を告げに来ている人の応対に追われているみたいだね。(コロコロ)鉄也もいるね。ちらちらと周りを気にしているようなそぶりがある。」 鳴神「(笑)」 波多「どうしたんですかねぇ。」 案出留「侵入したことがもうばれたんかな?」 鳴神「ばれてるよ(笑)」 結城「なんで?」 鳴神「(人差し指を立てて)だって、鍵かけんと出てきたもん(爆笑)」 大宇曽「(笑)」 結城「なんでそんなことしたん?」 鳴神「どうやって鍵も無しに鍵かける事できるねん(笑)」 結城「あ、そういう事・・・」 GM「(合い鍵持ってても、使わんかったやろうに・・・)」  鳴神は、要は鉄也に対してカマをかけたみたいです。  鳴神のプレイヤーはよくこういう細かいところまで気を使ってくれます。 美波「では、そのお悔やみの言葉を言いに来ている連中の中に紛れて近づこうか(笑)。あの、この度はまことに・・・(笑)」 GM「では、知力ボーナス+接触技能でロールして。あれば、心理学を加えてもいいよ。」 美波「えーと、12。」 GM「周りに居る連中は、どちらかというと、心からお悔やみを言いに来ているというよりも、藤沢重工の頭首に接触することが目的の様な感じを受ける。」 大宇曽「したたか(笑)」 美波「これはまいったな。」 GM「ちなみに悲しみに沈んでいる夫妻はその様子にうんざりしているみたいやね。」 美波「藤沢夫妻から情報聞き出すのは難しそうやな。では、周りにいる連中の様子を観察します。」 GM「では、知力ボーナス+知識技能で。あれば、目星をつけてもいいよ。」 美波「だめだーっ、7。」 GM「少しでも藤沢夫妻の気を引こうとする連中ばっかりだね。さて、鉄也の方だけどそそくさと食事を済ませると、すぐに食堂から出ていったよ。」 案出留「では、後をつけます。」 GM「隠れながらつけるの?」 案出留「普通に追いかけます。こそこそつけるわけとちゃうから(笑)。で、どこに向かってるか分かる?」 GM「自分の部屋ではないみたい。どうやら甲板の方に向かっているみたいやね。」 結城「甲板(笑)」 案出留「好っきやなぁ(笑)」 鳴神「(笑)」 大宇曽「(笑)」 波多「甲板に何かあるんですかね〜(笑)」 案出留「甲板の様子はどんなん?」 GM「鉄也の他にも数人の人が立っているみたいやね。みんな他の人と距離を置いているように見えるよ。そうやね、案出留、知力ボーナス+知識技能でロールしてみて。」 案出留「てや(コロコロ)、10。」 GM「鉄也の立っているところが、昨日とほとんど同じ所やということに気づいた。」 案出留「やっぱ、何かありそうやね。」 GM「では、引き続いて知力ボーナス+知識技能で。あれば目星をつけていいよ。」 案出留「低い、8。」 GM「鉄也が紙ふぶきをまいているのに気づいた。」 案出留「紙ふぶき?」 鳴神「証拠隠滅〜(笑)」 案出留「それ、集められる?」 GM「風がそこそこ強くてかなりの数が甲板に散らばっているよ。いくつかは海に落ちているんやろうけどね。さてと、紙をまきおわった鉄也はまたしばらくの間海の方を見つめていた後で、船室に戻るようやね。」 案出留「早速集めます。」 GM「では、2Dでロールして。高い方がよりたくさん集められるよ。」 案出留「大、大、大、大」 大宇曽「(手をかざして)小、小、小、小(笑)」 案出留「呪いを掛けるな〜(笑)」 波多「んじゃ、手伝います。(手をかざして)小、小、小、小(笑)」 案出留「だーっ!ていっ・・・9。」 GM「半分強というところかな。」 案出留「では、紙ふぶきをよく見てみます。」 GM「手で千切られたメモ用紙みたいやね。何かが書かれているみたいや。」 結城「復元できるかな?」 大宇曽「だめです、もうバラバラで手がつけられません(爆笑)」 波多「わたしが直す!(笑)」  セイカのパズルのCMです。  ほんと、下らん事にすぐに脱線していく連中や(笑) 案出留「じゃ、任せた(笑)」 波多「ええ〜っ!やりますよ〜・・・どうすればいいの?」 GM「それやったら、知力ボーナス+知識技能で。」 波多「(首をひねりながら・・)たぁっ、やった、6ゾロ!(自動成功)」 GM「何〜!」 案出留「さすが、考古学者(笑)」 GM「(おいおい・・)では、1Dロールして。復元にかかった時間を決めるから。」 波多「2です。」 GM「2時間ほどで欠けているとはいえ、ほぼ復元できたよ。そこには鳴神が見た魔法陣と同じ物が描かれているね。」 鳴神「(笑)」 案出留「あ、そうや、甲板で鉄也が立ってたところあたりを調べてみたいんやけど。」 GM「いいよ。知力ボーナス+知識技能で。あれば、目星をつけて。」 案出留「12。」 GM「まず、手すりの裏側、海側ね。そこに小さく掘り込まれた例の魔法陣らしきモノが見つかった。で、その下あたり何やけど、最近できたと思われる鋭い引っ掻き傷が舷側と柵の付け根のあたりにいくつかついているのを見つけた。」 案出留「よじのぼって作った引っ掻き傷かな?」 GM「忍者の使うような鉤爪ならつくかもしれないね(笑)」 案出留「ならやる事は決まった。二晩続いて事件が起こったのなら今晩も起こる可能性がないわけとちゃうし、今晩ここで見張ります。で、うっかり居眠りしないように今のうちに寝ておきます。」 GM「了解。で、他の人はどうするの?ただ今・・・午後3時半とするけど。」 結城「案出留が言うてるのでええんとちゃうかな?まだ、解剖中やけど(笑)」 鳴神「それでええんとちゃう?」 大宇曽「んじゃ、まかせた(笑)」 美波「一応、そのころには部屋にいる事にします。もし、他で何かあったらまずいし(笑)」 波多「見張る事にします。」 GM「(点呼とかあったらどうするんやろ・・・まぁ、ややこしくなるから止めておこうか・・・)んじゃ、見張るとしてどこで見張んの?」 案出留「救命ボートが傍にあるやろ、その中。カバーの間から様子を見ます。」 GM「救命ボートにこっそりもぐりこむのは難しいんやけど、まぁ、できた事にしよう。さて、では時間を進めるけどいい?」 結城「解剖の結果は?」 GM「そうやった(笑)。さてと、根津氏の方やけど、直接の死因はのど元をえぐるような引っ掻き傷。始めは切り傷かと思ったんやけど、平行に近い傷がついているんでそう判断し得ざるをえない。腹の傷も同様ね。少なくとも鋭利な刃物でつくような傷ではない。で、藤沢まりの方やけど、やはり死因はショックによる心臓麻ひやね。足を持って振り回された挙げ句に壁に叩き付けられたのは間違いないみたいやね。もっとも、磯川警部はそんな力のある者が存在しているとはなかなか認めがたいものがあるようだけど。」 結城「粘液質のものは?」 GM「資料不足でわからないね。有害なものではないのは間違いないみたいやけど。では、時間を進めて夜の・・・(コロコロ)9時。どういう配置かを確認ね。」 案出留「救命ボートの中です。」 波多「じゃ、別のボートの中にします。」 鳴神「鉄也の部屋から来た場合の出口とは違う出口で影から見張ります。」 結城「昼ずっと解剖にかかっていたから、部屋にいます。」 美波「部屋で待機。」 大宇曽「同じく(笑)」 美波「あ、食事の差し入れには行きます。夕食のくすねたパンを(笑)」 案出留「お、むっちゃ腹へっててん(笑)」 波多「欲しいです(笑)」 GM「では、時間を進めよう・・・(コロコロ)、さてと、それから3時間が経過。特に何も起こらない。」 案出留「外したかな?」 GM「(コロコロ)で、それから更に1時間が経過した。薄暗い中をこそこそとやってくる人影が見えるよ。」 案出留「質問。今晩の月は?」 GM「(特に決めてなかったな〜・・・)そうだね、満月に近い月でかすかに雲がかかっているとしようか。」 案出留「飛びだそうかな、どうしようかな。」 鳴神「こっちが、見つかっているような様子はある?」 GM「(コロコロ)特に、そういう様子はないね。さてと、様子を見ているなら鉄也はいつものところに立って海に向かって何かを捨てたみたいやね。で、ごにょごにょ言う声が聞こえる。」 案出留「何言ってるかわかる?」 GM「知力ボーナス+運動技能、あれば聞き耳をつけてロール。」 案出留「こんな時に低い、8。」 波多「11です。」 GM「鳴神もいいよ。」 鳴神「12です。」 GM「どうやら、日本語ではないようやね。内容は全然分からない。たまに日本語が混じっているような感じを受ける。」 鳴神「ふんぐるいむ・くとぅなぁ・ふたぐん・・・」 GM「はい、正解(笑)」 結城「やっぱりか(笑)」 案出留「どうしようかな?今飛び出すかもう少し様子を見るか・・・。」 GM「では、甲板の3人。もう一度聞き耳ロールを。」 案出留「ああっ、またーっ(頭を抱える)7。」 鳴神「こっちも低い、8。」 波多「あう〜っ、ピンゾロ(;_;)」 GM「そうか〜(笑)」 波多「なんでしょうかね・・・。気になります。」 GM「さてと、何かアクションは?」 案出留「何かが起こるまで様子見。」 GM「いわゆる呪文の詠唱がしばらく続く。・・・5〜6分ほど経過。何かアクションは?」 案出留「まだ、様子見。」 鳴神「何もアクション起こさへんの?。じゃあ、こっちも控えておこう。」 GM「(あっそ、あたしゃ知らんぞ・・・)さて、君たちが様子を伺っていると、鉄也の足もとの当たりの柵のところに手がかかる。月の照り返しを受けてぬめぬめとした手がぬうっと・・・」 案出留「ま、まずい・・・」 GM「では、恐怖ロールを(笑)」 鳴神「はうっ、失敗した・・・」 案出留「なんとか成功・・・でもまずい・・・」 波多「失敗です。救命ボートの中でがたがた震えてます。」 GM「次の瞬間、もう一方の手がかかったかと思うと、この世のものとは思えない醜悪な姿をしたものが柵によじ登って甲板に乗り上げようと・・・」 案出留「逃げる。船内に逃げます。」 波多「ぼくも逃げたい。」 GM「(おいおい、勘弁してくれ〜、鉄也の口上はいったい誰が聞いてくれるんや〜・・・)恐怖ロールに失敗した人は悲鳴を上げて、全力でこの『モノ』から遠ざかるように逃げてくれ。ちなみに波多は、冷静さを失っているので救命ボートから出る事ができない。」 波多「あう〜・・・」 GM「(冷静な奴が一人も残ってないよ〜・・・このままやと事件の真相がぁ・・・)では、逃げる君たちの背中に鉄也の声がかかるよ。『滅びよ、滅びよ、すべて滅びよ。大いなる我が父よ、この者たちに死を。我が復讐のためにその力をぉぉぉっ』」 案出留「えっ、そんなこと言うたんか?」 GM「(さてと・・・大いなる父、ダゴンの召喚にかかる時間は・・・げげっ、即時か・・・)そうだよ。かなり大きな声だからはっきりと聞こえるね。」 案出留「すぐに戻る。」 GM「(もう遅いよ、召喚の儀式は終わってしまった・・・それに、即時に登場するんじゃね〜・・・)だめだよ。それ以前に敏捷度ボーナス+運動技能によるロールを。」 案出留「すぐに戻ったんやで、なんで?」 GM「逃げるラウンドと戻るラウンドは別。それに運が悪いけど召喚を邪魔しなかったから、召喚にかかった時間があまりにも短すぎた。」 案出留「ロールの結果は12。」 GM「大いなる父の攻撃・・・(コロコロ)・・げげっ・・通常でも耐えられれない揺れで突き上げるような激しさに必ず転倒する。で、船は一瞬の後に浸水、転覆してしまった・・・。」 鳴神「あっと言う間の出来事やね。まぁ、相手が悪かったみたいやし(笑)」 案出留「けど、それにしても・・・」 GM「GMから言う事ではないかもしれへんけど、様子の見過ぎやで。あの時点で呪文を中断させるような真似をしないとね。何が起こったのを確認してからでは取り返しがつかなくなるで。」 案出留「というても、こっちも無防備やったんやで。武器とか持ってたら攻撃したかもしれへん。」 大宇曽「それはいいだしたらきりがない。」 鳴神「それはこっちの準備不足やんか。」 GM「そういう意見もあるね。さて、それでは、一応のエピローグを・・・、翌日の新聞にこういう記事が一面を飾った。『瀬戸内海を航行していた嵐山財閥息女の結婚披露宴を兼ねたフェリーが遭難。全員がほぼ絶望。太平洋戦争の時の処理もれ機雷が原因か!』それから、しばらく後までこの事件が日本中の話題の中心となった。」 案出留「水死かぁ、辛いなぁ(笑)」 鳴神「水死?もっと悲惨やで、生きながら喰われたかもしれへん。だって、襲い掛かってきたんはダゴンやろうし、それやったら配下の『深きもの』が大量におったやろうしね。」 結城「あんまり考えたくない状況やね(笑)」 GM「姉妹シナリオの妹はあまりいい結末を迎えられなかったね(謎が全然あかされなかったし・・・)。それでは、次回に続く事にしようか(笑)」 案出留「キャラとかどうするの?」 GM「始めに言ったけどいわゆるパラレルワールドと考えて(笑)。だからこのまま(笑)。もっとも、次回のが本当の意味での力のこもったシナリオやから(笑)」 マルチワールド・クトゥルフ、一応完。 マルチワールド・現代・ミステリーに続く・・・。 http://www1.odn.ne.jp/pepo/novels/new.htm メッセージはこちらまで http://miporinpepo.dyndns.org/cgi-bin/novels/k-taibbs.cgi