マルチワールド・ファンタジー  ルナティクス・キャンペーン リプレイ プロローグ  プレイヤーたちの集まりの関係で1994年12月11日と同年12月25日に二回に分けて行ないました。まぁ、普通のサークルのセションではあたりまえですね。  ここでは、二回目の様子を中心に多少アレンジしています(笑)  もっとも、アレンジといっても記憶にもとづいたものなので、意識外アレンジも出るわけですが(笑)。  それと、プロローグといっても、今回プレイすることの目的等についての説明ですけどね(笑) A「さて、キャラクターメイキングにかかろうよ。」 GM「まだや、今回のマルチワールド・ファンタジー(以下MW)は、少し新しい事に挑戦するんや。キャラクター・メイキングはその後。」 B「どういうこと?」 GM「今までのうちのRPGで欠けていたモノについて多少考えて欲しくてね。要するに、キャラクターのキャラクター、つまり、性格について深く考えて欲しい。今回のMWでは、キャラクターにバックグラウンドを用意しているんだ。ただし、データは基本的に用意していない。前回、作っていない人の分は能力値について用意はしているけどね。そこのところで・・」 C「限られた中での自由、ということ?」 GM「違う!そこのところを注意して欲しい。限られた自由ではないんや。今回、みんなに用意したキャラクターのバックグラウンドは、キャラクターの過去とモノの考え方、目的だ。それを限られたとは考えて欲しくはない。そう考えられると、今回やろうとする事の意味が無くなるんだ。」 D「???」 GM「キャラクターのバックグラウンドは、キャラクターの『核』であり、行動の指針に過ぎないんだ。キャラクターとして行動する際に『核』を頭に置くと、次になすべき事がはっきりするやろ?その行動そのものは、自由なんや。」 A「あたりまえのことやんか。でも、ここでは出来てないね。」 GM「そやろ(笑)どうも、自由という言葉を履き違えているような気がするんや。せやから、ここまではっきりしたことをやるんや。」 B「目的が用意されているっていうけど、シナリオの途中で変わる事もあるやろ。」 GM「変わらへん。その目的というのは、そんな簡単にかわるもんじゃない。キャラクターは全員、懲りない人々やからね。本当はな、これはプレイヤーが決めなあかんことやと思う。でも、何をどう決めたらええのか、わからんのやと思うから用意したんや。」 E「うん(笑)何が何やらわからんときあるもん。」 GM「今まで幾多のRPGをしてきたけど、その背景や世界観、そして『ゲームマスターの考えている世界観や、プレイ目的』がわからへんから、どう考えても変なキャラクターを平気で作ってしまう。ほんまやったら、キャラクターメイキングはそういうゲームマスターの考えにそってつくらなあかんと思うんや。それをせぇへんかったから、今までゲームマスターが、プレイヤーの行動に頭を抱えなあかんかったわけやね。」 B「それやったら、全然自由度がないんとちゃうか?」 GM「そこで、すでに『自由』の言葉を履き違えていると思う。これからプレイする事の目的にそってこそ意味があるんであって、『自由』とはその方向性に法ってこそ初めて意味があるんだ。例えばね、『復讐者』というキャラクターがいたとしよか。この復讐者は、復讐のために手段を選ばないという目的を持っていたとする。でも、キャラクターをA君とB君がプレイしたら、その行動は全然違うものになるやろ。」 B「せやなぁ。」 GM「けど、復讐という目的は一緒や。この時点でキャラクターの行動は基本的に同じ方向性を持つ。けど、それ以前に復讐に関係のないファクターには方向性がない。それが自由やと言うんや。それに『復讐』という目的があって、行動について『復讐』か否かで選択するから、次にすべき事もはっきりする。そういう、『目的』や『性格』を考えるからこそロールプレイ(役割を演じる)と言えるのとちゃうか?」 C「う〜ん、難しいなぁ」 GM「頭で考えることも必要だけど、体感する事も大事や。ただ、今言った事は心に止めといてね。じゃあ、まず、キャラクターの現状についての説明や。静かに聞いてな。」  こんなこと、言う必要があるんかという声が聞こえそうです。でも、RPGを考えた場合、これが基本だと思うんです。  よく、プレイヤーとキャラクターが別人だと言う表現がRPG解説書に書かれてますが、それは、キャラクターの立場に立って考えるということだと思うんです。  で、そのキャラクターの立場というものは、プレイヤーが考えたりシナリオの状況によったりするわけなんですが、それを考えるのは難しいわけですね。  だからこそ、今回はそれを準備していたというわけです。これは、あたしのまったくのオリジナルではなくて、ウォーロック誌に載っていたメイヘム市場というゲームがベースになっています。これは、キャラクターの性格(目的)だけがかかれたシートと市場の地図だけのシンプルなゲームです。もし、お手持ちでしたら見てみてください。  もっとも、今回用意したのは各キャラクターが一癖も二癖もある『悪人』だからというのもあります(笑)。  ここで、MWF_PRO.TXTの内容を読む。内容を聴くうちに何人かのプレイヤーの顔が引きつり初める(笑)  ちなみに、このときに「ドラゴンクエスト、ダイの大冒険、音楽集3」の『死を賭して』をかけています。うちは、こういうBGMをよく使用します。 B「足の引っ張り合い〜」 C「いやな、名前を聞いたなぁ・・・。しかも、BGMが・・・」 A「変態魔導師・・・。あう〜。」  効果がありましたね。三人の大幹部は以前D&Dをプレイしたときに出した敵役です。それも、異様にインパクトがあった敵だけに、今回登場するだけではなく、上司だというだけで頭を抱えたみたいです。  しかも、彼ら大幹部の事を忘れていたプレイヤーも、回りのプレイヤーから聞いて頭を抱え出すし・・・。これだけでも、大成功ですね(笑) GM「じゃあ、この封筒から好きなのを引いてくれ。本当は、キャラクターの性格に会ったのを渡すのが一番だと思うけど、それよりもランダムの方がいいだろうと思うんだ。というのも、今回の目的はキャラクターのバックグラウンドを考えたプレイだからね。多少違っているのも、勉強や(笑)もちろん、マスターの方もね」 A「残り物にはクズがある(笑)」 E「Aの分、選んだろ(笑)」 GM「中は言うまで見んといてな(笑)」  それぞれ、これと思う封筒を選んでいく。中には手で透視を行なうプレイヤーも出る始末(爆笑) GM「中を見る前に、また聞いて欲しい。まず、何が書かれていても、内容について『秘密』という項目については口にしないで欲しい。また、キャラクターメイキングにも関るんやけど、『秘密』事項についてキャラクターのデータに影響がある場合があるので、絶対に他人のキャラクターシートを見ないで欲しい。」 F「見たら?」 GM「今回はペナルティをキャラクターに与える。具体的には、キャラクターのマスタスキルを下げるからね。見た見てないの判断は、プレイヤーが見られたと宣言があった場合に問答無用とするからね(笑)」 B「きついなぁ(笑)」 GM「厳しいけど、ここまでしないとね。本当はモラルの問題であって、ルールなんかにするべき事じゃないんだけどね(笑)」 A「モラル?何それ・・・やもんなぁ(笑)」 GM「も一つ、これがキャラクターの『核』であることも頭の隅に置いて見てな。その上に、自分のイメージを乗せていくんや。それでキャラクターの性格は完成するんやから。じゃ、見ていいよ。」  映像でお見せできないのが残念です。それぞれのシートに書かれた内容を読むうちにプレイヤーたちの顔がますます引きつっていきました。彼らのうちの一人は本当に転げまわっていました。 GM「さて、それをベースにキャラクターメイキングをしてもらうわけだけど、その前にそれぞれのキャラクターについて一人一人説明するからね。一人ずつ場を外してやるからね(笑)」  誰がどのキャラクターを選択したのかもちろんゲームマスターも分からないわけですから、その確認も含まれています。無論、キャラクターについての説明の補足をするのが本当の目的です。  驚いた事ですが、まったくのランダムな状態だったのですが、一部ターゲットのプレイヤーが外れたとはいえ、全体のバランスを考えると適キャラクター適プレイヤーになっていたことです。ゲームマスターとしてはうれしい誤算でしたね。  ここでのやり取りは、あえて省略します。基本的には、誤解している点等を説明したぐらいですね。  プレイヤーの面談が終わった後、それぞれキャラクターメイキングにかかっていきました。それぞれ、キャラクターのバックグラウンドに合った、メイキングを心掛けてくれた点は、思惑以上の成果です。  ただ、キャラクターの成長については、プレイヤーの思惑が外れた人が何人かいたことを補足しておきましょう(笑)唯一のゲームマスターのミスは、あるキャラクターが、ペナルティ/ボーナスで人間の限界を越えて行ったという点ぐらいですね。 C「やった、すばらしい筋肉!」 GM「どれどれ、え゛っ・・・」  キャラクターシートの筋力の欄には、30と書かれています。マルチワールドの能力値は、ソードワールドに準拠していますので、人間の最大値は24となります。  彼は、遅れて来たためキャラクターの能力値はあらかじめマスターが用意していたものでした。筋力を売りにしたキャラクターだったので24と設定したのですが、バックグラウンドで選択として用意していたものに敏捷度を下げる代わりに筋力+6というものがありました。まったく、どじなGMです(あはあは、あたしです・・・^^;;;;;)。 GM「さて、各人2D振ってくれ。それだけの数だけ直属の部下が君たちと一緒にこの本部にやって来ている。その内の一人が、その下っ端を取りまとめている奴だ。それと、G君、君はそれ以外に取り巻きがいるからそれも決定してね。」 G「どうやってきめんの?」 GM「そだね、2Dを2回振って。」 G「4と3」 GM「男の子が3人と女の子が1人だ。記録しといてね。」  部下の数を決めていた残り全員が、G君に注目した。 B「どんな感じの奴等なん?」 GM「いわゆる、美少年・美少女。薄物をまとってる。全員15才までにしか見えない。」 A「え〜っ、そんな奴やったん?」 G「そんな奴、やったんですよ(笑)」  A君、笑っているけど、もともとG君のキャラクターは、A君用に考えていたんだぞ(笑) GM「キャラクターが出来たところで、さて、プレイを初めよか(笑)」 第一話「来襲」 プレイ日 1995年12月25日 ・キャラクター・自己紹介する GM「さて、さっきのプロローグの直後から話は始まるんだ。まぁ、自己紹介を兼ねたパーティだと思ってくれい。」 B「部下はここにおってもいいの?」 GM「それは各員決めてくれ。代表だけでもいいし、全員でもいい。もちろん、君たちだけでもいいからね。それでは、自己紹介をしてもらおう。キャラクター・バックグラウンドを参考にして、キャラクターの声でやってね。もちろん、バックグラウンドの秘密事項は秘密だし、言うべき事は言ってね。さて、誰からやってもらうかな(サイコロを振る)。ゴズロから右回りでよろしく。」 ゴズロ「ゴズロだ。我が肉体を見よ。我が肉体を陵駕できるものはなぁい!(笑)。ゴルティス様に戦いを挑んだが負けた。今は、ゴルティス様の為に戦っているのだ。」 E「すんげー大男なんやな。」  ゴズロ「筋力30。ふん!(ガッツポーズ)」 GM「じゃ、次ね。」 A「出た、変態の弟子(笑)」 シグラム「えっ?そんなことはないですよ〜。僕は大魔導師リュースタンを目指している、押し掛け弟子です。だから、今はたいした事は出来ません(笑)」 A「ほら、やっぱり変態の弟子やんか(笑)」 シグラム「魔法の弟子です!」 A「リュースタンという変態に魔法を教えてもらっているんやろ。せやから、変態の弟子やんか(爆笑)」 GM「なるほど、魔法のついでに変態も習っていくわけやね(笑)」 シグラム「あうあうあう・・・」 GM「名前は?」 シグラム「あう、まだ決まってません」 (彼のキャラクター名は2回目に決まりました・笑) GM「あわてんでいいから、決めといてな(笑)。じゃあ、次」 レドラム「私の名はレドラム。私は見たとおり魔法使いだ。やっとチャンスが回って来た。ルナティクスをもっと強大な組織にする事が私の使命だ。こんなとこかな(笑)」 GM「ツッコミとかがあれば、どんどんつっこみや(笑)。無いようやったら次」 デ・コーター「魔術師のデ・コーターです。私は、父とともにこのルナティクスに入りました。使い魔にフクロウを連れています。」 GM「ピップ君?最近、読みなおした所やねん(笑)」 レドラム「じゃあ、虎が恐いんだ(笑)」 デ・コーター「はうっ、まぁ、いいけど(笑)」  分からない人は、ソードワールドRPGリプレイ集4を読んでください。 レドラム「早死にするわぁ(笑)」 GM「じゃあ、次」 シーサー「シーサー・コーラルです。今までは、海の近くやから南で活動していました。私、ひとりで活動していたときに無謀にもヤヌテマイオン様に戦いを挑み負けました。ヤヌテマイオン様に実力を認められ拾われたのです(笑)」 レドラム「スカウトの口が多いね。」 GM「やっぱり特別な功績かコネでもないと、幹部にはなれんで(笑)。以上やったら次ね」 ジェノア「え〜と、名前はまだ無い。」 (この名前は、後からマスターがつけています。事情については、第二話を参照してください。) GM「早く決めてね。今は、自己紹介を」 ジェノア「わっかりました、考えときます(笑)。え〜と、気に入らない事があれば、このバスタード・ソードがうなるから、よく覚えておいてくれ。それと、美少年、美少女はすべて私のものだからな、といって回りのお付きを見せる(笑)」 レドラム「や〜い、ロリコンの変態(笑)」 ジェノア「だって、そんなキャラクターなんやもん(笑)」 シーサー「お付きがいるなんてええやん(笑)。」 ジェノア「だーっ(笑)」 GM「ある意味では、一番美味しいキャラクターかもしれへんからね(笑)。それじゃ、ラストね」 レドラム「恥ずかしい名前〜。」  レドラムとボーイングは1回目にキャラクターを作っているので、プレイヤーはキャラクターの名称は先行で知っていました。だから、つっこんでいるのです(笑)。 ボーイング「そっかぁ(笑)。そうは思わんけどなぁ。」 デ・コーター「なんて名前?」 ボーイング「ボーイング・ストラトフォートレス。」  一同絶句、そして爆笑。 ボーイング「そんな変かぁ(笑)。」 GM「まぁ、続けて(笑)」 ボーイング「私はずっと放浪していたのだが、あるときルナティクスのメンバーに襲われた。そいつらは撃退したんだが、そのときのリーダー格にスカウトされた。そいつはすでに死んでしまったがな。まぁ、ルナティクスは私の力を発揮するのに十分だからな。」 GM「とまぁ、うさんくさいのを再確認したわけやね(笑)。みんな、腹に何かを隠したまんまやし。」 ボーイング「人のが気になるなぁ(笑)」 GM「まぁ、最後には公開する事やし(笑)。さて、事件が発生、というところかな」 ・襲撃あること GM「まぁ、君たちがお互い値踏みをしながら自己紹介して、部下共々歓談しているところに、走りこんでくる奴がいる。『て、敵襲』とか言ってるよ。」 シーサー「どんな奴?」 GM「いわゆる下っ端。多少傷を追っているみたいだね。」 デ・コーター「ちなみに、ここの構造は?」 GM「んじゃ、説明するね。街道から少し入った山の中にこの本部はある。入口は三箇所あって、それぞれがカモフラージュされている。ほとんどが地下にあり、いわゆるダンジョンになっている。君たちが知っているのは、大きく三層になっていて、一層が下っ端、二層が君たち幹部のいるブロックだ。三大幹部は、第三層にいる。第三層の構造は、君たちは知らない。このホールは、第二層と第三層の間にある。ここから、第一層と君たちの個室のあるところに通路は伸びている。」 シーサー「下っ端とかは?」 GM「君たちが連れて来たのを除いて、100名ほどいる。そのうちの半分は、外周や入口の警備に当たっている。この場には、20名程だね。」 デ・コーター「武装は?」 GM「一応、ショート・ソードとショート・ボウを持っている。鎧はレザー・アーマーだ。」 ボーイング「襲撃者はどんなやつらだ?」 GM「傭兵らしいのが1名、騎士らしいのが1名、僧侶が1名。他に軽装の女が二人です。いきなり、襲撃されました。」 レドラム「いわゆる冒険者やね。」 GM「んと、君たちには分かるんだけど、まず、ここの本部は完成して間が経っていないこと、そして、入口のカモフラージュは巧妙で、存在を知らないものはほとんど見つける事は出来ないんだ。だから、この侵入者はここの本部の事を知って襲撃して来たに違いないという事だ。」 シグラム「どういう事?」 レドラム「ここのことが洩れているということやね。」 ゴズロ「侵入者はぁぁぁ、倒す!」 ボーイング「まあまあ、どこかで待ち伏せできるかなぁ。」 GM「それぞれの入口には、侵入者を待ち伏せするために小さいホール状になっている所がある。そこで、待ち伏せする事は可能だね。」 レドラム「どうする?誰が行く?」 ゴズロ「当然行く。韋駄天、行くぞ。」 ボーイング「誰や、それ」 ゴズロ「部下の名前、韋駄天がリーダーで・・・」 シグラム「まさか・・・」 ゴズロ「下っ端の名前が、アドンとサムソン(一同爆笑)。もう一人は・・・どうしょ(爆笑)」 シグラム「やっぱり、天使」 GM「いや、うみにん(一同爆笑)」 レドラム「う、うみにんだけは勘弁してくれ〜」  PCエンジンの「超兄貴」ネタです(笑)。 GM「んで、どうするの(余韻の笑)」 ボーイング「こいつ(ゴズロ)だけやったら心配やから、俺も行く。下っ端は、自分のだけ?」 GM「ルナティクスの下っ端やからね。使ってもいいよ。」 ボーイング「んじゃ、弓を用意。」 レドラム「騎士は殺したらあかんで。尋問せなあかんから。」 シーサー「三大幹部に報せなあかんのちゃう?」 シグラム「僕が師匠に知らせて来ます。」 ボーイング「じゃ、いこか。」 レドラム「じゃ、任せた。」 ジェノア「同じく(笑)」 シーサー「ちょっと待って、他の出口から出て、はさみうちにしたいんやけど。」 GM「可能は可能やけど、ちょっと離れてるから時間がかかるよ。」 シーサー「どれくらい?」 GM「(サイコロを振って)12ラウンド(2分)全力疾走ね。」 シーサー「最大値だすかぁ(笑)。まぁ、念押しやからね(笑)」 デ・コーター「ピップ君を飛ばして、様子を見てます。」 ボーイング「先にやってくれたらいいのに(笑)」 GM「じゃ、場面転換やね。」 ゴズロ「殺しちゃるぅぅぅぅ〜(不知火幻庵の真似・笑)」 ・襲撃者と戦闘する GM「さてと、ゴズロとボーイングが到着したとき、襲撃者たちは迎撃用ホールで戦闘していた。何人かはすでに倒されたみたいだね。侵入者は五人いる。」 ゴズロ「どんな連中?」 GM「え〜と、チェインメールを着たいかにも傭兵という40才ぐらいの男。まぁ、傭兵にしてはあまり体の大きな男ではないけど、フレイルを巧みに使って衛兵たちを倒している。腕はありそうだ。そして、なんて言うんだったっけ、スモックみたいに頭からすっぽりと被る奴(笑)。それに、紋章を入れているところからすると、騎士っぽい奴だね。ブロード・ソードを持っている。傭兵ほど武器さばきはうまくないみたいだけど、そこそこの腕前をしている。年は34〜5。」 ボーイング「紋章に見覚えはある?」 GM「一応、知識ロールしてみて。あれば、学術をつけてもいいから。」 ボーイング「ええっと、知力ボーナスに知識マスタスキルを加えたものに2Dやね(ロールして)、11。」 ゴズロ「振るだけ無駄(笑)」 GM「11では、知らないね。んじゃ、次の男ね。首から下げている聖印を見るとどうやら、クリスの神官らしい。ウォーハンマーを使ってるけど、腕はたいした事はないようだ。年は35〜6。」 ボーイング「プリーストもいるんか。クリスって言うたら、唯一神の?」 GM「そう(笑)。残りの二人は女だ。二人とも若いね、レザーアーマーを着ている。。一人は、ショートソードで戦い、もう一人は逃げながらダーツを投げている。ダーツは結構正確やね。ちなみに、ショートソードの方が22〜3才の美人でダーツの方は15〜6才でかわいい。」 ゴズロ「そこの騎士さんよぉ、下っ端を倒していい気になってんじゃねぇよ、と言って戦闘を仕掛ける(笑)」 ボーイング「どうしようかなぁ、呪文が恐いから、女にかかろ。下っ端の白兵部隊は、傭兵とプリーストに半分ずつかかって、弓部隊はすばしっこい方を狙わせよう。」 GM「OK、すぐそばだから、このラウンドでエンゲージ(接敵)する。じゃあ、敏捷度の順に解決しよか(笑)。一番早いのが、ダーツか・・・下っ端に対しては・・・1ゾロ以外命中か(笑)ダメージは、いきなりHPが半分になった(笑)。」  ダーツのダメージはたいした事ないのですが、それ以上に下っ端の体力がないのです(笑)。 GM「次がボーイング。」 ボーイング「器用度ボーナスと運動技能、武器技能に2Dやね。えっと、12。」 GM「ショートソードの女の回避は・・・失敗。ダメージを出して。」 ボーイング「クリティカル、クリティカル・・・しない、ダメージは8点。」  マルチワールドは、基本的に戦闘はソードワールドに準拠していますが、今回はダメージの簡易ルールを使用しています。ダメージの簡易ルールは、ダメージ決定の際レーティング表でダメージを振るのではなく、武器は固有のダメージを持ちます。クリティカルのルールだけが残ってます。 GM「じゃ、次はショートソードと傭兵と騎士様だね。ショートソードは・・・命中はするけど、ダメージがたいして出ないなぁ(笑)。傭兵は命中させれるから、ダメージだけか・・・クリティカルせんでも倒せるなぁ(笑)。というわけで下っ端一人死亡(笑)。毎ラウンド一人ずつかたずけることにしよう(笑)」  このマスターは結構めんどくさがりです(笑)。 GM「んじゃ、騎士様の攻撃。えっと・・・攻撃力11。ゴズロ回避して。」 ゴズロ「あっ、低い。回避失敗、ダメージは?」 GM「プレートメール着てるんやね。ということは、クリティカル値が1悪くなるから、クリティカルはなし。ダメージは12点。」 ゴズロ「かすり傷や(笑)。騎士様もたいした事はねぇなぁ。今度は俺っちの番だぜ。」 GM「さぁ来い、お前等のような外道は必ず滅びるのだぁ、と返す(笑)。んじゃ、攻撃して。」 ゴズロ「えっと(サイコロを振って)、攻撃力13。」 GM「騎士様の回避は・・失敗。ダメージを出して。」 ゴズロのクリティカルロールの目は、11。 シーサー「おおっ、クリティカル!」 ゴズロ「いや、モールやからクリティカル値12やねん(笑)。でもダメージは17。」 GM「騎士様の防御点を引くと・・・、おおっ、もうHPが半分(笑)」 ジェノア「鬼のようなダメージ(笑)」 デ・コーター「どんな、打撃力や(笑)」 ゴズロ「打撃力45、防御力45(笑)」 GM「ひぇ〜、ディバイン(マイリーの特殊呪文の事、ソードワールドルールブック参照)シリーズ以上(笑)」 ゴズロ「どぉだい、もうへろへろじゃねぇか。お前のような奴はさっさとくたばっちまいな(笑)」 GM「正義はぁぁっ、負けぬ!。この娘たちの悲しみを背負った私がこの程度で負けるはずがなぁい、と息巻く(笑)」 ボーイング「おいおい、殺したらあかんねんで(笑)」 GM「んじゃ、下っ端たちの攻撃、といっても、命中の可能性があるのはプリーストだけやなぁ(笑)。傭兵もダーツも回避1ゾロしかあたらへん(笑)。一応、振るけどね(笑)。」  ロールの結果は、予想通りプリーストにかすり傷を与えただけで、残り二人はことごとく成功しました。  めんどくさくなったゲームマスターは、下っ端の処理を抜きにしました。傭兵とダーツは、3ラウンドに一回のダメージ。プリーストは、2ラウンドに一回のダメージ。  逆に下っ端の消耗は、2ラウンドで3人としました。  これは、別にプレイヤーには伝えてませんけどね(笑)。実績を見せてるからこういう感じなんだとしてわかって貰えると思っています。 デ・コーター「やっぱ、下っ端は弱いなぁ(笑)。どうしようかなぁ。」 GM「なんかする?」 デ・コーター「テレポートでいきなり現れるのも出来るけど・・・どうしよう(笑)。やっぱ、やめときます(笑)。」  マルチワールドの呪文は、やっぱりソードワールドRPGに準拠しています。しかし、呪文を得る事が難しいのですが、代わりにレベルによる使用制限はなくなります。 GM「んじゃ、シーサー。後11ラウンド走っててね(笑)」 シーサー「ええよ(笑)。念のために回りこむだけやからね。」  2ラウンド目は、特に大きな事はありませんでした。せいぜい、騎士様のHPが残り3点になったぐらいです(笑)。  3ラウンド目、騎士とゴズロはお互いに外します。ボーイングとショートソードは、ほとんど膠着状態になっています。その間も、着実に下っ端の数は減っていったのです(笑)。 GM「4ラウンド目だよん。行動を宣言して。下っ端は、命令の継続。敵は目の前の奴の攻撃の続行。」 ゴズロ「引き続き騎士様。」 ボーイング「おい、殺したらあかんで(笑)。俺は引き続きショートソード。」 GM「他は行動なし?んじゃ、行動解決フェーズ。下っ端たちの戦闘は先程と同じ。」 ボーイング「ちまちまとやられてるわけね。」 GM「そだよん(笑)。んじゃ、騎士様の攻撃。あの娘たちのためにもまけるわけにはいかぁん(笑)、といって剣を振る。ええっと、14。」 ゴズロ「やっぱり当たるなぁ(笑)。」 GM「クリティカルしなかったのでダメージは5点。」 ゴズロ「ふっ、効かんぞう。んじゃ、攻撃。攻撃点は、ああっ低い、10」 GM「回避、ああっ、1ゾロ」  一同爆笑。 シーサー「さっきの回避にことごとく成功した反動やなぁ(笑)。」 ゴズロ「ふっ、ミンチにしてやったぜ(笑)。まず、星一つ。」 GM「生死判定振るだけ無駄やなぁ(笑)。」 ボーイング「殺したらあかんて言うたやろ。」 レドラム「(頭を抱えている・笑)」 ゴズロ「へっへ〜ん(といってVサイン)。残りもミンチにしてやろうか。」 ボーイング「あかんて、言うてるやろ(笑)。」 ゴズロ「脅し文句やんか(笑)」 ボーイング「うそつけ、ほんまに殺るやろが(笑)」 ゴズロ「へへへっ(笑)」 GM「んと、ラウンドを更新するね。プリーストは仇とばかりにゴズロに襲いかかる。残りの三人は、引き続き戦闘。」 ゴズロ「来るんやったら、ミンチにしてやる(笑)」 ボーイング「やるなっちゅうとるんや(笑)」 GM「シーサー、後6ラウンドやね(笑)。じゃ、解決フェーズにうつろうか。ダーツは引き続き、投げて当てている。」 ボーイング「えっと、13。」 GM「回避は失敗。ダメージを。」 ボーイング「来た来たクリティカルぅぅ。ダメージは、12点。」 GM「半分までくぼんだなぁ(笑)。んじゃ、プリースト。攻撃点は、低い9。」 ゴズロ「回避した(笑)。きかんなぁ(笑)。んじゃ、反撃、13」 GM「回避失敗。」 ゴズロ「クリティカルしなかったんで、17。」 GM「それで倒れるから、生死判定・・・また、1ゾロ。無条件にミンチ(笑)」 ゴズロ「ふたぁつ(笑)。」 デ・コーター「またかいな(笑)。」 ボーイング「プリーストやのに呪文がでぇへんかったなぁ(笑)」 レドラム「クスクス(笑)。このマルチワールドやと、呪文が確実に使用できるとは限ってないからね(笑)」 GM「その通り(笑)。天賦の才としてはあるんやけど、どうも呪文の修行に没頭する人生を送っていなかったみたいやね(笑)。んじゃ、下っ端は例のごとくで・・・。傭兵は叫ぶよ、逃げろ!ここは、俺がカバーしてやる。次のラウンドの行動宣言ね。傭兵は、下っ端をなぎ払ってゴズロに接近。ショート・ソードとダーツは、反転脱出。」 ゴズロ「また、ミンチ(笑)」 ボーイング「もうええっちゅうに(笑)。んと、逃がしたくないなあ。部下に捕まえさせよか。」 GM「さっきからの戦闘を見てて分かるんだけど、ダーツは下っ端では捕まえられないほど、身軽に逃げてるよ。ちなみに、君からちょい離れている。」 ボーイング「よっしゃ、決めた。ショート・ソードの捕まえたら何とかなるやろ。」 GM「ちなみに全力疾走に入るから、このラウンド捕まえるの失敗したら逃げられる可能性が高いよ。」 ボーイング「どうやって捕まえんの?」 GM「格闘技能を使って。器用度ボーナスと運動技能、格闘技能に2D。ショート・ソードは逃げの体勢だから、ロールして。」 ボーイング「11。低いなぁ(笑)」 GM「でも、全力逃亡だから、こっちは−4のペナルティがある。やっぱり失敗した。もう一度ロールして。今度は押え込みの判定ね。」 ボーイング「14」 GM「(ロールして)ショート・ソードの方は押さえこまれたよ。」 ボーイング「待て、こいつがどうなってもいいのか!」 GM「その言葉に、ダーツは止まって君をにらみつけている。さて、傭兵だね。ゴズロに攻撃、14」 ゴズロ「うっ、当てられた。」 GM「ダメージは、クリティカルして17」 ゴズロ「ダメージを減らして・・・。ふっ、効かんなぁ(笑)。反撃、15。」 GM「当てられるなぁ(笑)。」 ゴズロ「ダメージは、クリティカルなしで17。」 GM「もう、へろへろ(笑)。んじゃ、ラウンドを更新しよう。」 ボーイング「下っ端に、ダーツを捕まえさせる。」 GM「ダーツは、身構えているよ。」 ボーイング「剣をショート・ソードの奴の喉元に突きつける。」 GM「ダーツは、くやしそうに構えをといたよ。んで、下っ端に捕まえられる。傭兵は、一応攻撃するみたいだね。攻撃は、1ゾロ(爆笑)」 ゴズロ「悪い奴にはお仕置きだ。攻撃。13。」 GM「回避は、また1ゾロ(笑)。」 ゴズロ「ダメージは、クリティカルなしだから、17。」 GM「振らなくても死亡確定やなぁ(笑)。一応生死判定・・・また、1ゾロ」 ジェノア「(爆笑)。ついてない奴(笑)」 シーサー「さっきの反動やで(笑)」 GM「とことん運がわるかったんやなぁ(笑)。」 ボーイング「さて、尋問やな(笑)。亀甲縛りにして、ホールに連れていくで(笑)」 レドラム「(ボーイングのプレイヤーを指して)おまいという奴は(笑)」 ボーイング「あかんかぁ(笑)」 ゴズロ「韋駄天、アドン、サムソン、うみにん。行くぞ(笑)」 シーサー「たどり着いた頃には、死屍累々(笑)。んで、誰もおれへん(笑)」  ちょっと注釈。プレイのときにも怪訝そうな顔をしたプレイヤーがいたのですが、最後の傭兵の身を挺したガードですが、いろいろと意見があるとおもいます。やっぱり、二人の女を見捨てて投降もしくは一人だけ逃亡すると考える人が多いでしょう。  この傭兵の考え方として、受けた仕事をこなす事があります。それが、たとえ命を失う結果となったとしてもです。もし、ここで裏切って、二人を捕まえさせ本人は逃亡したとしましょう。もし、二人が脱出に成功したとすれば、自分の裏切りという行為によって信用を失ってしまう事になりかねないという事になります。  ですから、彼は、身を挺してガードしたのです。もちろん、契約の内容にもよるのでしょうが(笑)。 ・虜囚をいかに扱うか GM「さてと、ホールに舞台を戻そう。シグラムは三大幹部を呼びにいったんやね。」 シグラム「うん。」 GM「ゴルティスは一言、リュースタンに任すといって出てこない。ヤヌテマイオンも同様。ヤヌテマイオンはどうやら御子に対する儀式が忙しいようだ。リュースタンは、やってくるよ。」 シーサー「リュースタン様、いかがいたしましょう。」 レドラム「(小さい声で・・)変態様。」 GM「レドラム、言うの?」 レドラム「止めておこう(笑)」 GM「リュースタンは、二人に一瞥をくれると、『この本部が、こんな短期間に位置を知られたのには何かあるはずだ。そのあたりを聞き出しておけ。二人の処分については任せる』と言う。」 ボーイング「尋問尋問(笑)」 デ・コーター「尋問はどうしましょう?」 GM「『任せる』といって引っ込んでいくよ。」 シーサー「何もせぇへんのやな(笑)」 GM「リュースタンにさせてもいいけど、やっぱ、プレイヤーキャラクターがやるべきやで(笑)。だって主人公やろ(笑)」 シーサー「了解、んで、誰が尋問するの。」 ボーイング「捕まえたん俺やし・・・、やる(笑)」 シグラム「はーい、報告用に書記します(笑)」  といってシグラムのプレイヤーはメモを取る真似をしてます。  どうやら、本当に記録はしないみたいですね(笑)。 ゴズロ「面倒くさい。韋駄天、聞きにいって報告しろ(笑)」 シーサー「下っ端に聞きに行かせていいの?」 GM「いいよ。全員でうじゃうじゃ行くって言うのは辛いけどね(笑)」 ボーイング「牢屋とかはあるの?」 GM「第二層の別のブロックにあるよ。(さてと・・チェックしなかったな・・チェックさせたろ(笑))ジェノア。」 ジェノア「何?」 GM「捕まった二人のうち、若い方は結構好みのタイプだ。」 ジェノア「おおっ(笑)。若い奴の尋問しよ(笑)」 シーサー「そんな奴かえ。」 ジェノア「そんな奴なんですもん(笑)」 ボーイング「んじゃ、年上の方(笑)。」 GM「さてさて、尋問やけどどうする?今のところ、尋問するのボーイングとジェノア、記録係はシグラム。代理が韋駄天やけど・・。」 シーサー「どうしようかなぁ・・・。」 デ・コーター「う〜ん、ピップに行かそうか・・・やっぱ、下っ端リーダーに行かせます。」 シーサー「よぉし、下っ端リーダー・・・名前決めてもいい?」 GM「リーダーぐらい決めといた方がいいかも(笑)」 シーサー「ちなみに下っ端と下っ端リーダーって強さは?」 GM「ソードワールドRPGの山賊手下と山賊首領クラスだよ。」 シーサー「りょおかい(笑)。んじゃ、下っ端リーダー、代わりに逐一聞いて来い(笑)」 GM「『がってん、おかしらぁ、あの女、いい女ですぜ』とか言ってにやにやするけど。」 シーサー「まぁ、まて。慌てる必要はないぞ。今は情報を聞き出すのが先だ。」 GM「『がってん』(笑)」 レドラム「尋問やけど、二人を一緒にするんかぁ?」 ボーイング「どうしようか。(ジェノアを見て)分けようか?」 ジェノア「そうですね(笑)」 レドラム「んじゃ、下っ端行かせて終わりにしようかと思ってたけど、行くわ。ちょっと待った、二人を一緒に尋問した方がいい。」 ボーイング「まぁ、どっちでもいいけど(笑)」 GM「んじゃ、舞台を尋問室に移そう(笑)」 ・そして尋問が始まった GM「尋問室っても、牢屋なんだけどね。」 ボーイング「椅子とかある?」 GM「それぐらいならあるよ。」 ボーイング「椅子に座らせて、縛り付ける。」 GM「多少暴れたけど、縛り付ける事は出来た。二人とも君たちを睨みつけている。」 ボーイング「さてと、お前たちは誰だ。何の目的で来たんだ。」 GM「年上の方は、睨みつけたまま黙ってるね。若い方は『あんたたち仇には、何も言うもんかい!』と息巻いている。」 ボーイング「なまいきな奴め。お前なんかこうしてやる。むにぃっ(笑)(といって頬を引っ張る仕草をする)」 GM「ふぁにふんだよぉ。ひゃめろぉ(笑)」 ボーイング「さらに、鼻をこうして(鼻を押し上げる仕草)、もっと変な顔にしてやる。この顔を国中にばらまいてやろうか。」  どういうふうに、ばらまくのだろう(笑)。 ボーイング「いいのか、こいつをこのままにして、変な顔にするぞ。どうだ、こいつのぶさいくな顔を見て何も思わないのか(笑)」 レドラム「(頭を抱えている)」 GM「年上の方は、君を睨みつけている。かなり悔しそうだね。若い方は『ひゃめひぇーひゃああっ』とか叫んでるね(笑)。翻訳すると『やめてぇなぁっ』(笑)」 シーサー「大阪弁しゃべってんのか、こいつ(笑)」 デ・コーター「ようするに方言やねん(笑)」 ジェノア「待て、顔はやめろ、という(笑)」 ボーイング「んじゃ、年上の方でやろか(笑)」 レドラム「えーかげに止めよう(やっぱり頭を抱えてる)。待て、お前はルナティクスの名を汚すつもりか(笑)」 ボーイング「そっかぁ(笑)。ええ方法やと思うんやけどなぁ(笑)」 ジェノア「とりあえず、こいつの顔はやめろ(笑)」 ボーイング「んじゃ、真面目に(笑)。まず、若い方でも殴るか。」 ジェノア「だから、顔は止めろって(笑)」 レドラム「情報を聞き出すのが目的やねんで(笑)」 ボーイング「若い方から聞きだそか(笑)。んじゃ、年上の方を殴りつける。」 GM「どのくらいの力で?」 ボーイング「あざが残るぐらい。それぐらいでないと効果ないやろ(笑)」  一応、NPCの意志チェックを行なう事にしました。失敗すると悲鳴をあげることになります。  脅しという事もあるので、難易度を2(マルチワールドでの目標値は12)として精神力ボーナスを基準値にロールしました。  結果は、辛うじて成功。年上の方の女はその苦痛には堪えたのですが、若い方の女は・・・。 GM「殴られた年上の女は気丈にも、君を睨みかえす。頬が赤くはれて、口の端には血が流れているけど、悲鳴一つ上げなかったよ。」 ボーイング「こいつぅ、しぶとい(笑)」 GM「でも、『止めて、お姉ちゃんをぶたないで。なんでも、知っている事は何でもいうから止めてっ』と若い方が言ったよ。」 レドラム「あっさりしてるなぁ(笑)」 GM「強情すぎてもプレイが滞るだけやしね(笑)。それに、この娘は姉さん思いだからね(笑)。ちなみに、姉の方は」 ボーイング「じゃあ喋ってもらおうか。まずは名前。」 GM「『わたしは、ミール、お姉ちゃんはレイン・・。』」 レドラム「じゃあ、あの騎士とかは?それにどういう関係や。」 GM「『騎士のアーウィン様は、わたしたちことを見かねて、戦ってくださったの。神官のアレク様は、アーウィン様のお付きの人よ。一緒に旅をしてるって言ってたわ。それと傭兵のグルジエスさんは今日のためにお姉ちゃんが雇ったの。アーウィン様と知り合ったのはその時よ。』」 レドラム「あの騎士は、どこの騎士だ?」 GM「『知らない。放浪の旅を続けてるんだって言ってたわ。』」 レドラム「じゃあ、本題に入ろう。お前たちは、どうしてここを襲って来たんだ。ここがどこだか知っているのか。」 ボーイング「そうや、どうやってここの事を知った。」 GM「『それは・・・』、と言って悔しそうな顔をして、『お前たちルナティクスの連中を殺すためよ!』と吐き捨てるように言う。『お前たちは父さん、母さんの仇だ!』」 ボーイング「仇?」 レドラム「どうやって、ルナティクスの仕業だとわかった?」 GM「『襲撃の後でやってきた巡視隊の人が言っていたのを聞いたのよ。これはルナティクスの仕業に間違いないって』」 シーサー「誰か、心当たりはあるの?」 ゴズロ「いちいち、そんなん覚えてない(笑)」 GM「まぁ、そういうところやね。いくつもの村を潰して来てる奴には、心当たりはないよ。というか、いちいちそんなの覚えてない(笑)。当然、あまり村を潰していない奴も同様。」 レドラム「誰が仇なのかということが、問題やないやろ。どうやって、ここのことを知ったか、誰からここの事を聞きつけたのかが問題とちゃうんか?」 ジェノア「そですね(笑)。」 ボーイング「まぁ、誰がやったんやったとしてもこいつらの狙いはルナティクスの組織そのものなんやし、こいつらは捕まってるんやからね。」 レドラム「じゃあ、尋問を続けよか(笑)。お前たちはどうやってここの事を知ったんだ。誰から聞いたんだ。」 GM「『・・・』ミールは黙っているね。」 ボーイング「黙ってるんやったら、死ぬまでくすぐるぞ(笑)」 レドラム「(頭を抱えて)おまいという奴は・・」 ボーイング「そっかぁ、結構苦しいんやで(笑)。しゃあないなぁ、殴ろか(笑)」 ジェノア「だめ。」 ボーイング「顔は殴れへんで。ちょっと体にあざできるだけやんか(笑)」 ジェノア「いやだ(笑)。」 ボーイング「傷つけられたところをいたわるって言うのも悪くないで(笑)」 GM「(悪い事教えるなぁ・笑)」 ジェノア「それも悪くないなぁ(笑)」 GM「(おいおい・笑)」 ボーイング「んじゃ、まず、雑巾絞りから(笑)」  別名、技北電気ショック(笑)。  腕を雑巾のように絞る奴ですね。 GM「(と言っても、ミールは知らないんだよなぁ。黙ってるのも、単なる反抗やし・・)『い、痛い、やめてぇなぁ。わたし知らないもん。』」 ボーイング「ほんまやろうなぁ、ぐりぐり(さらに絞るマネ)(笑)。」 GM「『お姉ちゃんが聞いてきたんやもん。わたし本当に知らないのよぉ』と、言ってるね。ちなみに、レインはうつむいている。」 ボーイング「うそとちゃうやろなぁ(笑)」 レドラム「まぁまぁ、ええやん(笑)。今度はレインの方に聞く。お前はどこから、情報を得たんだ。」 GM「『・・・』レインは君を睨みつけたまま、何も言わないよ。」 ボーイング「こいつぅぅっ、もう一発殴る。(ジェノアに向かって)殴ってもええよな(笑)」 ジェノア「ミールでないんやったらね(笑)」 ボーイング「じゃ、もう一発、パァン(と言って殴るマネ)(笑)」 GM「(意志チェックは成功)レインは、キッと睨みかえす。」 ボーイング「こいつ、もう一発・・」 レドラム「無駄かもしれへんで、こういう時こそやな(笑)」 ジェノア「ミール殴るのあかんで(笑)」 レドラム「だからやな、目立った傷を残さへんかったらええねん(笑)」 ボーイング「あっ、ええ方法あるわ。針で爪の間をぷちゅっと(笑)」 シグラム「うわぁ、痛そう(^^;)」 ジェノア「(不服そうに)まぁ、それやったら・・(笑)」 ボーイング「ええか、よく見とけよ、と言って人差し指に針を刺す(笑)(刺すマネもしている)。ほんまに痛そうやなぁ(笑)」 GM「(さっきよりきついから、難易度を引き上げてと。ミールの意志チェックは成功)ミールは、歯を食いしばって我慢をしているね。」 ボーイング「しぶといなぁ(笑)。次は、中指。(急に背中を掻きだして)あかん、背中に来た(笑)」 GM「(あっ、意志チェック失敗した)ミールは、叫び出したよ。『痛い、お姉ちゃん、助けて』悲痛な叫び声やね。」 シグラム「いったぁ(^^;;;;;)」 レドラム「そりゃ、ほんまに痛いで(笑)。んで、レインの方は?」 GM「ミールの苦痛が我が事のような苦痛の表情をしているね。(ペナルティ−4として、意志チェック・・・まぁ、失敗するか・笑)『話す、話しますから、もう、やめて』」 ボーイング「ふぅっ(笑)(汗を拭くマネをする)」 レドラム「じゃあ、話してもらおうか。」 GM「『ラ・カーリアスのシーフ・ギルドよ。このルナティクスから逃げ出した人がいるらしいの。シーフ・ギルドに助けを求めたらしいわ。わたしは、そこで情報を買ったの。』」 ボーイング「裏切り者がおるんかいな(笑)」 シーサー「ラ・カーリアスってあの街のことやね。」  あたしがマスターしたファンタジーワールドで、PCたちのホームタウンとしてよく使う街です。 レドラム「その逃げ出した奴は誰だ。」 GM「『会った事も・・・ありません。本当に知らないの。お願いします、もう止めて・・』、レインはそれだけ言うと、うなだれるよ。」 ボーイング「まぁ、これだけ聞けたんやから、もういっか(笑)。どうする?こいつら。」レドラム「任せた(笑)」 ジェノア「んじゃ、ミールは貰う(笑)」 ボーイング「レインは、牢屋に入れとこうか。」 GM「んじゃ、二人の処遇は決まったわけやね。それからどうする?」 ボーイング「じゃ、報告して指示を仰ごか。」 シグラム「報告してきまぁす(笑)」 GM「ゴルティスとヤヌテマイオンは例の如し(笑)。リュースタンからの指示は、裏切り者も問題だが、ここの事を知られているのはまずい。ここを知る者の抹殺か懐柔、ということね。」 ボーイング「シーフ・ギルドかぁ(笑)」 GM「ということやね、今回はここまでとしよう(笑)。そうそう、ジェノア、2Dして。」 ジェノア「6です。」 GM「6日後にミールは堕ちたよ(笑)」 ボーイング「やっぱ、レインの事を盾にしたんやろうなぁ(笑)」 ジェノア「はっはっは(笑)」 GM「ということで、次回に続く〜(笑)。」 後書き  このプレイはトータルで、3時間、キャラクターメイキングや説明等の時間を差し引くと、2時間弱ぐらいの短いものです。 このリプレイもちゃんと記録したものから起こしたんじゃなくて、記憶にもとずいたものなので、本当の意味でのリプレイではないかもしれませんね。  まぁ、プレイの結果録みたいなものだということです。  だいたい、記憶といってもあやふやなところがあるし、キーワードとか忘れてしまって、泣く泣くリプレイから落としたものもあります。  でも、関西の人間以外が読んだら凄い苦痛かもしれないですね。  会話を標準語に直そうかと思った事もあるんですが、やっぱり、会話の雰囲気が大きく変わってしまう事や、みんなが変に意識をした会話のところなどが隠れてしまうので、止めてしまいました(笑)。  ぎこちない部分がはっきりとわかるでしょ(笑)。  これを書いている時点では(地震があった後)、まだ2回しかプレイしていません。 こんどこそなんとか、プレイとプレイの間でリプレイも起こしたいですね。  まぁ、それ以前にもっと前のプレイも小説なり、リプレイなり起こしたいし・・。 やりたい事だけが一杯あって時間が追い付かない(笑)。  こまめにULしていきますので、今後とも付き合いよろしくお願い致します。  感想とか頂けると、うれしいな(笑)。  ちなみに、前にULしたリプレイ「ロクセーアのカーニバル」KANNVL01に登場したプレイヤーも引き続き出ています(笑)。  ちなみに誰が誰なのか、暇な方は考えてみてください(笑)。