マルチワールド・ファンタジー  ルナティクス・キャンペーン・リプレイ 第2回 「計画」 プレイ日 1995年1月8日  パニックな事態が発生しました。ジェノアのプレイヤーが急な転勤になってしまいました。せっかく美味しいキャラクターだったのに(;_;)  今回すでにいなくなってます。 (移動の準備で参加できなかったのです) ・GMによる状況整理 GM「さて、続きをはじめようか(笑)。思い出すために状況整理やね。まずは、自分のキャラクター・バックグラウンドを読みなおしてね。」 ボーイング「しもた。忘れて来た(笑)」  みなそれぞれ、自分のキャラクターのバックグラウンドを読みなおしています。  GMとしての目的は、自分のキャラクター像をしっかりと把握してもらう事です。 まぁ、気分を一つの方向に向け、余計な思考や脱線を防ぐという目的もありますが(笑) GM「そうそう、よくよく考えたら、みんな連れて来てる直属の部下ってモンスターがいなかったよね。下っ端の数を変更してモンスターにしてもいいよ。ゴズロ、アドンとサムソンはオーガにしていいよ(笑)」 シーサー「狙ってるなぁ(笑)。それで、どんなモンスターを使えるの?」 GM「コボルトとゴブリン、ホブゴブリンとオーガ。交換のレートは、人間2でコボルト3、ゴブリンは1対1、ホブゴブリンは3対2、オーガは1対2だ。ちなみに、3つある入口のうちの一つは、モンスター専用だよ。あのあとで決めた(笑)」 シーサー「カタパルトが装備されていて、オーガ発進(笑)」 ボーイング「かっこえぇなぁ(笑)」 ゴズロ「下っ端の数が減ってしまった・・・」 GM「もともとが少なかったからね。減らさなくてもいいよ。うみにんも含めて美味しいから(笑)」 シーサー「えーなーっ(笑)」 ボーイング「そういうたら、俺、下っ端いてへん(笑)」 GM「なんで、2D振って決めへんかった?」 ボーイング「遅れて来たから決めてないと思うねん(笑)。この前のは、ルナティクスの下っ端やから。」 GM「そっかぁ、じゃあ今決めたらいいよ。一応、この前の戦闘で半分死んだ事にしておいてね(笑)」 デ・コーター「GM、一つ質問。」 GM「何?」 デ・コーター「部下の入れ替えはしないんやけど、一人を執事にしてもいい?」 GM「ええよ(笑)。でも、なんで?」 デ・コーター「まぁ、ちょっと(笑)」  GMにぐらい言ってくれよぉ(涙) GM「交換の方はいい?じゃあ、簡単に状況整理をしよか(笑)。読み直してもらったとおり君たちは、ルナティクスの一員だ。みなそれぞれが、このルナティクスの幹部でもある。」 シーサー「マスター自ら状況説明するの?」 GM「そうだよ。現状をはっきりとさせた方がプレイがしやすいし、思い違いや忘れている事が多いとプレイが滞りがちになるからね。」  今まで、うちでは状況整理はプレイヤーたちにやって来てもらっていたのですが、忘れている事が多く、また、勘違いなどから、何の脈絡もない行動を平然と行なっていくという問題がありました。  こういう風に、マスターが状況整理をするとますます、プレイヤーたちが状況把握を自ら行なわなくなる可能性もあるのですが、一つ一つのセッションを無駄なく大事にするということを考えた場合、これも一つの方法だとあたしは考えています。  まぁ、伏線をそこそこ生かすには、そういう伏線があった事をはっきりと知っている方が、プレイしていて面白いとあたしは思っています。  本当は、プレイヤーたちが自ら率先して、正しい情報のやり取りを行なってくれるのが一番なんですけどね(笑)。 GM「前回は、君たちの初顔合わせのパーティの最中に5人のパーティがこのルナティクスの本部が襲撃され、それをゴズロとボーイングの二人が撃退したということやね。んで、二人の捕虜から、この本部の事をシーフギルドが情報として持っているという事を聞き出したところまでやったね。」 ボーイング「そうそう、俺が聞きだしたんやった(笑)。」 レドラム「ひどい奴(笑)」 GM「そうそう(笑)。とんでもない拷問吏やったね(笑)。あ、そうそう、ジェノアの件やけど、元がおいしいキャラクターだけに扱いをどうしようかと考えてるんやけど。」 ボーイング「左遷されたとして(爆笑)」 デ・コーター「ひど〜(爆笑)」 GM「名前も決まってなかったし(爆笑)。しゃあないから、名前はジェノアにしよう(笑)。キャラクター・バックグラウンドのベースの一つやから(笑)」 レドラム「闇の王子(笑)」  レドラム、正解だ(笑)。詳しくは、ソードワールドRPGのドレックノールのサプリメントを参照してください。  このあとで、移動の直前に担当プレイヤーに名前を決めてと言ったんですが、すっかり忘れて移動してしまいました(笑)。  いつか、名前を決めて連絡してくるでしょうが、このリプレイではジェノアで統一します(笑)。 GM「左遷の理由を考えなあかんなぁ(笑)。一応NPCとして使用する事にするね。今回は、いないものとしてね(笑)。ちなみに、前のプレイ、ミールが陥ちてから(サイコロを振って)7日・・・ということは、13日過ぎている。」 デ・コーター「生活費取られるの?」 GM「普通に暮らしているぶんには取らない。酒とか飲んで贅沢した人は、適当に減らしといて(笑)」 ゴズロ「ただでさえ無いのに、目一杯減らしたかもしれへん(笑)」 シーサー「GM、一つ質問。」 GM「何?」 シーサー「『レイラ』の仇って誰?その該当プレイヤーとしては知っておく必要があるんとちゃう?」 GM「『レイラ』、ちゃうちゃう『レイン』やで(笑)。聞き間違えたんとちゃうか(笑)。」 デ・コーター「俺んとこも『レイラ』っ書いてある。」 シグラム「僕も。」 GM「え゛っ、言い間違えたんかなぁ(^^;;)。『レイン』が正解だからね。さてと、話を戻そうか。一応スタンスとしては、キャラクターはそのような些細な事は覚えていないということは前回に言ったとおり。」 シーサー「プレイヤーとして、今後の行動に影響があるんやけどな(笑)」 GM「(特に、そのあたりは影響を与えるつもりはないんだけどなぁ)」 シーサー「決めて、キャラクター・バックグラウンドのシートにでも記載しといてや(笑)。」 GM「分かった、じゃあ、今決めようか(笑)。(サイコロを振って・・ほほう・笑)。」 シーサー「記載しといてな。」  正直なところ、キャラクターでさえ意識していない事を、それも、下手をするとキャラクターのみに危険が及び、キャラクターの行動に影響が出る可能性のある事は、プレイヤーが知る必要はないとあたしは考えています。  プレイヤーがそれによって行動に影響があるとはっきり宣言していることは、「あたしのRPG観」からすると、間違った事だとおもっています。  行動とは、現在分かっている状況とキャラクターの性格から決定すべき事で、キャラクターの知らない事から行動を決定する事ではないはずです。  シーサー、そのことを考えて欲しくて、今回のプレイをしているだよ。もすこし考えて欲しいぞ(笑)。  幸い、当たったのはシーサーではないし、また、その該当プレイヤーはそういう些細な事を覚えていないとはっきり宣言しているので、この件に関しては報告しません。  これを約束違反だとか、うそつきとか取られる可能性はありますが、はっきりと前述の内容を一つの意見として提示するつもりです。  それと、レインですが、彼女の復讐の相手は「個人」ではなく「組織」そのものだということです。 シーサー「さて、三大幹部はあの件はどう言ってるの?」 GM「リュースタンからは、ここの本部を知っているギルドの連中の抹殺か、懐柔せよという指示があるだけ。」 レドラム「作戦とかの指示はないわけね。つまり、俺等だけでやらなあかんと(笑)」 GM「幹部として試されているんやろうね(笑)。そうとっといて(笑)。」 シーサー「えーんかいな、そんなんで(笑)。」 GM「ゲームだからね。プレイヤーたちが主人公なんだから、多少、リアルさを減らすことになっても、プレイヤーキャラクターたちが目立って行動した方がええと思ってるねん。それに一応幹部なんだから、その仕事はしてよね(笑)」 シーサー「なるほど、了解(笑)」 デ・コーター「シーフギルドのことを調べなあかんのやね。」 レドラム「う〜ん・・・。えっかなぁ・・・、でも、他のプレイヤーには知られたくないし・・。(まわりのプレイヤーたちに向かって)今からのやりとり、聞かんかったことにして、プレイしてくれる?」 その他のプレイヤー「?」 GM「秘密にしたいんやったら、個別プレイにしてもいいよ。」 レドラム「ええの?」 GM「今回のプレイに限った事じゃないけど、まわりのキャラクターに秘密に行動したいときには、そう宣言してくれれば対応するよ。今回は特に、各キャラクターに秘密事項を持ってもらっているから、秘密に行動したいときはどんどん宣言してくれればいい。」 ボーイング「面倒くさいのとちゃうの?」 GM「まあね、でも、これくらいのことを面倒くさがっていたら、GMとしてやることが無くなっていくからね。それにこういうことで、疑心暗鬼を生むのも今回のプレイの目的だからね(笑)」 レドラム「じゃあ、内密プレイで(笑)」 GM「じゃあ、移動しようか(笑)」 シーサー「その間、こっちは襲撃計画を練ろうか(笑)」 ・レドラムの陰謀、レインとの接触 GM「さて、何をするの?」 レドラム「レインと内密の話しがしたいんやけど。」 GM「レインは、今も牢屋に繋がれているよ。がっくりとしている。意気消沈しているしているんやね(笑)」 レドラム「見張りとかいる?」 GM「3人いるよ。」 レドラム「じゃあ、鍵を開けさせて席を外させる。一応、賄賂を握らせるからね。」 GM「了解、幹部である君の命令でもあるので、しばらく席を空ける。」 レドラム「じゃあ、レインに話し掛けよう。わたしの言う事を聞くならば、自由にしてやってもいい。」 GM「『おまえたち人殺しの言う事など信じられるか』」 レドラム「信じる信じないは、お前の勝手だ。だが、おまえの立場が変わる事はない。ここは私の言う事を聞いた方が、お前自身にとってもよいのではないのか?」 GM「『仇の仲間になれというのか?』憎しみの目で、レインは見続けているよ。」 レドラム「ん〜、どうしようかなぁ。おまえが言う事を聞いてくれるのであるならば、おまえの妹の事も何とかしてやってもよい。」 GM「『ミール、ミールを助けてくれるの?』あきらかに動揺しているね。」 レドラム「お前の行動如何だ。」 GM「『・・・だが、私はお前の命も狙っているのよ。それでも、私を引き込もうというの?』」 レドラム「いいだろう、わたしの事を話してやる。このことは他言無用だ。わたしは、わたし自身の復讐のためにこのルナティクスに入っている。わたしが自分の復讐を果たすためにもわたしの手足となって働くものが欲しい。」 GM「(殺し文句やなぁ・笑)」 レドラム「わたしは今、そいつを探している。この中にいるのは間違いが無い。わたしの復讐を手助けしてくれれば、後はお前の好きにするがいい。悪い取り引きではないと思うが・・・。」 GM「じゃあ、反応だね(ロールした結果は、ボーナスを入れて友好。多少疑惑を持ちながらも信用したというところかな・笑)。『ミールも助けてくれるか?』」 レドラム「彼女は今、ジェノアの元にいる。彼は、他の支部へ行くことが決定しているので、すぐに同行する事は出来ないが、お前の働きによっては、わたしの名にかけてなんとかしてやる。」 GM「(おいおい、左遷が確定しているなぁ(笑)。もう一度、反応ロールだな・・・さっきより目がいいな)。『わかった、お前の言う事をきこう。』」 レドラム「では、早速だが、最初の命令だ。今のままお前を他の幹部のところに連れていったとしても、他の連中は信用しないだろう。だから、今からお前にルナティクスの命令に逆らうなという『制約(ギアス)』の呪文をかける。」 GM「(それは、彼女の目的にぶつかるなぁ。やっぱ、反応ロール)『それは嫌よ。復讐が疎外される事になるんじゃないの!』」 レドラム「わかった。では、魔法をかけたという事にしておく。」 GM「『それで、他の仲間にはばれないの?』(しまった、彼女の知力ではそこまで魔法のことを考えないかも・・・)」 レドラム「それは、お前次第だ。うまくやってくれればいい。」 GM「(それは、どう反応したらいいのか、彼女はわからないかもしれないなぁ・・。それに、魔法的に調べられたらどうするんだろう・笑)」 レドラム「差し支えなければ教えてくれ。お前の村を襲ったのは誰だ。」 GM「(彼女からしてみると、秘密の共有者かぁ。言ってもいいやろね)私たちが戦って、アーウィン様を殺したあの大男だ。」 レドラム「大男?ゴズロの事か。分かった、これからシーフギルドの襲撃を行なう。彼を最前線に送る事にしよう。奴の事だ、すぐに乗ってくるはずだ。いかな怪力とはいえ、シーフを相手にすれば、ただではすまないだろう。」 GM「(なかなか面白くなって来たなぁ・笑)『でも、忘れないで。わたしはこのルナティクスそのものも許せないのよ』」 レドラム「かまわん(笑)。では、早速わたしと一緒に来てもらおう。シーフギルドの事、みなの前で話してもらう、いいな。」 GM「彼女は、それにうなずくよ。さて、部屋に戻ろうか(笑)」 ・レインの情報、ラ・カーリアスの現状  レドラムのプレイヤーとGMが部屋に戻ると、変に盛り上がっている。 GM「なんかすばらしい作戦を考えたみたいやね。」 シグラム「すごい、これはすごいよ(笑)。」 GM「どんなん考えたん?」 デ・コーター「まずな、シーフギルドに入り込んでやな。食いもんに下剤を入れる。そして、トイレで待ち伏せてやな、来た奴から一人ずつ処分する(笑)」 レドラム・GM「(頭を抱える)」 ボーイング「完璧やで(笑)」 GM「おいおい、そういう下品なネタはG−1事件だけで充分や(笑)」 ボーイング「G−1事件?」 GM「そっかぁ、知らんねんなぁ。簡単に説明すると、ルールザワールドで、G−1というアンドロイドが起こしたせこい事件の中に、病院の給食の中に下剤を入れて、トイレの鍵を全部にかけたというのがあるんや(笑)。ちなみにジェノアのプレイヤーのキャラクターが被害者の一人(笑)」  雑談です。読み飛ばしてもらってもOKです(笑)。 ボーイング「ひでぇ、病院で・・・」 シーサー「はっはっは(彼が、そのGMです・笑)」 GM「さて、そういう話は置いといて・・・」 デ・コーター「ええと、思うんやけどなぁ(笑)」 GM「置いとくの(笑)。さて、君たちが悪の計画を練ってところへ、レドラムがレインを連れてやって来たよ。」 デ・コーター「(怪訝そうな顔)。」 シーサー「どういうつもりや。」 レドラム「わたしの部下として、引き抜いたんだ。シーフギルドを襲うのだから、場所や状況などをよく知っている彼女を利用しない手はないだろう。大丈夫、彼女はわたしの魔法によってルナティクスに逆らう事は出来ないようにしてある。」 ボーイング「まぁ、ええやん(笑)。」 ゴズロ「裏切ったら、ミンチになるだけやし(笑)」 レドラム「おまいという奴は(笑)」 GM「レインは、そう言ったゴズロを睨みつけるよ(笑)。(回りの連中はせいぜい、アーウィンたちが殺されたことに繋がる程度に思うだろうなぁ)」 ボーイング「さて、その当たりを聞きだそか(笑)。シーフギルドの位置はどこだ。」 レドラム「レイン、話しなさい。」 GM「レドラムの言葉にうなずいたレインは話し始めるよ。要約すると、こうだ。まず、このレトラーサム公国には、大きく二つのシーフギルドがある。」 デ・コーター「そういえば、聞いた事があるような。」 GM「おいおい、ソードワールドRPGの方でシーフやってるんやろが(笑)。まぁ、今から説明するからいいけどね(笑)。一つは彼女が属しているギルドで、基本的に本当の意味での『盗賊集団』。ギルドと関りのある者からは盗みもしない。いわゆる冒険者のシーフが所属している集団ともいえるね。もう一つは、暗殺を始め大抵の悪事に関るような集団。・・・しまった、名前忘れた(大汗)」 ボーイング「んじゃ、暗殺とかが多いのなら『死ね死ね団』。」 シーサー「ふるぅぅぅぅっ(笑)」 シグラム「んじゃ、もう一つの方は?」 ボーイング「盗みの方が多いんやから、『取る取る団』(笑)」 GM「あ゛あ゛あ゛っ、調べたら分かるんやけどなぁ。ちなみに取る取る団(仮名)の名称は、『スクルーリー』やからね。」 ボーイング「『取る取る団』の方が分かりやすいのになぁ(笑)」 GM「呼ぶ分にはかまわないけどね(笑・汗)。さて、話を続けよう。彼女の話によると、ルナティクスから逃げて来た男は、その『死ね死ね団』(設定者としては、引っ掛かるなぁ・笑)の者と接触したらしい。理由は分からないんだけどね。んで、その保護されたという情報は、彼女の所属するシーフギルドにも入って来たんだ。で、彼女は『スクルーリー』・・」 シグラム「えっと、『取る取る団』やね(笑)」 GM「はいはい(笑)、自分のギルドを裏切る事になるんだけれども、『死ね死ね団』から情報を買ったというわけ。だから、自分のギルドからも追っ手がかかっているはずだといって、締めくくるよ。」 シーサー「じゃあ、殲滅せなあかんのは、『死ね死ね団』というわけやね。」 レドラム「『死ね死ね団』の事についてもう少し聞こうか。情報はどこで買ったんだ?本拠は?」 GM「本拠については、彼女は知らないという。ただ、ラ・カーリアスの街の中心である中州にあるはずだというよ。ちなみに情報屋と接触したのは中州の方。」 ボーイング「そう言えば、中州もあったような・・・。忘れてた(笑)」 レドラム「中州かぁ・・・。確か領主の館があるのが中州やったような。」 シーサー「湖の街からどれだけ離れてるの?」 GM「湖の街?・・・ああ、ダムでせき止めただけのものだよ。ラ・カーリアスの街からほんの数キロのところに、ダムがあって、水をせき止めた所がある。その街が、ラ・カーリアスだよ。」 シーサー「ああ、そう。わかった。」 GM「(街の名前を忘れてたな・笑)」 デ・コーター「ワークルイン卿が治めている街だね。」 GM「(よう覚えてたなぁ・笑)ようだよ。といっても、時代が違うんだけど(笑)。D&DやソードワールドRPGでプレイした時代の50年は前。」 ゴズロ「50年?くすくす(笑)」 GM「(・・・ぎくっ)50年前のラ・カーリアスということは、あいつは既にいるわけか・・・」 ゴズロを除くプレイヤー「???」 ゴズロ「まだ、見習いかもしれへん(笑)。せやから、まだ、こんだけ(といって、『えら』を少しだけ引っ張る仕草をする。)」 シグラム「げっ、ぴろ〜ぉん・・(-゙-;)」 デ・コーター「うげげっ・・・」 レドラム「やめろぉ〜(頭を抱える)」 ボーイング「???」 GM「ボーイングは知らないんやね。簡単に説明すると、マルチワールドの初期テストプレイで、ソードワールドのキャラクターをベースに再作成したことがあるんや。そんときに、ゴズロのプレイヤーのただでさえ『濃い』キャラクターの『ぼろもうけ太郎(通称)』が、60過ぎの肉ダルマとしてでてきたんや。人を脅すのに、えらの肉を左右に引っ張るっていう、とんでもない特技を持ってたんや。」 ボーイング「(ひきつって)やなやつ〜」 ゴズロ「へっへっへ(^^)_v」 シーサー「しゃあないやっちゃ、いっつも『濃い』キャラクター作るし(笑)」 ゴズロ「だんだんと、転がっていくねん(笑)」 シグラム「でたら、嫌やなぁ〜(笑)」 GM「(もう少し前の年代にしとけばよかった・・・)きっと、出て来ても背景の中に紛れているねん(笑)。」 シーサー「モブ探し(笑)。」 GM「さて、話を戻そうか(笑)。いつまでも帰って来そうに無いから(笑)。」  こんな脱線ばっかり記述してもいいものだろうか・・・。  どこのプレイでも、こんなもんなんでしょうけど(笑)。 レドラム「中州って、確か、領主の館とか、貴族の屋敷があって、入りにくくなかったっけ。」 GM「そうだよ。んじゃ、ラ・カーリアスそのものの説明もするね。忘れている事の方が多いやろうから(笑)。まず、大きな河のほとりにあって、上流と下流の交易の要所になっている。この、レトラーサム公国の西の都とも言われている街だ。従って、人口も多い。つぎに街の構成なんだけど大きく三つのブロックに別れている。一つがさっきから言っているように、中州。ここには、領主の館をはじめ上流階級の家などがあり、警戒も厳重。何箇所かある関所か、船を直接港に付けるしか入る方法はない。次に城塞、といってもそれほど堅固なものじゃないけど、に囲まれた川のほとり。ここは、中流から下層民たちが住んでいるところだ。大きな港はここにあり、市が立つのもここだ。やはり、ここに入るにも門番の検分がある。」 シーサー「門番って、関所があったん?」 GM「一応ね、でも、そこまで警戒の厳重なものじゃない。せいぜい、武器の封印などをさせられる程度のものだからね、今までのプレイでは大抵省略して来た。よほど、怪しい連中か、手配書にあるような連中ぐらいが引っ掛かる程度。中州のはもっと厳重だけどね。」 レドラム「貴族とか、おえらがたの身を守るのが主で、市民の警護はついでやろうからね。」 GM「そゆこと(笑)。さて、続けるで(笑)。最後のブロックなんやけど、城塞の外にあるいわゆるスラム。城塞の中に住む事も出来ないような貧民たちが住んでいる所だ。中には、仕事のときだけ城塞の中に向かうものもいるんだろうけどね。」 レドラム「いわゆる、都会に出て来たおのぼりさんやね(笑)。」 GM「そゆこと(笑)。でも、そういう連中だけじゃなくて、近隣の農民たちも住んでいる。むしろ、最初の頃は農民たちの方が多かったんじゃないかな。」 レドラム「まぁ、スラムは最初からスラムだったわけじゃないからね(笑)。さて、襲撃についての案なんやけど、基本的には根絶やしを考えた方がいいと思う。死か懐柔かという選択に持っていかないとまずいと思う。」 ボーイング「最初から言っても効果ないやろね(笑)」 レドラム「それと、シーフギルドのメンバーの数を考えると全滅させるのも難しいのとちゃうか。だから、ここの事を知っている者を全滅させるように持っていくしかないんとちゃうか?」 シーサー「どうやって、そんな連中をいぶり出すんや?」 レドラム「てっとり早いのは、ギルド本部に全員集めて一網打尽やろね。そこを襲えば終わるやろ。」 デ・コーター「やっぱり、強襲しかないのかな〜。」 レドラム「単なる村とかならね、力押しもいいと思う。でも、警備兵とかとやりあうような無茶はできへんのとちゃうか。」 GM「そだね、一応リュースタンからは、公国の軍が動くような事はするなと、言われているよ。まだ、公国とやりあうほどの力がないからだけどね。」 ボーイング「やっぱ小数精鋭かなぁ〜。」 レドラム「そやろね。抗争を装うのがいいかもしれへんね。"悪"同士噛み合って自滅って言うのは、支配者側にとってはありがたい話しやし(笑)」 GM「ある意味ではそうかもしんないね(笑)」 シーサー「じゃあ、誰がやるかやね(笑)」 レドラム「言い出したのはわたしだから、わたしは参加するよ。魔術師としての力が役に立つだろう。で、頼みなんだが、魔術師が正面からかかるわけにはいかないので、正面で『力押し』出来る者が戦って欲しい。わたしは裏手で逃げる者を魔法で叩く。」 ゴズロ「出番のようだな。韋駄天、アドン、サムソン。行くぞ。」 ボーイング「待て待て〜、オーガを連れていく気か(笑)」 ゴズロ「ぶっ潰す(笑)」 レドラム「(頭を抱えて)まぁ、戦力としては役に立つやろうけど・・・。どうやって中に連れ込むねん。」 ゴズロ「頭脳労働は任せた(笑)。このキャラクターは、肉体労働専門や(笑)」 レドラム「ギルドとの連絡は、中州の方やってんね。」 GM「そだよ〜。」 レドラム「警戒も厳重やし・・・。船を着けることはできるの?」 GM「一応、小さな港はあるよ。でも、検問が厳しいよ。」 ボーイング「中から手引きするか・・・。」 シーサー「ちなみに、この街にルナティクスの支部はあるの?」 GM「ないよ。一応作る予定はあるんだけどまだ作られていない。」 ボーイング「じゃあ、変装するか(笑)。オーガを女装させて。」 レドラム「やめーい(笑)。ジョジョじゃあるまいに・・・、あう〜」  第二部ジョゼフ編で、ナチの基地に入ろうとするネタね。 デ・コーター「そんなん、ちょんばれやんか(笑)。そんな大女がいるかぁ〜。」 ボーイング「いや、幼い時の不幸な事故で大きくなって・・(爆笑)」 レドラム「だーっ(頭を抱える)」  ミスタースポックの有名な台詞ですね。スタートレック4でも見てください(笑)。  さっきから、マニーな解説が多いのは気のせいか? シーサー「(ちなみにまだ笑ってる)いずれにしても、何か手をうたないと、オーガを街に入れるのは無理やで(笑)。」 ボーイング「じゃあ、ゴズロごと荷物にして送ろか(笑)」 デ・コーター「配送先間違えて大騒ぎ(笑)」 GM「いや、門番のところでやりでぷすっと(笑)」 シグラム「尻に大穴が開いて、飛び出してくるんですよ(笑)」 レドラム「あ゛あ゛あ゛っ。」 ゴズロ「俺たちが街に入る手筈を整えないと、門番がミンチになってもしらないぜ。」  一同爆笑。 GM「しまった、考えてなかった。こんな台詞が出るなんて・・・」 ボーイング「ミンチが好きやな〜(笑)」 レドラム「いきなり騒ぎを起こしてどうするねん(笑)」 ゴズロ「だって、こいつ何も考えてないもん(笑)」 ボーイング「でも、中から手引きするのが楽やろね。」 レドラム「今後の事を考えても、ラ・カーリアスに支部を作っといても損はないと思う。どうかな。」 シーサー「ええんとちゃう(笑)」 ・まずはアジトを作る事、それには軍資金 ボーイング「ラ・カーリアスに屋敷買ったらいくらぐらいかかるの?」 GM「場所にもよるよ。大体中州の方の中型のなら、銀貨10000枚ぐらい。」 シーサー「銀貨10000枚かぁ、けっこうするね。」 GM「(安いと思うけどなぁ)でも、それより問題なのは、中州だと身分がはっきりしていないと、購入できない可能性がある。」 レドラム「そっかぁ、領主のお膝元やからね(笑)」 デ・コーター「身分証とか偽造できへんかなぁ。」 GM「(ああっ、身分をなんとかできる奴が・・・いなくなったんだ・大汗)手形の偽造は出来なくはないけど、ばれる可能性が高い。」 シーサー「チェックが厳しいの?」 GM「簡単に説明すると、中州の建物の取り引きが非常に厳しいんだ。空き家などは、仲介屋が管理しているんだけど、実際の売買には商人ギルドが絡む。そのバックには、交流の神ワーディアの神殿がついている。で、取り引きの際に、不正が起きないように商売保護の魔法がかけられるんだ。」 レドラム「ワーディアって商売と旅人の守り手やね。しかも、ガード・トレーディングを使用するのかぁ・・・。厳しいなぁ(笑)」  ガード・トレーディング、ソードワールドRPGの追加魔法ですね。 GM「そう、だから領主からすれば、これ以上安心できる材料は他にない訳やね。不正なものであれば、この魔法が使われた時点でばれてしまう(笑)」 シーサー「じゃあ、本当の客になるしかないの。」 レドラム「それでええやん(笑)。そのまま、支部にするんやから(笑)。」 シーサー「手形とかどうするの?」 ボーイング「旅人から奪うとか(笑)。それか、それこそ身分を偽って入手する事が出来るんとちゃうの?」 GM「手形の発行も、商人ギルドが、つまりワーディアの神殿がからんでるよ。」 ボーイング「う〜ん。ルナティクスに女の下っ端っているの?」 GM「少ないけど、いることにしておこうか(笑)」 ボーイング「じゃあ、そいつをつれて夫婦者として街に入って、身分を何とかする。そいつらなら疑われにくいやろ(笑)」 GM「つまり、本当の一般市民としての身分を取得してからかかるという訳?」 ボーイング「そうだよ。せやから、夫婦者(笑)」 シーサー「こだわるなぁ(笑)」 GM「それなら、なんとかなるだろうね(笑)」  特に深くこのシチュエーションを練ったわけじゃないけど、プレイヤーたちは結構こだわってくれてます(笑)。  GMとしてみれば、アジトの作成など考えていませんでした。単に、侵入計画と実行の判断が出来るような状況を整理しておいただけだったんです。  まさにうれしい誤算ですね。 シーサー「でも、その屋敷の購入の金ってどこから出るの?」 GM「(それくらい準備してもいいんやけどな〜)」 シーサー「なんか、それぐらい準備しろって言われそうな気がするんやけどなぁ。」 デ・コーター「そうかもしれへんな(笑)」 GM「(そこまで言うつもりはないけどなぁ)」 ボーイング「10000かぁ・・・、どうする?稼いでいるうちに、めちゃめちゃ時間かかったりして(笑)」 レドラム「下っ端全員で、出稼ぎに出る(笑)。そのうち目的忘れるねん(笑)」 ボーイング「みんなで農業でも始めるかぁ(笑)」 GM「(おいおい・笑)」 シーサー「隊商ってどれぐらい金持ってるの?」 GM「(ひとことも相談なしか・・・まぁ、自分等で稼ぐってのならええけど・笑)隊商の規模にもよるんだけど、小さいところでも3〜5000、大きいところなら10000以上は持っているかもね。当然ながら、大きい隊商は、護衛も多いよ。」 シーサー「2〜3回って所かな(笑)」 GM「いつのまにか隊商を襲う事になっているなぁ。」 レドラム「襲うなら旅人に限るって昔から言うやん(笑)」  宇宙家族カールビンソンのウィザードリィネタなんてわかるんかいな(笑) ボーイング「強そうなら、襲うの止めたらいいやん(笑)」 デ・コーター「もうかるかなぁ〜。」 レドラム「そのうち目的忘れて、単なる山賊におちぶれるねん(笑)。んで、正義の味方の冒険者に退治されるねんで(笑)」 GM「確かにやり過ぎたら、国に狙われる事になるやろうね。」 ボーイング「適当なところで切り上げなあかんなぁ。」 デ・コーター「それで、誰がやるの?」 ボーイング「侵入者を討伐し、尋問でも活躍した赤丸急上昇の俺が行こう(笑)」 レドラム「戦力足りるかなぁ。やるんなら見つからないように、『全滅』させな・・」 ゴズロ「ふっふっふ(ガッツポーズ)」 レドラム「はうっ、いらんこと言ったかもしれへん。」 デ・コーター「なんで?」 レドラム「殺すとか壊すとか、言ったら・・」 ゴズロ「ふっふっふ(笑)」 シーサー「なんぎな奴(笑)」 ボーイング「コントロールしやすくていいやん(笑)。また、このコンビで行くか(笑)」 レドラム「逃がしたらあかんのやから、確実にするために魔法使い系も言った方がいいやろな。」 シグラム「ひゅ〜ぷすっ(といって、自分の額を指差す)」 デ・コーター「死ぬから行かんのやね。やったら、俺が行くよ。」 シグラム「(小さな声で)白羽の矢が立ったような・・・」 GM「(あ〜あ、無視された・笑)」 レドラム「じゃあ、期間やけど取り敢えず一ヵ月という事にしておこうか。」 GM「じゃあ、決まりやね。どのあたりで襲撃するの?(といいつつ地図を出す)」 ボーイング「近すぎると本部の位置がばれるかもしれへんから、5日ぐらい離れたところにしようか。」 デ・コーター「それで、ええんとちゃうかなぁ(笑)。そうや、GM」 GM「何?」 デ・コーター「テレポート用の魔法陣を部屋に作ってもいい?」  GMはここで、大きな勘違いをしてしまいます。 GM「テレポート用の魔法陣やて?ゲートを作るだけの精神力もないし、フィールドを固定する『永久効果』の呪文は、ロストマジックやからできへんよ。」 レドラム「ゲートって、ヒューリカーの?。あれって、精神力300とかいう無茶な魔法とちゃうかったかな?」 デ・コーター「ゲートとちゃうねん。要はテレポート用の魔法陣。」 GM「???それって、ゲートのことやで。」 デ・コーター「双方向にでるんやなくて、テレポートの呪文を使ったときに出てくるところを安全にしておきたいから、場所をとりたいんやけど・・・」 GM「魔法陣なんて言うから、勘違いしてもた。それやったらいいよ。1ゾロが出ない限り、今の部屋に出る場合は確実に成功するよ。でも、なんで?」 デ・コーター「決まってるやん。緊急脱出用(笑)」 GM「仲間見捨てるきやな(笑)」 デ・コーター「命あってのものだねやもん(笑)」 ・ついていない隊商・オーガの楽しい食事時  へらへら笑いながら、頭の中で必死に対処しようと懸命のGM。  ほとんどでまかせに近いノリで隊商を決める事にしました。 GM「さて、襲撃参加者の誰でもいいから、2Dしてくれる?(まず、経過日数)」 ボーイング「5」 GM「あと、3Dを二回振って(隊商の数と護衛の数と)」 ボーイング「16と11」 GM「もう一回1D振って(そのうちの魔法使いの数は)」 ボーイング「2」 GM「5日後に16人の隊商を見つけたよ。(2Dを振って)今のところ気づかれた形跡はないみたいだね。そのうち、9人がチェインメイルやレザーアーマーを来た男。2人がローブに杖といういでたちだね。」 デ・コーター「護衛が多いなぁ・・・どうする?」 ボーイング「護衛が多いという事は、持ち金も多い(笑)。夜襲やな。」 GM「じゃあ、どう責めるの?見たところ、3〜4人が一組になって警戒しているみたいだけど・・・。」 ボーイング「数だけ見たら互角やから、一度に全員と戦わなかったらええねん。せやから、護衛の奴等をばらばらにしたらいいねん。」 デ・コーター「こっちも二手に別れておとりを出す?どうやる?」 ボーイング「弓を使っておびきだそか。弓矢は持ってていいの?」 GM「下っ端の基本装備は、このまえの戦闘と一緒やから、ショートボウを持ってるよ。」 ボーイング「弓で魔法使いがおびき出しさえすればなんとかなるやろ。オーガもおるし(笑)」 ゴズロ「韋駄天、弓矢隊はお前が指揮しろ。」 デ・コーター「じゃあ、魔法使いはこっちで何とかしよう。一発で決まればええけど(笑)」 ボーイング「接近できたらOKやで、こっちにはオーガがおるし(笑)」 GM「じゃあ確認するけど、韋駄天に下っ端軍団を任せて、少し離れたところから弓を射かけて、見張りをおびき出す。その間に本隊が隊商のキャンプを制圧するってところやね。弓の攻撃はどうするの?」  陽動作戦とはっきり分かるかどうかです。隊商の護衛も馬鹿ではないですかね(笑) ボーイング「矢を射て逃げるか・・・」 ゴズロ「その場に留まって矢を放て。接近したものから白兵で倒すのだ。」 GM「(見切られたかな・笑)了解。作戦開始は?」 ボーイング「真夜中。丑三つ時(笑)。キャンプって焚き火とか炊いてるの?」 GM「幾つかあるね。ちなみに焚き火そのものを狙うには100メートル、ペナルティ付きで護衛を狙うのなら50メートル、護衛を狙い撃ちにするなら30メートル以内の距離まで接近する必要はあるよ。」 ボーイング「きびしぃなあ(笑)。あくまで陽動やから50メートルにする?」 ゴズロ「30メートル以内に接近して狙い撃ち。みな殺しじゃあ(笑)」 GM「30メートルまで接近、それでいいの?」 ボーイング「まぁ、いいか(笑)」 GM「じゃあ、襲撃開始と行こうか(笑)。韋駄天たちの接近に対する発見ロールは(コロコロ)失敗だね。不意打ちは成功。今回の見張りは戦士2、魔法使い1だ。」 ボーイング「攻撃の判定はどうするの?」 GM「敵も味方も基本能力だけで判定しようか(笑)。韋駄天だけはロールする事にしよう。全部振ると面倒くさい(笑)。そうすると、不意打ちのボーナスの分が修正になるんで、全員命中させるけど、殺すまでにはいたらないみたいだね。韋駄天の攻撃は?」 ゴズロ「なんぼ以上で命中なん?」 GM「んと、5以上」 ゴズロ「じゃ、命中。ダメージはどうするの?」 GM「面倒なんで、固定のままにしておこう(笑)。まぁ、1ラウンドでは倒せないよ。じゃあ、次のラウンドだね。」 ゴズロ「韋駄天たちは継続して弓攻撃。」 GM「実は、下っ端同士の戦闘ってお互いに攻撃が当たらないだよね。だから、弓攻撃隊の要は韋駄天だけだったりする。」 シーサー「なんで?」 GM「元のソードワールドのデータがそうなってるだけ。固定ですると回避の方が若干有利になってるんだよ。」 デ・コーター「それやったら、作戦に影響が出るやんか。」 GM「だから、プレイヤーキャラクターが活躍できるんでしょうが(笑)。それに、そういうデータであまり考えて欲しくないしね(笑)」  ぶっちゃけた話、下っ端とかが優位に働き過ぎたら、プレイヤーは何模しなくなるでしょうが(笑)。 GM「でも、この膠着状態は続かないよ。護衛には魔法を使うものがいるからね。集中攻撃すれば、魔法使いなら倒せたかもしれないんだけどね。」 ゴズロ「そんなことは考えてない(笑)。」 ボーイング「しゃあない奴(笑)」 GM「では、スリープ・クラウド。魔法の達成値は・・げげげ(ダイスの目は11)。」 デ・コーター「あ〜あ(笑)」 GM「下っ端攻撃隊は7人やったね。巻き込まれた人数は(コロコロ)、6人。ほとんど全部寝てもたなぁ(^^;;)。韋駄天の抵抗ロールしてみて」 ゴズロ「やっぱり失敗(笑)」 GM「(どうしようかなぁ、このままやったら韋駄天を殺す事になりそうやな)一応、特別に韋駄天に集中力ロールを認めようか(笑)。集中力ポイント決めて(笑)」  マルチ・ワールドRPGには、集中力というルールがあります。集中力ポイントを消費する事で、通常2D+関連能力値ボーナス(+技能レベル)で判定するところ、2D追加することができます。(平たく言ったら4Dで判定するわけです) ゴズロ「一応成功。こんなときも引き続き戦闘。」 デ・コーター「おいおい(笑)」 GM「下っ端の戦闘は、これで降着に陥りそうやね。魔法使いが残って襲撃を伝えて、戦士が2人接近にかかる。」 ボーイング「本隊もかかろか。これ以上時間経ったらもっと起き出してくるやろし・・・」 デ・コーター「じゃ、こっちもスリープ使おか(笑)。これで、勝負がつくと思う。」 ゴズロ「アドン・サムソン、行くぞ。」 デ・コーター「おいおい(笑)」 ボーイング「これだけでも勝負ついたかもしれへんな(笑)」 GM「確かに(笑)。オーガはそれぞれ1ラウンドに一人倒すし、ゴズロもいるから・・・3ラウンドで勝負がつくね(笑)」 ゴズロ「へっへっへ(^^)_v」 ボーイング「しゃあない奴(笑)」 ゴズロ「護衛は皆殺し(笑)。んで、てこずっている韋駄天を助けよう。」 デ・コーター「生き残りの商人たちは一ヶ所に集めます。」 ボーイング「この隊商、いくら持ってます?」 GM「そだね、現金は銀貨で3D×1000にしよう。ロールして。」 ボーイング「15やから、15000枚やね。結構持ってるなぁ(笑)」 GM「商売の帰りだったんだろうね(笑)。荷物は少ない事にしよう(笑)」  アドリブならではですね。アドリブとはっきり分かっているだけGMとしてもやりやすいですね。 ボーイング「一回で溜まったなぁ(笑)」 ゴズロ「取り敢えず、仕事料2000SP(笑)」 デ・コーター「あ、ずるいぞ(笑)」 ボーイング「よぉし、出撃した者の特権やで。も〜らい(笑)」 デ・コーター「ええんかいな。」 ボーイング「ここの隊商が持ってたんは10000やったんやて言うたらええねん(笑)。5000は山分けやで(笑)」 シグラム「い〜な〜。」 シーサー「しかたないなぁ・・・出撃してないし、その場にいないし・・・。」 ボーイング「さて、この商人たちどうする?」 ゴズロ「よし・・・、喰え!」  一同爆笑。 ボーイング「阿呆、生餌しか喰わんようになったらどうするねん(笑)」 シーサー「そういう問題かぁ(笑)」 GM「腹が・・・痛い(笑)。商人たちは命乞いをしたけど、オーガに生きながら貪り喰われたよ(笑)」 デ・コーター「しゃあないやつやなぁ〜」 ゴズロ「へへへっ、(^^;)_v」 ・川沿いに小さな屋敷を買ったのだ。 GM「さて、アジトに帰還したよ。」 レドラム「金も入ったし、商人ギルドの承認証も手に入ったし。」 ボーイング「夫婦者として・・」 シーサー「こだわるなぁ(笑)」 レドラム「どっちでもええけど(笑)」 ボーイング「さて、港の側に買いたいんやけど。」 GM「中州の港のそばは、結構厳しく審査されるかもしれないよ。そのあたりの対策はどうするの?」 ボーイング「中州でなくてもいいんとちゃう?川岸の方でもいいよ。」 レドラム「その方が、楽かもしれへんね(笑)」 GM「川岸の港の側でいいの?やったら、審査もないし、値段も5000でよかったんやで(笑)」 ボーイング「そうなん?」 GM「ちょっち、状況にずれがあったみたいやね(笑)。さて、ラ・カーリアスの支部に行くのは誰か決めてね。」 シーサー「みんなで行ってもいいの?」 GM「下っ端全員というのはつらいけど、幹部は全員移動しても大丈夫だよ。部屋の数の問題で下っ端はそれぞれ2〜3人までというところかな(笑)。襲撃という事で、アジトが一時的に空になっても問題はないと、リュースタンは言うよ。」 レドラム「勝手に決めてもいいの?」 GM「決めたら、キャラクターシートに書き込んでくれればいい。それで確認するから。」 シーサー「どうしようかなぁ〜。行くべきか行かない方がいいか・・・。」 GM「行く行かない、誰を連れていくかについては、今決めてね・・・。誰か、2Dしてくれる?アジトで何かアクションがあったかどうか決めるからね。(さて、本部にシーサーがらみの奴か、ジェノアがらみの奴のアクションがあるかな)」 シーサー「7」 GM「了解(今のところ何もなしか・・・)。」 レドラム「ジェノアは?」 GM「そうだね、今回は左遷の問題で移動しない事にしておこうか(笑)(次回にジェノアがらみでアクションを起こそうか・笑)。では、今回のセションは終わり。次回に続く〜(笑)」 To Be Continued 二回目 後書き  どうして、こうも悪巧みの好きな連中ばっかり集まったんだろう(笑)。  という冗談はさておき、ゲームマスターとしては目論見通りというところです。その目論見とは、生き生きとプレイしてもらうという事です。  生き生きとプレイしてもらう事についてあたしは次の点に注意しました。 ・キャラクターの取り巻く環境を明確にする。 ・情報は、「正しく」する。  まず、取り巻く環境を明確にするという点ですが、細かくすると次の三点です。 ・そのキャラクターの回りの世界はどういう所か ・世界の「ルール(法則・人物思考概念)」はどうなのか。 ・キャラクターはどういう人物なのか  よく、プレイヤーが困った行動をするということで、頭を抱えているマスターがいますが、大抵はやっぱりマスターに問題があるということですね。  プレイヤーが上の三点を把握していないからこそ、「プレイヤーの」観点で行動する事になるわけです。  キャラクターが、マスターにとって「悪」な行動する・・「キャラクター」が、ナンパしかしないとか、金儲けにしか興味が無いとか、「キャラクター」として「行動」しているのなら、特に問題はないとあたしは考えています。なぜなら、「ゲームマスター」が自分の要求する「ストーリー」を捨てれば、簡単に対処できるからです。 (ナンパ魔なら、女の子で釣る。金儲けなら、金を儲けて損をさせるとか・・)  こういう問題は、ゲームマスターが自分を殺せば済む事だということですね。  しかし、「プレイヤー」がそういう事しかしないというのであれば、論点は変わって来ます。まず、「プレイヤー」に「キャラクター」を持ってもらう必要があるという事です。この本質が「プレイヤーはキャラクターではない」ということです。  プレイヤー NOT= キャラクターというと、完全に別人と捕らえてしまいがちですが、それは間違いと言い切りましょう(笑)。  なぜなら、理想的なキャラクターとは、精神の本質はプレイヤーと同一だからです。違うのは、「住む世界」であり、「立場」であり、「育ち」ということだからです。  これらがはっきりしていないと、行動の一貫性も、何もかも無いという事です。  ただし、ここから先はプレイヤーの問題になるのですが、以上を理解する必要があるということですね。ただし、理解するには、ゲームマスターがいかに理解してもらえるように説明できるかという事です。  もう一つの情報を正しくするとは、「誤解」を減らすという事です。  「誤解」の定義も難しいのですが、簡単に言うと、「ゲームマスターが与える情報は全て正しく伝えるという事です」。  この情報は、以前に与えたものであっても何度も説明するという事です。  また、その情報がその「世界」で「一般的」な捕らえかたというのも説明する必要があるでしょう。  正しい判断とは、正しい情報を元にしないとでないものですからね。  ちなみに、ダミーの嘘の情報も「正しい嘘(変な日本語・笑)」を伝える事です。  以上の二点をベースにすれば、プレイは滞る事もないし、余分な事、つまりプレイに関りのないことや「世界に合わない」独自の見解をプレイヤーは考える事もないという事です。つまり、考えなければならない事を明確にしてあげるという事ですね。  だから、ダレることも少ないし、プレイも生き生きとしてくるというわけです。  やっぱりゲームなんだから、楽しめないとね(笑)  なんか、しち難しい話しかしないなぁ(汗)  では、このプレイを振り返った話(これが本題か・笑)  本当は、シーフギルドの襲撃を今回やってもらう予定だったんです。前回も一部のキャラクターだけで行動したんですから、今回もそのつもりだったんです。  でも、うまく行かなかった。行かなかった事が悪いんじゃなくて、ここまで、「凝って」くれたのがとてもうれしいのです。  おかげで、話の展開が遅くなったかもしれない(笑)。  おかげで、アドリブばっかりでマスタリングがしんどかったのですが(笑)。  (でも、その疲れが心地好かったりして・笑)  しかし、ゴズロのプレイヤーはいつも「迷言」を作ってくれます。  キャラクターがどんどん暴走します。うれしい話です(笑)。  他のみんなにも頑張ってもらいたいものです(笑)。  次回シーフギルドの襲撃  焦るキャラクターがいるんですよ(笑)。  それでは次回に続く〜