マルチワールド・ファンタジー  ルナティクス・キャンペーン リプレイ 第3回 「接触」 プレイ日 1995年3月5日  今回はレドラムのプレイヤーは仕事の都合で参加できませんでした(;_;)  とかいいつつも、今回は本来もっと人数が少なかったところ、当日に参加表明してくれた人が多かったので本来の人数より多くなったのも事実ですが。 GM「では、キャラクター・シートを先に見てくれ。」 デ・コーター「何で?」 GM「なんでって・・・まだ、解ってないな(笑)。まず、読んでからや。」  そこへ、トイレに行っていたシーサーが部屋に帰って来ました。 シーサー「何してんの?」 GM「まず、キャラクターシートを読んで。」 デ・コーター「(キャラクター・バックグラウンドシートを読んで)あっ、忘れてた。そうやったんや。」 GM「まず、自分がプレイするキャラクターを知らないままプレイするのとちゃうやろ。まずは、自分を知ることからスタートやで。」 シーサー「はあはあ、分かった。ちょっち時間頂戴。」  というわけで、みんな自分のキャラクターシートとバックグラウンドシートを読んで自分のキャラクターを思い出しはじめました。 GM「さて、キャラクターを思い出したところで状況やね。前回、ラ・カーリアスの川岸の街の中、港の側に小さな屋敷を買ったんやね。」 シーサー「夢見館を・・・」 GM「ちゃうで(笑)。」 シーサー「ホールがあってその回りに部屋があるって言ってなかったっけ?だから、夢見館(笑)」 ボーイング「そんなこと言ってたような(笑)」 GM「そのあたりはまだ決定していないよ。中庭のある家にしようかとも考えているから・・。」 ボーイング「そこまで大きい家が買えたん?」 GM「どっちの方が面白いか考えてるねん(笑)。だから、未決定と思っていて(笑)」 シーサー「了解(笑)」 GM「んじゃ、続けるよ。その目的は、ここラ・カーリアスにあるシーフギルド『ドゥアーク・イングデン』、死ね死ね団やね、の懐柔もしくは壊滅とこのラ・カーリアスに支部を作る事やね。」 デ・コーター「そうやった(笑)」 ゴズロ「壊滅〜(笑)」 GM「といっても、シーフギルドと言ってもつなぎの場所が分かっているだけで、本部の位置ももわかっていない。それと注意して欲しいのがシーフギルドを襲撃するのは、ルナティクスの本部の位置を知るものを、ルナティクス以外に存在させないということだからね。しっかりと認識しておいてくれよ。」  プレイヤーに目的意識を持たせるには目的をはっきりさせてあげる事でしょう。  できれば、その目的の意味についてもはっきりとさせるべきだと思います。 GM「ルナティクスの本部から、ラ・カーリアスに来て・・・(コロコロ)・・8日が過ぎている。その間にも少しずつ状況が動いているんだ。それは、キャラクターの裏情報に於いても動いているんだな。という訳でソロプレイ・モードで情報を伝えるから、一人ずつ退出してくれるかな。」 ・まずは個人個人に起った事  ボーイング編 GM「さて、ボーイング。君の回りで何かあったというわけではない。」 ボーイング「何もなし?(笑)」 GM「事件は起っていないだけで、いくつかの情報はあるよ。まず、ルナティクスの情報を売った裏切り者の件だけど、どうもお仲間と思える。」 ボーイング「お仲間?って、『グラス』の?」 GM「そう。お互いに連絡を取らなかったところを考えると、同じグラスでも、別の一族の者だと思える。多分、ボーイングと同じように『ドゥアーク・イングデン』に潜入して調査か弱体化を目論んだ奴だと思う。」 ボーイング「なるほど。」 GM「もう一つは、『ドゥアーク・イングデン』なんだけど、知識として知っているのは、ギルドの支部長、まぁ、ラ・カーリアスのギルドマスター何だけど、正体が裏の世界で割れていない。『ウェスト・ダガー』、西の短剣という名前だけが知られている。」 ボーイング「ふぅぅん・・・なるほど・・・」 GM「残念ながら、『グラス』の力でもギルドマスターの正体もその本部の位置もわかっていない、というところかな(笑)」 ボーイング「了解(笑)」 GM「それと確認、君の正体は、部下は知っているの?」 ボーイング「いや、秘密にしてる(笑)」 GM「了解、では、次の人を呼んで来て(笑)」  デ・コーター編 GM「さて、デ・コーター、君はそろそろ誰と手を組むのかを考えなければならないと思い始めている。今現在、はっきりしているのは、レドラムが仲間になんの説明もなくレインを自分の部下にした事が非常に気になる。少なくとも彼が何かを企んでいるのは間違いないみたいだ。」 デ・コーター「それは、分かってるんやけどね。他の連中はそれ以上につかみ所が無いから・・・。今のところはっきりしているのは、ゴズロだけやからね。」 GM「それはある。でも、カマをかけて誰を味方にするのかを考えるのも重要なんやで。それと、もう一つ情報がある。執事を本部に残して来てるんやったね。」 デ・コーター「うん。」 GM「執事から連絡が入る。その内容を要約すると、ルナティクス本部にまた侵入者があったそうだ。その侵入者は女で、本部に残っていたジェノアに捕まったらしい。」 デ・コーター「またかいな(笑)」 GM「若いから捕らえたんじゃなくて、本来の仕事として捕らえただけだからね。誤解しないように。ただ、妙なのは捕らえた後の尋問の報告が、大幹部にとどいていないみたいだということ。それと、どうもその侵入者は誰かと接触しようとしていたらしいという事だ。」 デ・コーター「???」 GM「以上の情報を元に誰と組むのかを考えはじめないとね(笑)。質問がなければ次の人を呼んで来て。」  シーサー編 GM「さて、シーサー。だいたいの所は、電話で会話したんだけど、追加の情報もあるから確認の意味を込めて全部説明するね。」 シーサー「了解(笑)」  シーサーのプレイヤーとは、よく連絡を取り合うのでその際に、個別の情報などを与えています(笑)。  別にえこひいきじゃないからね(笑)。 GM「まず、最初にキャラクター・バックグラウンドシートの解釈の間違いについてや。」 シーサー「?」 GM「君のキャラクターは、プリースト・・・厳密にはダーク・プリーストなんだけど・・・を選択した場合に、暗黒魔法のレベルに+2されることになってるんだけど、成長ロールで魔法を取れなかった場合にも最低2レベル持っている事になるんだ。」 シーサー「じゃあ、魔法を選択した段階で2レベルを持っていたということ?」 GM「そういうこと、秘密事項だからなかなか説明の機会が無かったし、電話では、よく言い忘れていたからね。つまり、ルナティクスにあって『デュ・ラウル』の信者というのは異教徒になる。異教徒である事がばれる危険をはらむ代償がレベルというわけ。」 シーサー「なるほど、じゃあ、成長ロールで魔法が習得できなかっても、このキャラクターは魔法が使用できるんだ。」 GM「そういうこと(笑)。では、ゲーム上での情報ね。シーフギルド『ドゥアーク・イングデン』に君のシーサーペントの仲間が、幹部として潜入している。」 シーサー「それは、聞いてるよ、その後やね(笑)」 GM「そうだよ。説明すると、その仲間がシーフギルドに潜入したのは、宗教組織と縁が無いシーフギルドの連中を入信させるという目的でね。さてと、その潜入者なんだけど、神官としての力を持つ女性だ。名前をアクアという。」 シーサー「『水』ね(笑)」 GM「アクアの神官としての力は、君より下だよ。まぁ、シー・サーペントでの地位は君の方が上だ。ちなみに、潜入してからは接触していない。それと、もう一つ、アクア自身なんだけど、『女』を武器にして来ている。どちらかと言えば、あまりいいウワサは聞かない、という所だね。」 シーサー「なんとか連絡取れないかなぁ。」 GM「連絡の手段は用意していないからね。もう一つ、彼女の現在の居場所が分からない。」 シーサー「『神』を経由して連絡できない?」 GM「ん〜(便利すぎるかもしれないなぁ・・・でも、今回のプレイが特別だから別にいいや・笑)、いいよ、可能としよう(笑)」 シーサー「シーサーだ、ルナティクスがシーフギルドを襲撃する事になった。ついては連絡を取りたい。つなぎの場所はあるか?」 GM「『無い事も無いけど・・・下手に動くと怪しまれるわ。直接の連絡をとるのは、今は勘弁してちょうだい。そうね、どうしてもというなら・・・』と言って、街の中にある、とある酒場を言うよ。そこに連絡員をよこすそうだ。」 シーサー「分かった。シーフギルドの下っ端を捕まえ、吐かせてから殺したたという事にするのだが、ギルドのアジトの位置を教えてくれないか?」 GM「『そうね・・・』といって、中州にある高級の酒場を言う。『スネーク』という幹部が取り仕切っているらしい。」 シーサー「わかった、襲撃に乗じてうまくやるがいい。そうする事でシーフギルドの中で地位を固めるんだな。仮に我々とぶつかる事になっても、己の力で何とかするのだな。それが、デュ・ラウル様の意志でもあるのだからな。」 GM「(うまいこと、釘を指したな・笑)『わかったわ、それでは・・・』ということで連絡を打ち切る。一応確認、部下は君の秘密を知っているの?」 シーサー「ううん、秘密(笑)」 GM「了解、では、次の人を呼んで来て」  ゴズロ編 GM「さて、ゴズロ・・・」 ゴズロ「なんにもない、と(笑)」 GM「そういうこと(笑)。シンプルな奴だから、ゴズロは(笑)。何かあるんやったら、聞いておくけど」 ゴズロ「ひとつだけ・・、あのねーちゃん・・レインを逃がせるかなぁ?」 GM「それは、レドラム次第やと思うで。なんで?」 ゴズロ「いや、ちょっと・・(笑)」 GM「(マスターは秘密にされると困るんやけどなぁ、いっちょ、カマかけて・・)なるほど、ミンチにするんやね(笑)」 ゴズロ「まぁ、そういうこと(笑)。別に逃がすだけじゃなくてもいいんやけど、要はミンチに出来る理由さえあれば(笑)」 GM「(気付いたか?)なるほど〜、わかった(レドラムとの関係が面白そうだ・笑)。他になかったら、次の人を呼んで来てくれる?」  シグラム編 GM「シグラム、君の前には、君の師匠、リュースタンが現われる。『シグラム、調査の方は進んでいるのか?』」 シグラム「まだです。今一歩はっきりとした情報がなくて・・・」 GM「『そうか、少なくとも今回の件で尻尾を出すものがいるはずだ。必ず裏切り者を見つけ出すのだ。それと、もう一つ、お前たちが出た後で、本部に侵入して来たものがいる。ジェノアが押さえたのだが、侵入者の正体について何も報告が上がっていない。どうも、もともとジェノアの元にやって来たような感じがする。それも、ラ・カーリアスからな・・。』」 シグラム「えっ・・・」 GM「『ついでに、その件に関しても調べておくのだ。成功のあかつきには失われた魔法を授けてやろう』」 シグラム「わかりました。」 GM「『くれぐれも、お前の役目、他のものに知られる事のないようにな』といって、リュースタンは去る。何かある?」 シグラム「今のところは(笑)」 GM「じゃあ、みんなのところに戻ろうか(笑)」 ・さて、シーフギルドとの接触の方法は? GM「さて、ボーイング、前回夫婦者として屋敷を買ったんやね。」 ボーイング「うん。」 GM「一応、部下の数も減った事があるから、部下にしてもいいよ(笑)」 ボーイング「ラッキー(笑)。名前、何にしよ(笑)」 シーサー「(テーブルの上を見て)アップル(笑)」 GM「それなら、キャロット(笑)」  その時のテーブルの上には、アップル&キャロットという紙パックのジュースがのっていました。 ゴズロ「(やっぱり紙パックを見て)農協・・」 GM「それなら、アグリン(笑)。カロチンってのもいいかも(笑)」 シグラム「ビヒダス・・・ミルミルかなぁ(笑)」  マスター自ら脱線してどうするのでしょうね(^^;)。 ボーイング「だーっ、あとできめるよ〜。」 GM「さて、話を本筋に戻そう(^^;)。現時点ではっきりしているのは、シーフギルド『ドゥアーク・イングデン』との接触場所についてだけだね。その他については、何も解っていない。」 デ・コーター「とりあえず、正面でゴズロが暴れて、裏方にレドラムが張るってことやったけど・・・まぁ、彼のいない分は、同じ魔術師の私が代わりを勤めるか・・。」 GM「接触場所を襲撃するの?あまり、効果は期待できないと思うけど・・襲うのは、ギルドの本部でないと意味がないと思うよ。残念ながら、ギルドの本部の位置はわかってないけどね・・」 デ・コーター「情報が無いなぁ。情報を集めないと・・・」 GM「どんな情報を集めるの?どこで集めるの?どういう事をするためにどんな情報がいるのかを考えてるか?漠然と情報を集める必要があるなんて考えるから、いつも無駄なプレイ時間を使う事になるんやで。」  多少、外れた、そして、厳しい言い方だったかもしれません。しかし、うちでのプレイの一番悪いのは、犬も歩けば棒に当たる式に行き当たりばったりにしか物を考えないという点です。目的意識と状況ははっきりとさせている今回のプレイでは、そのようなあいまいな考えて行動して欲しくない・・・そう思って出た言葉です。 デ・コーター「・・・」 ボーイング「じゃあ、どうする?まずは、シーフギルドと接触するところから始めるべきやと思うねんけど・・・」 シーサー「接触をとるのはいいとして、どうするん?会いに行きましたじゃ、話にならんと思うんやけど。」 ボーイング「要は、幹部と接触する必要があるんやなぁ(笑)。どないしょ(笑)」 シグラム「仕事を依頼する(笑)」 シーサー「どんな仕事や?」 ゴズロ「このキャラは、肉体労働専門やからね、考えてや(笑)」  おいおい、そういうところでの知恵ぐらいは出してやれよ(笑)。 シグラム「・・・」 ボーイング「その仕事の内容を考えんとあかんで(笑)。例えば、接触場所で暴れるってのも一つの方法やと思うけど、出てくるのは下っ端ぐらいやと思う。下っ端なんか出しても仕方が無いし、あんまり派手に動くと今度は警備隊に目を着けられるし・・・」 GM「それはあるね。」 シーサー「そういえば、この街には二つのシーフギルドがあるって事だったけど、そのギルド間の抗争に対する警備隊の態度はどうなん?」 GM「(この街に住んでいるのならそういうのは分かるんだけど、余所者じゃなぁ・・・本当は解らないはずなんだけど、まぁ、プレイが滞るよりかはましか・笑)基本的には、我関せず、みたいだね。潰し合ってくれるのが一番というわけかもしれない(笑)」 デ・コーター「『ドゥアーク・イングデン』って、暗殺専門だっけ?」 GM「というか、暗殺とかも請け負っているということ、まぁ、いわゆる冒険者のシーフの所属するギルドと対立している。そういう点から、大抵の悪事は行なっていると考えてくれればいいよ。」 デ・コーター「じゃあ、ルナティクスの幹部の暗殺を依頼するというのはどう(笑)」 ボーイング「おいおい(笑)」 シーサー「また、本部に侵入者がでるの?まずくないか?」 デ・コーター「というてもやな、俺等より大幹部の方が強いやろ。返り討ちにできるで(笑)」 シーサー「まぁ、そうやろうけど・・・なんかまずいで、それ(笑)。それに失敗したらまた、新しい暗殺者が入る事になるんとちゃうの?」 ボーイング「そうやって、おびき出した奴を潰せば、作戦終了?・・・やっぱ、でてくるのは下っ端やで。それに、どんな理由でルナティクスの幹部を殺したいと言うんや?それで、裏はどうする?裏付調査されたら一発でばれるで(笑)」 シーサー「それやったら、この前のレイン達がどうなったかを調べてもらうってのは?レインの身内ということにして。」 ボーイング「それ、シーフギルドの仕事とちゃうで(笑)」 GM「(自縄自縛してるなぁ・笑、もっと単純に考えればいいのに・・・策士、策作りに溺れる・・・なんちゃって・笑)」 ボーイング「ルナティクスの幹部の暗殺はやめよう(笑)。まだ、この街の有力者の暗殺の方が請け負ってもらえると思う。」 デ・コーター「それも、いっしょちゃうか?有力者にすれば、腕の立つ奴は出てくるかもしれないけど・・・」 シーサー「せやな、ギルドの本部が分かるわけとちゃうし・・」 デ・コーター「マスター、麻薬とかルナティクスで扱っている?」 GM「(面白い事思い付くなぁ・笑)一応扱っているよ、そうだね(コロコロ・・でも、ダミー・笑)、シーサーの前に活動していたところでは扱っているよ。」 シーサー「すぐに手に入る?」 GM「面倒だから、すぐに入手できる事にしよう(笑)」 デ・コーター「何があるの?」 GM「そうだね〜(ルールブックをめくる)、カレイドスコープ適当かな。リビング・ドールも面白いかもしれないな(笑)。追加のルールに丁度いいのがあったけど・・・あれ、まだ、チャートに加えてなかったか?まぁ、今回は基本ルール(上級ルール)の中からという事にしておこうか(笑)」 ボーイング「どんな薬なん?」 GM「効果は・・・、おっと、せっかくだから、知っているかどうかを確認しようか(笑)。せっかくある知名度のルールやし(笑)」  マルチワールドRPGは基本的にソードワールドRPGに準拠しています(笑)。  面倒だからという理由だけではありません(笑) GM「知識技能にあれば、学術と薬学。知力のボーナスに2Dを加えてロール。」 シーサー「薬学ぅぅ、ないなぁ(笑)」 GM「14以上だけど出た?」 ゴズロ「肉体労働専門だから、ロールしないよ〜(笑)」 シーサー「出た」 シグラム「えっと・・・失敗」 デ・コーター「成功です」 ボーイング「あかんような・・・やっぱり失敗・・。」 GM「んじゃ、リビング・ドールは?同じロールね・・・げっ、目標値こっちの方が高い・・・」 シーサー「なんぼ?」 GM「17もある・・・」 ゴズロ「しゃあないなぁ、確率を少しでも上げようか(笑)」  あんのじょう、全員失敗しました。  ちなみに、プレイ中探していた麻薬はマリス・トリガーです。この麻薬を扱う事件がソードワールドRPGにあるので丁度いいはずだったのに。  あたしは、ソードワールドRPGのプレイする際に、ルール参照でプレイが滞らないように、追加されたルールを含めてワープロORデータベースに登録してあるのですが、追加されたルールをデータとして打ち込んでいたのですが、印刷を忘れていたのが原因です。まぬけですね(笑)  ギルドの幹部の構成は考えていたのですが、まさか、麻薬の取り引きを行なうとは考えていなかったので、準備が出来ていなかったのが最大の敗因でしょう。  この予想もしなかった展開、RPGのマスターの醍醐味といってもいいかもしれませんね(笑)。 GM「じゃあ、扱う麻薬は、カレイド・スコープね。一般でよく出まわっている麻薬だと思いねぇ(笑)一種の幻覚剤だよ。」 ボーイング「ちなみに末端価格は?」 GM「えっ、(ルールブックをめくる)載ってないなぁ・・・。じゃあ、時価ということで(D100を振る)・・」 シグラム「0・0・・・100ですね。」 GM「じゃあ、十分な効果が得られる分一回が銀貨で100枚だね。」 シーサー「けっこうするなぁ(笑)」 GM「普通は、一回分を2〜3回分に分けて売ってるんとちゃうんかなぁ(笑)」 ボーイング「あとは、卸値やけど・・どれぐらいやろう(笑)」 デ・コーター「ギルドの価格があるかもしれへんなぁ(笑)」 シーサー「けっこう、俺のおった所って金を持ってたのかもしれへんな。」 ボーイング「いや、結構中間マージンが高くて、精製している村はめちゃめちゃ叩かれてるかも(笑)。おらたち、これじゃ暮らしていけねぇ・・・とか言って(爆笑)」 GM「じゃあ、麻薬を売り込むってことだね。」 ボーイング「シーサーのところで精製してるんやろ。確か海の方やったっけ?じゃあ、俺たちは、この街での密売ルートを開拓するためにやって来たということにしよ(笑)。それで、シーフギルドには仁義を切る事とシーフギルドそのものが持っている販売ルートも使いたいという事にすれば、多少は納得するやろ(笑)」 シーサー「そうやね(笑)」 GM「(こういう建前を作るのは早いなぁ・笑)」 シーサー「で、誰がいく?」 ボーイング「よっしゃ、俺が行こう。他に誰か行く?」 シグラム「ついて行きまぁす。」 シーサー「んじゃ、任せた(笑)」 GM「(もう、最初の目的を忘れつつあるな・笑)じゃ、シーフギルドとの接触場所に向かう、というわけやね(笑)」 ボーイング「サンプルは持っていくよ。」 ・本題を忘れそうな取り引き・・・接触編 GM「さて、レインのくれた情報を元にシーフギルドとの接触を試みた。という訳で、ギルドの仲介役と接触できたよ。」 ボーイング「あっさりしてるなぁ(笑)」 GM「情報が正しかったというわけやね(笑)。『それで、ギルドに用があるというのはお前たちか?』と問いかけてくる。ちなみにその仲介役は、かけらも特徴が無い。」 シグラム「どういうこと?」 GM「どうも、印象らしい印象をまったくもっていない男だね。この後で街中ですれ違ったとしても、気がつかないと思えるぐらい特徴が無い。今、この男が人ごみに紛れようものなら、確実に見失うと思う。」 デ・コーター「なんで、そんな男が・・・」 ボーイング「うってつけやで、ギルドの仲介役は他人に面が割れたら問題やろ。」 GM「そういうこと。で、仲介役は問いかけてるけど・・・」 ボーイング「俺たちは、海の方から来たんだ。俺たちの隠れ里で精製した麻薬・・・なんやったっけ(笑)」 シーサー「『カレーのスープ』(笑)」 シグラム「『カレイド・スコープ』です!」 ボーイング「『カレイド・スコープ』を買ってもらいたい。」 GM「『カレイド・スコープだと・・・、お前たち、何者だ。』」 ボーイング「『おら』たちは、海岸近くのある隠し村のもんなんだが、おらたちの村で作ったカレイド・スコープをおらたちの代わりに売ってもらいてぇんだ。」 シーサー「なまるな(笑)」 ボーイング「ええやんか、芝居モード(笑)。で、サンプルを見せる。」 GM「(さてと、この仲介役は、麻薬そのものの鑑定はできないんだよなぁ・・)どれどれ、と言って受け取る。(本人は鑑定できないから、鑑定した振りをしているとして)悪くはなさそうだな。(裏については、追っ手を差し向けて確認するだろうな。あとは、どうしよ・笑。よし、もう面倒なんで接触させちゃえ・笑)わかった、今から言う所に行ってくれ、といって、中州にある高級な酒場を紹介してくれる。えっと(コロコロ)、3日後に来るように指示するね。合言葉も教えてくれる。」  ゲームマスターの頭の中を再現してみました。だいたいこんな感じでしょう(笑)。  ここでは、酒場の名称や合言葉を特に言ってません。決めてないというのもあるのですが、今回のプレイで重要なファクターだと思えないから、あえて決めませんでした。  こういう細かい事もプレイヤーは聞いてくるのですが、プレイに支障がないのなら、酒場、合言葉で済ませる方が、プレイヤーは余計な事を考える必要がない分、プレイがスムースに進むと思います。  今回は、そういうことを聞いて来ませんでしたので、流して済ませてます。 ボーイング「場所は、すぐに分かる?」 GM「そこそこ有名なところだから、すぐにわかると思うよ。」 ボーイング「これでええか(笑)。何か聞き忘れない?」 シグラム「ないよぉ(笑)」 ボーイング「じゃあ、よろしく、と言って、帰ろか(笑)」 GM「という訳で、君たちは仲介役のところから出た。まっすぐ帰るの?(気付くかな・笑)」 ボーイング「何も無いし、帰るよ。」 GM「(あ〜あ、ギルドにアジトを知られてしまった)さて、アジトに帰ったよ。」 ボーイング「とりあえず、接触とってきたで。価格交渉はこれからや(笑)」  もう、既に当初の目的・・・シーフギルドの壊滅OR懐柔・・・はどこかへ行ってしまった(^^;;;) ・本題を忘れそうな取り引き・・・取引編 GM「さてと、ギルドとの接点はできたけど、どうするの?」 シーサー「高級な酒場に来いってことやから、多分、そこはギルドの中でもそこそこの地位を持っている奴の息のかかったところやろね。」 ボーイング「じゃあ、襲うか?」 ゴズロ「ふっふっふ(笑)」 シーサー「息のかかったところかもしれへんけど、アジトかどうかわからんで(笑)。もし、襲ってアジトと違ったら、ギルドの方は警戒が厳重になるんとちゃうか?」 ボーイング「そうやなぁ。とりあえず、3日後は行く事にしよか。少なくともギルドの中でも今の仲介役よりランクの高い奴と接触できるやろうからな。今度はどうする?」 シグラム「取り敢えず、今回も行きます。」 ボーイング「面子が変わるとまずいやろうから、俺は行くけど、他に誰か行く?」 デ・コーター「護衛(といってゴズロを指差す)」 ゴズロ「行ってもええよ。」 ボーイング「村の若い奴の中で一番大きい奴(笑)。という触れ込み(笑)」 シーサー「でも、こいつ(ゴズロ)やったら変に警戒されるんとちゃうか?」 ボーイング「用心棒(笑)」 シーサー「いや、せやから、用心棒連れていった方が警戒されるんとちゃうか?」 ゴズロ「どっちでもええよ(笑)」 ボーイング「ん〜、強い護衛は欲しいような気がするし・・・」 デ・コーター「ええやん、戦士と魔法使いの組み合わせ(笑)」 ボーイング「そうやな、ルナティクス本部への侵入者を撃退した俺に魔法使いがついているなら充分やな(笑)」 シグラム「じゃあ、この二人で行くわけですね。」 GM「決まった?特にすることがないのなら時間を進めるけどいい?」 ボーイング「いいよ〜(笑)。ちなみに、今回も薬は見本だけね(笑)」 GM「(さて、シーフギルドはこの間に彼らの事を調査する・・・と、取り敢えず、公国の手の者でない事までは判明、というところかな)じゃあ、約束の時間ね。」 シーサー「ちょい、たんま。」 GM「何?」 シーサー「夜やね?一応離れてついていきます。」 デ・コーター「じゃあ、ピップ君も飛ばしておきます。」  ピップ君、使い魔のフクロウです。第一話参照(笑)。 GM「はいはい(笑)。さて、会見の場所なんだけど、今で言う会員制の高級クラブみたいなところやね。上品な感じがするよ。さてと、入口で誰何されるけど合言葉を言ったら丁寧に案内される。」 シーサー「案内されたところは、酒場の裏。で、ボコボコに(笑)」 GM「はいはい、よけいなちゃちゃを入れない(笑)説明中にそんなことされたら、説明の焦点がわからんようになるで(笑)さて、話を戻そう。案内されたのは、その酒場の中のVIP席、半分個室のようになっているけど、中央のステージはよく見える。ちなみにステージの上には半裸のねーちゃんが踊っている。」 ボーイング「ひゅ〜ひゅ〜(笑)」 シーサー「田舎もん、丸出し(笑)」 ボーイング「ええねん、田舎もんやから(笑)」 GM「続けるで(笑)。君たちが案内されたVIPルームはカーテンで仕切られている。案内されてからしばらくの間待たされる。」 ボーイング「その間、目はステージに釘付け(笑)」 シグラム「あうあうあうあう(笑)」 GM「さて、しばらく待った後二人の屈強な男を引き連れた、感じの悪い男が入ってくる。待たせたな、と言ってるね。」 ボーイング「いえいえ、取引していただけるんなら、おらたちいくらでもまちまっせ(笑)ええもん、拝ませて貰ったし(笑)」 GM「(ちょっと、疑念モードかな・笑)『それは、結構。では、早速本題に入ろう。我々に引き取ってもらいたいものがあるという事だが・・・』」 ボーイング「へぇ、これでやす、と言って見本を出す。」 GM「『どれどれ』といって、見本の薬を舐める。さて、判定やな。」 デ・コーター「判定って・・・」 GM「NPCでもやらなあかんときはあるの。特にこういう薬の場合は、失敗すると自分自身に効果が出るかもしれないからね。さて、(データシートを見る・・・げげ、このキャラは女やった・・・忘れてた・・・どないしょ・・大汗、そう思いつつロールする)、『これはなかなかいいものだな』」 ボーイング「へぇ、そりゃもう、精製は念入りに行なっておりやすから(笑)」 シーサー「ハッタリかますかます(爆笑)」 GM「『そうだな・・・』と言って、(D10を振る)一回分当り銀貨80枚でどうだ?」 ボーイング「末端価格が銀貨100枚だからなぁ・・・」 ゴズロ「一回分当り銀貨120枚!(笑)」 ボーイング「おいおい(笑)」 シグラム「あうあうあうあう」 GM「はいはい、ここにいない人は発言しない(笑)。どうも別の人格が出てるみたいやなぁ(笑)」  前にも書きましたが、彼はソードワールドRPGで、商人もやってる神官です。 ゴズロ「いや、つい(笑)」 ボーイング「いずれにしても、末端価格100の物をそれ以上の値段で卸すことはできへんで(笑)」 ゴズロ「だから、ここで儲ける(笑)」 ボーイング「儲けるってなぁ、もともとの目的は麻薬売る事とちゃうんやで(笑)」 ゴズロ「だから、ついでに儲けるんやんか(笑)」 GM「はいはい、さあ、続けようね(笑)」 ボーイング「卸しの相場はわからんけど、目的は接触する事やから値段はこれでもええと思うねん。」 シグラム「そうですねぇ。」 シーサー「この場にいないから何も言わない。」 GM「はいはい、この場にいない人は何も言わない(笑)」 ゴズロ「120や(笑)」 GM「というのは置いといて(笑)、さてと、『お前たち、どこの者だ。すくなくとも、この純度の物を精製するにはそれなりの組織があるはず』と目の前の男が言ってくるけど・・」 ボーイング「へぇ、おらたちは南の海岸沿いにある隠れ村のものでやす。」 シーサー「やす(笑)」 GM「だから、ちゃちゃを入れない(笑)。続けて。」 ボーイング「おらたちの村は非常に貧しい村でごぜぇやす。おらたちの村は、日の目を見る事の出来ねぇ者がたんとおりやす。だから、隠れ村になっているんでやす。おらたちの村では他になんの特産品も無いんでごぜぇやす。」 GM「『村ぐるみで精製しているという事だな』」 ボーイング「そうでごぜぇやす。村の名前は今回は勘弁してくだせぇ。」 GM「『よいではないか、ポイズン』と、カーテンの向こう側から男の声がするよ。」 ボーイング「ポイズン・・・べったべた(笑)」 シーサー「やっぱり(笑)。そんな気がしてたんや(笑)」 デ・コーター「何が?」 シーサー「カーテンの裏に幹部がいるんやで、きっと」 GM「そういう感じだね。ちなみに君等はここにいないことをお忘れなく(笑)。『しかしスネーク様、このような得体の知れない連中を信用するのですか?』とポイズンが言う。『だが、我々にスジを通して来ている。要は、取引さえしっかりしておればよい事だ』とスネークの声が聞こえてくる。『今、どれぐらい用意できるのだ?』、これはスネークね(笑)」 ボーイング「どれだけあるの?」 シーサー「それもやけど、どんな入れ物に入ってるんやろう?」 シグラム「木の小箱とか・・。」 GM「一般的ではないけど、ガラス瓶ぐらいはあるよ。今回の場合は、ガラス瓶に入っている事にしようか。大きさは、『あのラムネの瓶』ぐらい。」 シーサー「はいはい(笑)、だいたいわかった。」 ボーイング「???」 GM「説明すると、以前、ゴズロのプレイヤーが買って来たラムネ菓子の瓶のことやねん。丁度、理科で使う溶剤とか薬品の入ってる瓶みたいな奴やねん。」 シグラム「思い出した(笑)あの薬瓶やね(笑)」 ゴズロ「へっへっへv_(^^)」 ボーイング「薬品の瓶かぁ、だいたいわかったわ(笑)。で、その一瓶で何回分かな?」 GM「そうやね〜(といいつつ、D10をロールする)、80回というところかな。でも、瓶の大きさを考えると一回分の量が多いかもしれへんなぁ。」 シーサー「100回でええんとちゃうの?」 GM「考えても仕方が無い(笑)。100回分としよう(笑)。」 シグラム「じゃあ、取引額は銀貨8000枚ですね。」 ゴズロ「12000・・・」 ボーイング「もう、ええっちゅうに(笑)」 デ・コーター「なんか、安く感じるなぁ(笑)」 GM「でもな、一回分の卸値が銀貨80枚やで。だいたい、最低の生活をするのでも、一日銀貨10枚は必要なんやで(笑)。」 ボーイング「そう考えると結構な額になるんやなぁ。」 ゴズロ「とりあえず、儲かった(笑)」 シーサー「ちなみに俺が入手するのにどれぐらいかかったん?」 GM「そうだね、D10×1000枚というところかな。」 シーサー「5000枚・・・」 GM「払っといてね(笑)」 ゴズロ「差し引き3000枚の儲け(笑)」 デ・コーター「今回はキャラクターがちゃうやろが(笑)」 GM「話を戻すよ。『ボトル一本分なら銀貨8000枚だ、それでいいのだな』とポイズンは聞いてくるけど」 ボーイング「結構でげす。あっしらは、今後も付き合っていただける方がありがたいでやす。」 GM「『じゃあ、取引だ。取引は奇麗に行きたいものだな』と、スネーク。」 ボーイング「そっちこそな、と言いたいけど止めておこう(笑)」 GM「『では、ポイズン。取引の打合せをしておけ』といって、スネークはカーテンの向こう側で奥に行ったみたいだね。」 ボーイング「顔ぐらい見せていってくれてもええのに(笑)」 GM「『まだ、お前たちの事を信用したわけではない。少なくとも取引が完了するまでは信用されていると思うなよ』と、ポイズンは言っているけど。」 ボーイング「まぁ、しゃあないやろうね(笑)。じゃあ、取引の時間と場所はどうするんでやす?」 GM「『取引の日次は(コロコロ)、4日後だ。時間は12時、北の港の倉庫街。』」 ボーイング「分かる?」 GM「分かるよ。君らが買ったアジトのそばの港だからね。」 ボーイング「じゃあ、下調べとかもできるね。」 GM「できるよ。『依存はないな?』とポイズンは言ってくるけど。」 ボーイング「ありやせん(笑)。」 GM「『じゃあ、成立だな。取引は奇麗にいきたいものだな。お前たちはなんと呼べばいいのだ?』どうする?本名を言う?」 ボーイング「それはまずいと思う。どうしようかなぁ・・・」 GM「あんまり長い時間かかると、怪しまれるよ。」 ボーイング「サーブ・ヴィゲンといいやす。忘れたらまずいからね。わかりやすいのにしたよ(笑)」 シグラム「グラシムです。僕もわからなくならないように読み順を変えました(笑)」 GM「『ポイズンだ。では、取引のときにな』と言って下がるよ。」 ボーイング「隣の護衛たちは?」 GM「下っ端だからねぇ、特には・・」 ボーイング「ストロベリーとブルーベリー(笑)」 GM「勝手に決めるなぁ(笑)」 シグラム「じゃあ、パインとデビルフィッシュ(笑)」 ゴズロ「イカのパイン漬け(笑)」 GM「やめぇぇぇぇぃ(笑)」  以前トラベラーで、イカのパイン漬けなるものを勝手に特産品にして、どの星に行っても必ず探しまわったプレイヤーがいます。  あまつさえ、他のゲームのときにもしつこく出て来ます。  うちのサークルの名物?です。  ちなみにそのプレイヤーは、ゴズロです(笑) GM「下っ端の事はいいからね(^^;;;;;)。さてと、何もなければ表に出る事になるんだけど?」 ボーイング「何かある?」 シグラム「別にないよ(笑)」 ボーイング「じゃあ、表に出ます。ちなみに、つけられた時の事を考えて、後ろを警戒しておきます(笑)」 GM「シーサー、二人が出て来たのが見えるよ。」 シーサー「二人の後をつけている奴がいないか見張ってます。」 GM「じゃあ、チェックだね。目星ロール。目標値は12」 GM「同じだよ。」 ボーイング「成功した」 シグラム「成功しました」 シーサー「成功」 デ・コーター「成功です」 GM「50mほど後方に一人、ただし、それぞれ一人しか気付いていないよ。」 シグラム「全力で逃げる?」 ボーイング「いや、待て、気付かないふりしてこのまま行く。途中で、脇道によって振り返る。」 デ・コーター「フクロウを追っ手の所に飛ばす。」 GM「そいつは逃げ出す。」 シーサー「どうしようかなぁ・・・」 ボーイング「適当な脇道ある?」 GM「いくらでもあるよ。」 ボーイング「さっと、脇道に飛びこむ。」 GM「追っ手はあわてて脇道に飛びこんでくる。」 ボーイング「待ち伏せ〜。」 GM「待ち伏せされているのに気づいたら、あわてて逃げていく。」 シーサー「その様子分かる?」 GM「脇道から追っ手はあわてて飛び出してくる。そして、人ごみに紛れて逃げていくよ」 シーサー「どうしようかな・・。ま、いっか(笑)」 シグラム「つけてくるなんてねぇ・・・」 ボーイング「まぁ、当然の結果かもしれへんね。・・・でも、考えたら前のときに知られていたかもしれへんね。」 GM「(今、気付いたか・笑)さあね(笑)。とりあえず、無事にアジトに帰る事ができたよ。」 ボーイング「さて、今度は、取引やね。あかん・・」 GM「何が?」 ボーイング「目的を忘れてしまいそうや(爆笑)」 ・本題を忘れそうな取り引き・・・実行編 GM「さて、取引を行なうわけやけど、どうするの?」 ボーイング「取引の時に襲撃する?」 シーサー「スネークとか来るんか?それに、スネークがターゲットか?この取引を襲撃するのって、あんまり意味がないと思う。それに、向こうも護衛が来るやろ、勝てるかどうかもわからんで・・・。」 GM「(そうかぁ?)」 デ・コーター「そやなぁ。」 GM「(そんなことないぞぉ)」 ボーイング「じゃあ、取引は行なうことにしよか。じゃあ、メンバーはどうする?一応、俺は行くけど。」 シグラム「どうしようかなぁ(しばらく悩んでいる)。」 ゴズロ「護衛、行くぞ(笑)」 シグラム「とりあえず行きます。ここまでおったんやから、最後まで行った方がいいと思うから。」 ゴズロ「ふっふっふ(棒をさするふり)」 GM「おいおい、モールを持ってく気か?それはいくらなんでもまずいで(笑)。取引の前に衛士隊に見咎められる(笑)」 シーサー「こいつの姿見て、取引の連中、出てこなかったりして(笑)」 ゴズロ「そうやなぁ(笑)今回はダガーにしとこ(笑)」 シーサー「でも、他の連中にはショートソード(笑)」 ゴズロ「へっへっへ(笑)」 GM「じゃあ、今回はこの3人で行くわけやね。」 シーサー「(手を挙げて)影から見張ってます。」 GM「それは、隠れる技能で判定という事ね。」 デ・コーター「ピップ君を飛ばします。やばくなったら、テレポート(笑)」 GM「じゃあ、取引の時の配置は決りやね。取引の日までに他に何かする?」  えーかげん、GMも疲れてます(笑)。  もっと、行動して欲しいのですがね。  まぁ、今回は状況の説明が前回までに比べて少なかったせいもあるかもしれません。 ボーイング「偽物を持っていけへん?『に、偽物、てめぇらはかったなぁ』とか(笑)」 GM「(そりゃ、映画の見過ぎや・笑)」 シーサー「なんでぇ、せっかくの接触を無理につぶすことないんとちゃうの?まだ、氷山の一角しか押さえてないから、まずいと思うで。」 ボーイング「面白いと思うんやけどなぁ(笑)」 デ・コーター「今回はやめとこ。」 GM「(それはそれで面白いと思うんやけどなぁ・・・)何もしないのなら、取引の日にするけど、いい?」 シーサー「う〜ん。」 ボーイング「ええんとちゃうの?」 GM「じゃあ、取引の日、取引の時間、取引の現場に場面は移る〜。さてと、倉庫街の一角で、打ち合わせ通りの合図をすると影から3人出てくる。」 ボーイング「こっちも3人。スネークも来てるかなぁ・・・」 GM「さあね、じゃあ、隠れている二人の方を先に判定しよう。目星ロールしてみて。目標値は・・・13」 シーサー「成功。」 デ・コーター「成功です。」 GM「こっちはと・・・(ロールの結果は成功)。さて、シーサーは物陰に武装して隠れている連中がいるのに気付く。全身黒づくめだね。デ・コーターも同様。もっとも、こっちは、怪しいところにフクロウがいるのでびくっとしているけどね。」 デ・コーター「こっちも同様(笑)」 シーサー「襲ってくる気配ある?」 GM「接触技能+知力ボーナス+心理学のロールして。目標値は12。」 デ・コーター「ピップ君をつうじての場合は?」 GM「同様。ボーナスもペナルティもないよ。」 シーサー「成功。」 デ・コーター「接触技能がないからなぁ・・失敗。」 GM「警戒をしているみたいだね。取引に異常があれば飛び出すって感じがする。」 シーサー「こっちと同じか・・・」 GM「そういうことやね。さてと、取引を実行する側に戻そうか。出て来た3人はポイズンとその護衛二人やね。」 シグラム「ブルーベリーとストロベリー(笑)」 ボーイング「スネークはいないのか・・・どっかにいるかもしれへんけど・・」 GM「そういうこと(^^;)。二人はたくさんの袋を抱えているよ。」 シグラム「???」 ボーイング「金やろうね(笑)。袋の数は?」 GM「ざっくりと・・・20以上はあるかな。」  参考、うちでは、小袋に貨幣は250枚入る事になっています。ですから、32袋もある事になります。  といっても、袋そのものが小さいので二人で抱える事ができるというところですか。  本当は、これを大袋にいれるのが妥当なのでしょうが、ギルドはわざと小さい袋にしているということを付け加えておきましょう(笑)。 ボーイング「抱えて逃げられるかな?そうや、こっちには荷物持ちがいる(笑)」 ゴズロ「荷物持ち(笑)」 GM「いいかな?ポイズンが声をかけてくるよ。『例の物は?』」 ボーイング「なんかノってしまうなぁ(笑)。ここだ、といって胸元から瓶を取り出す。人肌であたたまった麻薬(笑)」 シグラム「なんかいや(;_;)」 GM「瓶を確認すると、ポイズンは後ろの二人に合図する。すると、二人は抱えていた袋を地面に落とす。落ちた音から、金が詰まっているのがよく分かる。そのうちの一つをポイズンはランダムに選んで中を見せる。中には銀貨が詰まっている。」 ボーイング「金、全部ありそう?」 GM「目星ロールしてみて。目標値は13」 ボーイング「成功。」 シグラム「成功です。」 ゴズロ「パス、頭脳労働は任せた(笑)」 ボーイング「頭脳労働かぁ(笑)」 GM「大体間違いなさそうやね。ポイズンは、『さぁ、物を確認させてもらおう』と言ってくるけど。」 ボーイング「じゃあ、渡す。」 GM「護衛の一人が受け取ってポイズンに渡す。ちなみにもう一人の護衛は、金のそばを動かないからね。ポイズンは、瓶の中を混ぜてから、中を確認する。一応、判定ロール・・・成功。『間違いなさそうだな』と言って下がる。二人の護衛もポイズンをガードするように下がるよ。金の所に行けるよ。」 ボーイング「金の確認(笑)」 GM「本物やね。ポイズンは、君らが金の確認をするのを待って言うよ。『取引は今後も奇麗にしたいものだな』。」 ボーイング「へぇ、これからもよろしくお願い致しやす(笑)」 ゴズロ「やった、儲けた(笑)」 GM「おいおい(^^;)。ポイズンは、『じゃあな』と言って去っていくけど?」 ボーイング「(ゴズロを指して)荷物持ち、持っていけ(笑)」 ゴズロ「じゃあ、半分だけ担ごう(笑)残りは知らん(笑)」 シグラム「仕方ないですねぇ(笑)」 シーサー「ギルドの監視隊は?」 GM「取引が完了すると闇の中に再び消えていったよ。」 ボーイング「じゃあ、帰ろうか(笑)」 GM「その前に・・・(ロールして)、衛士隊に出会う事なく帰る事ができたよ。」 ボーイング「そういや、すっかり忘れてたな(笑)」 ・行き詰まってしまった・・・ ボーイング「ふうっ(ため息)、終わったな(笑)」 GM「(終わってへん、終わってへんぞぉ・・・)」 シーサー「何をしよ。」 デ・コーター「ギルドとは接触とったし・・・」 GM「(あんなぁ・笑、接触して終わりとちゃうやろう・笑)」 ゴズロ「儲けたやん(笑)、銀貨8000枚も(笑)」 ボーイング「おいおい、元手もかかってるやで(笑)」 ゴズロ「俺、かかってないもん(笑)」 シーサー「ブツの提供者として、必要経費を返してもらう。」 ボーイング「残りは山分けな。」 GM「(おいおい・・)で、これからどうするの?」 シグラム「ギルドとは接触したよ。」 GM「ギルドと接触を取ることが目的じゃないでしょうが(T_T)。」 ボーイング「けど、肝心のギルドマスターやルナティクスの事を知っている連中の事は何もわからんのやし(笑)」 GM「(それを探ってくれよぉ・・・)」 デ・コーター「取り敢えず、ギルドと接触できたんやからね。どうしよ・・」 GM「(後の事を考えてから行動しろよぉ)」 シーサー「スネークから突き崩す?それとも、別の接触をしてみる?」 ボーイング「せっかくやから、スネークから何とかしてみよか?」 GM「(しゃあないなぁ・・・設定しておいてよかった・笑)まだ、取引をした晩やけど、他に何かする?」 シーサー「別にないよ。後は寝るだけ。」 デ・コーター「そうやなぁ・・。」(何かありそうや、寝たくないような様子) ゴズロ「寝る!」 シグラム「もう、寝ます。」 ボーイング「特に何も無いし・・・」 GM「じゃあ、寝るんやね。(コロコロ・・・シグラムか)。さてと、全員聞き耳ロール目標値は・・・シグラム14、その他は16」 シーサー「高いなぁ・・・失敗」 GM「失敗したら熟睡だからね。」 シグラム「なんとか成功。」 GM「シグラムだけ成功ね。シグラムの部屋でシグラムの机を物色している人影がある。」 シグラム「えっ。なんでぇ(;_;)」 GM「(コロコロ)シグラムが起きたのに気付いた様子はない。このラウンドは不意打ちする事ができるよ。ただし、失敗した場合は逃げられる可能性があるよ。無論、叫んだら不意打ちのチャンスを失う事になるよ。」 シグラム「ああっ(叫ぼうと思っていたらしい・・)。魔法は?」 GM「一撃なら、不意打ちする事ができるよ。でも、二撃目はないと思ってや。あくまでチャンスは、このラウンドだけ。」 シグラム「魔法のルールブックぅ。」  シグラムは必死にルールブックをめくっています。しかし、彼の精神力はどちらかというと少ないので、使用できる魔法は数が少ないのです。  今一度、魔法のルールについて説明すると、魔法そのものはソードワールドRPGの体形を使用しています。ただし、レベルという概念がないので、すべての魔法を使用する事ができるのですが、その魔法の基本消費精神力がそのまま精神力にかかってくるのです。(ソードワールドRPGでは、基本消費精神力をレベルで割った数値が、消費する精神力となります) デ・コーター「魔法かぁ・・・(ルールブックをめくる)」 GM「手助けしたらあかんで(笑)」 デ・コーター「わかったよ。一応、どんな魔法が対処できるか考えてるねん(笑)」  シグラムのプレイヤーは、かなりパニック状態になっています。  この間、5〜6分間は過ぎています。 シグラム「パラライズ、使えない。ホールド、使えない(;_;)。やっぱり、スリープ?」 GM「一発で寝たらね。寝なかったら一緒(笑)」 シグラム「やっぱり、エネルギー・ボルト・・・しかないかなぁ。」 GM「一撃で倒せたらね。倒せなかったら一緒。」  この間、見るに見かねた回りのプレイヤーが結構、アドバイスするのですが、大抵、精神力が足りない(笑)。  挙げ句には、ちゃちゃになってしまいました。 GM「はい、この場で寝ている人は口出ししない。」  あまり、ちゃちゃばかりになると、シグラムのプレイヤーがますます混乱する一方です。時間をかけるのがよい事ではないのはわかっているのですが、やはり、プレイヤーとして少しでも進歩して欲しいので、ここでは時間をかけています。 GM「ちなみに、あたしがプレイヤーなら、この呪文を使うよ。確実性をとるなら、この呪文が一番、というのがあるよ。」 シグラム「え〜、なんやろう(;_;)」 GM「ヒントを挙げよう、精霊魔法(甘いなぁ・笑)。」 デ・コーター「・・・・あ、これか・・・」 GM「口出ししない(笑)」 シグラム「?????・・・・あ、ディストラクション(精神崩壊)・・・拡大するのか。」 GM「正解、スリープより拡大率がいいはずやで。一撃で黙らせる事ができる。それに一ラウンドあれば、取り押さえながら助けを呼べるからね。」 シグラム「じゃあ、限界まで拡大して、抵抗力を下げます。」 GM「(ということで、魔法に対する抵抗は失敗した事にしよう。捕まってもらわないとプレイ上困るし・笑)魔法の抵抗は失敗。侵入者はポカンとしているよ。」 シグラム「侵入者を押さえて、大声で助けを呼びます。たすけてぇ〜」 シーサー「聞こえる?」 GM「目標値11で、聞き耳ロール。成功したら聞こえるよ(笑)」 ゴズロ「起きた、ミンチ」 ボーイング「だー、待てっ」 シーサー「すぐに駆けつけることできるの?」 GM「次のラウンドになる。次のラウンドの頭で振りほどきのロールが発生するよ」 シグラム「早くきてぇ〜」 GM「では、ラウンドの更新。まず、振りほどきのロール。基準値は筋力ボーナス+運動技能、あれば格闘技能。」 シグラム「ほとんどない〜(;_;)。9です。」 GM「こっちも低い。7や。振りほどき失敗。さっき起きた人は部屋に入ってもいいよ。」 ゴズロ「ミンチ〜」 ボーイング「もぉ、ええっちゅうに(笑)」 シーサー「取り敢えず男を押さえます。」 GM「取り押さえたら分かる。女や。」 デ・コーター「女ぁ〜っ」 シグラム「どうして、僕の部屋に入ったんや。」 ボーイング「なんか、違うような気がする(笑)。どうして、ここに入って来た。ただの物取りか?」 シーサー「尋問ぉん。」 ボーイング「よっしゃ、まかせいっ(笑)」 GM「おいおい(^^;)。もぉええっちゅうに・・・。さてと、侵入した女やけど、『お、お前等は一体何者だ。スネークとどんな取引をしたんだ』と言うよ。」 デ・コーター「スネークぅ・・・。」 ボーイング「お前こそ誰や。何しに来たんや。」 GM「『わたしは、ギルドの諜報部の者だ。スネークの動きが最近怪しい。お前たちとの取引については、ギルドに一切報告が無い。しかも、お前たちの正体掴めない。一体何者なんだ』と息巻いているよ。(しまった、ちょっと口が軽かったかもしれない・・^^;)」 シーサー「ギルドの諜報部ぅ・・・。」 デ・コーター「センス・ライ(嘘発見)の呪文を使います。」 GM「精神力消費と成功ロールはしてね。今のところは嘘はない。」 シーサー「これってやっぱり・・・」 ボーイング「シーフギルドも一枚板じゃないというわけやね。スネークは何かを企んでいるということか・・・」 シーサー「せやから、ここも調べられたんや。」 シグラム「じゃあ、なんで僕の部屋に・・・」 ボーイング「それは、単なる偶然やろう。」 GM「(はい、正解・笑)」 ボーイング「ちょっと、これは・・・」 シーサー「調べなあかんやろうね。」 GM「という所で、今日はここまで。時間も遅いからね。次回に続く〜」 To Be Continued おまけ&後書き おまけ・・・番外編  今回のプレイの二日後、レドラムのプレイヤーから電話がありました。 レドラム「やぁ、あれからどうなったん?」 GM「どうもなってへんで(笑)。シーフギルドの暗殺部隊と接触を取っただけ。」 レドラム「え゛っ、なじぇ〜っ。あの状態やったらいくらでもやりようがあるやろに・・・、それに、接触したのが暗殺部隊とは・・・」 GM「まぁ、簡単に説明するね。シーフギルドと接触する場所はわかったけど、ギルドの本部もギルドマスターもわかっていない状況やったね。んでな、彼らはギルドと接触する事を考えたんや。例えば、暗殺の依頼とか、盗みの依頼とかね。けど、自分らの立場が説明できないという事で全部没(笑)。まぁ、下っ端しか出ないと考えたからやねんけどね。んで、考えた策が『麻薬』の取引。」 レドラム「なんで、麻薬の取引やねんな。」 GM「さあ、なんでやろ。ポロっとシーサーが言ったのが通ったんや(笑)」 レドラム「仕事の依頼やったら、他にもあるやろうに・・・。誘拐の依頼とか人身売買とか・・・。それに、策を立てるんやったら他にも幾つか立てとく必要があるやろうに・・・。策はいくつも立ててうまく行くものに集中していくようにしないとあかんのに・・・。一つの策にこだわるから、失敗するってのわかってのかなぁ。」 GM「そうやねんけどね(笑)。一つの策しか考えてなかったというところやね。悪い言い方をすると、策士、策作りに溺れたというところ(笑)」 レドラム「あう〜。今回のやったら、仕事の依頼を複数ぶつけておくのと、下っ端を殺していけば、その内上の連中も動き出すから、なんとでもなるというのに・・・。」 GM「まぁ、他に仕事を考え付かなかったという事もあるわけや(笑)。さて、その麻薬の取引やけど、取引して終わり、以上(笑)」 レドラム「おおおおおっ、先を考えてない(笑)」 GM「その通り、せやから行き詰まったよ(笑)。まぁ、その後でやな、シーフギルドの諜報員が、こっちのアジトに侵入して捕まったけど。」 レドラム「アジトの場所を知られたんか?」 GM「尾行に気付かずに帰ったからね(笑)。もっともその諜報員は、シーフギルド内部の抗争のタネについて調べに来たんやけどね。」 レドラム「なんでわかったん?」 GM「自分から名乗った(笑)。少なくとも、デ・コーターのセンス・ライにかからなかったから、偽物ではないみたいやね。」 レドラム「そいつは、なんて言ってるの?」 GM「尋問らしい事はこれから何やけど、現時点では、シーフギルドの中に抗争がある事がわかったという所やね。今回接触した幹部、スネークは麻薬の取引について、一切ギルドに報告していないらしい。せやから、調査に来た問いう訳らしい(笑)」 レドラム「スネークとか言う幹部を利用したらいいのに・・」 GM「スネークとは、カーテン越しにしか会話してないよ。直接接触したのは、薬関係を取り仕切っていると思われるポイズンという奴。」 レドラム「スネーク、ポイズン・・・ベタやなぁ(笑)」 GM「多分、コード名なんやろうね。」 レドラム「しゃあないなぁ・・・」 GM「ま、次回なんとかしてみてちょ(笑)。一応、今回個別の情報があるから、この場で伝えておくね。今回の話の間、レドラムはレインとともに本部に戻った事になっているよ。その間に本部では、ちょっとした事件が起っている。」 レドラム「事件?」 GM「アジトをラ・カーリアスに構えているときに、また、本部に侵入者があったらしい。今回は、本部に残っていたジェノアが取り押さえたらしい。ただ、その侵入者は女で、尋問の報告が上がっていない。」 レドラム「かわいそうに(笑)」 GM「それだけやったら、たいした事じゃないんやけど、どうも、その侵入者はジェノアと接触する事が目的みたいな感じがする。」 レドラム「えっ?」 GM「詳細については不明のまま、ということ。それと、シーフギルド『ドゥアーク・イングデン』についてだけど、レドラムが裏の世界に染まったときに知った情報がある。それは、ギルドマスターの正体が不明だという事。」 レドラム「正体不明(笑)。よくある話やね。」 GM「そういうこと(笑)。わかっているのは『ウエスト・ダガー』つまり、西の短剣という二つ名だけ。多分、正体を知っているのは側近の幹部だけなんやろうということ。」 レドラム「う〜ん・・・。」 GM「情報は以上。それと、確認。レドラムの目的は、部下も知っているの?」 レドラム「いや、知らない。レインだけ。」 GM「了解。他に確認事項は?」 レドラム「今は特に無いよ。」 GM「じゃあ、この件はここまでということで(笑)」 ・ ・  以下、雑談(笑) 後書き  がびーんというか、しょぉぉぉぉっくというか全然話が進んでいません(;_;)  どうも、説明に関して丁寧すぎたのが仇になったみたいです。というのも、キャラクターの一般知識についてきちんと説明した事で、キャラクターが調べなければわからない事まで、説明されるものだと一部のプレイヤーが勘違いした点があります。  本文中でも説明していますが、情報というモノをきちんと整理できるかどうかに、プレイヤーの質があるのかもしれません。  もう一つは、行動の結果を先読みする事をして自ら行動の選択の幅を狭めている事でしょう。  今回のショート・キャンペーンに家の事情で参加できないメンバーがいるのですが、この惨状を聞いてあきれていました。 「悪人である事を忘れてないか?本来やったらもっと攻撃に出るべきときと違うのか」 と、電話で力説していました。もっとも、彼自身、プレイヤーとして参加していたらここまで言えないかもしれないと言ってはいましたが(笑)。  行動の結果をシミュレートする事は悪い事ではないと思います。しかし、シミュレートする際の『状況』について、目測を誤っている場合、結果が違ってくるという点を考えると、『状況』をいかに正確に掴むのかという点が非常に重要になってくると思います。  今回の話に照らし合わせると、『キャラクターの一般知識』を『全て』と捕らえ、その他の状況を排斥して結果を考えたということですね。  本文中にも説明した事ですが、キャラクターが何をするのかという『目的』を考えれば、回答というのは浮かび上がってくるものだと思います。  また、回答を導き出すのに何が欠けているのかも見えてくるものだと思います。  それなのに回答を導き出せないというのは、自分が何をしようとしているのかわかっていないからとも言えると思います。  何もわかっていない人間に、何ができるというのでしょう、何が面白いと思うのでしょう。  「自分」がはっきり解っているからこそ、世界の一員として溶けこむ事ができるのではないのでしょうか?  もう一つ、今回はっきりしたのは、自分の秘密が他人にばれる事を恐れて行動を抑制しているという点でしょう。  今回は、一癖もふた癖もある悪人です。しかも、キャラクター間で悪意があるという点が、ひとつの味噌になっています。  しかし、その中ですでに馴れ合いが発生しているような感じがしませんでしたか?  キャラクターとして、なんらかの馴れ合いをするというのではあれば、話は別なのですが、プレイヤー同士が馴れ合いになっている感じがしませんでしたか?  プレイヤー同士憎み合えと言っているのではありません。  プレイヤーの馴れ合いが、キャラクターの馴れ合いに繋がっている点が問題だという事です。キャラクターの立場で考えてみましょう。お互いに疑心暗鬼になっているはずです。  このプレイの目的は、キャラクターの主観をプレイヤーが客観的に捉えることにもあります。  プレイヤーは気付いていませんが、プレイヤーたちが別のキャラクターで、以前にプレイしたときの敵の過去ということには意味があります。  「悪」としての立場もですが、彼らは、プレイヤーたちが別のキャラクターで出会ったときには『封印されていた』こと、彼らの今のキャラクターたちの存在がなかったという点、どう捉えるべきなのでしょうか。  答えを言いますと、彼ら悪人のキャラクターは、何等かの理由でリタイアしている、大幹部たちが封印されているところから、彼らは何かの戦いで負けたということ。つまり、彼らは滅びる運命にあるという事です。  第一回の冒頭で、彼らキャラクターは懲りる事を知らない連中だと説明しました。つまり、キャラクターのバックグラウンドを考えると滅びる事を前提にしていると暗に示しているわけです。  ならば、いかに滅びるかを考えて欲しいわけです。  滅びるためのプレイ、何の意味があるのでしょう。誰だって滅びたくはないはずです。しかし、今回のショート・キャンペーンの目的の一つが、ここにあるわけです。  生き残ろうとするキャラクターを『客観的』に眺め、プレイすること、これも一つのプレイだと言えるのではないのでしょうか。  もちろん、悪で滅びをテーマにしたプレイというのは、通常のプレイにたいするアンチテーゼとも言えるでしょう(笑)。  また、質難しい話が続いてしまった(笑)。  バックにはそれなりのテーマがあるけどそれを意識しない極楽プレイ。  これでいいのかもしれませんね(笑)。  そろそろ、命危険な奴が・・・って前回も言ってたような(笑)。  彼らの運命は・・どうなるんやろ(笑) IDS11053 KANAAN−PEPO