マルチワールド・ファンタジー・ルナティクスキャンペーン ☆4回目までのあらすじ  レトラーサム公国各地で勢力を伸ばして来た邪教犯罪組織「ルナティクス」。  君たちプレイヤーが所属する組織である。  完成して間が無く、情報がなければ入る事すらできないルナティクスの本部に侵入者があったことに危惧したルナティクスの大幹部リュースタンは君たち幹部に言った。  本部を知るものを『外部』に残すな。  そう、外部のものに知られているのであればその者の存在を抹消するか、ルナティクスの一員とすることである。  その命を受けた君たちは、支部を作る傍らラ・カーリアスの街に潜入、ギルドと接触をとった。  君たちは麻薬をギルドに売り込んだのだが、それが元でギルドの抗争に巻き込まれる結果となった。  麻薬を買い取ったポイズンは、ガードを出すといったのだが君たちは夜半過ぎに強制的に眠らされてしまい、意識を失った。  そして・・・・ ☆個別指令  今回は、個別プレイの時間を削る事を考えました。そこで、個別指令のシートを彼らに渡す事にしました。  といっても、全員ではないのですがね(笑)。 ・ボーイング用  囚われている君の前に接触して来た男がいる。  君に同じグラスの合図を送り、お互いがグラスの手の者である事を確認すると表向き尋問に聞こえる会話をしながらグラスの言葉と呼ばれる暗号会話を行なった。 「この街の領主の娘が誘拐が行われる。彼女は王族につながる者であるので、誘拐を阻止しなければならない。アクア・・・情報部の女ボスはお前たちに個人的に誘拐を成功するように手伝えと命令するだろうから引き受けたフリをして誘拐を阻止してくれ」  以上の連絡を受ける。時間上以上の会話しかできなかった。  男はここでの名をJ−ライアンとしている。 ・シーサー用  アクアが目の前に立って言った。 「デュ・ラウル様の教えを確認する必要はないわね。これからは私のために動いてもらうわよ。まずはルナティクスのメンバーについて知っている事はすべて話して」  教えにしたがってすべて話すか、すべてを話さないかどちらかしか選択の余地はない。最悪はルナティクスの仲間に正体が明かされる可能性がある事に注意。 ・シグラム用 「ジェノアがラ・カーリアスの街に入った形跡がある。彼が裏切ったのかどうかを彼を見つけてその点について確認せよ!」  師匠リュースタンからの命令である。 第5回 「襲撃」 95年4月30日  今回、デ・コーターは参加できませんでした。残念な事です。  最後は全員参加で終わりたいものです。  多分無理だろうけど(笑)。  みんなそれぞれ忙しいからねぇ(笑)。 GM「さて、いつものようにキャラクター・バックグラウンドを読みなおしてちょ(笑)。ちなみに何人かの人は追加の情報がある。」 シグラム「入ってた(笑)」 GM「個別情報の提供に時間がかかるから、簡略化(笑)。ちなみにそれは情報だけで反論や追加情報はないよ(笑)。」 レドラム「やった、へんな話は来なかった(笑)」 GM「でもね、状況によったら情報があったんやけどなぁ(笑)」 レドラム「あうう〜。」 GM「シーサー、回答は?」 シーサー「yesかnoなんやろ・・・。『あれ(神の教え)』のことを考えるとyesやね(笑)」 GM「了解、じゃあ始めようか。」 ・謁見と断われない取引 GM「さてと、まず特殊な状況があるから、ゴズロ、シグラム、まずは席を外してくれないかな(笑)」 ゴズロ「なるほど、前回の続きがあるわけや(笑)」 GM「そういう事(笑)。ちなみに、シグラムの前回の行動は追加情報の通り、ゴズロは、街の外で大暴れ(笑)」 ゴズロ「やりそうや(笑)。じゃあ、部屋の外で待ってればええの?」 GM「すぐに済むと思うからね。」  というところで、二人は退出します。 GM「さてと、前回の囚われ組みの方だけど、君たちは囚われてしばらくしてから一室に集められる。そこには、プシィが立っていて、その横にはカーテンで仕切りがされている。」 シーサー「護衛は?」 GM「見た感じいないようだね。」 シーサー「確認、あのメッセージが来る前なん?」 GM「いや、来た後だよ。」 ボーイング「デ・コーターは?」 GM「『あいつは、魔法の使い手みたいだからここには呼び出していないわ。下手に魔法を使われると危険だからね。』とプシィが言う。」 レドラム「仕方ないやろうな。プシィの前で魔法使ってるし(笑)」 ボーイング「まぁ、大丈夫やろう(笑)。フクロウがそばにおれば(笑)。あいつフクロウフェチやし」 GM「ひでぇ(笑)」 シーサー「いやいや、実はフクロウ群体でわらわらわらぁと逃げてくねん(笑)。あとに白い袋だけが残って・・」 レドラム「それが本体やて(笑)」 GM「ほんまおれへんかったら無茶苦茶言うなぁ(笑)。リプレイにも記録するで(笑)」  あたしは、律義なGMですから(笑) GM「さてと、話を続けようか(笑)。例によってカーテンの向こう側から声がする。『よくもまぁ、てこずらせてくれたわね。でも、いいわ。プシィも無事戻った事だし』」 ボーイング「そういう解釈もあるか(笑)」 GM「『実はね、個人的にあなたがたに仕事を頼みたいのよ。』」 シーサー「急な話しやなぁ。」 レドラム「それもやけど、俺等に仕事を頼んでくる事事態が妙やで(笑)」 GM「『そうかしら?(確かに妙なんだよね・笑)。あなたたちは、いろいろな仕事を引き受けてくれるのでしょう(ここは嫌みったらしく・笑・・PCたちの正体も知っている事やし)。』」 ボーイング「仕事の内容にもよるぞ。それに報酬は?」 GM「『仕事の内容は・・そうね、引き受けてくれるのなら説明するわ。報酬は、あなたがたの自由・・・というのはどうかしら?』」 ボーイング「自由かぁ・・・。でも、仕事の内容について聞かん事にはなんとも言んがなぁ。」 レドラム「いや、聞き出すのは無理やと思う。どうせ、この仕事は断われない仕事やろうからね(笑)」 GM「(正解だよ・笑)『わたしは、そうは言っていないわよ。引き受けてくれるのかしら?』」 シーサー「本音は、仕事内容を聞いてからにしたいんやけどなぁ。」 ボーイング「しゃあないなぁ、受ける?」 レドラム「せやから断われないんやて(笑)」 GM「『引き受けてくれるのね。』」 ボーイング「仕事の内容は?」 GM「『スネークのやろうとしている事を手伝ってあげて。それだけよ。』」 ボーイング「スネークのって・・・おまえらスネークと抗争を起こしているんじゃないのか?なんでやねん。」 GM「(そうそう、疑問に思ってね)『抗争は抗争、仕事は仕事よ。いずれにしても、我々のギルドにとって必要な仕事なのよ。』」 ボーイング「そんな仕事をどうして俺等に依頼してくるんや?」 GM「『あなたがたの実力を評価したからよ。』」 レドラム「評価(笑)」 GM「『そう、あなたたちの事を調査してもバックを掴ませなかったわね。我々の調査網をかいくぐれる実力を評価したのよ。』(って、もう、正体は割れているけどね・笑。正体を知ったからこそ、仕事を依頼する気になったというところね)」 ボーイング「それで、仕事の内容はなんなんだ?まさか、それまでスネークに聞けとか言うんとちゃうやろうな。」 GM「『いいえ、ある人物を誘拐して欲しいのよ。』」 レドラム「げーっ、やな予感・・・」 GM「やな予感って?(笑)。誰を誘拐するのかわかったん?」 レドラム「なんとなく(笑)」 シーサー「うっ、まさか・・・」 GM「じゃあ、誰やと思う?」 レドラム「ルナティクスの三大幹部とか言うたら、泣く(笑)」 GM「(ドゥアーク・イングデンから見た場合、ルナティクスって今のところ、それほど脅威があるわけではないんだけどね・・・今、手元に情報源もあるし・笑)」 シーサー「ゴズロとか言ったりして(笑)」 全員「(爆笑)」 ボーイング「そんなん残ってる連中が全員固まってもやれるかどうかわからんで(笑)」 ゴズロ「呼んだ?」 GM「まだやで〜(笑)。まぁ、そういう冗談はおいといて(笑)。『この街の領主の娘よ、誘拐するのは・・』」 シーサー「領主の娘なんか誘拐してどうするんやろ。」 レドラム「領主脅して何かさせるんやろうな(笑)」 GM「(はい、正解・笑)『それはあなたがたには関係のないことよ。』」 ボーイング「けどな、領主の娘を誘拐するなんてかなり難しいと思うけどなぁ。」 シーサー「せやな」 GM「『そうでもないわよ。領主の娘は毎週日曜日に礼拝に出るわ。今まで特に事件が無かったので護衛も少ないのよ。』」 ボーイング「なるほど〜」 シーサー「けど、その教会の場所とかによったら結局難しいのとちゃうか?」 GM「『そのあたりも調査済みよ。』」 レドラム「実は、日曜礼拝という名前のコミケ(笑)」 ボーイング「それ、嫌すぎるぞ(笑)」 レドラム「姫がせっせと、原稿書いてて売ってるねん(笑)」 GM「おいおい(^^;;)」 シーサー「襲撃の計画とかは?」 GM「『それは、私たちの範囲ではないわ。スネークと打ち合わせればいいでしょう。』」 ボーイング「けど、どうする?下手にスネークに協力を打診しても相手にされない可能性はあるで。」 GM「『必要なら通達を送ってあげてもよくてよ。』」 シーサー「準備万端整ってるなぁ。」 レドラム「何か目的があるんやろうな・・・。我々にさせたいという・・・。」 GM「『いいかしら?。実行に関してはあなたたちの自由にしていいわ。しかし、あなたたちの部下に関しては、一人だけは帰しましょう。残りは人質よ。』」 ボーイング「ずっと襲わずにいて、使者が来たら、まだ計画中だとか報告しよか(笑)」 GM「『そうね、期限は2週間というところでどうかしら?』」 シーサー「ちなみに次の日曜まで何日あるの?」 GM「(コロコロ)そだね、あと5日」 シーサー「チャンスは2回かぁ、・・・調査とか計画とかの時間からすると2週間でもきついかもしれへんで。」 GM「『けどね、あなたたちの持ち時間は2週間だけよ。それを過ぎたら・・・解っているわね。』」 レドラム「スネーク側の調査結果や計画を使ったらそんなに時間もかからんやろう。」 ボーイング「俺等だけで襲撃して、スネークに引き渡すって言うのはどう?」 GM「『そのあたりの計画については自由よ。領主の娘を傷一つつける事なく誘拐してくれれば方法は問わないわ・・』さて、誰の部下を引き連れるの?」 ボーイング「各人、一人ずつ?」 GM「いや、君等全員で一人だけ。どうする?まぁ、男か女か。何をさせるのかで考えたらええと思うで。」 シーサー「女って・・・」 GM「レドラムのところのレインと、ボーイングのところの部下。」 シーサー「あっ、そうか。夫婦者(笑)。確認、みんな連れて来てる部下は?俺は、全員下っ端やけど・・・」 レドラム「副官とかのことやね。副官は本部に置いて来てる。」 ボーイング「俺もそうやったと思う。」 GM「じゃあ、男か女かやね。」 シーサー「どっちでもええで(笑)」 レドラム「どうしようかなぁ・・・やっぱ、レインは止めとく。」 ボーイング「じゃあ、うちの男部下でええ?」 シーサー「あんまり変わらんし(笑)」 GM「じゃあ、ボーイングのところの部下が連れてこられる。『じゃあ、頼むわね。失敗しない事を祈ってるわ』と言われる。で、目隠しをされて外に連れ出されるというところ。」  ちょいと説明(笑)  ギルドの女幹部アクアの行動について・・・  苦肉の策だね、あれは・・・(笑)。  では、少し背景を説明しましょう。  ギルドの抗争を起こしたのは彼女です。幹部同士をぶつけてそれに乗じてギルドマスターの地位を奪う事です。  彼女の現状は、現在のギルドマスターの側近の一人です。それに次いでNo2であるスネークとギルドマスターを対立させ抗争を起こしました。  しかし、スネークの今回の誘拐の目的は、ギルドマスターの抹殺につながる作戦であるため、その作戦がうまくいった場合、自分自身の地位も危なくなります。そこで、「腕のある」ルナティクスの連中を利用する事にしたのです。  幸い、ルナティクスの連中の能力についての情報も「彼」から掴んでいます。  彼女の発想は、こうです。  誘拐に成功した場合、ギルドマスターの失脚はほぼ間違いの無いものになる。ギルドは実質スネークのモノになる。誘拐の成功に関して、手助けをした事で、スネークに対して恩を売り、スネークがマスターのギルドにおいても地位は安泰である。  誘拐に失敗した場合、スネーク側はルナティクスの連中に罪をなすりつける事ができる(だから、アクア個人の依頼なのである)。ギルドマスターは、スネークの謀反を押さえる事ができ、スネークの粛正を行なう事ができる。謀反の知らせは、アクア自身がギルドマスターに伝える。  いずれの場合も、ルナティクスの連中は処分される事になる・・・。  と、どう転んでもアクア自身は安泰というわけでなのです。  まぁ、結構甘い考えといえばそうなのですが(笑) GM「さてと、君たちは街の外で解放されたよ。」 シーサー「どのあたり?」 GM「スラムの外だよ。街から(コロコロ)1時間程離れた所だね。さてと、全員知力ボーナス+知識技能でロールしてみて、あれば、地図制作の技能を足してもいいよ。目標値は13。」 レドラム・シーサー「失敗」 ボーイング「おっ、成功した(笑)」 GM「なら、今までどこに囚われていたのか大体の位置は分かるよ。解放されるまでのルートを逆にたどる事ができたというところ。」 ボーイング「どのあたり?」 GM「市民街の中央あたりだね。さてと、これからどうする?」 ボーイング「早速ポイズンの所に行く(笑)言って文句を言う。守ってくれると言うたやんかぁ(笑)」 シーサー「行くの?でも、襲われたはずの連中がいるのはどう説明するねん(笑)逃げ出したとでも言うんか?」 ボーイング「せやけどな、『アクア』に依頼された事を考えたら少しでも早い方がええと思うねん。」 GM「(あっ、知らないはずの『アクア』の名前を出しよった・笑、突っ込まれたら面白いのになぁ)」 シーサー「それもそうなんやけどな、スネークと『アクア』は抗争中やで。信用するか?」 GM「(おいおい^^;、気付かずに通り過ぎるどころか、追い打ちまで入れるか・笑、それにしてもチェックの厳しいレドラムがチェックを入れないなぁ・・・)」 ボーイング「『アクア』からの依頼やし、いざとなった口利きもしてくれると言うとったやんか、大丈夫やで。」 GM「『ギルドの女幹部』は確かに口利きをしてくれるとは言っていたよ(笑)。」 レドラム「いや、やっぱり、ポイズンの所に行くのは後にしよう。まずは、この街の領主の事や誘拐の対象の領主の娘の事とかを調べる方が先と違うか?」 ボーイング「でも、期限も切られてる事やし。」 レドラム「期限といっても少しは時間があるし、一日二日ぐらいは何とかなるで、最初の日曜まで5日あるんやからね。・・・ちょっとトイレ言ってくるわ(笑)」  部屋の外で待っている二人に、レドラムのプレイヤーは声をかけました。  すると部屋の外から・・・ ゴズロ・シグラム「まだかなまだかなぁ〜、学○のぉ・・・」 GM「待っている人はもうちょい待ってな(笑)・・・それにハモるんじゃなぁい(笑)」  思いっきり余談ですね・・・。 シーサー「事を起こすにしては、情報が無さ過ぎるというのもあるし・・・先にアジトに帰る方がええんとちゃうか?」 ボーイング「う〜ん・・・、そうやな、いざとなったら俺等で誘拐して引き渡すってのでもええんやし(笑)。じゃあ、帰る事にしようか(笑)」 レドラム「(トイレから戻って来て・・・)決まった?」 ボーイング「戻る事にしたで(笑)。少しだけ調査しよ(笑)」 GM「じゃあ、アジトに戻るというわけやね。・・・先に飯の買い出し行こか(笑)」 ボーイング「アジトで飯を食いながら、相談・・・でも、プレイヤーは本当に飯を食う(笑)」 ・誘拐に関する計画  結局、プレイヤーたちの食事中は雑談だけで終わってしまいました(笑)。  気を取り直してプレイ再開です。 GM「さてと、君たちがアジトに帰るのは3日ぶりだよ。ゴズロとシグラムからすると2日間、シーサー、ボーイング、レドラムの3人はアジトを開けていた事になるよ。」 シグラム「やぁ、帰って来たんですね。今までどこに行ってたんですか(爆笑)」 ボーイング「ええやんか、どこでも(笑)」 GM「えっ、『恥ずかしながら帰ってまいりました(笑)』とちゃうんか(笑)」 ボーイング「水島ぁ、一緒に帰ろう。一緒に帰るんや、水島ぁ(笑)」 全員「(爆笑)」 シーサー「デ・コーターの事かぁ(笑)」 レドラム「やめろぉ、はまり過ぎや、フクロウもつれているし(爆笑)」 GM「いらんこと言うてしもた(笑)」  ビルマの竪琴なんてネタ・・・出すかぁ(笑) GM「気を取り直して続けよか(笑)」 ボーイング「確認したい。ここに置いていた金、どうなってる?」 GM「そうだね(コロコロ)、銀貨700枚くすねられているよ(笑)」 ボーイング「助かったぁ、金なくなってたらどうしようかと思った(笑)。で、銀貨2000枚で押さえた船のほうは?」 GM「(そういや船を完全に押さえてたな・・・忘れてた・・^^;)そっちの方は無くなっているよ」 ボーイング「結局、2700枚の損かぁ・・・」 GM「さてと、どうするの?」 シーサー「とりあえず、ギルドの依頼の件、どうする?全部言う?」 レドラム「言ってしまおう(笑)。巻き込んでしまうんや(笑)」 シグラム「聞きたくないよぉ(笑)」 ゴズロ「聞いても一緒(笑)」 ボーイング「じゃあ、依頼内容を全部言ってしまおう(笑)」 GM「説明してあげて、この二人はさっきプレイでも席を開けてもらってたからね。まぁ、誤解している点については補足するからね。」 ボーイング「実はな、この街の『領主』の娘を誘拐する事になったんや。事情は深く説明はしないけど(笑)、ギルドとの関係を考えてこのギルドの依頼を受ける事にしたんや(笑)」 シーサー「部下の事は?」 ボーイング「いらん事を・・(笑)、言わへんかったら分からんかったのにぃ(笑)」 シグラム「そのあたりを聞きたいなぁ(笑)」 レドラム「その点についてはあまり重要ではないとだけ言っておこう(笑)。我々に依頼された事は、領主の娘の誘拐だってこと。その理由目的は我々に関係する事ではない。」 ゴズロ「まぁ、どっちでもええ。けど、『漁師』の娘を誘拐してどうするんやろうな」 レドラム「それはやっぱり、脅迫やろう。金ってわけではないと思う。」 シーサー「実は、その娘がギルドマスターやったりしてな(笑)」 GM「(ボケるのもええけど、状況整理しているときに余計な事を言ったら混乱するだけやのに・・・)」 ボーイング「なるほど〜、で、スネークのギルドマスターが成立するということか(笑)。という冗談は置いといて(笑)」 ゴズロ「でもな、『漁師』なんか脅しても仕方ないのとちゃうか?」 シーサー「へっ?」 ボーイング「ちゃうちゃう、『漁師』やなくて『領主』やで・・・」 ゴズロ「・・・なるほど・・・聞き間違えてた(笑)」 GM「天然ボケ(笑)」 ゴズロ「聞き間違えただけやん(笑)。とりあえず、話は了解や。」 レドラム「じゃあ、どうする?俺はまず、領主とその娘に関する事を調べるけど・・」 シーサー「街に出ます。『地図制作』の技能を使って、街並みとその教会のあたりについて調べます。調べるのにどれぐらいかかる?」 GM「実地に調べるんやったらかなりかかるよ。地図を買ってくるんならうろつく時間が押さえられるから、簡単に調べるんなら1日、詳しく調べるんなら2〜3日以上はかかるやろうね。」 シーサー「・・地図ってあるの?」 GM「ここは一応大都市だからね。あるという事にしよう(笑)」 シーサー「じゃあ、地図で怪しいところを確認して、現場を調べる事にします。」 ボーイング「俺は、じゃあ、ポイズンのところで交渉やね。今までもそうしてきたし・・・。」 レドラム「交渉か・・・どうしようかなぁ(笑)。今までの事もあるし・・・。」 シーサー「じゃあ、交渉の内容について相談する?」 レドラム「でもなぁ、今回はどう考えても言えることは限られてるし、他に調べなあかんこともあるから、やっぱ止めにするわ。」 シーサー「ほんまにええの?」 ボーイング「まかせとけって(笑)。ポイズンと共同戦線を張るってことでええんやろ(笑)」 レドラム「時間もないし、それでええと思う(笑)」 GM「じゃあ、シーサーは街の地図を調査、レドラムは領主に関する調査、ボーイングはスネークと交渉というわけやね。」 シグラム「アジトで待機してます(笑)」 ゴズロ「街の外で暴れて来たので、一休み(笑)」 GM「じゃあ、スネークとの交渉から解決しようか(笑)」 ・ポイズンとの交渉 GM「さて、スネークの酒場に行って、いつもの合図をして通してもらったよ。出て来たのはいつものようにポイズン。『おお、無事だったのか』」 ボーイング「無事とちゃうわい(笑)。守ってくれるっていう約束やったのに守ってくれへんかったやんか。」 GM「『護衛は出した。守りに出した連中が全滅したんだ。それよりもどうやって脱出したんだ。』」 ボーイング「それはやなぁ・・・、『アクア』が俺等の自由と引き換えにあんたらのやろうとしている事を手伝えと言ったからや。」 シーサー「(・o・;)」 レドラム「(・o・;)・・・ああっ、こいつはぁ・・・ストレートに言ってもうた・・。」 シーサー「せやからなぁ、ちゃんと打合せせんでええのかって聞いたんや・・」 レドラム「ここまではっきりと言うと思ってなかったからなぁ・・・」 ボーイング「そぉ?(笑)」 シーサー「そりゃ、確かに・・・(^^;)」 GM「はいはい、この場にいないものと会話しない・・。さてと、ポイズンはさすがに面食らっているよ(ここまでストレートとは・・・)。『あの牝狐め・・・いったい何を企んでいるんだ?』」 ボーイング「そこまでは分からんわい。だいたいやな、もともと俺等はあんたらの抗争に巻き込まれた被害者やで。そこんとこよく考えてくれよ。」 GM「『しかし・・・、我々の仕事を外部のものに・・・』」 ボーイング「どうとってもええけどな、もう、外部のもんとちゃうで・・・。あんたらが俺等を使ってくれないのなら、俺等は俺等で勝手に実行して、あんたらに引き渡してもええねん。俺等は『アクア』に人質も取られてるんや。領主の娘の誘拐に成功しない事にはその仲間が殺されるんや。」 GM「『そ、そこまで・・・私では判断できん。スネーク様に取り合ってくる・・・。』」 ボーイング「ええか、俺等は巻き込まれたんやからな。」 GM「さて、ポイズンは奥に引っ込むよ。」 レドラム「こいつはぁ・・・、あらいざらい全部言いよった・・・。」 ボーイング「オープン・リーチ(笑)。さぁ、こっちの手は全部見せたぞ(笑)」 GM「(さてと、ポイズンの反応は・・・悪くないのか・・・ボーイングに同情というわけではないけど、何とかする必要があるというところかな?・・・さてと、スネークの反応は・・・中立かぁ・・・なら、ほぼ同時にアクアの使者が到着して、アクアから状況が届いているという事にしよう。で、ルナティクスの連中の事は情報が伝わるから、後は、ルナティクスの連中を使うメリットがあるかどうかやね。何分、スネークのサイドは呪文使いがいないからね。使えるのであれば、今回のは使うというところかな・・・。)」  アクアの思惑と、スネークの思惑・・・プレイ中にだけ考えてるととてもしんどいのです。なるべくプレイ前に状況は纏めてますが、やっぱ、その場で考えないといけない事が多いですね。 GM「しばらくすると、ポイズンが戻ってくる。『話は分かった。だが、もともと我々だけで実行するように計画を立てていた。その中にお前等を組み込むにはお前等の能力を知る必要がある。お前等が使える奴等かどうか判断したい。』」 ボーイング「能力?」 GM「『そうだな・・・例えば魔法だな。』」 ボーイング「魔法かぁ・・・使える奴はいるなぁ・・・。あとは、力自慢の奴とか・・・。ほら、この前取引の時に護衛に連れていっていた奴だ。」 GM「『ああ、あの大男か・・・。確かに力はありそうだな。後は魔法の使える奴の方だな。我々は魔法の事はよく知らない。どのくらいの事ができるのか教えて欲しい。』」 ボーイング「魔法を使えるといってもなぁ。俺もよくは知らない。明日にでも連れてこようか?」 GM「『そうだな。我々の前でできる事を見せてくれればいい。後は我々で考えるということでいいか?』」 ボーイング「(笑)そんなに期待されても困るで。間抜けやから(笑)」 GM「(おいおい、それは謙遜ではなくて、自爆だよ・笑)『じゃあ、明日連れて来てくれ。』」 ボーイング「わかった(笑)。」 GM「という所かな?。じゃあ、次・・・レドラムの方を解決しようか。領主に関する調査やったね。」 レドラム「そう(笑)」 GM「どういう所から調べる?」 レドラム「まずは、店などから領主に関する噂。次は商人ギルドにでも行って、そのあたりからも情報を聞く。領主の評判と家族構成、最近の気になる点など・・・まぁ、裏の噂とかが聞けたらベストかな(笑)」 GM「一日掛りで調べるんやね。じゃあ、分かった事について説明していこうか(笑)。まず、領主やけど名前をヒラディン・ダルティニアス伯爵という。ちなみにプレイヤーへの説明になるけど以前D&Dでプレイした50年後の世界のラ・カーリアス太守はワークルイン・ダルティニアスだよ。ちなみに、まだ生まれていない計算になる(笑)」 シーサー「名前では続いている事になっているんやね。」 GM「そういうこと(笑)。」 レドラム「で、ワークルインの不出来の兄はどうなるんやろうね(笑)。」 GM「そのあたりも考えてる。このプレイの結果で決まる事になってるんや。パターンはあるからね(笑)。では、続き。ヒラディンの性格なんやけどその二つ名が顕著に現している。」 ボーイング「二つ名?」 GM「そう、平凡なるというの(笑)。」 レドラム「平凡って・・・どう平凡なんやろな(笑)」 GM「そう、彼には突出した能力が無い上に、政治にしても可なく不可なくってところ。平和な時代だからなんとかなってるけどね。後は妙に誠実なところがあって悪徳商人のような裏を持つ人間にはあまり美味しいところがないってとこ。まぁ、支配者らしからぬ支配者ってとこだね。次は家族関係ね。彼の奥方は既に無くなっている。十数年前に病死したらしい。名前はグラサイアといい、この国の三大公爵家の一つの出身だという事。」 レドラム「うっ、嫌なものを思い出しそう(笑)」 GM「(?なんの事だろう・・・)一応先に言うけど、今回は特に引っ掛けているものはないからね(笑)。さて、このレトラーサム公国は三つの公爵家が中心になって成立しているんだ、まぁ、グラサイアは王族の出身だという具合にとってくれればいい。まぁ、この結婚には未だに引き続いているゴシップがあって、もともと王族に名を連ねたいと考えていたヒラディンの親が決めて来た話らしい。ただ、グラサイアは非常に頭のいい女性で多少婚期を逃していたらしく、公爵家としてみれば体のいい厄介払いになったのだそうだ。そんな女性だからうだつの上がらないヒラディンをなにかと責めていたらしい。」 ボーイング「そりゃ、平凡やと言うだけでもなぁ(笑)」 GM「まあね。だから付いた二つ名が冷徹なる(笑)。さて、次は子供だけど、4人いる。男二人に女二人だ。上から説明すると長男が不幸なるヴァルギース。」 ボーイング「また、二つ名が付いてる(笑)」 シーサー「つけるのが趣味の人間が側近にでもおるんやで(笑)」 GM「さあ、そのあたりはどうでしょう(笑)。一度こういうのやってみたかったんや(笑)。さて、話を続けよう。長男のヴァルギースは既に死亡している。グラサイアの死ぬ前に病死したらしい。まぁ、生来体の強い方ではなかったらしい。以上(笑)。さて、長女はファルサニアといい、そこそこに美しい女性だったらしい。また、情熱深きという二つ名が示すとおり、熱しやすく思い込んだら一途なところがあるそうだ。まぁ、悪く言えば跳ねっ返りってところ。まぁ、そういう姫らしからぬ所があるので、『ここから離れた山奥にある』修道院に入れられたらしい。現在もそこに入っているそうだ。」 シーサー「どこらへん?」 GM「おいおい、もともと君はこの調査をしていないやろ、質問権はないぞ(笑)。一応答えるけど、太陽神アプロニーデスの修道院というだけしか分からない。」 レドラム「ちなみにこの街にアプロニーデスの修道院ってあるの?」 GM「(気付いてくれよ・・・)あるよ。でも、ファルサニアの入っている修道院じゃないよ。」 レドラム「なんか真相は違うような気がするなぁ(笑)。本当に修道院に入っているんやろうか?」 GM「(よしよし・笑)さあね、そのあたりまでは分からないね。じゃあ、続けるよ。次男は黒衣の戦士ボルグルカン。ゴズロほどじゃないけど、そこそこに体も大きく戦士としての腕もあるらしい。その代わり素行はあまりよくないという話だ。どうも乱暴者らしいね。いわゆる筋肉で考えるタイプの人間。だから、商人たちから見るとあまりいい人間には見えないみたいだね。最後は次女イグリーン。美しく優雅な女性だよ。グラサイアが死ぬ前に生まれた子供だよ。末娘という事もあってかなり甘やかされて育ったらしい。でも、淑女としての教育はしっかりと受けているようだね。そこそこに評判がいい。ただ、彼女には一つの噂があってその美しい容姿、優しい物腰を考えるとグラサイアの娘ではないというものだ。」 ボーイング「ということは、グラサイアはどちらかというとあまり美しくないと・・」 GM「ああ、ごめん、説明が洩れていた。そういうこと(笑)。現在の彼女を見て、グラサイアの事を知っている人に言わせるとグラサイアに似ても似つかないほど美しい女性らしいよ。もっとも、グラサイアの子供でないと噂されるのはイグリーンだけではなくてボルグルカンも同様だね。」 レドラム「貴族にはありがちやね(笑)」 シーサー「ターゲットは末娘ってことやね。」 ボーイング「今残っている子供は下の二人だけやし、姫はそのうちの一人やし・・。」 GM「大体以上かな。それ以外には大した話はないから。」 レドラム「了解。」 シーサー「地図の方は?」 GM「地図を調べた結果、何箇所か襲撃の候補点を見つける事はできたよ。というところで本日分の行動は終了。」  イグリーン誘拐まであと4日、あと4日しかないのだ(笑) ・魔術師の自己紹介 GM「さて、翌日だけど行動は?」 ボーイング「魔法使いの紹介やなぁ・・・。シグラムとレドラム、どっちが来てくれるの?」 レドラム「行った方がええような気はするんやけど・・・どないしょ。シグラムは面割れてるし・・・」 シグラム「グラシムで通してます(笑)」 レドラム「けどなぁ・・・、でも、面割れるのもなぁ・・・。任せてもいい?」 シグラム「レベルはともかく使える魔法の種類は多いですから(笑)」 ボーイング「じゃあ、交渉の黄金コンビが行きますか(笑)」 GM「早速行く?じゃあ、いつものところに行くといつものようにポイズンがいる。で、彼の後ろには前にも見た事のあるカーテンがあって、その前に護衛が立っているよ。『分かっていると思うが、魔法を使って変な事は企むなよ。では、どんな魔法がどう使えるのか見せてもらおう』とカーテンの奥から声がする。多分、スネークだろうね。」 ボーイング「じゃあ、やって(笑)」 シグラム「まずは、カメレオン。姿が消えます。」 GM「(透明状態かぁ・・・その状態での行動の範囲の確認だな)『ほぉ・・・では、この手にあるコインを盗ってくれないか?』とポイズン。」 シグラム「できません、集中していないと姿を消していられないんです。」 GM「『使えないなぁ・・・。他にはないのか?』」 シグラム「じゃあ・・・(といってルールブックをめくる・・・)ダークネス。部屋全体が真っ暗ぁ・・。で、こそこそと近づいてコインを盗ります。」 GM「(暗闇を作り出したか、その暗闇の中での行動のチェックだな)現状では何もみえないんだよね。では、ポイズンの手があったところには何も無い。」 シグラム「えっ?」 GM「『どうやら、呪文をかけた本人ですら見えなくなってしまうようだな。この暗がりを何とかしてくれないか?』」 ボーイング「元に戻せるの?」 シグラム「ライトで中和します。」 GM「ポイズンは手の位置をずらしていたみたいだね。『魔法というのはあまり使えないようだな・・・』」 ボーイング「だから、言ったでげしょ、あまり使えないって(笑)。」 シーサー「チャチャを見てるみたい。出でよ(笑)」  やっぱり時節ネタ(笑)。確かにシグラムの魔法の使い方の間抜けさはどこか通じるものがあるかもしれない(笑)。 シグラム「う〜っ(使える魔法が無いかルールブックをめくり倒している)」 GM「『よいではないか、ポイズン。考えようによっては暗闇も使えるだろう。追っ手を振り切る場合などな・・。いいだろう、お前たちの事はポイズンに任せる。』どうやら、スネークはカーテンの向こう側から出ていったみたいだね。」 ボーイング「じゃあ、ポイズンと『二人で』話をしよう。ポイズンさん、じゃあ、あっしらを使っていただけるんで?」 GM「『スネーク様がああ言っておられるんだ。そういうことになる。しかし、スネーク様はどうやらお前等をそこまで信用していないようだ。私が言えるのはここまでのようだ。で、スネーク様が私に期待しているのはだな・・・これを飲んでくれ』と言って懐から小さなガラス瓶を取り出すよ。」 レドラム「ああっ・・・」 GM「(気付いたかな・笑、気付いてくれないと面白くないもんなぁ・笑)」 ボーイング「どうしようかなぁ・・・。じゃあ、早速・・・ごくごく。」 レドラム「呑みよった・・・。お前分かってるんか?」 ボーイング「何が?(笑)。飲んでから聞くけど、これの中身は何?」 GM「『遅効性の毒だ。大丈夫、一週間は持つ。ただし、一週間後に眠ったら二度と目覚める事はない。』」 ボーイング「うげぇっ、やっぱり・・・。何も考えんと飲んでしもた(笑)」 レドラム「お前という奴は・・・(笑)」 ボーイング「げ、解毒薬は・・・」 GM「『心配しなくてもいい、ちゃんとある。』」 ボーイング「くれるのか?」 GM「『わたしてもいい。でも、その前にこっちの薬を飲んでくれないか?』」 ボーイング「やっぱり、毒?」 GM「『そうだ、こっちのは24時間後に死ぬ。もちろん、解毒薬はある。私は『お前』の事は信用できると思っている。しかし、それだけでは何の保障もない。お前の仲間たちまでは信用できないからな。それに、お前たちが公国の犬とも限らないからな。』」 ボーイング「公国のって・・・、そんな連中が例の麻薬を売ったりするか?」 GM「『それもそうだな(笑)。だが、お前の仲間までは信用できない。だから、先ほどの薬をお前等の仲間に飲ませるのだ。もちろん、お前が飲ませた振りをしないとも限らない。だから、こっちの薬を先に飲んで欲しいというわけだ。』」 ボーイング「わっちゃぁぁぁ。う〜ん・・・、飲んでしまおう、ごくごく。早速、さっきの分の解毒薬を・・・」 GM「(これで、ポイズンのボーイングに対する評価は上がるな・・)『これだ』と言って渡してくれる。『今飲んだ分の解毒薬は、お前がお前の仲間に飲ませたとき私の仲間がお前の元に届ける。これを仲間たちに飲ませるんだ』といって、さっきのよりも大きな瓶を渡す。」 ボーイング「解毒薬は早速飲む。本当にもう一つの解毒薬は届けてくれるんだろうな・・・。」 GM「『心配するな、その点は私を信用してもいいだろう?』」 ボーイング「すぐに解毒薬を渡してくれたし・・・」 シグラム「さっきから何をしてるんですか?毒がどうとか聞こえましたが・・・」 ボーイング「・・・ポイズンさんは、われわれのことが信用しきれないと言っているんだ。だから、『俺が代表になって』毒を飲んだんや。」 シグラム「・・・?」 ボーイング「せやからな、遅効性の毒を飲んだという事は、いずれ死ぬやろ。死なずにすもうと思ったら解毒薬が欲しいやんか。それなら、解毒薬欲しさに仕事を完璧にこなすやろ。」 シグラム「そういうことですか。(じろり・・)」 ボーイング「じゃあ、ポイズンさん、よろしくお願いしますよ。」 GM「『ああ、分かった。』・・・交渉は以上でいいの?」 ボーイング「襲撃の計画はどうすんや?」 GM「『明日、また来てくれればいい。』」 ボーイング「じゃあ、帰ろうか。」 GM「まっすぐ帰るの?」 ボーイング「まっすぐ帰る。料理の準備があるし・・・。」 レドラム「料理に混ぜようってことやな。」 ボーイング「そういうこと(笑)。飲んでくれって言っても飲んでくれへんやろ(笑)」 レドラム「当然やん(笑)。」 ゴズロ「今晩は飲みにでも行こうかな(笑)」 シグラム「一緒に行きますか(笑)」 GM「ちょっと待った。理由は?」 ゴズロ「特になし・・・しいて挙げれば野生の勘(笑)」 GM「あらかじめ予定を立てていたのであればともかく、毒の一件の事を『プレイヤーが』耳にしたからそれに対する回避行動としか見えないよ。納得の行く理由がない限りは今晩の行動に関しては今から決める事は認められないよ。」 ゴズロ「まぁ、しゃあないか(笑)。本音は、飲みたくないというよりも、この場にいなかったらボーイングはどうするのか見てみたかったんや(笑)。」  ここがRPGの難しいところですね。プレイヤーは知っていてもキャラクターは知らないという事。これがプレイできないのであれば、RPGはプレイする資格が無い・・・。厳しい意見で言うとこうなるでしょう。  RPGはGMとプレイヤー全員でストーリーを作り上げていくもの。仲間の作った罠にかかるというのも一つの楽しみかただと思います。 ボーイング「今晩の夕飯は、ボーイング特製シチューや(笑)」 レドラム「聞いただけで食いたくなさそう(笑)」 GM「アジトに女性キャラクターがいなくてよかったな。普段は、ボーイングの部下かレインが食事の準備していただろうから(笑)」 シーサー「ボーイングの部下?・・・ああ、夫婦者(笑)」 GM「さっき気付いたんや。もし、この場にレインかどっちかがいれば、どうなってたんやろうな(笑)」 ボーイング「さぁ、食え(笑)」 シーサー「でも、俺、麻薬作ってた村から来てるんやで、毒に耐性があって効かへんかもしれへんで(笑)」 GM「(こいつはぁ・・・冗談かマジかわからんなぁ・・・笑、そんな特殊能力が合ったらキャラクターメモにあるって・笑)。じゃあ、一応みんな抵抗ロールしてね。生命力ボーナスが基準値ね。(結果は・・・一応全員失敗・・・耐性があるのは、呪われた種族のシグラムだけね・笑)さて、この後の行動は?」 レドラム「特になし」 シーサー「ちょっち待って、街の調査してたんやけど・・・。」 GM「ああ、分かった。『地図制作』でロールして、目標値13。」 シーサー「うっ、失敗・・・」 GM「大した情報は手に入れられなかったというところやね。さてと、じゃあ、ボーイング、夜中眠っていると、肩をとんとんとつつかれて目が覚めるよ。」 ボーイング「ほっ、来たかぁ(笑)」 GM「枕許の机に小さな瓶が置いてある。」 ボーイング「早速ごくごく(笑)」  ボーイングの24時間毒(?)は消え去った。しかし、イグリーン誘拐まであと3日、あと3日しかないのだ(笑) ・作戦会議? GM「さてと、翌日だよ。誘拐の計画はどうするの?。スネーク側で立てた計画に組み込まれて行動するか、逆にスネーク側に計画を提案するか。」 シーサー「スネーク側が俺等のことをどう思ってるかによるやろうね。最悪を考えたらこっちで全面的に計画した方がええと思うねん。」 ボーイング「やるとしたらどうする?」 ゴズロ「頭脳労働は任せたよ〜(笑)」 ボーイング「というゴズロがおるから強攻策でもええと思うねん。危険な事が無かったから護衛の数が少ないという事やしね。」 ゴズロ「別にそれでもええよ(笑)。」 シーサー「いや、強攻策はまずいような気がする。あんまり派手な事をやると公国に目をつけられる可能性が高いやんか。三大幹部の意見としては派手に目立つような行動を控えろというのもあるし・・・」 GM「(ちょっと、脅しがききすぎたかな・笑。でも、シーサー、君個人としてはそうやってルナティクスが公国に目をつけられた方がいいんとちゃうのか?)」 レドラム「それも一理あるのは確かやと思うな。けど、我々がやったと分かる危険性はそれ程あるとは思えないけどなぁ。」 ボーイング「じゃあ、どうするんや?」 シーサー「敬謙な信者のフリして神殿に入る。で、火事か何かの騒ぎを起こしてどさくさ紛れに領主の娘を誘拐する・・・て、所かな。」 レドラム「敬謙な信者のフリって、敬謙なアプロニーデスの信者のフリができるか?それに、敬謙な信者であるなら他の敬謙な信者に顔を知られている事になるやろ。正体の知れない奴と疑われる可能性の方が高いで。」 GM「(その危険度の高さは間違いないものがあるけど・・・それ以前に気付いていない事があるな・・・)そういう危険もあるけど、忘れてはならないのは、君たちはルナティクス・・・つまり、ムーナディアを神と仰ぐ連中である事。そういう連中が敬謙な信者のフリというのはまずいと思うよ。」 ボーイング「教会の入口のところで検問やってたりしてな(笑)」 ゴズロ「あなたは、敬謙な信者ではありませんね。異教徒の方はお断り致しております。(笑)」 GM「だーっ、ちゃちゃはええから(笑)。それと、何度も説明しているけど、この世界のレトラーサム公国のあるあたりでは、異教徒という考えはないに等しいからね。さてと、もう一つの問題点、いかに日曜礼拝とはいえ、見ず知らずの者が姫の側に行けると思う?これはキャラクターなら簡単に想像ができる事やと思うから言うけど、やっぱり、姫の周りには護衛やガードとなるものがあると思うよ。」 シーサー「・・・」 ゴズロ「姫?」 レドラム「領主って貴族やんか。一般人から見たらやっぱり姫やで。」 シーサー「けど、行き帰りを襲う方が危険やと思う。」 GM「ちょっと待った。肝心の神殿のある場所の周りの説明がまだやった。」 ボーイング「そういや、まだやったなぁ(笑)」 GM「さてと、その姫が行っている神殿やけど、街の外にあるんや。」 シーサー「街の外・・・。中とちゃうんか?」 GM「せやから説明がまだやったって言うてるやんか(笑)。説明するで、神殿は街の外。街から大体2Kmほど離れた所にある。街の外にあるというのは、もともとこのアプロニーデスの神殿はこの街の建設よりも前に建てられていたからなんだ。それと、街が興された時に引っ越さなかったのは、アプロニーデスの教えによるものだからね。」 ゴズロ「汝、引っ越しするなかれ(笑)」 GM「だから、余計なちゃちゃを入れない!説明すると、街の中に引っ越すという事は、壁に遮られる事になる。そうする事によって敬謙な信者が神殿に行けなくなるという可能性もでてくる。」 レドラム「あっ、貧しい連中は壁の中に入る事が出来ない。つまり、礼拝する事もできない、ということやね。」 GM「正解。それと慈愛の女神アプロニーデスの教えでは、神の前ではみな平等である、神の愛は等しく人々に与えられるというのもあるからね。だから、街の外でみなが等しく礼拝できるように神殿も街の外にあるというわけ。」  プレイ中説明できなかったのですが、ついでに説明すると、神殿を中心に街が興される(いわゆる門前町)という考えに反する事になりますが、ラ・カーリアスという街を興す中心にとなっていたのは、ワーディアという交流と商売を守護する神の使徒たちです。  つまり、他の神殿が中心になっているという事です。  この世界は、基本的に多神教であり神官、司祭を除けば一般人は時相応に必要な神の元を訪れます。  いずれ、何かの形でみんさんにお目見えするかもしれません(笑)。 GM「で、その肝心の神殿なんだけど森外れにある。街との間に森があってその中を突っ切るように街道が走っている、というところ。」 レドラム「襲ってくれっていわんばかり・・・(笑)」 GM「まぁね(笑)。(それぐらいの方が、RPGに向いているんだよ。難しくするのは簡単なんだけどね、ある程度プレイしやすいようにする必要もあるからね・笑)」 ボーイング「じゃあ、スネークはやっぱりここで襲うんやろうなぁ(笑)」 レドラム「じゃあ、スネークと手を組んでも作戦はあんまり変わらんわけや(笑)」 ボーイング「それやったら、スネークの策でええか(笑)」 GM「(スネークと組んでくれれば、GMとしては楽でええんやけど、ほんまにそれでええんかなぁ・・・)」 シーサー「ええよ。それやったら・・・」 GM「じゃあ、スネークのところに行くんやね。で、だれが行くの?」 ボーイング「まぁ、ずっと行ってるし・・(笑)」 レドラム「今回は行っておこう(笑)」 GM「(さすがに懲りたか・笑)他には?」 ゴズロ「頭脳労働は・・・」 GM「任せたってか(笑)。まぁ、ええけど(笑)」 シグラム「一応ついていきます(笑)」 シーサー「それだけの人数が行くんなら今回はパスします。」 GM「OK、じゃあ、早速スネークのところやけど・・」 ボーイング「えっ、もう(笑)」 GM「時間の節約(笑)」 シーサー「ちゃららら〜、ちゃ(トランスフォーマーのアイキャッチの真似)」 レドラム「ふ、古〜(笑)」 シーサー「そんな感じなん、ちゃうの(笑)」 GM「うっ、否定できない(笑)。さてと、今回はポイズン以外にもう一人いるね。全身黒装束に身を包んだ男やね。ちなみに顔は墨を塗っているらしく、細く開けられた目の白目の部分が異様に目立っている。」 レドラム「いわゆる暗殺者(アサシン)と言う奴やね(笑)」 GM「そんな印象を受ける。声も低くくぐもっている。でも、説明するのはポイズンやね。」 ボーイング「毒薬以外にもできる事、あるんやなぁ(笑)」 GM「(今まで君たちと交渉を通して来てるからね。黒ずくめのクロウが本来説明するんだけど、スネークによって止められてるんだ・笑)作戦の方は、君等の予想通り、森の街道を通っている時に行われる。火事を起こして馬車の足を止め、その間に姫の乗っている馬車を襲うという事だそうだ。」 ボーイング「すんげー荒っぽい作戦(笑)」 レドラム「で、我々は何をすればいいのだ?」 GM「火事を起こすとかの細かい事をやるから馬車の足を止める事の追い打ちを魔法でできたらやって欲しいということ。それと、二人いる護衛を黙らせて欲しい。」 ボーイング「ちょうどええのがおる(笑)」 ゴズロ「ふん!(笑)」 レドラム「襲撃は?」 GM「やってもらえるのなら部下を出すとのこと。」 レドラム「我々は姫をよく知らない。」 GM「そのあたりは我々が押さえている。心配しなくてもいい。他に何かある?」 ボーイング「特に何もないなぁ・・・」 レドラム「あっさりしてるね(笑)」 GM「密談形式にプレイしてもええんやけど、しんどくなるだけやし、焦点がぼける可能性があるから、こうしたんやけどなぁ(笑)」  やっぱ、プレイはある程度メリハリをつけた方が楽になると思います。まぁ、マスターはしんどいかもしれないけどね(笑)。 GM「さてと、何もないのであれば、襲撃の参加者は、前日に森に入るという指示があって、本日分の行動は終了。それでいい?」 ボーイング「ええよ(笑)」  あと2日、と言っても実質行動できるのはあと1日・・・ GM「じゃあ、日を更新して誘拐実行の前日ね。」 シグラム「土曜日ですね。じゃあ、セーラー○ーンを・・・」 シーサー「こんな時代にやってるかぁ(爆笑)」 レドラム「これだから、『おたく』ってやだね〜(笑)」 ボーイング「お前に言われとうないわい(笑)」  少なくとも今のはボーイングが正しい(笑) GM「何か行動する人は?」 ボーイング「一応、襲撃現場とかを見ときます。」 GM「という事は、町外れの森ね。」 レドラム「準備は整っているはずやから、特に行動無し(笑)」 シグラム「明日に備えて体調・・・精神力を整えます。だから行動しません。」 シーサー「(呪文のルールブックを見ながら)う〜ん・・・一応、現場の確認に行きます。」 ゴズロ「ふっふっふ(何かを磨く仕草)」 ボーイング「棍棒を磨く(笑)」 シーサー「え、モール(巨大メイス)じゃなかったっけ?」 レドラム「鉄の棍棒やん(笑)」 シーサー「なるほど〜(笑)」 ゴズロ「殺してもええんやろ。」 ボーイング「口封じにもなるからかめへんと思う・・・。ちょい待て、女は殺したらあかんねんで・・・。」 ゴズロ「女の護衛は?」 ボーイング「それはかめへんけど・・・。侍女はええけど、姫さんは駄目!」 ゴズロ「逃げられへんようにするのは?」 ボーイング「お前がしたらあかん。」 ゴズロ「ちょっとだけやん(笑)」 ボーイング「お前が撫でたつもりでも相手にとったら致命傷になりかねへん(笑)。それに、逃げられへんように怪我させるのを口実に・・・あ、殺ってもうた(笑)・・・は困る。」 GM「(ゴズロの性格、見透かしてるなぁ・笑)」 レドラム「とりあえず、ゴズロは2人いる護衛を先に倒してくれ。その間に姫は俺等が誘拐する・・・で、ゴズロを近づけない、というところかな。」 ゴズロ「へへへ〜っ(^^)_v」 ボーイング「姫を捕まえたら、さっさとギルドの連中に引き渡そう。その方が安全やで(笑)」 GM「やり残した悪巧みはない?現場確認組みは大体の襲撃地点の確認をするぐらいで特に目立ったものは見当たらない。さてと、行動にやり残しがなければ誘拐の実行に移すけど・・・。じゃあ、実行だね。」  一人ほくそえむGM。え、何故かって?次の章を読んでくれればよく分かります(笑) ・襲撃の実行と意外な人物 GM「さてと、君たちは前日の晩から張り込んでいる。ちなみにギルドの連中は仕掛け作りに余念がないようだね。ちなみに、今回は黒ずくめの男が指揮官らしいね。ポイズンとかは来ていないみたいだ。さてと、そうこうしているうちに夜も明ける。(コロコロ)今までの所、何も起っていない。」 ボーイング「嵐の前の静けさやね。」 シーサー「ちゃんと嵐を起こせるかどうか(笑)。あっ、確認。」 GM「何?」 シーサー「街道はどんなかんじなん?」 GM「一応、石畳で舗装されているね。結構傷んでいるから、かなり昔に造られたんだろうね。じゃあ、続けるで。時間は更に進んで森の中の街道をぽつりぽつりと進んでいく人達が現われる。どうやら礼拝に向かう信者たちのようだね。それから数分後、奇麗に設えられた馬車が通る。馬車の前を軽装の騎馬戦士が二人護衛しているね。」 ボーイング「来たで来たで(笑)」 GM「ギルドの連中は、今は襲うなと言ってくる。」 レドラム「礼拝の帰りに襲うという事やね。」 GM「そういうことだそうだ。一応、今回の礼拝行がいつもと違わない事を確認する必要もあるからなんだけどね。」 シーサー「馬車の様子は?」 GM「ギルドの男の聞き取りにくい声での説明によると、特に違いはないらしい。馬車はゆっくりと神殿の方に向かっているよ。ちょいと説明すると、二頭立ての馬車であまり派手ではないけど、そこそこ飾り付けされている。馬車の中までは見えないけど、御者が確認できる。爺やという感じの男だね。で、馬車の前方10mぐらいの所に軽装の騎馬戦士が二人いる。装備は、レザーアーマーにハルバート。ただ、そこそこ腕はたちそうだね。二人の護衛は示威的な要素が強いような感じを受けるよ。」 レドラム「確かに、軽装だしね。まぁ、戦時中でもない限りはそうそう金属鎧は身に付けないだろうけど(笑)」 GM「そういうこと(笑)。君たちが手を出さないので、悠々と馬車は進んでいくよ。何か行動する?」 シーサー「まだ、襲ったらあかんとギルドの連中は言ってるんやろ。じゃあ、何もしない(笑)」 ボーイング「さぁ、どんどん行こう(笑)」 GM「OK。じゃあ、進めるよ。それから2〜3時間が過ぎた。街道の向こう側に馬車の姿が見えてきたよ。」 シーサー「馬車以外に他の連中の姿は?」 GM「護衛の連中の姿だけだね。」 レドラム「なるほど、集まるのはバラバラでも、解散は同時やから足の早いのが先に到着するんや(笑)」 GM「そういうこと(笑)。さてと、ギルドの連中は慌てる事なく火を起こしているね。馬車の方は異変に気付く事なく進んでくるよ。」 シーサー「大丈夫かいな・・・」 GM「さてと、心配する君たちをよそに馬車は君たちの目の前まで近づいてくる。で、まさに絶妙のタイミングでギルドの連中は火の手を大きくした。突然の炎に驚いた馬車馬は竿立ちになる。不意打ちは成功した。さてと、行動宣言。」 レドラム「馬車馬に『スリープ・クラウド』。」 シーサー「バトル・アックス持って馬車に突撃。」 ボーイング「同じく・・・、シーサーの向かった馬車の反対側に向かいます。」 シーサー「何で?」 ボーイング「馬車の入口を囲むんやんか(笑)」 シグラム「警戒します(笑)」 ゴズロ「護衛の騎士は?」 GM「異変に気付いて馬車に向かおうとする、でも、行動開始は次のラウンド。」 ゴズロ「じゃあ、前にぬっと現れて、へい、こっちだぜ(笑)」 GM「それなら、二人は君に気付く。さて、解決しようか。レドラムの魔法以外、このラウンドは移動のみと思ってね。レドラム、魔法の達成値は?」 レドラム「16です。」 GM「16ぅ・・・振るまでもなく馬は倒れて眠ってしまう。(効果範囲が10mやから・・・馬車の中の姫と侍女は眠ってしまうな)。さて、ラウンドを更新しよう。行動宣言。」 シーサー「あとどれぐらいで馬車に着く?」 GM「このラウンドから馬車にとりつく事ができるよ。」 シーサー「じゃあ、扉に飛び付こう。」 ボーイング「馬車の反対側には着けるかな。」 GM「(ニヤリ)着けるよ。一応、二人の護衛はゴズロに向かう。うち一人はこのラウンドにエンゲージ(接敵)する。」 ゴズロ「叩ぁき、潰す(笑)」 シグラム「でたぁ(笑)」 レドラム「状況の確認。どちらかがやばくなった時に対応できるようにしてます。」 シグラム「じゃあ、護衛に魔法・・・」 ゴズロ「いらぁん、二人とも潰ぅす(笑)」 GM「じゃあ、解決して行こうか。まず、ゴズロ。敏捷度は?」 ゴズロ「多分、そっちが先やと思う。9。」 GM「じゃあ、こっちが先やね。回避して。」 ゴズロ「低い・・、11。」 GM「命中やね。ダメージは10。」 ゴズロ「ちょこっと貫通した(笑)。じゃあ、攻撃。14。」 GM「ダメージを(笑)」 ゴズロ「クリティカル無しだから17点。」 シーサー「うそぉ・・・間違ってるのとちゃうか?」 ゴズロ「いや、あってる。武器だけで9点のダメージ(笑)」 GM「かなり痛い(笑)。もう、瀕死。(さすが5レベル騎士、残ってるもんなぁ)。次に来たら確実にあの世やね(笑)。さてと、シーサー、扉は閉まってるよ。閂がかかってるみたいだね。」 シーサー「じゃあ、バトル・アックスでガツン。命中は?」 GM「(なんで、閂開けないんだろう・・)振らなくてもいいよ。クリティカルの判定だけして・・」 シーサー「クリティカルは無しだから・・・9点。」 GM「(馬車の素材は厚さ3センチの木として・・・防御力3点、生命力15点だから・・・ダメージは6点と・・・)ちょこっと傷がいったぐらいやね。」 シーサー「バトル・アックスで殴ってるねんで・・・」 GM「といってもね、構造物の破壊のルールはソード・ワールドRPGで明確に規定されているからね。ルールに基づいた判定だよ。」 シーサー「そんなにダメージが出ないかなぁ・・・」 GM「そりゃ、ゴズロとは違うよ(笑)。さてと、ボーイング、馬車の反対側に回ったんやね。」 ボーイング「回ったよ。」 GM「馬車の反対側で、馬車の扉を開けて中に入ろうとしている人物がいるのに気付いたよ。」 ボーイング「えーっ。」 GM「その人物は君に気付いたようだね。君に向かって言うよ。『貴様等、何を企みやがった!姫をどうするつもりだ!』」 ボーイング「見た事ある?」 GM「はい、大あり、本部から出て行方の知れない、ジェノアだよ。」 ボーイング「こいつ、こんなところで何をしてるんや!」 レドラム「ジェノアは実は正義の人だったんですね(笑)」 ゴズロ「ジェノアって?」 シーサー「少年少女ならなんでもござれのハーレム野郎(笑)」 レドラム「なんでもござれとちゃうで、美しくないと(笑)。・・・よかったぁ、レインを置いて来て(笑)」 GM「こういう事態も考えてたわけ?」 レドラム「うん。行方不明でラ・カーリアスの街に入ったという情報があったからね」  さすがにこのプレイヤーは切れます。  いよっ、さすがスイフリー(ソードワールドRPG、バブリーズアドベンチャラー参照の事) GM「一応言っておくと、馬車が死角になっているから馬車のそばの人以外は見えないからね。」 ボーイング「ちょっといい?個別行動。」 GM「いいよ。何?」 ボーイング「ソロプレイモードで・・・」 GM「(ニヤリ)OK、じゃあ、部屋の外に出よう(笑)」  このときの心情はまさに悪巧みを企む悪代官ですね(笑)。 GM「さて、どうするの?」 ボーイング「ジェノアの元に走って聞こう。お前、姫を助けるのか?」 GM「『そうだ、お前等イグリーンを誘拐してどうするつもりなんだ!』」 ボーイング「お前と同じだ。俺も姫を助けたいんだ。言う事を聞いてくれ。姫はお前が連れていけ!。あとは何とかする。」 GM「『どうするつもりだ、姫はいなかったとでも言うつもりか?』」 ボーイング「侍女は馬車に乗ってるの?」 GM「よく似た感じの侍女やね。」 ボーイング「侍女を姫と偽って連れていく。それでいいだろ。」 GM「『分かった・・・』とジェノアは答える。」 ボーイング「頼みがある。俺にやられたフリをして倒れてくれ。」 GM「ちょっとつまってから『いいだろう』と言うよ。後ろの草陰の中から女の声がするね。『ジェノア様、早く』。『キャティ、イグリーンを連れて森に入るんだ』とジェノアが言うと、素早く女が飛びこんで姫を連れ出していくよ。」 ボーイング「じゃあ、行くぞ。声を上げてくれ・・・」 GM「という所で戻ろうか(笑)」 ボーイング「姫の救出・・・どうしようかと思ったことか(笑)」 GM「はらはらしたろ(笑)」 ボーイング「ついにやっちまったか(笑)」  もう、笑いがとまらないGMが部屋に戻りました。 シーサー「なんか思いっきり悪巧みをしてたような感じがするなぁ(笑)」 GM「そりゃあ、もう(笑)。さて、ボーイングが馬車の裏に行くと同時に、男の断末魔の悲鳴が聞こえてくるよ。」 ボーイング「姫は押さえたぞ。ジェノアはこの俺が倒した!」 レドラム「・・・」 シーサー「窓から反対側が見える?」 GM「カーテンの隙間から見えるよ。ジェノアは確かに倒れているみたいだね。」 ボーイング「さっさとずらかろう(笑)」 レドラム「ちょっと待て、面通しは?」 ボーイング「この場は逃げるのが先(笑)」 GM「ボーイングの叫び声を聞いて、護衛の二人は慌てて戻ろうとする。ラウンドの更新。」 ゴズロ「逃がさん!」 シグラム「逃げましょうか(笑)」 シーサー「姫を捕まえたんなら、馬車に用はないから逃げます。」 レドラム「脱出が先か(笑)」 ボーイング「姫を抱えて走ります。(一応、姫の顔は見えないように抱えているフリをしてます)」 GM「じゃあ、解決だね。護衛はボーイングたちの方に向かおうとするからゴズロ、攻撃して。背中向けているから回避に修正がついて11以上で命中。あたったら死亡ね。」 ゴズロ「命中、ひとぉつ(笑)」 GM「もう一人の護衛は、ギルドの連中の矢を浴びて倒れた事にしよう(笑)。という訳で川岸にあるギルドの連中との待ち合わせ場所に向かい、姫を引き渡したよ。」 ボーイング「(こそっと・・・)例の薬は?」 GM「『ポイズンさんの所に行くといい。』と言われるよ。」 ボーイング「じゃあ、早速(笑)」  という訳で誘拐騒ぎ、こんな顛末になってしまいました(笑)。  レドラムは、良いところに気付いたんだけどねぇ(笑) ・ボーイングの悪巧み GM「さて、誘拐騒ぎも『無事』終わったし(笑)」 シーサー「一つ確認、逃げる時に振り返った事として聞きたいんやけど、ジェノアは倒れてた?」 GM「(ニヤリ)一応、記憶によるロールしてみて(といってもダミーだよん・・・)。成功だね、逃げるとき振り返ったんだけど、見落とした可能性は多少あるんだけど『ジェノアが倒れていた所には誰もいなかったよ』」 シグラム「怪しい(笑)」 GM「という所で今回は引こか(笑)」 ボーイング「ちょっと行動したい事があるんやけど・・・」 GM「じゃあ、もう少し進めようか。ソロの方がいい?」 ボーイング「いや、オープンで(笑)」 GM「で、何?」 ボーイング「姫を引き渡すと同時に、ポイズンのところに行く。で・・・」 GM「ああ、解毒薬ね(笑)。じゃあ、すっ飛ばしてポイズンのところ。『手際よく片付けたらしいな』」 ボーイング「そりゃあ、もう(笑)。で、例の薬を・・・」 GM「『そうだったな、これが解毒薬だ』といって人数分渡してくれるよ。」 ボーイング「早速、ごくごく・・・」 GM「『これからもよろしく頼むぞ。』と言ってポイズンは奥に引っ込むよ。」 ボーイング「貰うもん貰ったからもうええねん(笑)。さて、その帰り(ニヤリ)。タッタッタ(小走りのフリ)、あっ(こけたフリ)、がちゃん・・・」 GM「(あっ、こ、こいつはぁ・・・)」 シグラム「げげっ・・・」 ボーイング「あぁあ、解毒薬の瓶、割れてしもた(笑)。と言いつつ、ごみ箱に捨てる(笑)」 シーサー「やられた・・・」 レドラム「あかん、完全に後手に回ってしもた・・・。」 GM「大変な事態になってもたね(笑)。でも、他の連中はこういうことが起った事を知らないし、それ以前に毒薬を飲まされていた事に気付いていないんだよね(笑)」 ボーイング「へへん(笑)」 GM「経過日数からすると今日から4日目の朝には目が覚めないことになる。」 シーサー「まいったなぁ・・・。」 GM「さてと、そんなことはつゆ知らず、翌日になる。街中は姫の誘拐騒ぎでもちきりだよ。」 シーサー「何があったかは分からないけど、姫は誘拐されたというのは間違いない事実のようやね。」 GM「さてと、諜報部の女幹部によると誘拐に成功すれば人質は帰すとの事だったけど、いまだ人質は帰ってこない・・・。」 ボーイング「あっ・・・」 レドラム「どういうことなんやろうなぁ・・・」 シーサー「誘拐が成功したのに人質が帰ってこないとは・・。確認に行く?」 GM「さてと、この日の夜、ボロボロになったレインがアジトに傷ついた身体を引きずって帰ってくる・・・。」 ボーイング「げげーっ。」 レドラム「見せしめにあってしまったようやね。ホッホッホ、どういうことなのかなぁ、ボーイング。」 ボーイング「まずっ、人質の事を忘れてた・・・。」 ゴズロ「ふっふっふ(^^)_v」 GM「絶頂から地獄に大転落・・・というところかな(笑)。という情報が入ったところで今回は終わろうか(笑)」 レドラム「次回は、ボーイングの拷問から始まる(笑)」 GM「拷問吏、拷問されるってところかな(笑)」 ボーイング「早まったかぁ(笑)」  事態は急展開、さて、どうなることやら(笑) To Be Continued だぁい、どぉん、でぇん、がぁえし(笑)。 ショックのパー状態から一転、暗黒激烈爆笑モードに入ってます。 動かなかった歯車がやぁっと動き出した、というところですね。 やっぱり、網というものはどんどん張り巡らせる必要がありますね。そうすればなんとかなる(笑)。  さて、今回のテーマは、プレイヤーの情報、キャラクターの情報、とでもしましょうか。  プレイヤーの情報、キャラクターの情報、これをきちんと使い分ける事ができますか?もし、使い分ける事ができるならばあなたは一流のプレイヤーでしょう。読み飛ばしてもらっても結構です(笑)。  使い分けられるようで使い分けられないのがこの二つの情報ですね。RPGの体質上今回の冒頭やソロプレイモードでも行なわない限り、仮に自分のキャラクターがその場にいなくてもプレイヤーは状況を掴む事ができます。で、知ってしまった情報はついつい使ってしまう・・・。これは、ルールに関する点においてもそうだと思います。モンスターのデータやシナリオなどがその典型的な例でしょう。知っているとつい、その情報を頼ってしまう。それが普通のプレイヤーだと思います。  それを知った上で知らない振りをするのがうまいプレイヤーだと思います。なぜならRPGの一つの楽しみには『状況』というのもあると思います。  今回のプレイを例に取ると、ボーイングが仲間に毒を盛るシーンがあったと思いますが、それが典型的な例でしょう。もし、仲間に毒を盛られた事を知ったらあなたはどうします?少なくともその仲間を信用する事はないでしょうし、場合によったら喧嘩になることもあるかもしれません。  けど、キャラクターはそれを知らないのです。ということは知らない事を前提にボーイングと付き合う必要があるでしょう。  では、キャラクターは知らないのだからプレイヤーも知らずに済ませるのがよい、という意見もあるでしょう。それでいい場合もあります。しかし、考えてみてください。例えば、毒を飲まされた事を知らずに時間が経過して、ある日の朝目覚めなくなったとGMに言われたとしたらどう思いますか?  突然の事に驚き、ゲームマスターにつっかかりたくなることでしょう、なぜなんだ、いつ毒に冒されたんだと・・・。やはり、毒を知らずに盛られたプレイヤーは納得が行かない事でしょう。  ということは、知っている方がかえって楽しめるという考え方もあるわけです。  全部の情報についてそうだとはいいません。バランスが大事だとおもいます。  この怪しいリプレイが少しでも役に立てればいいですね。  はぁっ、まさかボーイングがあの毒を利用するとは考えても見なかった。ボーイングによるとあれは飲ませた後で思い付いたんだそうです。いやぁ、目のつけどころが違いますね。いや、ゲームマスター名利につきますわ(笑)。  さて、今回のプレイの目玉はジェノアの登場です。彼の行動はプレイヤーたちにかなりの波紋を投げかけています。無論、ボーイングの行動についてもですがね(笑)。  何分他のプレイヤーたちはまだ影の情報を表に出しきっていません。次の話でどれだけ表に表わす事ができるかですね。やはり、ある程度満足できる行動をさせてあげたいものです。  さぁ、一段とややこしくなった状況。また慌てて纏めなければならないや(笑)  しかし、今回のリプレイはカットした条項が多いです。で、その一部を説明しますと、ボーイングがポイズンにオープンリーチだといったとき、スーチーパイの必殺アイテムの話がどれだけ飛び出した事か(笑)。RPGを始める前まで遊んでいたものですから・・・。もっとも、オープンリーチという言葉が飛び出したのもその影響なんでしょうが(笑)。  姫の声・・・知らず知らずに西原久美子さんになってしまった(笑)。というのもこのプレイの前日に放送された「飛べイサミ」の中で出たお嬢様と、その直後のセーラームーンに出たのが運のつき・・・ましてや、プレイヤーたちの間でちょっと流行っているのがツインビー対戦ぱずるだまで、その中でアップル先生もやっているし・・・。  姫の説明の最中にいらん事を言ったから、レドラムからコミケなんて言葉が飛び出すし・・・。  なぁんてことですね。今までならどんどん盛り込んでいたのですがどうも今回はそれを抜いてもかなりの量になったもんだから・・・。もったいないから復活です(笑)。  さぁて、悪徳GM、KANAANは宣言します。次回、最終回。一気に盛り上げるぞぉぉぉ(笑)。 (盛り上げきれなかったりして・^^;) IDS11053 KANAAN-PEPO