狙われた子どもたち プレイ日:97/7/20 ・キャラクターメイキングから自己紹介 GM「さて、あたしの引越し後初のセッションな、引越しってもまだ完全に終わってないんだけど」 プレイヤーA「その引越し手伝ったし」 GM「その説は大変お世話になったよ、さて、先に紹介しよう、わざわざ遠方から今日の為にやって来てくれた、プレイヤーF君だ」 プレイヤーF「ども、初めまして。TRPGは全くやったことがなくて、声をかけて頂いて馳せ参じました」 プレイヤーB「ま、固い話はなしにして、とりあえずみんな気楽に接してくれたらえーから」 プレイヤーF「はい、よろしくお願いいたします」 プレイヤーC「まぁ、分からんことあったらいろいろ聞いてくれたいいし」 プレイヤーD「で、今日は何するの?」 GM「マルチワールドでもいいかと思ったけど、今回は全くの初めてRPGに触れる人がいるから、あとから参考文献読めるソードワールド。今回用にシナリオ書き下ろしたから全員キャラクターメイキングから」 プレイヤーA「世界とかは?」 GM「そこはいつものうちのワールド。F君、ワザワザウチのルナティクスキャンペーン全部読んでくれたから」 プレイヤーF「あれ、面白かったです」 GM「(照)」 ルナティクスキャンペーンについては、文芸倶楽部に掲載してますので、良かったら読んでくれたら喜びます プレイヤーD「種族とか技能はどうしましょ?」 GM「適当に話し合って決めてくれい、シティアドベンチャーってことでお願い」 プレイヤーF「教えてもらっていいですか」 プレイヤーE「プレイヤーの資料が見当たりませんよ、ダイスも」 GM「あ、あれ、ファイルが足りない、しまったなぁ、実家に忘れてきたみたいや」 プレイヤーC「じゃ、車飛ばして取って来ますか」 GM「すまん、手間かける、テレビゲームでもして待ってて」 引越しが重なっていたとはいえ、セッションの準備不足は否めませんね 反省すべきことですが、このセッション、反省点だらけで情けないったらありゃしない それは追々 GM「ゴメン、お待たせ。C君のおかげで助かった」 プレイヤーA「こんな事でプレイの時間大丈夫か?」 GM「まぁ、なんとでも、実際のキャラクターメイキングにかかって。あっと、その前にF君は希望する種族、ある?」 プレイヤーF「とりあえず考えてきました、ドワーフにします」 GM「じゃあ、後は経験点を振り分けて技能を考えて。その前に能力値をダイスを振って作って」 プレイヤーA「振り分けじゃないの?」 GM「オフィシャルルール優先」 と言うわけで各人キャラクターの能力値を振って作っていってます。 ここまでは問題なかったんですけどねぇ プレイヤーF「スプリントアーマーってどんなのですか?」 プレイヤーA「バネの入ったアーマー」 プレイヤーB「こういう時に嘘を教えるな、冗談のつもりかもしれんけど相手初心者やぞ」 など脱線ばかりで、思いの外時間がかかりました。 ソードワールドはアイテムの購入に時間がかかるんですよね。最初の財布と理想と現実的に買えるアイテムの必要筋力×基本価格ですから しばらく、完全にキャラクターを作成することしてませんでしたから誤算です。反省点 GM「じゃ、自己紹介から」 ギネス・パインツ(以下ギネス)「ギネス・パインツです。ワーディア(商業と交流の神)のプリーストで、セージ・バードでも あります、貧乏です」 GM「種族は?」 ギネス「人間です、ソード・ワールドで人間やるの初めてかも」 カマロ「カマロだ、シーフ・レンジャーやってるよ」 GM「シーフってことで、この国のシーフギルドはスクルーリーという組織に所属ね」 プレイヤーE「聞いたことありますね」 プレイヤーF「あ、ルナティクス・キャンペーンで出てましたね」 GM「もう一つのドゥアーク・イングデンは非プレイヤー用の組織だからね」 カマロ「そういや、昔よく交渉したわ」 GM「昔のプレイの知識は昔の知識、今回のは今回でこの後説明するから。所属しているギルドだけ今は覚えてて、あと、ギルドへの上納金は納めたの?」 カマロ「そんなんあったんや、忘れてた。いくら?」 GM「銀貨1000枚」 カマロ「話だけ通しといて後で払わな、金が足りん」 GM「じゃ、次ね」 レッド「エルフのレッドです、シャーマン2レベルです」 プレイヤーA「エルフって珍しい?」 GM「特別の理由がない限り、この街の北方にあるエルフの森の出身かな。街に出てくるんだから変わり者では間違いないと思うけど」 キリン・ラガー(以下ラガー)「まぁ、そのへんはおいおいということで。自分はクォーターのハーフエルフ。母親がエルフの集落で暮らしていたハーフエルフで、村で生活しづらくなったので街に出てきたってとこですか」 プレイヤーF「設定とかいるんですか?」 カマロ「あるんだったらいいけど、別に絶対ないといけないわけでもないし」 GM「スキルは?」 ラガー「ソーサラー、セージ、シャーマンです」 GM「じゃ、次」 アスベス「ドワーフのアスベスだ。・・・ドワーフって珍しい?」 GM「街の北西にまだ大きくはないけどドワーフの鉱山があるからそれほど珍しくないと思うよ」 ギネス「アスベスっていうんやったら、最後は重戦車の上で死ぬんやな」 アスベス「ちっがーう、それはアズベス」 プレイヤーF「なんです?」 GM「気にしなくていいよ、古いアニメのネタだから」 機甲界ガリアンの話です。 油断すればすぐに脱線する連中です。 GM「・・・アスベスト(石綿)のアスベスか・・・」 アスベス「ドワーフらしいんやん」 当時、阪神淡路大震災の後片付けで大問題になってたアスベストです。 いや・・・まぁ、ええけどな・・・。 GM「じゃ、最後はスペシャルゲストのFさん」 ラー「ドワーフのラーです。出身は同じく北西のドワーフの町でいいんですか?」 GM「とりあえずそうしておいて」 GM解説 設定とかがスラスラ出てきてますが、個々のプレイヤーの技量によるところが大きいです。 ちなみに種族がどこ出身とか言うのはずっと使いまわしているワールド故のことですね。 事細かく設定しておく必要はありませんが、必要最低限の設定をしておくことでマスターは即答することができます。 シナリオを作るときにそういうことを思い出しておくことでシナリオの前に思考方向を作ることができます。 ご参考まで。 ・ゲームマスター、導入に失敗するのこと ギネス「キャラクターは知り合いってことでいいの?」 GM「ちょっと待って、先に状況説明するから」 ルナティクス・キャンペーンから約10年、西の都ラ・カーリアスの街はというと、2年前に前太守が病死し、その後を黒衣の騎士と言われたボルグルカンが継いでいた。 また、ボルグルカンの甥であるジェグラムは見目も麗しく市民の人気も高い。 ボルグルカンは、8年前の南の港街ロ・ライナスより輿入れをしたナルディアと結婚、アメディアという娘を儲けてからというもの街は平穏を取り戻したかのように見えた。 だが、下町はというと、シーフギルドの一斉検挙に始まった浄化策が思うようにはかどらず、混乱を招いていた。 とまぁ、読み物として読みやすいように地の文にしてみました。 ギネス「要は、街は平和だけど下町の治安は悪いってこと?」 GM「そういうこと」 カマロ「で、俺らはどこにおるん?」 GM「まぁ、待った。これはカマロがシーフとして知っているべき情報ね。」  シーフギルド・スクルーリーで内紛がある。  というのも、この浄化策の影響なのかドゥアーク・イングデンからスパイが潜り込んできたことがキッカケ。  ちなみに下っ端のカマロはマスターの俗名をヒューと聞かされてる。  直接あったことはないし会えそうにもしない。 ラガー「今、ハーフエルフのソーサラーの言うセリフじゃないけど、シーフギルドが混乱しているところも下町の治安が悪くなっている原因の一つなのかなと。」 GM「そういう面はあるだろうね、でカマロの質問に答えると、そんな下町の酒場の一つに君たちはいる(シナリオリードに失敗していることに全く気づいてない)」 カマロ「とりあえず、儲け話がないか考えながら一人でいる」 ギネス「そんなカマロの側にまぁまぁ、と言いながら近寄る」 カマロ「こら、近寄ってくるな」 ラガー「どうしよ、そんなふうになってるんなら、ちょっと離れるか」 レッド「じゃあ、エルフはエルフ同士ってことて」 アスベス「じゃ、ドワーフはドワーフ同士で」 ラー「そうですね」 GM「(げ、しまったぁ・・・・)」 はい、いきなりパーティ分散ですよ。 本当なら「一つの冒険に失敗して君たちはひとつのテーブルに居る」・・・って付け加えるとこだったんですが、説明している間に頭から抜け落ちてたんですよね。パーティとして組んでいるという前提がいきなり崩壊しました。 これが、セッション崩壊の序曲になったわけですが。 GM「(この後の展開でパーティをつなげていくしかないなぁ・・・)」 ギネス「だぁいじょうぶです、アナタの幸せ、ワタシの神に祈ります、是非ともお布施に一杯」 カマロ「この一杯だけやるからあっちいけよ」 ギネス「ありがとうございます、お困りのことが有りましたらぜひワタシにお声を掛けてください(もはや暴走気味)、ああ、世の中にはなんと親切な人がいるものだ、この一杯のエールに感謝です。我が神ワーディアよ、心より感謝致します。つか、なんて前向きな奴(笑)」 ラガー「変な奴がいるから近寄らないでおこう」 レッド「そうですね」 GM「(おいおい、勝手に話が進んでるよ、しかも近づくどころか離れる一方)」 アスベス「人間とはおかしなものだ、近づかないに限るな」 ラー「たかられると困りますもんね」 GM「(とりあえず、導入1をやるか・・・)そうこうしている店内の奥側で言い争いの声が聞こえてくる『こら、お前たちのような連中はこんなとこくるな、さっさと帰れ』」 カマロ「ヘヘ、これは金づるになりそうだ」 レッド「揉め事の間違いですよー」 カマロ「揉め事だから、金になる」 ギネス「何かありました?」 カマロ「(ギネスのプレイヤーの目の前で手を振って)いやいや、お前には関係ないから」 ラガー「人間の争いに巻き込まれるのもなぁ」 アスベス「そんなことにお構いなしにエール、おかわりじゃ」 ラー「じゃあ、わたしも」 GM「(げ、一番まずい状態になってるんじゃないか、これ)」 GMとして非常にまずい状態に陥っていることに気づきました。 シナリオが走らないこと以上にまずいです。 先に書いたシナリオ崩壊じゃないですよ。 シナリオへの入り口は他にも用意してあるんでそっちは問題ないと思ったんですが、セッションを進める上では大問題になってます。 理由は2つ。 ・シナリオへの食いつきが悪いのではなく、キャラが暴走している ・パーティの組み合わせが悪すぎる このことについてはこのままお話を進めながら解説しましょう。 GM「(とりあえず、平然な振りをして)店の裏側の方からの声のようだね」 カマロ「へへ、金づる金づる」 ギネス「なんですなんです?」 カマロ「いやいや、お前は関係ないから、エールでも飲んでろよ」 ギネス「あー、エールがうまい。そうか、彼(カマロ)は自分を危険から守ってくれているんだ、これから起きる事件に巻き込まれないように気を使ってくれているんだ」 ラガー「(笑)事件って決めつけてるし」 GM「(笑いすぎて涙が出そうだわ)じゃあ、カマロは店に裏に行くんやね」 カマロ「行くよ、金づるになりそうやしね」 GM「店の裏では店員と思しきオヤジと二人の子供がいる、子供は『ここで待ち合わせしてたんだよ』」 カマロ「待ち合わせ?」 GM「『こんなトコロで待ち合わせなんか困るんだよ、物乞いとかと思うだろ』」 カマロ「まぁまぁ、俺が話を聞こうじゃないか」 GM「『あんた大丈夫か?』と店員はいうけど」 カマロ「ま、俺が口聞いてやるって言ってんの、さて、お前らは?って子供らに聞くけどどんな子供」 GM「身なりはかなり汚いね、背の高い方の子はほんとに汚らしい短い赤髪、小さい方の子は髪がちょっと真っ黒の長めでパッと見可愛い感じがする」 カマロ「よしよし」 アズベス「よしよし、じゃないやろ(笑)」 GM「『あ、あんたは?』って大きい方の子が聞いてくるけど」 カマロ「カマロってけちなシーフだよ、なんか困ってるようだな」 GM「(ケチなシーフ、聞いたぞ)『ここで、ザクソンさんと待ち合わせしていたんですけど、ザクソンさんが来ないんだよ』」 レッド「ザクソン・・・っと、メモメモ」 カマロ「ザクソンさんねぇ・・・GM、ギルドとかにそういう名前の人間いる?」 GM「じゃ、シーフ技能+知力を基準値にロールして『記憶術』ね」 カマロ「知力低いんだよなぁ・・・8」 GM「じゃ、記憶にはないね」 カマロ「じゃあ、二人に聞いてみるか。」 GM「『俺たちの旅のお供をしてくれてたんだ。ただ、このラ・カーリアスの街で用事があるからって言ってここで待ち合わせって行ったきりになってるんだよ。俺はライ、こっちは妹のアム』って言うけど」 カマロ「(あごに手を当ててニヤリ)、いやいや、実際には笑わんけどな。でも、心のなかではアゴに手を当ててニヤリ(笑)」 レッド「悪党の笑い」 ラー「ですねぇ」 カマロ「で、この街にくるのが旅の目的だったんか?」 GM「いえ、ここから船に乗って南にあるロ・ライナスに行くところだったんだけど」 カマロ「よし、俺が代わりに送ってやるよ。って、GM、ロ・ライナスってとこまでどれぐらいかかるん?」 GM「船旅だと3日、船賃1日1人銀貨50枚ってとこかな。街道はあるからそっちを進んで何もなければ一週間ぐらい」 ラー「金額の感覚がわからないんですけど、どれぐらいの感覚なんですか?」 GM「公式ルールによると1日最低限かかる費用が銀貨10枚ってことだから、結構な贅沢な金額と思ってくれねぃ。その銀貨10枚の中に旅館代などの滞在費は含まないからね」 ラー「結構掛かるんですね」 カマロ「じゃあ、善は急げってことでとりあえず自分の寝床に二人を連れて行くように声をかけるけど」 レッド「怪しいっ」 GM「二人はどうしようかって顔をした後で、やっぱりザクソンさんを待ちますって言うけど」 カマロ「ザクソンさんには俺から連絡しておいてやるよって言うけど」 GM「『それなら』と二人は着いてくるから。なお、店員は厄介払いが出来るならって何も言わないで店に戻るからね」 ラガー「なんか忘れてないですか(笑)」 GM「『そこのお坊さん』ってギネスに店の親父が声をかけてくるけど」 ギネス「へ?」 GM「さっきの人の分と合わせて飲み食い代、銀貨300枚ね」 ギネス「えー・・・・。いや、これは神の試練。アイツはきっとあとで返してくれるに違いない!」 カマロ「(爆笑中)」 アスベス「あ、奢るって言っといて踏み倒してたんか」 ギネス「持ち合わせはないので、プリーズ、誰か貸して」 レッド「仕方ありませんねぇ、トイチですよ」 ギネス「神よぉ・・・」 GM「(別アプローチを入れるか)さて、そんな騒ぎが起きている酒場に入って紳士がいるよ」 ラガー「お、なんやろ」 GM「『わたしは金属商人のゴンザロさんに頼まれたバンドックと言う者だが、人探しの仕事を依頼したい。誰か名乗りを上げてくれないか?』」 アスベス「仕事の依頼なら聞いてみるか」 ラガー「ドワーフが手を上げた・・・ちょっと様子を見よう」 ラー「ドワーフとエルフってここでも仲悪いんですか」 GM「変わり者以外は基本的に他種族にいい感情は持ってないというのが大原則かな。ちなみにプレイヤーキャラクターは例外なく変わり者というのも大前提」 ラガー「でないとパーティ組めないですからね」 ラー「というか、パーティ組んでないですよね」 レッド「種族ごとに集まってますからねぇ」 GM「(完全にリードミスしてるよなぁ・・・)」 アスベス「本来なら、人間の人探しに興味はないけど、とりあえず、今金が無いから話を聞いてみる」 GM「ゴンザロさんの二人の子供が4日前から行方不明になっててその二人の行方を探して貰いたい、報酬は二人が無事見つかったら銀貨1000枚」 ラガー「今の持ち合わせからすると大した報酬じゃないなあ、様子見」 レッド「同じですね」 アスベス「こっちは逼迫してるから受け得ざるを得ない。詳しく話を聞いてみるか」 GM「詳しいってほどのことは聞けないんだな。  要約すると、町の衛視にはもちろん依頼してあるんだか、街の境目などの関所を二人連れで出たらしいのだけどはっきり見られていないという事もあってあまり、慎重に調べてもらえないという。だから、こんなところに依頼を持ってきていると言うわけ。姉の名前がリーザ13才で、弟はシアン10才。二人とも金髪で、肩のところで切り揃えているらしい。ゴンザロの店は街の中複層の区画にあるので、今のこことは関所で区切られてる」  解説が多いので分けます。  ラ・カーリアスの街は川の中洲を中心街とした街で、上流階級の人々は中洲に住んでいます。それより下の階層は川岸に広がっていて下町やスラムとは塀で区切られています。街の大半を占めるスラムは色々な人たちで構成されています。このような天然の要塞を築けるのも川の上流で堰き止められた強固なダムがあるお蔭でもあります。上流階級、中流階級、下層民と住む人間によってはっきりとした区別があるのが特徴とも言えます。 レッド「姉弟って、さっきもいましたよね」 GM「レッドはその姿を見ていないのでわからないよ、それにもういないし」 カマロ「へっへっへ(笑)と言っても兄妹だったけどな」 アスベス「家出と誘拐のセンってとこかな。中流階級ってとこでもおぼっちゃんお嬢チャンだろうしな」 ラー「連絡先聞いとかないとダメですね」 GM「『金属商のゴンザロさんで通用するよ』」 アスベス「明日、話しを聞きに行ってみるか」 GM「というわけで時間を明日に進めよう。飲み食い代は2d6x10枚払っといて」 ギネス「俺も?」 GM「追加で飲み食いしたんなら」 ギネス「さすがにそれはないかな」 ・パーティ組むどころか、バラバラでGMの手間が増えた事の事 GM「(さて、困った。シナリオステータスを管理しながら処理さないとダメか)さて、翌日」 ギネス「持ち金がまったくないので、街の寺院に泊めてもらって、奉仕活動して寺院の炊き出しにありつきます。良かった、俺プリーストで」 GM「(勝手に走るなぁ、まぁ、面白いし無難だから良いとするか)はい、ギネスはそれでいいよ」 カマロ「GM、船の定期便ってあるの?」 アスベス「とりあえず、ゴンザロさんのとこに行きたいんだけど」 GM「ちょっと待った、俺は聖徳太子じゃないからいっぺんに言われても困る(笑)(顔では笑ってましたけど内心イライラでしたよ、パーティ分散してなきゃこんなことにはならなかったって、GMの身勝手ですが)まず、カマロから。普段船に乗ることはないだろうから調べないとわからない、で、アスベスのは関所が開かないと行けないってとこかな」 レッド「タイヘンですねぇ」 GM「(マジ大変だよ)まね」 ラガー「とりあえず、こっちも関所が開いたらゴンザロさんのとこに行くとしますか」 GM「(合流してくれたらいいんだけど)特別な通行証持ってたらすぐにでも行けるんだろうけど、10時を回るように行かないと普通は行けない。あと、武器も目立つ大物は基本禁止ね」 レッド「大した武器は持ってませんから、魔法は使えますけど」 ラー「結構な武器、持ってますね」 アスベス「うーんうーん、置いていくしかないか、GM、預ってくれるとこあるの?」 GM「宿においてけば?」 カマロ「港ってもしかして中層?」 GM「えーと、そだね。下町にはないよ」 カマロ「こっちも時間待ちか」 GM「ライとアムの二人は?ザクソンさんの事聞いてくるけど」 カマロ「その事があったな。ギルドにザクソンさんの事を言伝してるから大丈夫とでも言おう」 GM「(ロールして)一応納得はしてるみたい」 ギネス「粗末だけど有り難い朝食も頂いたことだし、私の助けを待っている彼(カマロ)がきっと困っているに違いない」 カマロ「いや、困ってないし(笑)」 ギネス「彼(カマロ)が、助けを呼んでいる。というわけでGM、カマロを探したいんやけど」 GM「そうだねぇ、セージ技能+知力でロールかな。本来ならシーフ技能を使うべきとこだけど。マスクでロールするべきだろうけどオープンでいいよ」 ギネス「神よォ、私を見捨てていない。今朝のが効いたかな」 カマロ&GM「何ーっ」 レッド「有無を言わさぬ6ゾロ(自動的成功)ですねぇ」 GM「(マジか)ま、すぐに見つかるわけではなくてちょっと間を置いとこう」 カマロ「(嫌そうな顔している)」 ラガー「こっちは、門番に話しかけます。それなら10時前でも聞けると思うんやけど」 GM「あ、いいよ。ちなみに、門番っても、通常の通行証持ってる人のチェックしてるから暇では無さそうだけど」 ラガー「少しモノを訪ねたいのだが、ここを5日くらい前に姉弟が通らなかったですか?」 GM「『さぁなぁ、開門している間のことまでは流石に覚えてないなぁ。』」 ラガー「ここは袖の下を入れます、銀貨10枚くらい」 GM「『特徴って他にないのかい?』」 レッド「金髪で、ゴンザロさんの子供なんですけど。」 GM「『少なくともここは通ってないんじゃないかな。ずっと俺がいたわけじゃないから絶対とは言えないが』」 ラー「他の関所って事ですかねぇ」 GM「『まぁ、そういうこともあるだろうさ、でも、ゴンザロさんとこならここが一番近いよ』ってラーはここに居ないでしょ」 ラー「あ、そうですね」 アスベス「なんで、ゴンザロさんって分かったん」 レッド「僕が言いましたけど、ダメでした?」 GM「はい、ストップ。プレイヤー間会話になってる。キャラクターの視点で会話してな」 容認するGMもいるんでしょうけど、今回のプレイはパーティ組んでないので厳しく判定しました。 GM「というわけで開門の時間になる。カマロから処理しようか。船便の情報だけど3日に一度、出ているみたいだね。次の出港は明日」 カマロ「明日かぁ。先に船に乗っててもいいの?」 GM「船賃さえ払ってればね」 カマロ「船賃に食事は含まれるの?」 GM「それは別、別途料金がかかるそうだ」 カマロ「まぁ、金は足りるか」 ギネス「ヨロシクね〜」 カマロ「お前は自分で払え」 ギネス「すってんてんで、借金しかない」 レッド「トイチ、よろしくですよ」 カマロ「つか、コイツ(ギネス)にもう見つかってるの?」 GM「まだかな。見つかるのは決定事項だけど」 カマロ「決定事項かぁ。見つかる前に船で隠れていようと思ったんだけど」 ラガー「残念なお知らせやね」 GM「じゃあ、アスベスたちだな」 アスベス「ゴンザロさんのとこを訪ねよう」 ラー「そうですね」 GM「ゴンザロさんの屋敷はすぐに見つかる」 アスベス「昨日、バンドックさんに頼まれてきた者だが」 GM「『バンドック?誰だ、それ』」 ラー「は?」 GM「『ウチにはバンドックという者はおらんが、何かの間違いでは?』」 アスベス「昨日、子供が行方不明になったので探してくれ、と頼まれたのだが」 GM「『どうしてそれを』って聞かれるね」 アスベス「こっちが聞きにきたんだけど」 GM「『ちょっと奥まで』って通される」 アスベス「嫌な予感するなぁ」 GM「『お前たち、ワシの子供をどこにやった』」 ラー「は?」 アスベス「イヤイヤ、聞きたいのはこっちですよ。昨日酒場にバンドックさんという人が来て、子供を探してくれ、って来たんだが。ゴンザロさんが依頼したって」 GM「『ワシはバンドックという男は知らんし、そんな依頼をしたこともない』」 アスベス「だが、子供は行方不明なんだ」 GM「『八方手を尽くしたがどこにもおらんのだ。お前たち、ワシから改めて依頼する、娘と息子を探してくれんか。報酬は出す』」 アスベス「報酬が貰えるなら力はつくしましょ」 ラー「どういう事なんですかねぇ」 ラガー「あ、しまった。これだとこっちは報酬がもらえない」 レッド「あ、バンドックさんがいる前提でしたね」 カマロ「じゃあ、船の手配したいんやけど」 GM「じゃ、商船ギルドだね、いくつもある船便、ロ・ライナスに向かう船のうち、明日出るのは荷物と人の混在する中型帆船、粗末だけどキャビンもある。ま、貨物輸送のついでの乗合船って感じかな」 カマロ「とりあえず、料金払って二人は先に乗せておこうか」 GM「いいよ。そだね、シーフ技能+知力でロールしてくれる?」 カマロ「えーと、10かな」 GM「(コロコロ、ふむ)、誰かに見られてるような気がする」 カマロ「アイツ(ギネス)か?」 GM「いや、ちがうよ、決定事項の合流はこの後」 カマロ「ちょっと、注意しておくか、とりあえず二人を乗船させて、食料の調達に向かう」 GM「というところで、合流して、ギネス」 ギネス「友よぉ、探したぞ、困っている事があるんだろう、金以外のことならなんでも相談してくれよ」 カマロ「お前に会ったのが一番困ってる(笑)」 ギネス「いえいえ、昨日の酒場でのことは全く怒ってませんよ。急いで去らなければならない困った事態に巻き込まれたのでしょう、わたしにはわかります。それこそが神のお告げ」 カマロ「(笑)どうあっても離れる気は無さそうやな。とりあえず、食料の荷物運び、やってもらおうか」 ギネス「有難うございます、更に食料まで用意してくれるとは」 カマロ「くぅ(頭を抱えて)コイツ(ギネス)文無しやった。まぁ、奢るって言った分もあるし、後から何とかなるやろ」 GM「そんなカマロに更に追い打ち、船長から『そのお坊さんも乗るなら料金払ってくれ』」 カマロ「くぅ(頭を抱えて)分かった、こいつは船の仕事で払わせるから」 ギネス「オー、ワタシ肉体労働に向きませーン」 カマロ「自分の分は自分で何とかしろ」 GM「『心配しなくてもオール漕ぎや船仕事に使うとは言わんよ』一応船はガレー船ではないからね」 ギネス「そんなの出来ませんよ、筋力も体力もないし。ひ弱だし」 カマロ「オマエ、俺より筋力あるやんか」 GM「『ワーディアのお坊さんだろ。何かあった時に魔法使ってくれたらいいよ』」 アスベス「ワーディアの神官ってわかるん?」 ラガー「まぁ、聖印とかあるやろし」 GM「ま、そういうとこからわかるかな」 カマロ「もう、キャビンにいてもいいの?」 GM「船賃払ったならいいよ。とは言ってもキャビンもバタバタしてるけどね。他にも乗客はいるしね」 カマロ「バタバタしてる?」 GM「キャビンっても、荷物持ち込んでるからね」 カマロ「そうか、じゃあ、ライとアムの二人はできるだけ端っこに居させるか、あんまりウロチョロするなよ」 GM「(相変わらず勘がいいなぁ)」 ラガー「じゃ、こっち、イイですか?」 GM「ホイ、場面転換」 ラガー「さっきの件は知らないはずなので、まずは金属商ギルドに行って評判を聞いてみる」 GM「評判?誰の?」 ラガー「ゴンザロさんの。そこで何か聞けるかなと」 GM「(それは面白いな、利用しよう)で、どう言うふうに聞くの?」 ラガー「ゴンザロさん自身の評判と何かあったとか」 GM「『ゴンザロさんには困ってるんですよ、娘と息子が拐われたって大騒ぎで』」 レッド「誘拐騒ぎですか?」 GM「『誘拐なら身代金とかの要求とかがあるんじゃないですか』と受付の人は言うけど」 ラガー「なるほどなるほど」 レッド「じゃあ、衛視の人に聞いてみます?」 ラガー「さっきも聞いたし後で疑われたりしないように、あえて逆に聞いてみよう」 GM「逆?」 ラガー「兄と妹、ということで」 GM「(マジかぁ、まぁ、いいか)お前たちもか?」 レッド「どういうことですか」 GM「ここ一週間で、兄妹、あれ逆だったかな、まぁ姉弟が行方不明になるって事が起きてるんだよ、まぁ、わかってる範囲では直ぐに見つかってるんだが」 レッド「あやしい、さっきと言うこと違うし」 ラガー「いや、さっきは限定的に聞いたし、兄妹も逆に聞いたし。あれ、逆?」 アスベス「誘拐ならシーフギルドに聞きたいけど」 GM「ギルド関係者でないと無理だね」 カマロ「へっへっへ」 ラー「さっき、金属商ギルドのことありましたけど、何かわかりませんか?」 GM「ラー、君は金属商ギルドに行ってないからそのことは分からないよ」 アスベス「他の金属商の恨みとか」 GM「アスベスも」 ラガー「パーティ行動できてないから、情報をまとめられないですね」 GM「(それもだけど、処理するGMもな)←パーティ分散させたお前が言うな」 ・本格的パーティ分断で状況も情報もGMの管理もメチャメチャになること GM「とりあえず、パーティが分散してるので分けて処理するな。カマロとギネスは船で出港待ちでいいかな?」 カマロ「二人が大人しくしてるなら。ギネスは知らんし」 ギネス「なんかしようにも先立つものないし」 カマロ「このままキャビンに泊まってもいいんやね?」 GM「船長は騒ぎを起こさないでくれるなら構わないって言う。ギネスには雑用をしてもらうけど」 カマロ「じゃ、出港まで待つ」 ギネス「具体的には何すればいい?」 GM「ゲーム的には何も。ただ、つかれて動けんくらいになるってことで(ま、処理するメンバー減らせた)」 アスベス「じゃ、こっち。まだゴンザロさんのとこにいるの?」 GM「アレ、さっき他の情報で動こうとしてなかった?」 アスベス「いや、会話がどさくさ紛れになってたと思うんやけど」 GM「(ま、いっか)じゃ、いいよ、ゴンザロさんのとこにいるで」 ラー「何かありましたっけ?」 アスベス「いや、報酬額とかはっきりしてなかったし」 GM「(あれ、言ってなかったっけ)無事に見つけてくれたら銀貨2000枚」 ラー「見つけたら1人1000枚ですねって、バンドックさんより報酬が多いですね」 アスベス「うーん、うーん、もう一声」 GM「ゴンザロの言葉じゃなくてGMとして言うけど今のレベルじゃこれは破格だよ。だいたい元々の話がゴンザロにとって胡散臭いんだから」 アスベス「せめて前金」 GM「だめ、これは成功報酬」 ラガー「こっちは報酬がないし」 レッド「何とかしないとダメですね」 GM「はーい、割り込み禁止ね。で、アスベスとラーは他にゴンザロさんに用事ある?」 アスベス「子供がいなくなった時の話を聞きたい」 GM「『子どもたちには習い事をさせているんだが、時間になっても帰って来ない。習い事をさせている私塾からは帰ったと、一点張りでな。』」 アスベス「その私塾はどこにあるん?」 GM「『ここと同じ中流階級の層だ』」 ラー「学校じゃないんですね」 GM「日本の江戸時代で言う寺子屋がイメージに近いかな。あくまでも子供が全員受けるような教育はないよ。だから私塾と言う言い方になるかな?キャラクター知識としてはそう言う私塾が一杯あると知ってていいよ」 アスベス「送り迎えはしてないんや」 GM「『こんなことになるんだったらそうしておけばよかったよ』」 ラー「帰りにさらわれたんですかねぇ」 アスベス「単なる家出かもしれんし」 ラー「いなくなったのって4日前なんですよね」 GM「『いや、3日前だ。昨日まるまる帰って来なかったのでさらわれたのは間違いないんだ』」 ラガー「バンドックの言ってるのと違うな」 ラー「どういうことなんでしょう」 レッド「そこの所で何かあるのかもしれないですね」 GM「はいはい、ラガーとレッドはそこまで今この場にいないんだからね」 ラガー「そうでした」 アスベス「バンドックは意識的に時間操作したのか、さらわれた日を知らなかったのか」 カマロ「俺の言うことちゃうけど、誘拐の予定日やったのかもな」 レッド「いろいろ考えられますね」 ラガー「誘拐と断定するには、やはり身代金とかの要求がないと」 GM「(ブレーンストーミングぐらいは認めるか…いや、完全に情報交換と推測になってるか、ダメだな)はーい、ストップ。パーティ組んでないのでそこまで。情報が混乱してる」 アスベス「と言われても情報が不足してるし」 GM「それを探して考えるのがキャラクターの仕事」 アスベス「…」 GM「(パーティ組んでない責任がGMにあると考えてるな、否定はできんけど)」 ラー「とりあえず、その私塾とかで話聞いて見ませんか?」 GM「私塾の場所は教えてもらえるよ」 ラー「じゃあ向かいましょう」 ラガー「じゃ、こっちは誘拐騒ぎの方を調べてみますか」 レッド「そっちで報酬が見つかればいいんですけどね」 GM「(最初にミスった自分が悪いんだけど普通のセッションの3倍疲れる…)」 ・セッション3分割で分けたまま進めるの事 GM「じゃ、次はエルフ組。どうする?」 レッド「そうですねぇ」 ラガー「バンドックがゴンザロさんの依頼でないのは知らないからゴンザロさんのとこに行ってもいいんだけど、バンドックを探しながら、変な誘拐の聞き込みでもしますか」 レッド「じゃ、街の情報屋ですかね?」 GM「そう言うのはシーフの専売特許だからねぇ、ちょっと難しいかな。シーフギルドにコネないでしょ」 カマロ「へへっ」 ラガー「情報屋は諦めて地道に聞き込みやね」 GM「どういうとこで何を聞き込みする?」 ラガー「聞き込みは大きく3つかな?ゴンザロさんの子供の行方に関すること、子供の誘拐っぽいのの詳しい話、バンドックの行方」 GM「(ぐあ、更に大変になってきたぞ)了解」 ラガー「とは言っても、一番出がかりがつきそうなのがバンドックかな?冒険者の集まる酒場とかから調べよう」 レッド「バンドックさんが見つかればいいんですけど」 GM「(ふふ)まぁ、開きっぱなしの酒場ならいくらでもあるよ」 ラガー「とりあえず、昨日の酒場とは違うとこから」 レッド「違うとこにするんですか?」 ラガー「別の情報得るにはいろいろ行かないと」 GM「ま、そだね(コロコロ)、バンドックはどうやらいくつかの酒場を回ってたみたいだね。酒場の親父が名前と姿を覚えてたよ。何組かの冒険者が話を聞いたみたいだね」 レッド「と言う事はゴンザロさんの所に行ってもいいかも知れませんね」 ラガー「いや、他にも依頼を求めてる連中がいるとなると止めといた方がいいやろ」 GM「(バンドックの後を追うとなるとイベントやな。ちょっと後にしよ)」 ラガー「子供の誘拐っぽいのはなにわかりますか?」 GM「(コロコロ)酒場ではあまり情報がないようやね。もちろんゴンザロさんの子供の行方に関することはまるで情報がない」 ラガー「じゃあ、下町で聞き込みとしますか」 レッド「手がかりがないですねぇ」 ラガー「いや、手がかりは行動してる間に向こうからやって来る、シティアドベンチャーの鉄則」 GM「オイオイ(まぁ、そうしないとなにもできんし)」 ラー「RPGって奥が深いですね」 カマロ「いや、それはそれで間違ってるし(笑)」 GM「(本当だわ、とりあえず、ロールっと)コロコロ、下町での聞き込みだけど、子供が行方不明になるって噂が流れてるって事がわかったくらい」 レッド「噂ですか」 ラガー「もうちょっと詳しいのが見つからないかな」 GM「今日は直接の関係者に出くわさなかったってとこ」 ラガー「なるほどなるほど、じゃあ、今日のこっちの行動は終わりですね。昨日の酒場に戻るとします」 レッド「いいんですか?」 ラガー「いや、帰ることで起きる事があるかもしれんし」 ラー「なんか、いろいろ考えることがあるんですね」 GM「とは言ってもコンピュータゲームみたいなはっきりしたフラグ管理なんかをしてるわけでもないしね。(コロコロ)エルフ組は特に問題もなく酒場に戻れる。じゃ、ドワーフ組かな」 ラー「えーと、こちらですね」 GM「えーと、私塾に向かうでいいんやね?(頭パンクするぅ)」 アスベス「その前にゴンザロさんに子供の似顔絵貰いたいんやけど」 GM「(は?)そんなのは無いよ」 アスベス「じゃ、用意してもらうように頼みたいんやけど」 GM「これはGMから世界観に関して言うけど、そういう肖像画とか普及してないから。絵描きも技術が確立されてないし、そもそも画材道具は超高級品。」 ラー「じゃ、無理ですね」 アスベス「・・・顔もわからんのに探しようがないやん」 レッド「魔法で何とかするとかどうですか?」 ラガー「まず、魔法でもできる事と出来ない事がありますし。そもそもそんな高度な魔法使いは少ないですよ」 ラー「じゃあ、昨日、バンドックさんが言ってた特徴を確認しませんか?二人共金髪で肩ぐらいの長さがあるっていう」 GM「それはそれで間違ってないそうだよ」 カマロ「正確な情報と不正確な情報が混じってるな、バンドック」 ラー「気になりますねぇ」 GM「カマロ、いないんだからね」 カマロ「へへっ」 アスベス「バンドックを探すのがいいんかなぁ」 レッド「今日は手がかりありませんでしたよ」 GM「コラコラ、パーティ組んでないんだから、情報だけ交換するのはなしだよ」 レッド「なんか、やりにくいですねぇ」 GM「(そう思うならパーティ組む努力してくれ・汗)」 ラー「とりあえず、私塾に行ってみません?」 GM「中層は結構整備されてるから場所はすぐわかるよ、少し、ゴンザロさんの屋敷からは遠いけど歩けない距離じゃない」 アスベス「ゴンザロさんの子供のことを聞いてみるか」 GM「私塾だから数人で切り盛りしてるらしいね。ゴンザロさんの子どもたちはまぁ、普通のレベル。突出もしてないけど、劣等生でもないそうだよ。ただし、ゴンザロさんからはもっと厳しくしてくれって言われてはいたらしい」 アスベス「やっぱ、家出とちゃうか?」 ラー「可能性はありますね」 アスベス「いなくなった日のことを教えてくれないか?特に何かあったとか」 GM「普段とかわりはなかったみたいだね。ゴンザロさんにはかなり詰め寄られたらしいけど」 ラガー「それでゴンザロさんが見つけられなかったんだから何かありますね」 GM「コラコラ、口出ししない」 ラガー「はぁ、すんません」 アスベス「ここから、ゴンザロさんの屋敷までで怪しい場所とかある?」 GM「冒険者レベルに知力でロールして」 アスベス「低いなぁ、7」 ラー「わたしは8です」 GM「さっきも言ったけど結構整備されてるから目立つものはないね」 ラー「手が詰まってしまいましたね」 アスベス「バンドックを探すかぁ。ホントにバンドックって、ゴンザロさん知らないんやろうか?」 ラー「話を聞きに戻りますか」 GM「ゴンザロさんのとこに戻るんやね。ゴンザロは『バンドックって言うのは何者なんだ、何組ものならず者がお前たちみたいに話を聞いてきたとやって来たんだが』と言うよ」 アスベス「それがわからないんですよ。あれ以来見かけてませんし」 GM「『とにかく、バンドックという男のことはどうでもいい。他の連中とも同じ約束をした。報酬は一番最初に見つけた者のものだ』」 ラー「いきなり競争ですか」 アスベス「その他の連中と一緒に子供を見つけたら報酬は?」 GM「『報酬額は変わらんよ、見つけた者で山分けだ』」 アスベス「・・・」 ラー「つまり、早く見つければいいんですね」 アスベス「見つけられればな。」 GM「(パーティ組む事考えないのな。つか、自分のパートナーが初心者だってことすら頭から飛んでるな)」 アスベス「バンドックが、なにか知っているに違いない。バンドックを探そう」 ラー「これで合流ですか?」 アスベス「いや、昨日夜の酒場に現れたから他の酒場を当たってみよう。あと、酒場のオヤジにバンドックの事を教えて来たら知らせてもらうか」 GM「知らせてもらうってどうやって?探し回ってる人間(ドワーフ)を探すのってどうやって?」 アスベス「宿屋のオヤジに言伝てもらうようにしよう」 GM「なら、酒場の親父に、頼み料は払わないと」 アスベス「必要経費でゴンザロさんに・・」 GM「ストップ。訳の分からないバンドックの事で払われることはないよ。そもそも、成功報酬だって言ったろ」 ラー「そう言ってましたね」 アスベス「・・・」 ラガー「ホントはここらで情報整理したいんやけど」 GM「悪いけどパーティ組んでる中だけにして(つまり、パーティを組めばいいって事なんだけど)」 ラガー「じゃあ、仕方ないですね」 GM「(諦めるのかよ・汗)」 アスベス「どうバンドックを探すかやな。酒場で網が張れないなら」 ラー「どうするんです?」 アスベス「酒場を回って、バンドックのこと知ってる奴がいないか聞い出回る」 ラー「それしかないですねぇ」 GM「(そう来るか。こっちもバンドックを追うなら・・・どっちが先にイベントにぶつけるかな。ラーのこともあるし、派手に聞き回ってるからドワーフ組かな)酒場を聞いて回るんなら下町に戻ってるのでいいかな」 アスベス「そうなるかな」 ラー「めぼしいの見つかりますかね」 GM「(コロコロっと)酒場から酒場へ移動している間にゴロツキっぽいのに絡まれるよ『バンドックを探っているのはお前らか』」 アスベス「しつもーん、下町に戻った時に武器取ってきたでいいの」 GM「宿屋に戻って武器をとってくるという行動宣言聞いてないけど」 アスベス「・・・」 ラー「相手は何人ですか」 GM「(コロコロ)4人だね。ダガーで武装してるよ」 アスベス「鎧は着てていいやろ」 GM「鎧は関所の問題の範疇外だからいいよ」 ラー「素手で戦えるんですか?」 GM「あ、説明してなかったっけ。キャラクターシートのこの欄が素手の場合の処理になるから」 ラー「戦闘の仕方、教えてもらっていいですか?」 GM「戦闘は知力の低い順に行動宣言して、敏捷度の順に一つづつ解決していく、知力がおなじ場合だとパーティの仲で一番高いのがいる方があとから宣言、解決フェーズは同時ってとこかな。攻撃と回避はその場その場で聞いてくれればいいよ」 ラー「分かりました」 アスベス「敵はどんな奴?」 GM「街のゴロツキって感じ。人数差を利用して囲むようにして逃げられないようにしてる『モノのついでだ、ドワーフの髭ってうれるのか?』って笑ってるね」 アスベス「ヒゲはドワーフの誇り。そんなモンやる訳にはいかん。お前らバンドックの手のものか?」 GM「『バンドックさんのことを調べてる奴らは始末しろって言われてるんでね』」 レッド「こっちに来なくてよかったですね」 ラガー「これから調べるとこやったし・・調べ始めたら絡まれるかもしれんね」 レッド「それは嫌ですね」 GM「はいはい、割り込みはそこまで」 アスベス「攻撃されるなら殴り返す。知力は」 GM「えーと、アスベスの方が高いな。二人ずつかかってくるよ。敏捷度はこっちが上。二人共回避して」 ラー「回避ってどうすればいいんですか?」 GM「キャラクターシートのここの数値にサイコロ2つ振った合計を出して。10以上ならこの敵は回避できる」 ラー「ファイター技能はどう使うんですか?」 GM「キャラクターシートのこの欄にはファイター技能の修正入ってるから大丈夫だよ。二人に攻撃されるから2回振って」 アスベス「先に攻撃されるの?」 ラガー「まぁ、ドワーフやし」 ラー「2回とも10以上です」 アスベス「あうーん、一回失敗した」 GM「7ダメージね」 ラー「そんなに来るんですか?」 カマロ「いやいや、防御点分は引けるから」 アスベス「防御点が6だから1点抜けた」 ラガー「ドワーフだとかすり傷」 ギネス「オー、ワタシだとモノスゴイダメージね」 カマロ「うお、お前(ギネス)今の攻撃食らったら体力半分か」 ギネス「ファイターもシーフも持ってませんから2回とも食らってしまいます。体力ありませーン」 レッド「どれだけー」 ラガー「いや、ウチらも似たようなもんやし」 レッド「こんな時は、ファイアボルト」 ラガー「いや、古代語魔法みたいに自由に呪文は使えんから、シャーマンは」 GM「はーい、今のキャラクターの戦闘談義は置いといて。ドワーフ組はそれぞれ攻撃して」 ラー「素手の欄に2dてのでいいんですよね」 GM「明かした方が処理も早くなるから明かすけど、こっちの回避点は10。攻撃点が11以上で命中ね」 アスベス「リーダーっぽいのに攻撃したいんやけど」 GM「ホントはセージ技能で振るべきなんだろうけどそこまで考えてないから誰でも同じと思って」 ラー「命中しました。ダメージはどう振るんですか?」 GM「キャラクターシートのレーティング表の0の欄を見ながら2dね。その結果にここの修正を加える」 レッド「おー、クリティカルしましたね」 ラー「クリティカルなんですか?(出目は10)」 GM「いや、素手のクリティカル値は12だからクリティカルじゃないよ。7ダメージね」 アスベス「こっちは命中して8ダメージ」 GM「『こ、こいつらやりやがる』って、逃げの体制『顔は覚えたからなぁ』」 アスベス「そんなこと言われたら追いかける」 ラー「ですね」 GM「4人はバラバラの方向に逃げていく。君たちより早い足で」 アスベス「は?」 GM「敏捷度の差(笑)」 ラガー「ドワーフの最大の弱点(笑)」 ラー「やけにあっさり引きましたね」 ラガー「いや、多分、自分らやったらこんなあっさりケリついてないですよ」 カマロ「ファイター技能様々や」 ラー「そんなに違うんですか」 カマロ「攻撃と回避が2dだけになって、追加ダメージも付かないから、泥試合になるよ」 ラー「厳しいんですね」 アスベス「こっちはゴロツキの顔覚えられた?」 GM「そう言うのはシーフの専売特許」 アスベス「んなばっかりやな」 GM「ソードワールドRPGはそういうシステムだからね」 ラー「セージ技能で覚えられないんですか?」 GM「セージ技能ってのは知識をたくわえる技能だからね」 アスベス「仕方がない、宿屋へ帰ろう」 ラー「そうですね」 GM「(酒場で情報交換して仲間を集うって選択肢はないのな)酒場巡りはしないんでいいんやな?」 アスベス「バンドックがゴロツキを使ってるなら夜動くのは得策やない」 ラガー「あ・・・いや、まぁ、やめときます」 GM「(なんか思いついたみたいやのにもったいない)何もしないなら翌日、お待たせ、カマロ、ギネス組」 カマロ「いや、パーティ組んだ記憶はないんやけど(笑)」 ギネス「こき使われて死亡中。ああ、でも起きたら朝ごはんがまっている、なんて幸せ」 カマロ「捨ててくるぞ」 ギネス「はやー」 カマロ「そや、出港までまだ時間ある?」 GM「ここは中層だから、関所が開いてしばらくしないと人が来れないから、昼頃と思ってくれていいよ。出港までに帰って来なかったら置いていくし、料金はかえってこないけど」 カマロ「ちょっと思いついたことがあって、ライとアムに服を用意するから、女装と男装しないかって、言うけど」 GM「ライは猛烈に反発するね。そんなことできるかって」 カマロ「これもお前らの身の安全の為や。狙われてる姿と違う事で追手を混乱させられるだろ」 GM「(と言ってもなぁ、これは受けかねるな)『俺がスカートなんて履けるか』とは、ライの口」 カマロ「目覚めたら新しい世界が待ってるかもしれんよ 」 GM「『そんなもん目覚めたくない』と強気だね」 カマロ「せっかくのいい案だと思ったんだけどなぁ」 GM「そうこうしているうちに乗客と思しき連中が乗り込んでくるね。旅の行商人とか。というところでカマロ、シーフ技能+知力で振ってくれ」 カマロ「ヨシヨシ、12」 GM「乗客の中に怪しい二人組がいるよ。旅の行商人を装っているけど、チラチラとカマロ等を観察しているような感じを受ける」 カマロ「見たことは?」 GM「ないねぇ」 カマロ「追手かな?よし、一旦船から降りよう。ついて来るかな?」 GM「近づいて来る様子はないし、追って来る気配は今のところ無い」 カマロ「じゃあ、寝てるコイツ(ギネス)を置いたまま、二人を連れて一旦船から降りよう」 ギネス「寝ながら電波飛ばすぅ、ワタシ置いてかないで下さーい」 カマロ「心配すんな。出港の直前で帰ってくるから」 GM「(コロコロ)カマロ、シーフ技能+知力でまた振って」 カマロ「ヨシヨシ、11」 GM「二人組の片割れが追いかけてないふりをしながらついて来るね」 カマロ「二人共ついてきてくれたら楽やってんけどなぁ。付いてきてるとなると二人に変装してもバレるか、じゃあ、できるだけ港から離れて、船の出港にギリギリに合わせて戻る。船の出港ってわかる?」 GM「わかるよ、銅鑼もなるし出港の案内も声だけだけどあるから」 カマロ「追手は一人でも削りたい」 GM「ま、いいけど(でも、それは追手が入るとわかってるぞと宣言してるようなものだけど)、さて、出港まで少し時間があるので他の人達の話」 ラガー「こっちですか?」 GM「いや、ドワーフ組も。下町の一部で騒ぎが起きる『死体だァ、土左衛門が上がったぞぉ。子供二人の死体だぁ』」 ラー「死体、ですか?」 アスベス「まさか・・・」 レッド「場所は分かるんですか?」 GM「騒いでいる連中がいるからわかるよ」 アスベス「とにかく向かう」 ラー「そうですね」 ラガー「こっちも向かいます」 レッド「まさか・・・」 GM「(そのまさかだよ、笑)人だかりを押しのけて引き上げられた死体は身なりの良さげな子供だね、ふたりとも金髪」 ラガー「やっぱりですか」 アスベス「・・・」 GM「しばらくするとゴンザロさんがやってきて、泣き崩れるよ『リーザ、シアン、なんということだ』」 アスベス「じゃあ、ゴンザロさんに近づいて、この度はご愁傷さまです」 GM「ゴンザロは『お前かっ、お前たちがっ』って半狂乱で向かってくるよ」 ラガー「近づかなくてよかった」 アスベス「探す依頼を受けてたのにそんなことするかって言うけど」 GM「『お前たちがさっさと見つけてくれないからこんなことになったんだ』って言うね」 アスベス「そんなこと言われても、これでも精一杯探したっちゅーねん(GMを見る)」 GM「(知らんぷりして)」 レッド「後味悪いですねぇ」 ラガー「いや、シーフが・・・って今更言っても仕方ないことやし」 ラー「犯人探し、した方がいいんでしょうかね」 GM「それは衛士の仕事になりそうだね、死体がある以上、事故以上、事件以下だから」 ギネス「まぁ、近くにおらんでよかったってとこやね。ああ、これも日頃の行いのおかげ」 カマロ「まさか、船の出港が中止になったりとか」 GM「この情報が港近辺にいるところにつく頃には出港してる、という手はず」 ギネス「つまり、俺らは知らんわけや」 GM「そういうこと」 カマロ「そんなことは知らないわけだけど、とにかく二人を連れて早足で船に戻ろう。」 GM「そうこうしている間に船の出港の合図が聞こえてくるよ」 カマロ「ギリギリで飛び乗ろう」 GM「追手の一人はぎりぎり飛び乗りそこねるから(これを期待してたんだろ)」 カマロ「ヨシヨシ、じゃあ、あいつ(ギネス)を起こそう」 ギネス「体中のふしぶしが痛い、ああ、神よ、この試練の後の朝ご飯が楽しみです」 カマロ「こんな時にも飯の話かよ(笑)小声で話するよ。出港して、街を少し離れた所で、川に飛び込むぞ」 GM「『なんですか?このまま行けば、すぐにロ・ライナスじゃないですか』」 カマロ「追手らしき奴が乗ってる、このまま行ってもまた、追われるだけだぞ。今は追手を振り切るのが先だ」 GM「しぶしぶ納得した感じだね」 ギネス「ワタシの幸運の神の加護があれば大丈夫です」 カマロ「お前見てると当てにならんわ(笑)」 GM「さて、出港した船だけど街からそこそこ離れたところまで進むよ」 カマロ「じゃあ、適当な所でわざとらしく『外の空気でも吸いに行こう』とでも言ってキャビンを出るよ」 ギネス「じゃあ、ワタシも」 カマロ「いや、お前は後から同じ事しろって小声で言う」 ギネス「仕方ありせんねぇ」 カマロ「見張ってる奴、ついて来るかな?」 GM「(コロコロ)とりあえず、チラチラと観察してるけどついては来ないね」 カマロ「という訳でギネス、上手いこと見張ってる奴がついて来ないようにしろよ」 ギネス「んな無茶な(笑)」 カマロ「船上はゴチャついてたるする?」 GM「今は船員たちも一息ついてるってとこ。荷物が結構積み込まれていてあまりスペースはないかな。」 カマロ「いや、コソッと船から河に入れるかなってことなんだけど」 GM「(コロコロ)それはやろうと思えばできなくもないよ」 カマロ「じゃ、できるだけ水音をさせないように河に飛び込む。ライとアムから」 GM「(コロコロ)気づかれずに河に飛び込めたよ」 カマロ「ヨシヨシ、できるだけ早く岸に向かって泳がせよう」 GM「アムが結構辛いみたいだね」 カマロ「そういや、アムってスカート?」 GM「だよ。っても、短いスカートだけどね。どうも泳ぎが苦手みたい」 カマロ「河は脚つかないの?」 GM「そこそこ大きな貨物船が行き来するぐらいだからね、岸とかなら脚はつくと思うけど」 カマロ「とりあえず、アムは俺が引っ張っていくことにしよう。出来ていい?」 GM「カマロはシーフで軽装、一応冒険者、ということは泳げるんだけど、人を引っ張ってとなると一応ロールしてもらおうかな。冒険者レベル+2Dで難易度5ぐらいかな」 カマロ「えーと10」 GM「なら、なんとか岸まで辿り着けるけど、3人ともヘトヘトね」 ギネス「あのぉ、ワタシは?」 カマロ「後から間をおいてついてこいって言ったやんか」 ギネス「もう、続いていってもいいの?」 GM「いいよ、どうするの?」 ギネス「カマロの様子をうかがってたわけじゃないけど、似たようにやっていこうかなと」 GM「そうだねぇ、冒険者レベル+2Dで難易度4でロールして。ギネスはシーフ技能ないだろ」 ギネス「泳ぐのにロールするの?」 GM「いや、船からバレずに飛び込むのに」 ギネス「はやー・・・、よし、神は見放していないっ」 GM「(面白いから言ったろ)、『なんか河に落ちたようだぞぉ』」 ギネス「はやー・・・早く泳ぐ・・」 GM「大丈夫、岸にはつけるから。ただ、濡れネズミで岸でぐったりしてて」 カマロ「あ、俺らもか」 GM「ま、そんな無茶苦茶は慣れてないだろうから合流はしていいよ」 カマロ「いや、したくないんだけど(笑)、って大した荷物じゃないけど何も持ってこれなかったのはまずいか」 GM「金を持ってれば、川沿いは街道だから持ち金の範囲で必要な物とか揃えればいいし。というところでエピローグ。」 エピローグ 最終的に陸路を使うことになったカマロ達、ロ・ライナスまで無事にたどり着けるのか、そして、ロ・ライナスでは何が待っているのか、それについては伝わってる話は聞かない。 後書き まだ、全部書き終わったわけじゃないんですけどね。 覚えている間に残しておこうと思って。 まず、このセッションは、まさに「ラー」のプレイヤーのために書き下ろしたものではあるんですが、全体としての評価は低いものとしか言いようが無いですね。「ラー」活躍してないし(汗) 最初にパーティがバラバラになるというのは全くの計算外のことです。 こんなことなら、初心者がいるんだからシンプルなダンジョンクエストにすべきでしたね。 その方が戦いなどでロールをする機会も多かっただろうし、別の楽しさがあったなと。 キャラクター配置からすると結果論ですがダンジョンクエストなら主役として動けたかなと思うんですよね。 ま、いまさらですが。 あと、それとこれを書いているのは2013/2月からのことです。 約15年、プレイから過ぎているんですよね。 カセットテープに録音して残していたから何とかなったわけじゃないです。 印象が強いこともあるんですが、このセッションをプレイし終わった自分の手際の良さに自分で驚いてます。 まず、セッション前のシナリオ作りでとことんまで描き上げておいたことですね。 それが、デジタルデータ・・・テキストデータとしてまるまる残っていたこと。 このプレイ当時にはシナリオをワープロデータに作成しておくってのは自分なりのポリシーだったわけですが、そのワープロデータを印刷しておいて、それにいろいろなことのメモを記載しておくということが結構大きなポイントだったりします。 それが発掘できたこと、それと先に書いた手際の良さというのはプレイして二日以内にプレイ中発生した出来事をこれまたテキストデータに吐き出していたことですね。 ファイルのタイムスタンプで二日後と確認も出来ましたし。 シナリオ本体と、プレイ直後に残した記録データ、この2つがあったからこそ、いや、もう一つ、プレイヤーキャラクターシートが現存していたことも大きいですね。 プレイヤーキャラクターシートにはプレイ中の記録情報がプレイヤー視点で残されてたりします。 そういうのはプレイヤー視点で何考えてたか、情報がどう伝わっていたかということを掘り起こすことができます。 お陰で苦労はないと言ったら嘘になりますが、作ることより楽なのは確かですね。 先日、データとしてのプレイ記録と紙としてのマスター情報などをまとめたことも大きいですね。 プレイ自体はほんの少しの記憶のカケラしか残ってなくても掘り起こしが出来るわけですから。 というわけで、プレイ記録として残していたものを付録にしておきます。 プレイ中はマスター情報に手書きでしか残せませんが、リプレイを起こすなら、プレイが終わった後の印象が強い間に記録に起こしておくことがいいですね。 メモとリプレイの内容に差異があるのはお話として再構成したからと、キーワードからガチで思い出せなかったからなんですね。 まぁ、セッションとしてみた場合失敗談に過ぎませんが、プレイの中身はラーのプレイヤーとの約束ですから必死こいて書き上げましたよ。 時間かかりすぎですが。 届けばいいんですけどね。 届いた所で記憶の向こう側でしょうけど。 つか、RPGの楽しさを伝えるためだったのにプレイの中身ときたら完全に本筋から離れて傍観者にしかならなかったのはGM一生一代の不覚です。 まぁ、余談ですがまず、カマロのプレイヤーはパーティが組まれてなかったので儲けを独り占めしようとあえてパーティに近づかないようにしていたというのですよ、プレイがしんどくなったはずです。 ギネスのプレイヤーは、ギネスというキャラクターが虚弱体質だったのと貧乏だったので誰かにひっいていないとヤバイというのでとにかく理由をつけてへばりついたという。 ちなみに、後かわかったことですが、SW公式リプレイのキャラクター、クレスポより弱いです(体力5,精神力12です) 誰かに守ってもらわないとって、言ってました。 ただ、恐ろしいまでの前向きな性格は自分でも驚いていたようです。そこまで暴走するキャラクターになるとは思いもしなかったようです 後聞いたのは、ラガーですね。 なまじっか設定作ったら自分で身動きが出来なくなってしまったと言ってました。 なんとかパーティ合流できないかと悩んだそうです。 うまく行きませんでしたが。 カマロの行動が早すぎたというのもあるんですね。 困ったのはアスベスです。 タッグを組んだのが初心者という意識がないようなプレイでシナリオの本筋から離れて行く一方なんですよね。 言って分かるプレイヤーならこんな展開しなかったでしょうし。 それに巻き込まれたラーのプレイヤーに、ほんと申し訳ないです レッドは、まぁ、いつも通りですかね。 事件の本質はまるで表に出なかったというのがこのリプレイ最大の問題点なんですよ。 二組の姉弟がどう絡んでいるのか、事件は何だっのかまるで謎です それが最大の失敗なわけです 単発シナリオじゃなくキャンペーンなら違ってきたんですけど さて、ネタバラシを少しだけ。 このプレイの続きを行うことはないですが少しだけにしておきます。 シナリオの本道はカマロのルートです。 狙われていたのはライとアムなんですよね。 ゴンザロさんはそのとばっちりを受けていたわけです。 シナリオのクリア条件としては、ライとアムを連れてロ・ライナスに連れて行くことなんですよね。 そういう意味では、途中までしか連れて行けていないので、クリア条件未達成です。 ゴンザロさんの依頼はフェイクではなく、サブシナリオに当たるようにしてありました。 ただ、ゴンザロさんの依頼クリア条件には2つのシーフギルドとの交渉が必須の上、リーザとシアンを助け出すのはかなり困難なわけですが、それを成功させた時のクリアボーナスは大きめに考えてました。 これらの事件を巧みに推理して先手を打つと言うのはやはり難しすぎましたね。 もうちょっとだけ、バラすとライとアムの運命がこの後の展開に繋がるということでラ・カーリアスの展開を創り出すという目的も合ったわけです。 ま、どうとでも取れる展開になったのも、セッション失敗なわけです 勘のいいカマロのプレイヤーの事ですから、ライとアムが見た目の性別を入れ替えていたことにすら気づいていたかもしれません。 それにしても時代は変わりました。 何が一番大きいかって、この内容のほとんどは寝る前に気が向いた分だけスマフォでシコシコ入力したってことですよ。 以前ならノーパソで入力、構成するのが普通でしたが、それ以外のツールで創作活動できるって証明したわけですから。 もっと早く入力したければ、BTキーボードでガリガリ書けるって事ですね。 カシオペアやZAURUSでやってたこと考えると、日本語入力システムのウエイトが大きいかなって思いますね。 凄い時代になったものです。 おまけ(プレイ議録、プレイ後2日目に記載) ・プレイヤー暴走  状況の説明  ギネス暴走・前向き前向き  姉弟の参入  「金づる金づる」  人間の暴走、乗らないドワーフ  ちょっと強引な依頼  逃げた盗賊と残された侍祭  銀貨350枚(309枚)の借金 ・いきなりパーティバラバラ  バラバラに行動を開始しはじめた  船に乗って移動  見つけられた盗賊  仲間が増えてしまった  船長の説得 ・街での調査その1  まずは、衛士と話そう。  いない、依頼人  他の金属商での聞き込み  まずい、衛士との対応  「あえて逆に言う」  合流できなくなってしまった  分けのわからない開放 ・船の出港  平和な船内  倒れた侍祭  船内に泊まる ・街残り組み  ならず者の襲撃  ならず者の言い訳  暗闇の襲撃「ひげごと剃る」スクルーリー ・翌日午前  起きれない侍祭  喜劇か悲劇か「私を殴れ」  バンドックを探せ  ドゥアークイングデンの暗殺者 ・怪しい連中  船に怪しい連中が乗ってきた  船からの脱出  着替えを買って船を見張る  陸路を決意 ・悲劇の商人  二人の死体があがる  八方が詰まる ・いざ陸路、そして・・・  出港5分前の早口  川からあがった濡れ鼠  仲間を大声で探し回る  仲間合流、そして出発 キャラクターデータ ・ギネス・パインツ(人間) 器用度 19 敏捷度 16 知力 19 筋力 13 生命力 5 精神力 12 プリースト1(ワーディア) セージ1 バード1 ・カマロ(人間) 器用度 21 敏捷度 13 知力 10 筋力 9 生命力 10 精神力 11 シーフ2 レンジャー1 ・レッド(エルフ) 器用度 23 敏捷度 23 知力 21 筋力 8 生命力 11 精神力 19 シャーマン2 ・ラー(ドワーフ) 器用度 12 敏捷度 8 知力 10 筋力 19 生命力 25 精神力 27 ファイター2 セージ1 クラフトマン5(木工細工) ・キリン・ラガー(ハーフエルフ) 器用度 16 敏捷度 12 知力 13 筋力 14 生命力 16 精神力 16 シャーマン1 ソーサラー1 セージ1 ・アスベス 器用度 15 敏捷度 10 知力 14 筋力 20 生命力 25 精神力 26 ファイター2 レンジャー1 クラフトマン5(宝石加工) メッセージはこちらまで http://miporinpepo.dyndns.org/cgi-bin/novels/k-taibbs.cgi